Teamsで既定の資格情報の状態が異常です!原因・改善方法を分かりやすく説明

Teamsで「既定の資格情報の状態が異常です」?その原因と解決策を徹底解説!

Microsoft Teamsにサインインしようとしたら、あるいはTeamsを使っている最中に、突然「既定の資格情報の状態が異常です」というエラーメッセージが表示されて、Teamsが使えなくなってしまった…そんな経験はありませんか? このメッセージは、Teamsがあなたの身元を証明するための「鍵」となる情報(資格情報)に問題がある、と訴えているようなものです。大切な業務連絡や会議ができないとなると、本当に困ってしまいますよね。まるで、身分証明書がなぜか認識されず、重要な場所に入れないような状態です。

この「Teamsで既定の資格情報の状態が異常です」という問題は、Teamsユーザーが遭遇しやすいトラブルの一つですが、いくつかの原因が考えられます。そして、その多くは適切な対処法で解決できます。


「既定の資格情報の状態が異常です」と出るのはなぜ?

Teamsで「既定の資格情報の状態が異常です」というエラーが表示される原因は、主にWindows(またはmacOS)の「資格情報管理システム」に保存されているTeamsの認証情報に問題があることにあります。これは、パスワードの変更、アカウントの破損、システムの問題など、様々な理由で発生します。まるで、あなたが家に入るための鍵が、古くなってしまったり、折れてしまったり、あるいは鍵を管理するシステムが故障したりしているようなものです。ここでは、よくある原因をいくつかご紹介しますので、あなたの状況に当てはまるものがないか確認してみてください。

保存されている「資格情報」が古くなっているかも?

あなたがTeamsにサインインする際に使用したパスワードが、その後変更されたにもかかわらず、PCの「資格情報マネージャー」(Windows)や「キーチェーンアクセス」(macOS)に古いパスワードが保存されたままになっていると、Teamsは古い情報で認証を試みてエラーになります。

資格情報が「破損」しているかも?

資格情報マネージャーに保存されているTeams関連の認証データが、何らかの理由で破損してしまった場合、Teamsはそれを正しく読み取れず、エラーになります。これは、システムの不具合やPCの強制終了などが原因で発生することがあります。

別のMicrosoftアカウントが邪魔しているかも?

もしあなたのPCで複数のMicrosoftアカウント(仕事用と個人用など)を使っていて、資格情報マネージャーに複数のアカウント情報が混在している場合、Teamsが意図しない別のアカウント情報を使おうとしてエラーになることがあります。

Teamsアプリのキャッシュが古いままかも?

Teamsアプリは、動作を速くするために一時的なデータ(キャッシュ)を保存しています。このキャッシュが破損したり古くなったりすると、認証プロセスに悪影響を与えることがあります。

PCの「システム時刻」がずれているかも?

ごくまれにですが、PCのシステム時刻や日付が大きくずれていると、セキュリティ認証(特に認証トークンの有効期限の検証)に影響を与え、Teamsのサインインや動作がうまくいかなくなることがあります。

Teamsアプリ自体に一時的な不具合があるかも?

ごく稀にですが、Teamsアプリ自体に一時的な不具合が発生していて、認証システムとの連携が正しく行われないことがあります。

組織のセキュリティポリシーが「パスワード」に影響しているかも?

企業や組織でパスワードの定期的な変更が義務付けられていたり、多要素認証(MFA)が必須になっていたりする場合、それらのポリシーとPCに保存された資格情報との間に不一致が生じ、エラーが発生することがあります。


まず試したい!簡単な解決方法

「既定の資格情報の状態が異常です」エラーが出た時に、まず試してほしい基本的な解決方法をご紹介します。焦らず、一つずつ確認してみてください。多くの場合、これらの簡単な手順で問題が解消されます。

パソコンをもう一度立ち上げ直してみよう

一番手軽で、意外と効果があるのがPCの再起動です。PCを再起動することで、一時的なシステムの不具合や資格情報マネージャーのリフレッシュ、Teamsアプリのメモリ解放が行われ、資格情報が正常に認識されるようになることがあります。まるでPCに「ちょっとリフレッシュして頭を整理してね」と言ってあげるようなものです。

Teamsアプリを完全に閉じてから開いてみよう

Teamsアプリがフリーズしているだけの場合や、一時的な不具合が発生している場合、一度完全に終了させてから再度起動することで問題が解決することがあります。単にウィンドウを閉じるだけでなく、タスクマネージャー(Windowsの場合: Ctrl + Shift + Esc、Macの場合: Command + Option + Esc)からTeamsのプロセスを終了させると確実です。

