「目くじらを立てる」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文
「目くじらを立てる」とは、他人の些細なミスや言動に対して、必要以上に怒ったり、細かく指摘して責め立てたりすることを意味する慣用句です。この表現は、相手の行動に対して過剰に反応してしまう様子を指し、感情的になって咎め立てるニュアンスが強く含まれています。元々「目くじら」とは、目の近くにできるしわやひだのことを指していましたが、そこから派生して「目をつり上げて怒る」様子を象徴的に表すようになりました。つまり、この慣用句は、視線を鋭くして相手をにらみつけるような姿勢から派生した比喩です。
英語では、「find fault with someone」や「make a fuss over something trivial」、「nitpick」などの表現が近い意味合いとなります。特に「nitpick」は、相手の些細な間違いや欠点をしつこく指摘するというニュアンスが強く、「目くじらを立てる」の本質をよくとらえています。また、相手の言動に対して過度に反応する場合には、「overreact」や「blow things out of proportion」といった表現も使われます。ただし、これらの表現は状況に応じて微妙なニュアンスが異なるため、文脈を読みながら慎重に使い分けることが大切です。
特に日常会話や職場でのやりとりにおいて、「目くじらを立てる」態度は、他人との関係にひびを入れてしまう原因になることが多く、注意が必要です。相手の立場や背景をよく理解し、必要以上に感情的にならずに冷静に対処する姿勢が大切だと言えるでしょう。
「目くじらを立てる」の一般的な使い方と英語で言うと
- 彼はほんの些細な書類の記入ミスに目くじらを立てて、部下を厳しく叱りつけたが、全体の進捗には全く影響がない程度の内容だった。 (He made a big fuss over a minor error in the document and scolded his subordinate harshly, even though it had no real impact on the overall progress.)
- 子どもが水を少しこぼしただけで、母親が目くじらを立てて怒鳴るのは、少し過剰反応だと感じてしまう場面だった。 (When the child spilled a bit of water and the mother yelled at him, it seemed like an overreaction to such a small mistake.)
- 同僚の遅刻にいちいち目くじらを立てていては、チームの雰囲気が悪くなるので、寛容な態度も必要である。 (If you constantly nitpick your colleague for being late, it will damage team morale; sometimes a tolerant attitude is necessary.)
- 小さな言い間違いに目くじらを立てて責めるより、話の全体を理解することが大切だと思います。 (Rather than finding fault with minor slips of the tongue, it’s more important to understand the overall message.)
- 他人の癖や話し方にいちいち目くじらを立てる人とは、長時間一緒に過ごすのが難しいことがある。 (It can be difficult to spend a long time with someone who constantly nitpicks others’ habits or way of speaking.)
似ている表現
- 揚げ足を取る
- 重箱の隅をつつく
- ケチをつける
- いちゃもんをつける
- 小言を言う
「目くじらを立てる」のビジネスで使用する場面の例文と英語
ビジネスの場では「目くじらを立てる」という行動は、部下や同僚に対して厳しく過剰に反応する態度を指す場合に使われます。たとえば、些細なミスや進行上大きな問題でない点を必要以上に取り上げて叱責する場合に、こうした言い回しが登場します。過度に目くじらを立ててしまうと、相手のモチベーションを下げたり、信頼関係に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
- 会議中に部下の言葉尻を捉えて目くじらを立てるのではなく、建設的な議論に集中すべきです。 (Instead of nitpicking your subordinate’s wording during meetings, you should focus on constructive discussions.)
- 小さな遅延に対して上司が目くじらを立てたことで、現場の緊張感が一気に高まりました。 (The boss made a fuss over a minor delay, which heightened tension on the site.)
- メールの書き方一つに目くじらを立てて注意するのではなく、内容に目を向けてほしいです。 (Rather than finding fault with how an email is written, I wish more attention were paid to its content.)
- クライアントの些細な要求に目くじらを立てると、関係悪化につながる可能性があります。 (Overreacting to a client’s minor requests may lead to a strained relationship.)
- 報告資料の誤字一つにまで目くじらを立てていては、肝心の内容を見落としかねません。 (If you nitpick even a single typo in a report, you might overlook the important content.)
「目くじらを立てる」は目上の方にそのまま使ってよい?
