「大きな顔をする」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文
「大きな顔をする」という慣用句は、もともと「偉そうにふるまう」「他人に対して威張る」「自分を特別な存在だと思い込み、周囲に遠慮なく振る舞う」といった意味で使われます。たとえば、会社の中で昇進した途端に態度が急変し、周囲に命令口調で話し出すような人物がいた場合、「あの人は急に大きな顔をし始めた」といったように使用されます。また、この表現は皮肉や批判のニュアンスを含むことが多く、好意的な意味で使われることは少ないです。
英語で似た意味を持つ表現としては、”act high and mighty” や “put on airs”、”get too big for one’s boots” などが当てはまります。いずれも自信過剰や傲慢な態度を表し、周囲に対して見下すような言動をとることを指します。特に “get too big for one’s boots” は、日本語の「大きな顔をする」に非常に近く、「分不相応に偉そうにする」という意味を持っています。これらの英語の表現もまた、ポジティブな意味では用いられません。
日常生活では、親しい友人や家族同士の冗談交じりの会話で使うこともありますが、職場や目上の人との会話では失礼と受け取られる可能性があるため、慎重に使う必要があります。また、本人が自覚していない場合でも、周囲の反応から「大きな顔をしていると思われている」と気づかされることがあるため、自戒の意味も込めて使われることもあります。
「大きな顔をする」の一般的な使い方と英語で言うと
・部長になった途端、まるで自分が全てを決めるかのように大きな顔をして振る舞い始め、同僚たちの反感を買ってしまった。
(He started acting high and mighty as soon as he became the department head, thinking he could decide everything by himself, and ended up alienating his coworkers.)
・昔はあんなに腰が低かったのに、有名になった今では誰にでも大きな顔をして話すようになってしまった。
(He used to be so humble, but now that he’s famous, he talks down to everyone and acts like he’s above them.)
・プロジェクトが成功したくらいで、そんなに大きな顔をしないでほしい。他の人の貢献もあったことを忘れないでほしい。
(Don’t get too big for your boots just because the project succeeded. Don’t forget it was a team effort.)
・上司に褒められたからといって、大きな顔をして後輩に偉そうな態度を取るのは見ていて気持ちのいいものではない。
(Just because the boss praised him doesn’t mean he should put on airs and talk down to his juniors. It’s unpleasant to watch.)
・親の七光りで採用されたくせに、大きな顔をして会社の方針にまで口を出すなんて、誰も納得していない。
(He got hired because of his family connections, yet he acts high and mighty and even tries to influence company policy, which no one appreciates.)
似ている言い方
・鼻が高い
・威張る
・図に乗る
・天狗になる
・勘違いしている
「大きな顔をする」のビジネスで使用する場面の例文と英語
ビジネスの場面で「大きな顔をする」は、立場や実績を理由に周囲に高圧的な態度をとることを指すため、特にチームワークや上下関係が重視される職場では問題視される行動です。特に新しい役職に就いた直後やプロジェクトの成功時に、自己評価が高まりすぎてしまうと、「大きな顔をする」と陰口を叩かれることもあります。
・昇進したばかりなのに部下に対して命令口調で話すようになり、チームからは「急に大きな顔をするようになった」と言われている。
(He just got promoted, but he now speaks in a commanding tone to his team, and they say he’s acting high and mighty.)
・クライアントとの会議で、成功した案件の話になると彼は必ず大きな顔をして自分だけの手柄のように語る。
(During client meetings, he always boasts about the successful project as if it were solely his achievement.)
・表彰されたことをきっかけに、他部署の人にも大きな顔をするようになり、周囲との関係がぎくしゃくしてきた。
(After being awarded, he started acting superior even to other departments, which has strained relationships.)
・実績が認められたのは事実だが、大きな顔をしている姿を見ると、部下の士気が下がる可能性がある。
(His achievements are indeed commendable, but his arrogance could demotivate his subordinates.)
・外注先との打ち合わせで大きな顔をしてしまったため、信頼関係を損ねる結果となった。
(He acted too self-important during a meeting with the subcontractor, which damaged their trust.)
「大きな顔をする」は目上の方にそのまま使ってよい?
