SharePoint入門!初心者でも使いこなせるように!使われる用語一覧

SharePointってどんなもの?初めて使うあなたもこれで安心!よく使う言葉を解説

「SharePoint(シェアポイント)ってよく聞くけれど、なんだか難しそうだな…」「専門用語がたくさんあって、何から覚えればいいか分からない!」

こんな風に感じていませんか? SharePointは、会社やチームでファイルを共有したり、みんなで一緒に作業を進めたりするためのとても便利な場所です。でも、最初はその独特な言葉に戸惑ってしまうかもしれません。まるで新しいオフィスに引っ越してきたときに、その会社でしか使わない言葉があるように感じるかもしれませんね。

でも、どうぞご安心ください! 最初につまずきやすい専門用語を、一つずつ分かりやすく丁寧に解説していきます。これらの言葉の意味が分かれば、SharePointがもっと身近に感じられ、スムーズに使いこなせるようになるはずです。


 

SharePointの全体像とアクセスに関する基本的な言葉

まずは、SharePointがどんなもので、どうやってアクセスするのか、その全体像を理解するための言葉から見ていきましょう。

SharePoint Onlineというクラウド上のサービス

あなたが会社で使っているSharePointの多くは、「SharePoint Online(シェアポイント・オンライン)」というものです。これは、インターネットを通じて利用する、マイクロソフトが提供するクラウドサービスを指します。つまり、会社のパソコンだけでなく、自宅のパソコンやスマートフォン、タブレットからでも、インターネットにつながっていればいつでもSharePointにアクセスして作業ができるということです。従来の「ファイルサーバー」のように、会社の中に物理的な機械を置く必要がないため、管理もマイクロソフトが行ってくれます。

Microsoft 365(マイクロソフト365)という包括的なサービス群

Microsoft 365(マイクロソフト・サンロクゴ)」は、WordやExcel、PowerPointといったおなじみのOfficeアプリだけでなく、メールのOutlook、チャットやオンライン会議のTeams、そしてこのSharePoint Onlineなど、仕事で使う様々なツールが一つにまとまったサービスのことです。SharePoint Onlineは、このMicrosoft 365の中核をなす大切な部分の一つとして提供されています。

 

Webブラウザという入り口

SharePoint Onlineを使うときに、あなたが最初に開くのは「Webブラウザ」です。Google Chrome(グーグル・クローム)やMicrosoft Edge(マイクロソフト・エッジ)、Firefox(ファイアフォックス)などのインターネット閲覧ソフトのことですね。これらのWebブラウザを通じて、あなたはSharePointのサイトにアクセスし、ファイルを見たり、編集したりします。特別なソフトをインストールする必要はありません。

 

Officeアプリというおなじみのツール

WordやExcel、PowerPointといった「Officeアプリ」は、SharePointと深く連携しています。SharePointに保存されているこれらのファイルを、Officeアプリで直接開いて編集できるのはもちろん、複数人で同時に作業する「共同編集」機能も使えます。また、Officeアプリで新しく作ったファイルを、直接SharePointに保存することもできます。

 

OneDrive同期クライアントというパソコンとの連携ツール

OneDrive同期クライアント(ワンドライブ・ドウキ・クライアント)」は、SharePointのファイルを、あなたのWindowsパソコンのファイルエクスプローラー(パソコンのファイルを見るソフト)に表示させるための特別なソフトです。このソフトを使うと、SharePointにあるファイルを、まるであなたのパソコンのフォルダにあるかのように扱えます。ファイルはパソコンとクラウドの間で自動的に「同期(ドウキ)」されるため、常に最新の状態が保たれます。これにより、インターネットがつながっていない場所でもファイルを見たり、編集したりすることが可能になります。

 

Teams(チームズ)というコミュニケーションの場

Microsoft Teams(マイクロソフト・チームズ)」は、会社でのチャットやオンライン会議、通話、そして共同作業ができるコミュニケーションツールです。Teamsの中でファイルを共有したり、会議の議事録を共有したりすると、そのファイルは実は裏側でSharePointの「ドキュメントライブラリ」という場所に保存されています。Teamsは、SharePointの情報をみんなで共有し、共同作業を進めるための「入り口」の一つとして機能しており、Teamsを使っていると自然とSharePointを活用していることになります。


 