「目くじらを立てる」という言い回しは比較的強い感情を伴った表現であり、特に怒りや不満を含んでいる印象を与えがちです。そのため、目上の方や取引先に対して直接この言葉を使うのは、慎重に検討する必要があります。ビジネスの文脈では、丁寧なやりとりや信頼関係を重視するため、感情的または非難的に聞こえる言い回しは避けたほうが良いでしょう。
この慣用句は会話の中で冗談交じりに使われることもありますが、文面やビジネス上のやりとりにおいては誤解を招く可能性があるため、言い換えや柔らかい表現を用いることが望ましいです。相手が不快に感じないよう、間接的な言い回しや丁寧な言葉選びを心がけるべきです。
- 感情的になってしまう印象を与える
- 相手に対して批判的な意味合いが強くなる
- 状況や文脈によっては失礼に聞こえる
- 丁寧な印象を損なうリスクがある
- 柔らかい言い換えの方が円滑な関係を築ける
「目くじらを立てる」の失礼がない言い換え
- ご指摘いただいた点につきましては、慎重に見直しのうえ、改善の機会とさせていただきたく存じます。
- 些細な点までご確認いただき、丁寧にご指導いただきましたこと、心より感謝申し上げます。
- 細部にまでお気付きいただいたことをありがたく受け止め、以後の業務に生かしてまいります。
- ご不快な思いをおかけする結果となりましたことを深くお詫び申し上げ、今後はより丁寧に対応してまいります。
- 詳細なご確認をいただいたことを真摯に受け止め、品質向上に努めてまいります。
適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?
書き出し
- 日頃より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。本日は、ご指摘の件につきましてご報告申し上げます。
- 平素より大変お世話になっております。この度は、ご懸念をいただいた点について改めてご説明申し上げたく存じます。
- いつもご丁寧なご対応をいただき、心より感謝申し上げます。先般のご意見を受け、慎重に対応を進めております。
- お忙しい中ご連絡をいただき、誠にありがとうございます。今回の件に関し、再度詳細をお伝え申し上げます。
- いつも多大なるご支援をいただいておりますこと、心より御礼申し上げます。今回ご指摘いただいた点につきまして、以下にご説明を差し上げます。
締めの挨拶
- 今後ともご信頼にお応えできるよう、細心の注意を払い業務に取り組んでまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
- 本件につきまして、引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。何卒変わらぬご高配を賜りますようお願い申し上げます。
- この度は貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
- 今後もより一層の注意を払って対応してまいりますので、何卒今後ともよろしくお願い申し上げます。
- ご多忙の折、ご対応いただきましたこと心より感謝申し上げます。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
注意する状況・場面は?
「目くじらを立てる」は、感情的な言い回しであるがゆえに、相手や状況によっては不快感を与えてしまう可能性が高い言葉です。特に相手のミスや癖、言動に対して過敏に反応しやすい場面では、冷静さを欠いた印象を持たれやすくなります。そのため、ビジネスの場では使用を避けた方が無難であり、特に目上の方や初対面の相手には控えるべきです。
相手の立場や状況をよく理解せずにこの言葉を使ってしまうと、非難している、責めている、怒っているという印象を与えてしまい、関係悪化の原因となりかねません。また、メールや書面でこの言い回しを使用した場合、トーンや意図が正しく伝わらないことも多く、誤解を生みやすい表現です。相手がデリケートな状況にある場合や、自分に落ち度がある場合には特に注意が必要です。
- 部下の小さな失敗に対して繰り返し指摘してしまう場面
- 顧客や取引先に対して感情的に反応してしまうとき
- 公共の場や複数人の前で批判的に話すとき
- 書面やメールで伝える際にトーンが伝わらない場合
- 相手が緊張している、あるいは傷つきやすい状態である場合
細心の注意払った言い方
- お忙しいところご確認いただきました点につきまして、細部にまで配慮が行き届いておらずご不快な思いをおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
- ご指摘いただきました点に関しましては、今後の対応に活かせるよう関係部署と共有のうえ、再発防止に努めてまいります。
- 小さな点であっても丁寧にご確認いただき、誠にありがとうございました。次回からはより細やかな対応を意識して取り組んでまいります。
- 大変恐縮ではございますが、ご懸念の点につきましては真摯に受け止め、早急に是正対応を実施しております。
- ご期待に沿えず申し訳ございませんでしたが、今後はより一層の注意をもって再発防止に取り組んでまいります。
「目くじらを立てる」のまとめ・注意点
「目くじらを立てる」という慣用句は、相手の小さなミスや言動に対して過剰に反応し、怒ったり指摘したりする行為を表します。もともとは目を吊り上げて相手を睨むような姿勢から生まれた表現で、感情的な意味合いが強く含まれているため、使い方には細心の注意が必要です。特にビジネスの現場や目上の方に対してこの言葉を使うと、相手を責めているように受け取られてしまい、信頼関係の悪化につながる恐れがあります。そのため、直接的な言い方ではなく、丁寧で控えめな言い換えを意識することが大切です。また、書面やメールで使用する場合には特に配慮が求められます。相手に敬意を持ち、冷静かつ建設的な姿勢でやりとりを行うことが、良好な関係を築く鍵となります。
- 感情的に伝わるため、使用には慎重になるべき
- 相手によっては非難と受け取られる可能性がある
- 丁寧で柔らかい言い換えを選ぶことが重要
- 相手の立場や状況を考えたうえでの対応が必要
- 書き方やタイミングを誤ると関係悪化の原因になる

