Teamsサインイン中に問題が発生 しま した AADSTS7000112原因・改善方法を分かりやすく説明

Teamsサインインで「AADSTS7000112」?その原因と解決策を徹底解説!

Microsoft Teamsにサインインしようとしたら、突然「問題が発生しました AADSTS7000112」というエラーメッセージが表示されて、Teamsが使えなくなってしまった…そんな経験はありませんか? このエラーコードは、Teamsがあなたの身元を証明するための「認証」プロセスにおいて、特にMicrosoftアカウント(個人用)と組織アカウント(職場/学校用)の混同が原因で発生することが多い問題です。大切な業務連絡や会議ができないとなると、本当に困ってしまいますよね。まるで、会社の入り口で、間違って自分の趣味のサークルの会員証を出してしまい、入室を拒否されたような状態です。

この「Teamsでエラーコード AADSTS7000112」という問題は、多くのユーザーが遭遇しやすいトラブルの一つですが、いくつかの原因が考えられます。そして、その多くは適切な対処法で解決できます。この記事では、Teamsでこのエラーが表示される主な原因を分かりやすく解説し、すぐに試せる改善策を具体的にご紹介していきます。


 

エラーコード「AADSTS7000112」と出るのはなぜ?

エラーコード「AADSTS7000112」は、主にMicrosoft Entra ID(旧 Azure Active Directory、以下 Azure AD)の認証システムが、サインインしようとしているアカウントの種類を正しく識別できなかった場合に発生します。特に、個人用Microsoftアカウントと、組織(職場/学校)のMicrosoft 365アカウントが混在している環境でよく見られます。ここでは、よくある原因をいくつかご紹介しますので、あなたの状況に当てはまるものがないか確認してみてください。

個人用Microsoftアカウントでサインインしようとしているかも?

あなたがTeamsにサインインしようとしているメールアドレスが、実は個人用のMicrosoftアカウント(例: Outlook.com, Hotmail.com, Live.com, MSN.comなど、またはこれらのドメインに紐付いているGmailやYahooメールなど)であり、そのメールアドレスと同じものが組織のMicrosoft 365アカウント(Azure AD)にも登録されている場合に、認証システムがどちらのアカウントで認証すべきか混乱してしまい、エラーが発生します。

 

ブラウザのキャッシュやCookieが邪魔をしているかも?

ウェブブラウザでTeamsのウェブ版や、他のMicrosoft 365サービスに個人用Microsoftアカウントでサインインした履歴がある場合、そのキャッシュやCookieがTeamsアプリの認証プロセスに影響を与え、組織アカウントでのサインインを妨げることがあります。

 

PCのWindowsに個人用アカウントが登録されているかも?

Windowsの設定で、個人のMicrosoftアカウントがPCに紐付けられている場合、Teamsアプリがその情報を利用しようとしてしまい、組織アカウントでのサインイン時に競合が発生することがあります。

 

Teamsアプリのキャッシュが古いままかも?

Teamsアプリは、動作を速くするために一時的なデータ(キャッシュ)を保存しています。このキャッシュが破損したり古くなったりすると、認証プロセスに悪影響を与え、エラーが発生することがあります。

 

Teamsアプリに一時的な不具合があるかも?

ごく稀にですが、Teamsアプリ自体に一時的な不具合が発生していて、認証システムとの連携が正しく行われないことがあります。


 

まず試したい!簡単な解決方法(ユーザー向け)

エラーコード「AADSTS7000112」が出た時に、まず試してほしい基本的な解決方法をご紹介します。焦らず、一つずつ確認してみてください。多くの場合、これらの簡単な手順で問題が解消される可能性があります。

 

正しい「組織アカウント」でサインインしているか確認しよう

まず、あなたがTeamsにサインインしようとしているメールアドレスが、本当に組織から付与された職場/学校のアカウント(例: yourname@yourcompany.com)であるかを再確認しましょう。特に、個人用メールアドレスと似ている場合(例: 個人がGmailを使っていて、会社もGmailの組織版を使っているなど)、混同しやすいので注意が必要です。

 

「サインインオプション」から「組織アカウント」を選び直そう

Teamsのサインイン画面で、自動的に個人用アカウントが選択されようとしている場合、「サインインオプション」などのリンクをクリックして、明示的に「職場または学校のアカウント」を選択し、組織のメールアドレスとパスワードを入力し直すことで解決することがあります。

 

パソコンをもう一度立ち上げ直してみよう

一番手軽で、意外と効果があるのがPCの再起動です。PCを再起動することで、一時的なシステムの不具合やネットワーク接続のリフレッシュ、認証情報の再読み込みが行われ、Teamsが正常にサインインできるようになることがあります。まるでPCに「ちょっとリフレッシュして頭を整理してね」と言ってあげるようなものです。

 