情報を整理する「場所」に関する基本的な言葉

SharePointでは、情報を整理するための様々な「場所」が用意されています。これらを理解すると、どこに何を置けば良いかが明確になります。

サイトコレクションという一番大きなまとまり

サイトコレクション」は、SharePointの中で一番大きな箱、あるいは会社の大きなビル全体のようなものです。これは、会社全体で使う共通の情報や、特定の事業部全体など、独立した大きなまとまりの情報を管理するための場所になります。このサイトコレクションの中に、後で説明する「サイト」がいくつか作られることがあります。

サイトという個別の作業場所

サイトコレクションの中にある、個別の作業場所が「サイト」です。これは、特定の部署やプロジェクト、あるいは特定の業務目的のために作られる、独立した小さなオフィスのようなものです。例えば、「総務部サイト」や「新製品開発プロジェクトサイト」といった、特定の目的を持った情報共有の場がこれに当たります。各サイトは、それぞれが独立したウェブページを持ち、そこに様々な情報やツールを配置して、その場所を使う人たちにとって最適な情報管理を行うことができます。

ドキュメントライブラリというファイル棚

サイトの中にファイルを保管するための特別な「棚」や「引き出し」のような役割を果たすのが「ドキュメントライブラリ」です。これは、WordやExcel、PowerPointといったファイル、PDF、画像など、あらゆる種類のデジタルな文書を保管し、管理するための場所になります。例えば、「会議資料」や「契約書」「営業提案書」といったファイルを種類別に整理して保管するのに使われます。ここでファイルを管理すると、複数人で同時に編集したり、ファイルの変更履歴を自動で保存したりできるため、とても便利です。

フォルダーというドキュメントライブラリ内の区分け

ドキュメントライブラリの中に、さらに細かくファイルを分類するために作るのが「フォルダー」です。これは、あなたのパソコンの中にあるフォルダと同じように、ファイルを種類別やプロジェクト別、年度別などに区切って整理するために使われます。例えば、ドキュメントライブラリの中に「2025年度資料」というフォルダーを作り、その中に「企画書」「報告書」といったフォルダーを作る、といった形で階層的にファイルを整理できます。

 

アイテムやファイルという情報そのもの

アイテム」という言葉は、SharePointの「リスト」の中で、表の「一行」にあたる情報のことです。例えば、備品管理リストであれば、一つ一つの備品情報(パソコンA、モニターBなど)が「アイテム」にあたります。一方、Word文書やExcelシート、PDFなどの文書は一般的に「ファイル」と呼ばれます。SharePointでは、これらのアイテムやファイルが、情報管理の最小単位となります。

 

リストという情報の一覧表

ドキュメントライブラリがファイルを保管する場所なのに対し、「リスト」は、SharePointの中でExcelの表のように、構造化された情報(データ)を管理するための一覧表のようなものです。これは、項目と内容をきちんと分けて整理された表形式で情報を格納する場所で、例えば「備品管理台帳」や「プロジェクトのタスク管理表」「顧客連絡先」「よくある質問(FAQ)」といった、ファイルではないデータを管理するのに使われます。項目を追加したり、内容を並べ替えたり、特定の条件で絞り込んだりといった操作が簡単に行えます。


 

情報を見せる・触る「許可」に関する言葉

SharePointで大切な情報を守りながら共有するために、アクセス許可に関する言葉を理解しておきましょう。

アクセス権限という見る・触るための許可

アクセス権限(アクセス・ケンゲン)」とは、SharePoint内で「誰が」「どの情報に対して」「何ができるのか」という許可を具体的に定めたものです。これは、あなたが会社の部屋に入るための鍵や、特定の書類に触るための許可証のようなものだと思ってください。SharePointでは、このアクセス権限をサイト全体から個々のファイルまで細かく設定できます。

アクセス許可レベルというできることの段階

アクセス権限を設定する際には、「アクセス許可レベル(アクセス・キョカ・レベル)」という、できることの段階が決められたものを使います。主なものには、三つの段階があります。

