Teamsエラーコード50079原因・改善方法を分かりやすく説明

Teamsでエラーコード「50079」?その原因と解決策を徹底解説!

Microsoft Teamsにサインインしようとしたら、突然「エラーコード 50079」というメッセージが表示されて、Teamsが使えなくなってしまった…そんな経験はありませんか? このエラーコードは、Teamsがあなたの身元を証明するための「認証」プロセスにおいて、特に多要素認証(MFA)またはシングルサインオン(SSO)に関連する問題が発生していることを示しています。大切な業務連絡や会議ができないとなると、本当に困ってしまいますよね。まるで、パスワードを入れた後に「もう一つの認証」を求められたのに、それがうまくいかずにオフィスに入れないような状態です。

この「Teamsでエラーコード 50079」という問題は、企業のIT管理者やユーザーが遭遇しやすいトラブルの一つですが、いくつかの原因が考えられます。そして、その多くは適切な対処法で解決できます。この記事では、Teamsでこのエラーが表示される主な原因を分かりやすく解説し、すぐに試せる改善策を具体的にご紹介していきます。


エラーコード「50079」と出るのはなぜ?

エラーコード「50079」は、主にTeamsの認証プロセスにおいて、Microsoft Entra ID(旧 Azure Active Directory、以下 Azure AD)でのユーザー認証、特に多要素認証(MFA)やシングルサインオン(SSO)の処理に失敗していることを示します。これは、正しいユーザー情報を確認できなかったり、セッションが途切れたりしているような状況です。ここでは、よくある原因をいくつかご紹介しますので、あなたの状況に当てはまるものがないか確認してみてください。

 

多要素認証(MFA)がうまくいっていないかも?

多くの企業で導入されているMFAは、パスワードだけでなく、スマートフォンアプリ、指紋、顔認証などで追加の認証を行うセキュリティ機能です。Teamsへのサインイン時にこのMFAが正しく機能しないと、エラー50079が発生することがあります。

  • MFAアプリの問題: 認証アプリ(Microsoft Authenticatorなど)の同期がずれている、プッシュ通知が届かない、または認証コードが正しく入力されていない。
  • MFAデバイスの問題: 登録済みのMFAデバイス(スマートフォンなど)が手元にない、または故障している。
  • MFAの再設定が必要: パスワードを変更した後や、長期間MFAを使用していなかった場合に、MFAの再設定や再登録が必要になることがあります。

 

認証情報(資格情報)が古くなっている、または破損しているかも?

PCに保存されているTeamsやMicrosoft 365関連の認証情報が、何らかの理由で破損したり、古くなったりしている場合に発生します。これにより、Azure ADへの認証要求が正しく行われず、MFAプロセスに進めないことがあります。

ネットワーク接続が不安定、または制限があるかも?

Teamsの認証プロセスは、Microsoftの認証サーバー(Azure AD)との安定した通信に依存しています。ネットワークが不安定だったり、会社のファイアウォールやプロキシサーバーが認証に必要な特定の通信をブロックしていたりすると、エラーが発生することがあります。

PCの「システム時刻」がずれているかも?

ごくまれにですが、PCのシステム時刻や日付が大きくずれていると、セキュリティ認証(特に認証トークンの有効期限の検証)に影響を与え、Teamsのサインインがうまくいかなくなることがあります。

Teamsアプリのキャッシュが古いままかも?

Teamsアプリは、動作を速くするために一時的なデータ(キャッシュ)を保存しています。このキャッシュが破損したり古くなったりすると、認証プロセスに悪影響を与え、エラーが発生することがあります。

組織の「条件付きアクセス」ポリシーが邪魔しているかも?

企業や組織で「条件付きアクセス」ポリシーが厳しく設定されている場合、それが原因でエラーが発生することがあります。例えば、特定の場所からのアクセスのみ許可、準拠デバイスが必要、といったポリシーとMFAが組み合わさって問題を引き起こすことがあります。


 

まず試したい!簡単な解決方法(ユーザー向け)

エラーコード「50079」が出た時に、まず試してほしい基本的な解決方法をご紹介します。焦らず、一つずつ確認してみてください。多くの場合、これらの簡単な手順で問題が解消される可能性があります。

パソコンをもう一度立ち上げ直してみよう

一番手軽で、意外と効果があるのがPCの再起動です。PCを再起動することで、一時的なシステムの不具合やネットワーク接続のリフレッシュ、認証情報の再読み込みが行われ、Teamsが正常にサインインできるようになることがあります。

Teamsアプリを完全に閉じてから開いてみよう

Teamsアプリがフリーズしているだけの場合や、一時的な不具合が発生している場合、一度完全に終了させてから再度起動することで問題が解決することがあります。単にウィンドウを閉じるだけでなく、タスクマネージャー(Windowsの場合: Ctrl + Shift + Esc、Macの場合: Command + Option + Esc)からTeamsのプロセスを終了させると確実です。