タスクマネージャーを使ったTeamsの強制終了例

Windowsの場合、キーボードの Ctrl キーと Shift キーと Esc キーを同時に押してタスクマネージャーを起動します。「プロセス」タブの中で「Microsoft Teams」または「Teams」という名前を探します。見つけたら、それを選択して画面右下の「タスクの終了」ボタンをクリックします。これでTeamsが完全に閉じられます。その後、再度Teamsを起動してエラーが解決しているか確認してみてください。

// WindowsタスクマネージャーでのTeams終了手順
1. キーボードで Ctrl + Shift + Esc を押して「タスクマネージャー」を開く。
2. 「プロセス」タブをクリック。
3. アプリケーションの一覧から「Microsoft Teams」を探す。
4. 「Microsoft Teams」を選択し、「タスクの終了」ボタンをクリック。
5. タスクマネージャーを閉じ、再度Teamsを起動する。

Teamsアプリのキャッシュを消してみよう(効果的!)

「既定の資格情報の状態が異常」問題の解決に、Teamsアプリのキャッシュクリアが非常に効果的です。Teamsアプリは、動作を速くするために一時ファイル(キャッシュ)を保存しています。このキャッシュが破損したり古くなったりすると、認証プロセスに悪影響を与えることがあります。

Teamsキャッシュのクリア方法例

Windowsの場合

  1. Teamsアプリを完全に終了させます(タスクマネージャーからも終了していることを確認)。
  2. ファイルエクスプローラーを開き、アドレスバーに %appdata%\Microsoft\Teams と入力してEnterキーを押します。
  3. 開いたフォルダ内の「Cache」フォルダと「GPUCache」フォルダ、さらに「IndexedDB」フォルダの内容(IndexedDBフォルダ自体ではなくその中のファイル)を削除します。重要なファイルは含まれていませんのでご安心ください。
  4. パソコンを再起動し、Teamsを再度起動してエラーが解決しているか確認してみてください。

Macの場合

  1. Teamsアプリを完全に終了させます。
  2. Finderを開き、「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選択します。
  3. ボックスに ~/Library/Application Support/Microsoft/Teams と入力して「移動」をクリックします。
  4. 開いたフォルダ内の「Application Cache」「Cache」「Code Cache」「GPUCache」「IndexedDB」などの全てのフォルダを削除します。
  5. パソコンを再起動し、Teamsを再度起動してエラーが解決しているか確認してみてください。

もっと深く!原因を探る改善策

簡単な方法で解決しない場合は、もう少し深く原因を探り、それに応じた改善策を試してみましょう。まるで、専門家がより詳細なトラブルシューティングを行うようなものです。

Windowsの「資格情報マネージャー」からTeamsの情報を削除しよう(最重要!)

Windowsに保存されているTeams関連の資格情報が破損している場合に最も有効な手段です。これを削除することで、Teamsが次回起動時に新しい資格情報を再取得しようとします。

資格情報マネージャーからの削除方法例(Windows)

  1. Windowsの検索バーに「資格情報マネージャー」と入力し、検索結果から選択して開きます。
  2. Windows資格情報」をクリックします。
  3. 「汎用資格情報」のセクションで、「Microsoft_Teams」や「msteams_adalsso」、「SSO_Pop_Teams」など、TeamsやOfficeに関連するエントリを探します。
  4. 該当するエントリの横にある下向きの矢印をクリックし、「削除」をクリックします。関連するものをすべて削除しても問題ありません。
  5. 資格情報マネージャーを閉じ、PCを再起動し、Teamsのサインインを試してみてください。

macOSの「キーチェーンアクセス」からTeamsの情報を削除しよう(macOSのみ)

macOSの場合も同様に、キーチェーンアクセスに保存されているTeams関連の認証情報を削除します。

キーチェーンアクセスからの削除方法例(macOS)

  1. Finder」を開き、「アプリケーション」>「ユーティリティ」>「キーチェーンアクセス」を開きます。
  2. 検索バーで「Teams」または「Office」と入力して検索します。
  3. 関連するエントリ(例: Microsoft Teams Identities CacheMicrosoft Office Identities CacheADAL関連のエントリ)を右クリック(または Control + クリック)し、「”〇〇”を削除」を選択します。
  4. キーチェーンアクセスを閉じ、Macを再起動し、Teamsのサインインを試してみてください。

パソコンの「システム時刻」を合わせよう

PCのシステム時刻や日付が大きくずれていると、セキュリティ認証(特に認証トークンの有効期限の検証)に影響を与え、Teamsのサインインや動作が失敗することがあります。PCの時刻設定が自動的に同期されるようになっているか確認し、必要であれば手動で正確な時刻に合わせてみましょう。

時刻と日付の設定確認手順例(Windows)

  1. Windowsのスタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
  2. 時刻と言語」をクリックします。
  3. 日付と時刻」タブで、「時刻を自動的に設定する」と「タイムゾーンを自動的に設定する」が「オン」になっていることを確認します。もしオフになっていたらオンにします。
  4. 変更後、PCを再起動し、Teamsのサインインを試します。

Teamsアプリをもう一度入れ直してみよう

資格情報の削除やキャッシュクリアを試しても解決しない場合、Teamsアプリのプログラムファイル自体が破損している可能性もゼロではありません。この場合は、再インストールが最も確実な解決策です。一度Teamsをアンインストールし、Microsoftの公式サイトから最新版をダウンロードして再インストールしてみてください。

会社のITポリシーやネットワーク環境に原因があるかも?