  • 閲覧(エツラン): このレベルを持つ人は、SharePointサイトやドキュメント、リストに保存された情報の内容を「見る」ことができます。ファイルをダウンロードすることも許されます。しかし、内容を変更したり、新しいファイルを追加したり、既存のファイルを削除したり、サイトの設定を変えたりすることは一切できません。これは、情報を共有するが、変更はさせたくない場合に与える許可レベルです。
  • 編集(ヘンシュウ): このレベルを持つ人は、SharePointサイトやドキュメント、リストの内容を「閲覧」できるのはもちろん、ファイルの「追加」「編集」「削除」、リスト項目の「追加」「変更」「削除」といった操作が可能です。しかし、サイト自体の設定を変えたり、他の人のアクセス許可を管理したり、サイトを削除したりすることはできません。これは、共同で文書を作成したり、ファイルをアップロード・更新したりするチームメンバーに与えるのが一般的な許可レベルです。
  • フルコントロール: このレベルを持つ人は、SharePointサイトのすべてを管理できる最も強力な許可です。サイトのコンテンツ(ファイル、リストなど)の変更はもちろん、サイトの設定変更、他のユーザーのアクセス許可の管理、サイトの削除なども可能です。これはサイトの運用責任者や、サイト全体の管理を行う非常に重要な立場の人にのみ付与する許可レベルであり、セキュリティ上の影響が非常に大きいため、この許可を持つ人の数は最小限に留めるべきです。

継承という自動で許可が引き継がれる仕組み

SharePointのアクセス権限は階層的に設定されるとお話ししました。この中で、上の階層(例えばサイト)で設定されたアクセス許可が、原則として下の階層(例えばそのサイトの中にあるドキュメントライブラリやファイル)に自動的に引き継がれる仕組みを「継承(ケイショウ)」と呼びます。この仕組みのおかげで、管理者は一つずつ細かく設定する手間が省け、基本的なアクセス管理がシンプルになります。

 

固有のアクセス許可という特別な権限設定

固有のアクセス許可(コユウ・アクセス・キョカ)」とは、親からのアクセス権限の継承を一時的に「停止」し、そのドキュメントライブラリ、フォルダー、またはファイルに対して、独自のアクセス許可ルールを設定することを指します。例えば、サイトのメンバー全員には見せたくない「極秘プロジェクト資料」のフォルダーなど、特定の情報だけを、限定されたメンバーにのみアクセス許可を与えたい場合に利用します。この設定を行うことを「権限の継承を停止」すると表現します。ただし、これを多用すると管理が非常に複雑になるため、慎重な運用が求められます。

SharePointグループというユーザーのまとめ

SharePointグループ(シェアポイント・グループ)」は、SharePointサイト内でユーザーをまとめて管理するために作られるグループのことです。例えば、「サイトの所有者」「サイトのメンバー」「サイトの閲覧者」といった標準で用意されているグループや、管理者自身が作成するカスタムグループなどがあります。ユーザーを一人ずつ管理するのではなく、このグループにアクセス許可を与えることで、ユーザーの追加や削除、異動があった際の権限管理が非常に楽になります。これは、セキュリティ管理をシンプルに保ち、効率よく管理する上で欠かせない概念です。

Microsoft 365グループという連携するユーザーのまとめ

Microsoft 365グループ(マイクロソフト・サンロクゴ・グループ)」は、SharePointだけでなく、TeamsやOutlookなど、Microsoft 365の様々なサービスと連携してユーザーをまとめるグループです。例えば、Teamsで新しいチームを作ると、自動的にSharePointサイトとMicrosoft 365グループが作成され、チームのメンバーは自動的にSharePointサイトのメンバーにもなります。これは、複数のサービスにまたがるユーザー管理を非常にシンプルにするための仕組みです。

セキュリティグループという会社全体のユーザーのまとめ

セキュリティグループ(セキュリティ・グループ)」は、会社のIT部門が管理しているActive Directory(アクティブ・ディレクトリ)またはAzure AD(アジュール・エーディー)というシステムで、ユーザーをまとめるグループのことです。このセキュリティグループをSharePointの権限に利用すると、会社全体のユーザー管理とSharePointのアクセス権限が連動するため、大規模な組織での権限管理を効率的に行えます。

 

外部共有という会社外の人との共有

外部共有(ガイブ・キョウユウ)」とは、あなたの会社や組織のMicrosoft 365アカウントを持っていない「外部ユーザー」(例えば、取引先の方や協力会社の方)と、SharePointのファイルやサイトを共有する機能のことです。これは非常に便利ですが、情報漏洩などのセキュリティリスクも伴うため、アクセス許可の種類や有効期限などを慎重に設定し、適切な管理が求められます。外部共有された人は「ゲストユーザー(ゲスト・ユーザー)」として扱われます。


 