「大きな顔をする」という言い方は、非常にカジュアルかつ批判的な意味を持つため、目上の方や取引先に対して直接的に使うのは適切ではありません。この表現には、相手の態度を非難する意図が込められており、誤解を招きやすく、場合によっては関係性を損なうリスクもあります。特にビジネスのやり取りでは、敬意と配慮が求められるため、表現の選択には慎重さが必要です。相手の態度に対して違和感を覚えても、それを直接的に指摘することは避け、よりやわらかな言い回しや間接的な伝え方を心がけることが望ましいです。
・相手の振る舞いに疑問を感じても、表立って「大きな顔をしている」と言わないようにする
・内心で感じた場合も、他者との会話で批判的なニュアンスを使わないように配慮する
・取引先の担当者に対して評価が高い場合は、敬意を持って肯定的に表現する
・上司や先輩に対して態度に関するフィードバックが必要な場合は、上司の上司など適切な立場を通じて伝える
・日常会話でも、年上や経験者に対しては「控えめに見えるがしっかりした方」など肯定的に言い換える
「大きな顔をする」の失礼がない言い換え
・今回の件ではご主導いただき、中心となってご活躍されたご様子が伺えました。
・今後もリーダーシップを発揮され、全体をまとめていただけることを期待しております。
・影響力のあるお立場として、多くの方が信頼を寄せていらっしゃるように感じております。
・これまでのご実績により、自然と皆様が頼りにされていることが伝わってまいりました。
・お力添えいただいたことで、全体の方向性が明確になったと実感しております。
適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?
書き出し
・いつもご指導をいただき誠にありがとうございます。皆様のお力添えがあるからこそ、日々の業務を滞りなく進めることができております。
・日頃より格別のご配慮を賜り、心より御礼申し上げます。ご多忙の折とは存じますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
・お世話になっております。いつも温かいご支援とご鞭撻を頂戴し、大変感謝いたしております。
・平素よりひとかたならぬご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。引き続き何卒ご高配のほどお願い申し上げます。
・日頃よりお力添えをいただきまして、厚く御礼申し上げます。皆様のご尽力に深く感謝いたしております。
締めの挨拶
・今後ともご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、引き続きのご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
・引き続き皆様とともに円滑な業務遂行を目指し尽力してまいりますので、変わらぬご厚誼を賜れれば幸甚に存じます。
・今後も何かとご相談をさせていただく機会があるかと存じますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
・貴重なお時間を頂戴し誠にありがとうございました。何卒今後ともお力添えのほどお願い申し上げます。
・今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げ、末筆ながら皆様の益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
注意する状況・場面は?
「大きな顔をする」は、相手の態度や言動を批判する際に用いられることが多く、使い方によっては非常に強い否定的な印象を与えてしまいます。そのため、以下のような場面で使用するのは避けるべきです。
まず、上司や年上の人に対して使うことは失礼にあたり、信頼関係の損失につながる可能性があります。また、職場などの公の場で他人の言動を「大きな顔をしている」と評価することは、無用なトラブルの原因になりかねません。たとえ冗談であっても、相手によっては不快に感じる表現であるため、特に注意が必要です。
・上司や役職者への陰口のように使用しない
・メールや書面で相手の態度を否定的に記述しない
・冗談でも初対面の相手に使わない
・成果を誇る人を直接的に非難しない
・取引先の人物を社内で揶揄する際にも避けるべき
細心の注意払った言い方
・今回のご活躍により、社内でも多くの方からご期待の声が上がっており、私自身も学ぶところが多くございました。
・貴重な知見をもとに、ご意見いただけたことに大変感謝しております。今後の参考にさせていただきます。
・多方面からのご支援を通じて、皆様に信頼される存在でいらっしゃることが伝わってまいります。
・これまでのご尽力があってこそ、プロジェクトが円滑に進行したものと心より感じております。
・今回の件に関しましても、ご主導いただいたおかげで多くの課題を早期に解決することができました。
「大きな顔をする」のまとめ・注意点
「大きな顔をする」は、他者に対して自分を特別視し、威張るような態度をとるという意味合いを持つ慣用句です。日常会話では軽い皮肉を込めて使うこともありますが、ビジネスにおいてはマイナスの印象を与える可能性が非常に高いため、慎重な使い方が求められます。特に上司や取引先、目上の人に対してこの言い回しを用いると、関係を損ねる恐れがあるため、代替表現を使いながら相手への敬意を込めて対応することが大切です。また、自分が使う側としても、何気ない一言が相手に強い否定的な印象を与えることがあるという点を忘れてはなりません。周囲の反応や空気を読みながら、適切な言葉選びをすることで、円滑な人間関係が築けるようになります。今後も「大きな顔をする」という表現に対しては、状況や相手をよく見極めたうえで、やわらかな言い換えを活用することが大切です。