タスクマネージャーを使ったTeamsの強制終了例

Windowsの場合、キーボードの Ctrl キーと Shift キーと Esc キーを同時に押してタスクマネージャーを起動します。「プロセス」タブの中で「Microsoft Teams」または「Teams」という名前を探します。見つけたら、それを選択して画面右下の「タスクの終了」ボタンをクリックします。これでTeamsが完全に閉じられます。その後、再度Teamsを起動してエラーが解決しているか確認してみてください。

// WindowsタスクマネージャーでのTeams終了手順
1. キーボードで Ctrl + Shift + Esc を押して「タスクマネージャー」を開く。
2. 「プロセス」タブをクリック。
3. アプリケーションの一覧から「Microsoft Teams」を探す。
4. 「Microsoft Teams」を選択し、「タスクの終了」ボタンをクリック。
5. タスクマネージャーを閉じ、再度Teamsを起動する。

 

インターネットの接続を確認してみよう

Teamsの認証プロセスには、安定したインターネット接続が必須です。Wi-Fiルーターの電源を入れ直したり、有線LANケーブルを抜き差ししてみたりと、接続が安定しているか確認しましょう。ウェブブラウザでMicrosoft 365のポータルサイト(portal.office.com)が開けるか試してみるのも良いでしょう。

パソコンの「システム時刻」を合わせよう

PCのシステム時刻や日付が大きくずれていると、認証トークン(特にMFAで使われる証明書など)の有効期限の検証に影響が出て、エラーが発生することがあります。PCの時刻設定が自動的に同期されるようになっているか確認し、必要であれば手動で正確な時刻に合わせてみましょう。

時刻と日付の設定確認手順例(Windows)

  1. Windowsのスタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
  2. 時刻と言語」をクリックします。
  3. 日付と時刻」タブで、「時刻を自動的に設定する」と「タイムゾーンを自動的に設定する」が「オン」になっていることを確認します。もしオフになっていたらオンにします。
  4. 変更後、PCを再起動し、Teamsのサインインを試します。

もっと深く!原因を探る改善策

簡単な方法で解決しない場合は、もう少し深く原因を探り、それに応じた改善策を試してみましょう。まるで、専門家がより詳細な認証フローの診断を行うようなものです。

Windowsの「資格情報マネージャー」からTeamsの情報を削除しよう(最重要!)

エラーコード「50079」の最も効果的な解決策の一つが、Windowsに保存されているTeamsやOffice関連の資格情報を削除することです。これにより、Teamsが次回起動時に新しい資格情報を再取得しようとします。

資格情報マネージャーからの削除方法例(Windows)

  1. Windowsの検索バーに「資格情報マネージャー」と入力し、検索結果から選択して開きます。
  2. Windows資格情報」をクリックします。
  3. 「汎用資格情報」のセクションで、「Microsoft_Teams」や「msteams_adalsso」、「SSO_Pop_Teams」、「MicrosoftAccount」、「msteams_adalsso_v2」など、TeamsやOffice、Microsoft 365に関連するエントリをすべて探します。
  4. 該当するエントリの横にある下向きの矢印をクリックし、「削除」をクリックします。関連するものをすべて削除しても問題ありません。
  5. 資格情報マネージャーを閉じ、PCを再起動し、Teamsのサインインを試してみてください。

Teamsアプリのキャッシュを消してみよう

「50079」エラー問題の解決に、Teamsアプリのキャッシュクリアも有効です。Teamsアプリは、動作を速くするために認証関連の一時ファイルを保存しています。このキャッシュが破損したり古くなったりすると、認証プロセスに悪影響を与え、エラーが発生することがあります。

Teamsキャッシュのクリア方法例

Windowsの場合

  1. Teamsアプリを完全に終了させます(タスクマネージャーからも終了していることを確認)。
  2. ファイルエクスプローラーを開き、アドレスバーに %appdata%\Microsoft\Teams と入力してEnterキーを押します。
  3. 開いたフォルダ内の「Cache」フォルダと「GPUCache」フォルダ、さらに「IndexedDB」フォルダの内容(IndexedDBフォルダ自体ではなくその中のファイル)を削除します。重要なファイルは含まれていませんのでご安心ください。
  4. パソコンを再起動し、Teamsを再度起動してエラーが解決しているか確認してみてください。

Teamsアプリをもう一度入れ直してみよう

資格情報の削除やキャッシュクリアを試しても解決しない場合、Teamsアプリのプログラムファイル自体が破損している可能性もゼロではありません。この場合は、再インストールが最も確実な解決策です。一度Teamsをアンインストールし、Microsoftの公式サイトから最新版をダウンロードして再インストールしてみてください。

多要素認証(MFA)を再同期または再設定してみよう

MFAの問題が原因である可能性が高いです。MFAデバイス(スマートフォンなど)のアプリや設定を確認します。

MFA関連のトラブルシューティング例

  • Authenticatorアプリの再同期: スマートフォンのMicrosoft Authenticatorアプリを開き、アカウント設定で「クラウドからバックアップを復元」や「同期」オプションがないか確認します。または、アプリを削除して再インストールし、アカウントを再度追加してみます。
  • 別のMFA方法を試す: SMSコード、電話認証など、登録済みの別のMFA方法がある場合は、そちらを試してみましょう。
  • MFAの再設定(IT管理者向け): IT管理者に依頼して、あなたのMFA設定をAzure ADから一時的にリセットしてもらい、再度最初からMFAを登録し直すことで解決する場合があります。

会社のITポリシーやネットワーク環境に原因があるかも?