ファイルを「操作」するための基本的な言葉

SharePointでファイルや情報に対して行う、基本的な操作を表す言葉を知っておきましょう。

アップロードというファイルを置く動作

アップロード」とは、あなたのパソコンや他の場所にあるファイルを、SharePointのドキュメントライブラリに送って保存する動作のことです。ドラッグ&ドロップで簡単にファイルを置いたり、専用のボタンを使ってファイルを選んだり、Officeアプリから直接保存したりするなど、様々な方法で行えます。

共有リンクという情報を見せるためのURL

共有リンク(キョウユウ・リンク)」とは、SharePointに保存されているファイルやフォルダー、サイトの情報を、他の人に共有するために発行する特別なインターネットアドレス(URL)のことです。このリンクを受け取った人は、そのリンクをクリックすることで、あなたが設定したアクセス権限の範囲で、ファイルや情報にアクセスできるようになります。リンクを知っている人なら誰でも見られるようにしたり、特定のユーザーだけが見られるようにしたりと、柔軟な設定が可能です。

共同編集というみんなで一緒に作業する機能

共同編集(キョウドウ・ヘンシュウ)」は、WordやExcel、PowerPointといったOfficeファイルをSharePointに保存し、複数のメンバーが同時に、リアルタイムで同じファイルを編集できる機能を指します。誰かがファイルを開いていても、他の人が待つ必要はなく、お互いの変更がすぐに画面に反映されます。これは、チームで資料を作成したり、会議の議事録を作ったりする際に、非常に役立つ便利な機能です。

バージョン管理という変更履歴の記録

バージョン管理(バージョン・カンリ)」は、SharePointのドキュメントライブラリにおいて、ファイルの変更履歴を自動的に保存する機能です。ファイルが更新されるたびに、その変更内容が新しい「バージョン」として記録されます。これにより、誰が、いつ、どのようにファイルを変更したかを追跡できるだけでなく、もし誤って内容を上書きしてしまったり、以前の状態に戻したくなったりした時に、いつでも過去のバージョンに戻すことが可能になります。

チェックアウトとチェックインという独り占め編集

チェックアウト」とは、ドキュメントライブラリのファイルを編集する際に、そのファイルを排他的にロックし、自分だけが編集できる状態にすることです。他のユーザーは、そのファイルを「読み取り専用」として開くことはできますが、内容を変更して保存することはできません。編集が終わったら、変更内容を公開するために「チェックイン」という操作を行います。これは、複数人が同時に編集することによる上書きミスを防いだり、未完成の変更内容を他の人に見られないようにしたりする際に利用されます。

ダウンロードというファイルをパソコンに保存する動作

ダウンロード」とは、SharePointに保存されているファイルを、あなたのパソコンやスマートフォンなどのデバイスにコピーして保存する動作のことです。SharePointのWeb画面からファイルを閲覧するだけでなく、ローカル環境で作業したい場合にファイルをダウンロードします。


情報をもっと探す・見せる「表示」に関する言葉

SharePointに保存された情報を効率的に見つけたり、見やすく表示したりするための言葉です。

検索機能という情報を見つけ出す機能

検索機能(ケンサク・キノウ)」とは、SharePointの中に保存されている膨大なファイルや情報の中から、目的のものを素早く見つけ出すための機能です。ファイルの名前だけでなく、WordやExcel、PDFなどのドキュメントの本文(中身)に書かれている内容まで含む「全文検索」が可能です。これにより、「あの資料のどこかに書いてあったキーワード」を手がかりに、目的のファイルを瞬時に探し出すことができます。

 

インデックス作成とクロールという検索の裏側

検索機能が動くために、SharePointの裏側では「クロール(クロール)」と「インデックス作成(インデックス・サクセイ)」というプロセスが行われています。「クロール」は、SharePointの検索システムが、サイト内のコンテンツを巡回し、その内容を読み取る作業のことです。「インデックス作成」は、クロールされたコンテンツの情報を「検索インデックス」と呼ばれるデータベースに登録する作業です。あなたがファイルをアップロードしたり更新したりしても、検索結果にすぐに反映されないことがあるのは、このインデックス作成が終わっていないためです。

