「目に余る」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「目に余る」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「目に余る」という言い回しは、目の前の物事や行為があまりにもひどくて、見ているのが耐えられないという意味を持つ言葉です。具体的には、誰かの行動や言動が常識から外れていたり、礼儀を欠いていたり、あるいは見苦しいものであったりした場合、それがあまりにも度を越していて我慢できなくなるようなときに使われます。たとえば、学校や会社などで他人に対して無礼な振る舞いをする人がいて、その様子が度重なると「目に余る行動」とされることがあります。この言い回しは、単に不快だというだけではなく、見ている人に不快感と同時に怒りやあきれを抱かせるほど深刻であることを示しています。また、この言葉には、注意や叱責を促すニュアンスも含まれており、「これは見過ごせない」「誰かが止めるべきだ」という思いも込められていることが多いです。

英語では、「intolerable」「unbearable」「too much to ignore」「outrageous」「unacceptable」などと訳されることが多く、状況によっては「His behavior was too much to bear(彼の行動は目に余るほどだった)」や「It was outrageous conduct(それは目に余る行いだった)」といった形で表現されます。ただし、「目に余る」という日本語特有の感覚、つまり視覚的・感情的に我慢できないレベルに達しているというニュアンスを完全に英語に置き換えるのは難しい場合もあります。そのため、文脈に応じた言い換えや補足的な説明が必要になることがあります。

「目に余る」の一般的な使い方と英語で言うと

・彼の上司に対する態度はあまりにも失礼で、見ていて目に余るものがあり、周囲の誰もが眉をひそめていた。
(His attitude toward his superior was so rude that it was unbearable to watch, and everyone around frowned.)

・最近のインターネット上での誹謗中傷の投稿は、目に余るものが多く、早急な対策が求められている。
(The recent flood of defamatory posts on the internet has been too much to ignore, and urgent measures are needed.)

・彼女の店員に対する態度は目に余るものがあり、見ているこちらが恥ずかしくなってしまった。
(Her behavior toward the store clerk was so inappropriate that it was embarrassing just to witness.)

・子どもたちのわがままぶりが目に余るようになってきて、親として何かしらの対応が必要だと感じている。
(The children’s selfishness has become intolerable, and as a parent, I feel that some action needs to be taken.)

・職場での無断欠勤が続いており、その態度は目に余るものがあり、上司から厳しい注意を受けた。
(Unexcused absences at work continued, and his attitude became unbearable, leading to a strong warning from his supervisor.)

似ている表現

・度を越す
・見苦しい
・耐えがたい
・常軌を逸する
・不快極まりない

「目に余る」のビジネスで使用する場面の例文と英語

ビジネスにおいて「目に余る」は、社員の態度や取引先の対応が常識やマナーを大きく逸脱しており、無視できないほどになっている場合に使われます。クレーム対応、会議での指摘、内部報告などで、問題を強く認識し、それに対処するべき必要性を伝える際に使われます。

・最近の報告漏れの件数が目に余る状態となっており、業務の信頼性に影響を及ぼしかねません。
(The number of unreported cases has become intolerably high, potentially affecting the reliability of our operations.)

・取引先担当者の納期遵守に対する意識が目に余るほど低く、プロジェクトの進行に支障が出ております。
(The client’s lack of commitment to deadlines has become outrageous, hindering the project’s progress.)

・会議中の発言態度が目に余る場面が見受けられ、社内での信頼にも影響が出ています。
(Some of the remarks made during meetings are intolerable and are affecting internal trust.)

・最近の業務態度について、目に余る点が複数あり、今後の対応を検討せざるを得ません。
(There are several intolerable aspects regarding recent work behavior, and we must consider future responses.)

・一部の部署において報連相の不徹底が目に余る状況となっており、組織全体の見直しが求められています。
(In some departments, the lack of proper communication has become unbearable, necessitating a thorough review of the organization.)

「目に余る」は目上の方にそのまま使ってよい?

「目に余る」という表現は、その語感に強い否定の意味と怒りやあきれが込められており、目上の方や取引先に対して直接的に使うには非常に注意が必要です。特に、相手の行動や言動に対して批判的な意味合いが強く出てしまうため、そのまま伝えると失礼にあたる恐れがあります。例えば、上司や顧客に対して「目に余る行動です」と言ってしまうと、相手に恥をかかせたり、対立を生んだりする可能性が高くなります。そのため、目上の方に対しては、この言い回しを直接使用せず、やんわりとした表現に置き換えるか、状況をやさしく説明する方法が望ましいとされています。

・相手の立場を考慮し、問題提起をする際にはやんわりと指摘する
・断定的な言葉ではなく、あくまで状況説明の形にとどめる
・第三者的な立場での観察という形をとる
・受け手が改善の意思を持てるように配慮する
・反感を買わない語調で伝える

「目に余る」の失礼がない言い換え

・最近の対応につきまして、改善の余地がある点が複数見受けられますので、今後のご対応にご留意いただければと存じます。
・一部のご対応において、少々配慮を欠く印象を受ける場面があり、共有させていただきました。
・継続的に気になる事案が発生しておりますので、あらためてご確認いただけますと幸いです。
・ご多忙とは存じますが、対応内容に関しまして再度ご一考いただけると有り難く存じます。
・ご対応の一部につきまして、関係者間で確認の声が上がっておりますので、共有まで申し上げます。

適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?