個人のPCやTeamsアプリに問題がなさそうな場合、お勤めの会社のネットワーク環境やIT管理者の設定が原因である可能性があります。

組織の「条件付きアクセス」ポリシーを確認しよう(IT管理者向け)

組織で条件付きアクセス ポリシーを適用している場合、それが認証プロセスに影響を与えている可能性があります。例えば、「多要素認証が必須」「準拠デバイスが必要」「信頼できる場所からのみアクセス許可」といったポリシーが、PCに保存された資格情報の再認証を妨げていることがあります。

確認方法(IT管理者向け): Microsoft Entra 管理センターentra.microsoft.com)にサインインし、「セキュリティ」>「条件付きアクセス」から関連するポリシーを確認します。サインインログでブロックされたアクセスがないか確認することも重要です。

 

プロキシサーバーやファイアウォールの設定を確認しよう(IT管理者向け)

会社のネットワークでプロキシサーバーを使用している場合や、特定の通信ポートが制限されている場合、Teamsの認証サーバーへの接続が妨げられている可能性があります。

確認方法(IT管理者向け): 社内のIT管理者やヘルプデスクに、「Teamsで資格情報エラーが出るのですが、ネットワークのプロキシ設定やファイアウォールが認証サーバーへの通信を妨げている可能性はありますか?」と直接問い合わせるのが最も確実です。Teamsの認証に必要なポートやドメインについては、Microsoftの公式ドキュメントで公開されています。

Microsoft 365のサービス正常性を確認しよう(IT管理者向け)

ごく稀にですが、Microsoft側のTeamsやMicrosoft Entra ID(認証サービス)自体に一時的な障害が発生していることがあります。この場合、認証プロセスに影響が出ることがあります。

確認方法(IT管理者向け): Microsoft 365 管理センターadmin.microsoft.com)にサインインし、左側のメニューで「正常性」>「サービス正常性」に移動します。Microsoft TeamsとMicrosoft Entra IDのサービスに、現在進行中の障害やインシデントがないか確認します。もし障害が発生していれば、Microsoft側での復旧を待つ必要があります。


Teamsのウェブ版を試してみよう

デスクトップアプリでエラーが出る場合でも、慌てる必要はありません。Teamsにはウェブ版があります。ウェブ版であれば、デスクトップアプリのキャッシュやローカルの資格情報マネージャーの問題に左右されずにTeamsにサインインできることがあります。急ぎの会議や連絡が必要な場合に非常に有効ですし、問題の切り分けにも役立ちます。

ウェブブラウザからTeamsを使ってみよう

お使いのウェブブラウザ(Google Chrome, Microsoft Edge, Mozilla Firefoxなど)を開き、アドレスバーに teams.microsoft.com と入力してEnterキーを押します。Microsoftアカウントでサインインできるか試してみましょう。

Teamsウェブ版へのアクセス方法例

  1. お好みのウェブブラウザを開く。
  2. アドレスバーに teams.microsoft.com と入力し、Enterキーを押す。
  3. Microsoftアカウントでサインインする。

ウェブ版で問題なければデスクトップアプリまたはPC環境に原因あり

もしウェブ版のTeamsで問題なくサインインできるのであれば、原因はデスクトップアプリ自体にあるか、あなたのPCの資格情報管理システムにあります。この場合、前述のキャッシュクリア、資格情報マネージャーからの削除、再インストールなどが有効な解決策となります。


「既定の資格情報の状態が異常です」に打ち勝って、スムーズなTeams利用を!

Teamsで「既定の資格情報の状態が異常です」というエラーが表示される問題は、認証情報に起因することが多く、Teamsへのアクセスを妨げ、業務に大きな影響を与えかねません。しかし、今回ご紹介した「PC/アプリの再起動」「Teamsキャッシュのクリア」「資格情報マネージャーからの削除」といった簡単な対処法から、IT管理者による「条件付きアクセス ポリシーの確認」「ネットワーク設定の確認」といったより専門的な原因と改善方法があることをご理解いただけたかと思います。

多くの場合、PCに保存された古い/破損した資格情報が原因であるため、まずはこれらの簡単な手順から試してみてください。特に、資格情報マネージャーからの削除は非常に効果的です。それでも解決しない場合は、迷わずIT管理者に相談し、組織のセキュリティポリシーやネットワーク環境を確認してもらうのが最も確実な解決策となります。