メタデータと列というファイルの追加情報

メタデータ(メタデータ)」は、ファイルや情報そのものではなく、その「情報に関する情報」のことです。例えば、Wordファイルに「プロジェクト名」「承認状況」「最終レビュー日」といった情報を「タグ」のように付与することです。SharePointでは、この情報を「列(レツ)」として定義し、ドキュメントライブラリやリストに追加します。フォルダーに頼らない柔軟なファイル検索や並べ替え、Power Automateでの自動処理の条件分岐などに活用できるため、膨大な情報の中から目的のものを瞬時に見つけ出し、情報の価値を高める上で不可欠な概念です。

ビューという情報の見せ方

ビュー」は、ドキュメントライブラリやリストに保存されたデータを、目的や条件に応じて様々な形式で表示するための機能です。例えば、同じタスク管理のデータでも、「未完了のタスクだけ表示」「今週が期限のタスクだけ表示」「担当者別にグループ化して表示」といった形で、見せ方を変えることができます。これは、利用者が自分に必要な情報だけを効率的に確認できるようにするための、情報の「フィルター」や「レンズ」のようなものです。

Webパーツというサイトの部品

SharePointのサイトのページは、様々な「部品」を組み合わせて作られています。この部品のことを「Webパーツ(ウェブ・パーツ)」と呼びます。例えば、サイトのトップページにニュースを表示する部品、ファイルを一覧表示する部品、画像を貼り付ける部品、動画を埋め込む部品など、たくさんの種類があります。これらのWebパーツを自由に配置することで、情報を分かりやすく整理した、自分だけのサイトページを作ることができます。

クラシックUIとモダンUIという見た目の違い

SharePointには、大きく分けて二つの見た目(ユーザーインターフェース)があります。一つは以前から使われてきた「クラシックUI(クラシック・ユーアイ)」と呼ばれる古い見た目です。もう一つは、スマートフォンやタブレットでも見やすく、より使いやすくデザインされた新しい見た目を「モダンUI(モダン・ユーアイ)」と呼びます。現在のSharePoint Onlineは、ほとんどの機能がモダンUIに移行しており、より直感的で美しい画面になっています。


 SharePointを「広げる・連携させる」ための言葉

SharePointの機能をさらに広げ、業務を自動化したり、他のサービスと連携させたりするための言葉です。

Power Automateという自動化ツール

Power Automate(パワー・オートメイト)」は、SharePointを含む様々なアプリケーションやサービス間での繰り返し行われるタスクを自動化するためのツールです。例えば、「SharePointに新しいファイルがアップロードされたら、自動でTeamsに通知を送る」といった業務フローを、プログラミングの知識がなくても簡単に作ることができます。これは、SharePointの情報を活用して業務を効率化する上で、非常に重要なツールです。Power Automateのフローが動く「きっかけ」を「トリガー」と呼び、フローが実行する具体的な作業を「アクション」と呼びます。また、Power Automateが外部サービスとつながるための設定を「コネクタ」と呼びます。

Power Appsというアプリ作成ツール

Power Apps(パワー・アップス)」は、プログラミングの知識がなくても、ビジネス向けの簡易的なアプリケーションを自分で作成できるツールです。例えば、SharePointの「リスト」に保存されたデータを活用して、スマートフォンの画面から簡単に情報を入力できるような、オリジナルのアプリを作ることができます。これにより、SharePointの情報を、より使いやすい形で業務に活用できるようになります。Power Appsで作成する入力画面を「カスタムフォーム(カスタム・フォーム)」と呼ぶことがあります。

Power BIというデータ分析ツール

Power BI(パワー・ビーアイ)」は、SharePointのリストやExcelファイルなどに蓄積されたデータを分析し、グラフや表を使って分かりやすく可視化するためのツールです。Power BIを使うと、複雑なデータから傾向を見つけ出したり、リアルタイムで状況を把握できるダッシュボードを作成したりできます。作成したダッシュボードは、SharePointのページに埋め込んで共有することも可能です。

ハブサイトというサイトのまとめ役

ハブサイト(ハブ・サイト)」は、複数の独立したSharePointサイトを、まるで一本の大きな幹のように論理的に結びつけ、まとめて管理するための「中心となるサイト」です。会社が大きくなり、部署やプロジェクトごとにたくさんのSharePointサイトが作られると、どこに何があるか分かりにくくなりがちです。ハブサイトを使うと、関連するサイト群に共通のナビゲーションメニューやデザインを適用したり、関連サイトの最新ニュースを一つの場所でまとめて表示したりできます。これは、情報が散乱するのを防ぎ、ユーザーが目的のサイトや情報に迷わずたどり着けるようにするための、デジタル空間の「司令塔」のような役割を果たします。