書き出し

・いつも迅速かつ丁寧なご対応をいただきまして、心より感謝申し上げますが、少々気になる点がございましたためご連絡差し上げております。
・平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。本日は業務の進行上、気になる事案がございましたためご報告申し上げます。
・いつもご協力を賜り感謝申し上げます。誠に恐縮ながら、業務上で確認させていただきたい事項がございましたのでご一報差し上げております。
・平素は格別のお力添えをいただき厚く御礼申し上げます。些細ではございますが、懸念すべき事項が見受けられましたので共有させていただきます。
・日頃より多大なるお心配りをいただき、心より感謝申し上げます。恐縮ながら、共有すべき事項が生じましたためご連絡申し上げます。

締めの挨拶

・お忙しいところ恐縮ですが、上記内容についてご確認いただき、今後も円滑な関係を築いてまいりたく存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。
・ご多忙の折、大変恐れ入りますが、今後ともお力添えを賜りますようお願い申し上げます。ご対応のほど、よろしくお願い申し上げます。
・本件につきまして、今後のより良い業務遂行のため、引き続きのご配慮をいただけますよう重ねてお願い申し上げます。
・大変恐縮ではございますが、何卒ご高察賜りますようお願い申し上げますとともに、変わらぬご協力のほどお願い申し上げます。
・本件に限らず、今後とも誠実なお取引が継続できますよう、変わらぬご指導ご鞭撻のほど心よりお願い申し上げます。

注意する状況・場面は?

「目に余る」という言葉は感情を強く表す表現であるため、使用する場面には細心の注意が求められます。特に、相手の立場を無視して強い批判と受け取られかねない場面では使用を避けるべきです。感情的なやりとりの中で不用意に使うと、相手の反感を招く可能性が高く、関係が悪化するリスクがあります。また、目上の人や取引先に対して使うと、礼を欠いていると捉えられ、信頼関係の損失にもつながります。さらに、事実確認が不十分なまま「目に余る」と判断するのも危険です。一方的な感情や誤解に基づく発言にならないように、客観的な視点と冷静な判断が必要です。

・相手が目上の方、または取引先である場合
・感情的に高ぶっている時に書いたメールやメッセージ内
・実際の状況把握が不十分な段階での早急な判断
・他者の行動を間接的に伝える場面
・第三者を含む公開された場での使用

細心の注意払った言い方

・このたびのご対応につきまして、関係者の間でいくつかの確認事項が上がっておりますため、念のためご共有させていただきます。
・日頃のご尽力に深く感謝しておりますが、今回の対応内容に関しましては再確認が必要と感じましたのでお知らせ申し上げます。
・一部業務において周囲から懸念の声が寄せられておりますので、今後の参考までにご一読いただければと存じます。
・過日発生した件につきまして、関係部署より確認を求められておりますので、念のためご認識賜りたく存じます。
・貴社のご尽力には常に感謝申し上げておりますが、本件に関しましては改善の余地があるように見受けられましたため、ご報告差し上げます。

「目に余る」のまとめ・注意点

「目に余る」という言葉は、日常生活でもビジネスでも、相手の行動があまりに常識を逸脱しており見過ごすことができないときに使われる言い回しです。ただし、その強い否定的な印象と感情的な響きから、使用する相手や場面には細心の注意が求められます。特に目上の方や取引先とのやりとりでは直接的な使用は避け、やんわりとした言い換えや婉曲的な表現を心がけることが大切です。また、感情の高ぶりに任せて使ってしまうと、思わぬトラブルの原因となる可能性があるため、冷静かつ客観的な視点から判断し、必要であれば第三者に相談することも重要です。「目に余る」はあくまで自分の感情を含んだ主観的な評価であるため、それを相手に伝える際には配慮と敬意が不可欠です。適切な言い回しを選ぶことによって、相手との信頼関係を損なうことなく、問題点を共有しやすくなります。丁寧な言葉づかいを意識しつつ、自身の考えを明確に伝えることが、良好な関係を保つ上で不可欠であるといえるでしょう。