Teamsアプリを完全に閉じてから開いてみよう

Teamsアプリがフリーズしているだけの場合や、一時的な不具合が発生している場合、一度完全に終了させてから再度起動することで問題が解決することがあります。単にウィンドウを閉じるだけでなく、タスクマネージャー(Windowsの場合: Ctrl + Shift + Esc、Macの場合: Command + Option + Esc)からTeamsのプロセスを終了させると確実です。

 

タスクマネージャーを使ったTeamsの強制終了例

Windowsの場合、キーボードの Ctrl キーと Shift キーと Esc キーを同時に押してタスクマネージャーを起動します。「プロセス」タブの中で「Microsoft Teams」または「Teams」という名前を探します。見つけたら、それを選択して画面右下の「タスクの終了」ボタンをクリックします。これでTeamsが完全に閉じられます。その後、再度Teamsを起動してエラーが解決しているか確認してみてください。

// WindowsタスクマネージャーでのTeams終了手順
1. キーボードで Ctrl + Shift + Esc を押して「タスクマネージャー」を開く。
2. 「プロセス」タブをクリック。
3. アプリケーションの一覧から「Microsoft Teams」を探す。
4. 「Microsoft Teams」を選択し、「タスクの終了」ボタンをクリック。
5. タスクマネージャーを閉じ、再度Teamsを起動する。

 

もっと深く!原因を探る改善策

簡単な方法で解決しない場合は、もう少し深く原因を探り、それに応じた改善策を試してみましょう。まるで、専門家がより詳細な認証フローの診断を行うようなものです。

 

Windowsの「資格情報マネージャー」からTeamsやMicrosoft関連の情報を削除しよう(最重要!)

エラーコード「AADSTS7000112」の最も効果的な解決策の一つが、Windowsに保存されているTeamsやOffice関連の資格情報、特に個人用Microsoftアカウントに関連する可能性のある情報を削除することです。これにより、Teamsが次回起動時に新しい資格情報を再取得しようとします。

 

資格情報マネージャーからの削除方法例(Windows)

  1. Windowsの検索バーに「資格情報マネージャー」と入力し、検索結果から選択して開きます。
  2. Windows資格情報」をクリックします。
  3. 「汎用資格情報」のセクションで、「Microsoft_Teams」や「msteams_adalsso」、「SSO_Pop_Teams」、「MicrosoftAccount」、「msteams_adalsso_v2」など、TeamsやOffice、Microsoft 365に関連するエントリをすべて探します。特に、個人用Microsoftアカウントのメールアドレスやドメインに関連すると思われるエントリがないか注意深く確認し、それらを削除します。
  4. 該当するエントリの横にある下向きの矢印をクリックし、「削除」をクリックします。関連するものをすべて削除しても問題ありません。
  5. 資格情報マネージャーを閉じ、PCを再起動し、Teamsのサインインを試してみてください。この時、必ず組織アカウントでサインインするよう明示的に選択してください。

 

Teamsアプリのキャッシュを消してみよう

「AADSTS7000112」エラー問題の解決に、Teamsアプリのキャッシュクリアも有効です。Teamsアプリは、動作を速くするために認証関連の一時ファイルを保存しています。このキャッシュに個人用アカウントの情報が誤って混入したり、破損したりすると、認証プロセスに悪影響を与え、エラーが発生することがあります。

 

Teamsキャッシュのクリア方法例

Windowsの場合

  1. Teamsアプリを完全に終了させます(タスクマネージャーからも終了していることを確認)。
  2. ファイルエクスプローラーを開き、アドレスバーに %appdata%\Microsoft\Teams と入力してEnterキーを押します。
  3. 開いたフォルダ内の「Cache」フォルダと「GPUCache」フォルダ、さらに「IndexedDB」フォルダの内容(IndexedDBフォルダ自体ではなくその中のファイル)を削除します。重要なファイルは含まれていませんのでご安心ください。
  4. パソコンを再起動し、Teamsを再度起動してエラーが解決しているか確認してみてください。

 

Teamsアプリをもう一度入れ直してみよう

資格情報の削除やキャッシュクリアを試しても解決しない場合、Teamsアプリのプログラムファイル自体が破損している可能性もゼロではありません。この場合は、再インストールが最も確実な解決策です。一度Teamsをアンインストールし、Microsoftの公式サイトから最新版をダウンロードして再インストールしてみてください。この際、インストール後に初めてサインインする際に、必ず組織アカウントでサインインするよう注意してください。

Windowsの「職場または学校のアクセス」設定を確認・削除しよう

Windows 10/11の設定で、PCに個人用Microsoftアカウントが紐付けられている場合、それが組織のTeamsサインインに影響を与えることがあります。

職場のアクセスまたは学校のアクセスの確認方法例(Windows)

  1. Windowsのスタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
  2. アカウント」をクリックし、左側メニューで「職場または学校のアクセス」を選択します。
  3. ここに表示されているアカウントの中に、意図しない個人用Microsoftアカウントや、以前使っていた組織のアカウントがないか確認します。
  4. もし問題のあるアカウントが表示されている場合は、それを選択し、「切断」または「削除」をクリックします。
  5. 設定変更後、PCを再起動し、Teamsのサインインを試します。

 

会社のITポリシーやネットワーク環境に原因があるかも?