 管理や安全を守るための応用的な言葉

SharePointを便利に使うだけでなく、情報セキュリティを確保しながら安全に情報を管理するための言葉も知っておきましょう。

管理者というシステムを管理する人

管理者(カンリシャ)」は、SharePointサイトやPower Automate環境など、特定のシステムや機能の設定や運用を管理する権限と責任を持つ人のことです。サイトのアクセス権限の管理、機能の有効化/無効化、トラブルシューティングなど、システム全体の健全性を保つ上で中心的な役割を担います。

サイトの監査ログという活動の記録

サイトの監査ログ(サイト・ノ・カンサ・ログ)」とは、SharePointサイト内で誰が、いつ、どのような操作を行ったかを自動的に記録する機能のことです。例えば、ファイルが閲覧された時間、誰がそのファイルを編集したか、アクセス権限が変更された日時、ファイルが削除された日時など、あらゆる活動が詳細に記録されます。これは、情報漏洩の疑いがある場合の調査や、コンプライアンス(法令遵守)の要件を満たすために非常に重要な情報源となります。

データ損失防止(DLP)ポリシーという情報の漏洩対策

データ損失防止(DLP)ポリシー(データ・ソンシツ・ボウシ・ポリシー)」は、組織の機密情報が意図せず、あるいは悪意を持って外部に漏洩するのを防ぐためのセキュリティ対策です。例えば、Power Automateを使って顧客情報が記載されたSharePointファイルを、個人のOneDriveや許可されていない外部のクラウドサービスにコピーしようとした場合、このDLPポリシーがそれを自動的に検知し、ブロックするといった仕組みです。これは、情報ガバナンスとコンプライアンスを維持するために非常に重要なセキュリティ機能です。

条件付きアクセスというアクセス制限ルール

条件付きアクセス(ジョウケンツキ・アクセス)」は、Azure Active Directory(アジュール・アクティブ・ディレクトリ)という認証基盤の機能と連携し、ユーザーがMicrosoft 365サービス(SharePointを含む)にアクセスする際の条件に基づいて、アクセスを制限したり、追加の認証を要求したりするセキュリティルールです。例えば、「会社のネットワーク外からアクセスする場合、スマートフォンアプリを使った多要素認証を必須にする」といったルールや、「特定の安全でないデバイスからはアクセスをブロックする」といった設定が可能です。これにより、不正アクセスからの保護を強化し、セキュリティを向上させます。

多要素認証(MFA)という安全なログイン方法

多要素認証(MFA:エムエフエー)」は、パスワードだけでなく、スマートフォンアプリの承認、SMSで送られてくるコード、指紋認証など、複数の要素を組み合わせて本人確認を行うログイン方法です。例えば、パスワードを入力した後、スマートフォンのアプリで「はい」をタップしなければログインできない、といった形です。パスワードが漏洩しても不正ログインを防げるため、SharePointを含むMicrosoft 365のセキュリティを飛躍的に高める最も重要な対策の一つです。

オンプレミスデータゲートウェイという社内システムとの接続役

オンプレミスデータゲートウェイ(オンプレミス・データ・ゲートウェイ)」は、SharePoint OnlineやPower Automateといったクラウドサービスが、あなたの会社の社内ネットワーク内にあるシステム(例えば、社内のSQL Serverデータベースやファイル共有サーバー)に安全に接続するための「橋渡し役」となるソフトウェアです。クラウドサービスから直接社内システムにはアクセスできないため、このゲートウェイを介することで、クラウドと社内のデータ連携が可能になります。

まとめ

SharePointは、初めて使うとたくさんの専門用語が出てきて、少し戸惑うかもしれません。しかし、今回解説したような基本的な用語から応用的な用語まで、その意味と役割を理解することで、SharePointがどのような機能を持っていて、何ができるのか、その全体像が明確になったはずです。

SharePointは、単にファイルを置くだけの場所ではありません。これらの用語が示す様々な機能を使いこなすことで、チームや組織の情報共有、共同作業、そして業務の自動化まで、あなたの働き方を大きく変える可能性を秘めています。

まずは、今回学んだ言葉を思い出しながら、実際にSharePointの画面を開いて、様々な機能に触れてみてください。小さな成功体験を積み重ねることで、きっとSharePointがあなたの強力な「デジタルワークスペース」となるでしょう。