SharePointで削除したファイルを復元したら通知は届く?他の人にバレる?
「SharePoint(シェアポイント)で間違ってファイルを削除しちゃったから、ごみ箱から復元したいんだけど、それをやると誰かに通知がいっちゃうのかな?」「こっそり復元したのに、他の人に『ファイルが戻ってる!』ってバレたりしないかな?」
こんな風に感じたことはありませんか? SharePointでファイルを削除しても、すぐに完全に消えるわけではなく、ごみ箱に一定期間保管されています。いざという時にファイルを復元できるのはとても安心な機能ですが、その操作が他の人に知られてしまうのか、心配になるかもしれませんよね。
SharePointで削除したファイルを復元する際に、ほとんどの場合、自動で直接的な通知が関係者に送られることはありません。しかし、いくつかの状況や機能によっては、復元したことが他の人に知られる可能性はあります。
削除したファイルを復元する基本的な流れ
まず、SharePointで削除したファイルがどのように復元されるのか、その基本的な流れを確認しておきましょう。
ごみ箱に一時的に保管される
SharePointでファイルが削除されると、すぐに完全に消えるわけではありません。まず、そのファイルが削除されたSharePointサイト内の「ごみ箱」に移動されます。これは、あなたのパソコンのごみ箱と同じような役割を果たします。ごみ箱に入ったファイルは、通常93日間(管理者が設定を変更することも可能です)保管されます。この期間内であれば、ファイルはいつでも元の場所に戻すことができます。
復元とは元の場所に戻すこと
ファイルを「復元」するという操作は、ごみ箱にあるファイルを、それが削除される前の元の場所(元のドキュメントライブラリやフォルダー)に戻すことです。ファイルは、削除される前の状態(最終更新日時やバージョン履歴など)で復元されます。
ファイルを復元したら、自動で通知は行くの?他の人にバレる?
これが一番気になる点ですよね。
基本的には、自動で「直接的な通知」は送られない
SharePointの標準機能として、あなたがごみ箱からファイルを復元した際に、その操作をトリガーにして関係者全員に自動でメール通知が送られたり、Teamsに通知が投稿されたりすることは、原則としてありません。例えば、「〇〇さんがファイルを復元しました」といった自動メールが、他の誰かに届くようなことは、通常ありません。
ただし、いくつかの状況で他の人に知られる可能性はある
直接的な通知はなくても、復元したファイルが他の人の目に触れる機会や、活動履歴を確認されることで、復元したことが知られる可能性はあります。
- 元の場所に戻ったファイルを他の人が見た場合:これが最も一般的な「バレる」状況です。もし他の人が、以前ファイルが置かれていた場所(ドキュメントライブラリやフォルダー)を定期的に確認している場合、「あれ?あのファイル、削除されてたはずなのに戻ってる!」と気づかれる可能性が高いです。特に、そのファイルが多くの人が使う共有ファイルであれば、気づかれる確率は高まります。
- 「最近のアクティビティ」で確認された場合:SharePointサイトのトップページや、ドキュメントライブラリの画面には、「最新のアクティビティ」や「アクティビティ」といったセクションが表示されることがあります。ここには、最近ファイルが追加されたり、変更されたり、削除されたりした履歴が自動的に表示されます。ファイルを復元する操作も、この「アクティビティ」として記録されるため、もし他の人がこのアクティビティログを注意深く確認すれば、「〇〇さんがファイルを復元しました」という記録を見つけることができます。
- サイトの「監査ログ」で確認された場合(管理者向け):SharePointの管理者は、Microsoft 365の「コンプライアンス ポータル」から、サイト内のすべての活動を詳細に記録した「監査ログ」を確認できます。この監査ログには、ファイルが削除された日時、復元された日時、誰がその操作を行ったかといった情報が詳細に記録されています。そのため、もし管理者が特定の目的(例: 情報漏洩の調査、不審な活動の検出)で監査ログを調べれば、あなたがファイルを復元したことを確実に知ることができます。これは、通常、一般のユーザーが日常的に確認するものではありませんが、記録としては残ります。
- Power Automateで通知を設定している場合(カスタム設定):ごく稀なケースですが、もし会社でPower Automate(パワー・オートメイト)を使って、「SharePointのごみ箱からアイテムが復元されたとき」というカスタム通知フローを設定している場合、そのフローによって特定のTeamsチャネルやメールアドレスに通知が送られる可能性はあります。しかし、これは標準機能ではなく、管理者が意図的に設定している場合に限られます。
ファイルの復元における大切なこと
ファイルを復元する際は、以下の点を理解しておくと、より適切に対応できます。
誰がファイルを復元できるのか?
ファイルを復元できるのは、そのファイルが削除された場所(ドキュメントライブラリやフォルダー)に対して、「編集」以上のアクセス権限を持っているユーザーです。サイトの所有者や、ドキュメントライブラリの編集者であれば、通常はファイルを復元できます。
ファイルは元の場所に戻る
ごみ箱からファイルを復元すると、そのファイルは削除される前の元のドキュメントライブラリやフォルダーに、元の名前と内容、バージョン履歴を保ったまま戻ります。もし、元のフォルダーが削除されていても、ファイルが復元される際に、自動的にそのフォルダーが再作成されることがあります。
バージョン履歴も復元される
ファイルが削除されても、そのファイルのバージョン履歴(過去の変更履歴)は、ごみ箱に移動された時点でのものが保持されます。復元される際には、そのバージョン履歴も一緒に戻るため、復元後に必要に応じて過去のバージョンに戻すことも可能です。
復元は記録されるが、直接通知はまれ
SharePointで削除したファイルを復元しても、基本的には関係者に自動で直接的な通知が送られることはありません。
しかし、ファイルが元の場所に戻ることで他の人の目に触れたり、サイトの「最新のアクティビティ」に記録されたり、管理者が監査ログを確認したりすれば、復元したことが知られる可能性はあります。
もし、復元したことを誰にも知られたくない、という状況であれば、残念ながら完全に隠し通す方法はありません。なぜなら、SharePointは情報の透明性と監査可能性を重視しているからです。復元したファイルが多くの人が共有する場所にある場合は、他の人に気づかれることを前提に、必要であれば復元した理由を伝えるなどの対応を検討するのが良いでしょう。