ごく稀にですが、個人のPCやTeamsアプリに問題がなさそうな場合、お勤めの会社のネットワーク環境やIT管理者の設定が原因である可能性も考えられます。

条件付きアクセス ポリシーが邪魔しているかも?(IT管理者向け)

組織で条件付きアクセス ポリシーが厳しく設定されている場合、それが認証プロセスに影響を与えている可能性があります。

確認方法(IT管理者向け): Microsoft Entra 管理センターentra.microsoft.com)にサインインし、「セキュリティ」>「条件付きアクセス」から関連するポリシーを確認します。サインインログで、対象ユーザーのサインイン失敗イベントの詳細を確認し、どの条件付きアクセス ポリシーによってブロックされたかを特定するのが最も確実です。特に「ユーザーアクセスを許可する」セクションで、すべてのユーザー、グループ、アプリが正しく設定されているかを確認します。

 

Microsoft 365のサービス正常性を確認しよう(IT管理者向け)

ごく稀にですが、Microsoft側のAzure ADやTeamsサービス自体に一時的な障害が発生していると、認証プロセスに影響が出ることがあります。

確認方法(IT管理者向け): Microsoft 365 管理センターadmin.microsoft.com)にサインインし、左側のメニューで「正常性」>「サービス正常性」に移動します。Microsoft Entra IDとMicrosoft Teamsのサービスに、現在進行中の障害やインシデントがないか確認します。もし障害が発生していれば、Microsoft側での復旧を待つ必要があります。

外部アクセス/ゲストアクセス設定が原因かも?(IT管理者向け)

もしエラーが出ているユーザーが外部のゲストユーザーである場合、組織の外部アクセス設定やゲストアクセス設定が適切でない可能性があります。

確認方法(IT管理者向け): Microsoft Teams管理センターまたはMicrosoft Entra 管理センターで、外部コラボレーションの設定やゲストアクセス設定を確認します。


 

Teamsのウェブ版を試してみよう

デスクトップアプリでエラーが出る場合でも、慌てる必要はありません。Teamsにはウェブ版があります。ウェブ版はブラウザベースであり、デスクトップアプリのキャッシュやローカルの資格情報マネージャー、Windowsの個人アカウント設定の問題に影響されにくい場合があります。急ぎの会議や連絡が必要な場合に非常に有効ですし、問題の切り分けにも役立ちます。

 

ウェブブラウザからTeamsを使ってみよう

お使いのウェブブラウザ(Google Chrome, Microsoft Edge, Mozilla Firefoxなど)を開き、アドレスバーに teams.microsoft.com と入力してEnterキーを押します。必ず組織のメールアドレスとパスワードでサインインできるか試してみましょう。

 

Teamsウェブ版へのアクセス方法例

  1. お好みのウェブブラウザを開く。
  2. アドレスバーに teams.microsoft.com と入力し、Enterキーを押す。
  3. 組織のMicrosoft 365アカウントでサインインする。

 

ウェブ版で問題なければデスクトップアプリまたはPC環境に原因あり

もしウェブ版のTeamsで問題なくサインインできるのであれば、原因はデスクトップアプリ自体にあるか、あなたのPCの資格情報管理システム、またはWindowsの個人アカウント設定にあります。この場合、前述の資格情報マネージャーからの削除、Teamsアプリの再インストール、Windowsアカウント設定の切断などが有効な解決策となります。


AADSTS7000112エラーを解決し、Teamsをスムーズに利用!

Teamsサインイン時のエラーコード「AADSTS7000112」は、主に個人用Microsoftアカウントと組織アカウントの混同、または認証情報の破損が原因であることが分かりました。このエラーは比較的よく発生しますが、適切な対処法で解決できます。

今回ご紹介した「正しい組織アカウントでのサインイン」「PC/アプリの再起動」「Teamsキャッシュのクリア」「資格情報マネージャーからの削除」「Windowsの職場/学校のアクセス設定確認」といったユーザー側の対処法から、IT管理者による「条件付きアクセス ポリシーの確認」「サービス正常性の確認」といったより専門的な原因と改善方法があることをご理解いただけたかと思います。

最も確実な解決策は、資格情報マネージャーから関連するエントリをすべて削除し、PCを再起動してから、改めて組織アカウントでTeamsにサインインすることです。それでも解決しない場合は、迷わずIT管理者に相談し、組織のセキュリティポリシーやネットワーク環境を確認してもらうのが最も確実な解決策となります。

エラーコード「AADSTS7000112」に悩まされることなく、Teamsをスムーズに使いこなして、日々の業務を効率的に進めていきましょう。