個人のPCやTeamsアプリに問題がなさそうな場合、お勤めの会社のネットワーク環境やIT管理者の設定が原因である可能性が高いです。

組織の「多要素認証(MFA)」ポリシーを確認しよう(IT管理者向け)

MFAは通常、条件付きアクセス ポリシーによって適用されます。このポリシーがMFAの処理に影響を与えている可能性があります。

  • 確認方法(IT管理者向け): Microsoft Entra 管理センターentra.microsoft.com)にサインインし、「セキュリティ」>「条件付きアクセス」から関連するポリシーを確認します。特に、「多要素認証を要求する」という要件を持つポリシーが有効になっているか、そのポリシーの対象ユーザーが正しいかを確認します。
  • サインインログでの確認: Azure ADサインインログで、対象ユーザーのサインイン失敗イベントの詳細を確認し、「条件付きアクセス」タブで、どのポリシーによってブロックされたか、その理由がMFAに関連するものかどうかを特定するのが最も確実です。

ファイアウォールやプロキシサーバーの設定を確認しよう(IT管理者向け)

会社のファイアウォールやプロキシサーバーが、Teamsの認証に必要なドメインやMFAサービスへの通信をブロックしている可能性があります。

確認方法(IT管理者向け): 社内のIT管理者やネットワーク担当者に、「エラーコード 50079が出るのですが、ネットワークのプロキシ設定やファイアウォールがTeamsやMFAサービスへの通信を妨げている可能性はありますか?」と直接問い合わせるのが最も確実です。TeamsやMFAに必要なポートやドメイン(login.microsoftonline.comsts.windows.netautologon.microsoftazuread-sso.comなど)については、Microsoftの公式ドキュメントで公開されています。

Microsoft 365のサービス正常性を確認しよう(IT管理者向け)

ごく稀にですが、Microsoft側のAzure ADやTeamsサービス自体に一時的な障害が発生していると、認証プロセスに影響が出ることがあります。

確認方法(IT管理者向け): Microsoft 365 管理センターadmin.microsoft.com)にサインインし、左側のメニューで「正常性」>「サービス正常性」に移動します。Microsoft Entra IDとMicrosoft Teamsのサービスに、現在進行中の障害やインシデントがないか確認します。もし障害が発生していれば、Microsoft側での復旧を待つ必要があります。


 

Teamsのウェブ版を試してみよう

デスクトップアプリでエラーが出る場合でも、慌てる必要はありません。Teamsにはウェブ版があります。ウェブ版はブラウザベースであり、デスクトップアプリのキャッシュやローカルの資格情報マネージャーの問題に影響されにくい場合があります。急ぎの会議や連絡が必要な場合に非常に有効ですし、問題の切り分けにも役立ちます。

ウェブブラウザからTeamsを使ってみよう

お使いのウェブブラウザ(Google Chrome, Microsoft Edge, Mozilla Firefoxなど)を開き、アドレスバーに teams.microsoft.com と入力してEnterキーを押します。Microsoftアカウントでサインインできるか試してみましょう。

Teamsウェブ版へのアクセス方法例

  1. お好みのウェブブラウザを開く。
  2. アドレスバーに teams.microsoft.com と入力し、Enterキーを押す。
  3. Microsoftアカウントでサインインする。

ウェブ版で問題なければデスクトップアプリまたはPC環境に原因あり

もしウェブ版のTeamsで問題なくサインインできるのであれば、原因はデスクトップアプリ自体にあるか、あなたのPCの資格情報管理システム、またはMFAデバイスの設定にあります。この場合、前述の資格情報マネージャーからの削除、Teamsアプリの再インストール、MFAの再設定などが有効な解決策となります。


50079エラーを解決し、Teamsを安全に利用!

Teamsサインイン時のエラーコード「50079」は、主に多要素認証(MFA)やシングルサインオン(SSO)の問題、または関連する認証情報の破損が原因であることが分かりました。このエラーは、セキュリティが強化されている環境でよく見られます。

今回ご紹介した「PC/アプリの再起動」「システム時刻の確認」「Teamsキャッシュのクリア」「資格情報マネージャーからの削除」「MFAの再同期/再設定」といったユーザー側の対処法から、IT管理者による「MFAポリシーの確認」「ネットワーク設定の確認」「サービス正常性の確認」といったより専門的な原因と改善方法があることをご理解いただけたかと思います。

このエラーはセキュリティが深く関わっているため、ユーザー側でできることには限界があります。最も確実な解決策は、社内のIT管理者やヘルプデスクにエラーコード「50079」が表示されていることを伝え、MFA設定や条件付きアクセス ポリシーについて確認してもらうことです。

エラーコード「50079」に悩まされることなく、Teamsを安全かつスムーズに使いこなして、日々の業務を効率的に進めていきましょう。