Teamsでビデオがカクカクする?「ラグ」を直したい!その原因と解決策を徹底解説!
Microsoft Teamsでビデオ会議に参加したら、「相手の動きがカクカクする」「自分の映像が遅れて表示される」「音声と映像がずれる」…そんな経験はありませんか? スムーズなコミュニケーションが求められるオンライン会議で、ビデオのラグ(遅延)があると、相手の表情が読み取りにくかったり、会話のタイミングがずれたりして、非常にストレスを感じますよね。まるで、テレビ電話で話しているのに、時差がある国の相手と話しているような状態です。
この「Teamsでのビデオ表示のラグ」は、多くのユーザーが遭遇しやすいトラブルの一つですが、いくつかの原因が考えられます。そして、その多くは適切な対処法で解決できます。
ビデオにラグが出るのはなぜ?
Teamsでビデオ表示にラグが発生する原因は、インターネット接続の品質、PCの性能、Teamsアプリの設定、あるいはデバイス(カメラやマイク)の問題まで、多岐にわたります。まるで、オンラインゲームがカクカクする原因が、通信速度、PCの処理能力、グラフィック設定、あるいはコントローラーの反応速度など、様々であるようなものです。ここでは、よくある原因をいくつかご紹介しますので、あなたの状況に当てはまるものがないか確認してみてください。
インターネットの接続が不安定かも?
ビデオ会議は、大量のデータをリアルタイムで送受信するため、安定した高速なインターネット接続が不可欠です。Wi-Fiの電波が弱かったり、有線LANケーブルがきちんと挿さっていなかったり、あるいは回線が混雑していたりすると、データが途中で途切れてしまい、ビデオのラグが発生します。これが最も一般的な原因です。
パソコンの性能が足りないかも?
ビデオ会議は、PCのCPU(処理装置)やメモリ(記憶装置)に大きな負荷をかけます。もしお使いのPCの性能がTeamsの推奨要件を満たしていなかったり、同時にたくさんのアプリケーションを起動していたりすると、PCの処理能力が追いつかず、ビデオがカクカクすることがあります。
Teamsアプリのバージョンが古いかも?
Teamsアプリは常に進化しており、パフォーマンス改善やバグ修正が含まれたアップデートが定期的にリリースされています。古いバージョンのTeamsを使っていると、最新の最適化が適用されておらず、ビデオパフォーマンスが低下することがあります。
Teamsの設定が最適化されていないかも?
Teamsアプリ内のビデオ設定(例: GPUハードウェアアクセラレーション)が、お使いのPCのグラフィック性能と相性が悪かったり、不要な機能が有効になっていたりすると、ラグの原因になることがあります。
カメラやマイクのドライバーが古いかも?
Webカメラやマイクのドライバーが古い、または破損している場合、映像や音声の入出力に問題が発生し、それがラグとして現れることがあります。
バックグラウンドで他のアプリが動いているかも?
ビデオ会議中に、PCの裏側でWindows Updateが実行されたり、別のアプリケーションが大量のデータをダウンロードしたりしていると、インターネット帯域やPCのリソースが消費され、Teamsのビデオに影響が出ることがあります。
まず試したい!簡単な解決方法
Teamsでビデオ表示のラグを直したい時に、まず試してほしい基本的な解決方法をご紹介します。焦らず、一つずつ確認してみてください。多くの場合、これらの簡単な手順で問題が解消されます。
インターネットの接続を「有線」にしてみよう
最も効果的なのは、Wi-Fiではなく有線LANケーブルでPCをインターネットに接続することです。Wi-Fiは電波干渉を受けやすく、有線LANに比べて不安定になりがちです。有線接続にすることで、安定した高速通信が期待でき、ラグが大幅に改善されることがあります。
パソコンをもう一度立ち上げ直してみよう
一番手軽で、意外と効果があるのがPCの再起動です。PCを再起動することで、一時的なシステムの不具合やネットワーク接続のリフレッシュ、Teamsアプリを含む他のアプリケーションのメモリ解放が行われ、PCのパフォーマンスが改善し、ビデオのラグが解消されることがあります。
使っていないアプリを「閉じて」みよう
ビデオ会議中は、できるだけTeams以外のアプリケーションを閉じるようにしましょう。特に、ウェブブラウザの多くのタブ、動画再生ソフト、ファイルダウンロード中のアプリ、重いゲームなどは、PCのメモリやCPU、インターネット帯域を大量に消費するため、Teamsのビデオに悪影響を与えます。
Teamsアプリを完全に閉じてから開いてみよう
Teamsアプリがフリーズしているだけの場合や、一時的な不具合が発生している場合、一度完全に終了させてから再度起動することで問題が解決することがあります。単にウィンドウを閉じるだけでなく、タスクマネージャー(Windowsの場合: Ctrl + Shift + Esc、Macの場合: Command + Option + Esc)からTeamsのプロセスを終了させると確実です。
タスクマネージャーを使ったTeamsの強制終了例
Windowsの場合、キーボードの Ctrl キーと Shift キーと Esc キーを同時に押してタスクマネージャーを起動します。「プロセス」タブの中で「Microsoft Teams」または「Teams」という名前を探します。見つけたら、それを選択して画面右下の「タスクの終了」ボタンをクリックします。これでTeamsが完全に閉じられます。その後、再度Teamsを起動して会議に参加し、ビデオのラグが改善されているか確認してみてください。
// WindowsタスクマネージャーでのTeams終了手順
1. キーボードで Ctrl + Shift + Esc を押して「タスクマネージャー」を開く。
2. 「プロセス」タブをクリック。
3. アプリケーションの一覧から「Microsoft Teams」を探す。
4. 「Microsoft Teams」を選択し、「タスクの終了」ボタンをクリック。
5. タスクマネージャーを閉じ、再度Teamsを起動する。
もっと深く!原因を探る改善策
簡単な方法で解決しない場合は、もう少し深く原因を探り、それに応じた改善策を試してみましょう。まるで、専門家がより詳細なトラブルシューティングを行うようなものです。
Teamsアプリのキャッシュを消してみよう(効果的!)
「ビデオ表示のラグ」問題の解決に、Teamsアプリのキャッシュクリアが非常に効果的です。Teamsアプリは、動作を速くするために一時ファイル(キャッシュ)を保存しています。このキャッシュが破損したり古くなったりすると、ビデオ表示を含むアプリ全体のパフォーマンスに悪影響を与えることがあります。
Teamsキャッシュのクリア方法例
Windowsの場合
- Teamsアプリを完全に終了させます(タスクマネージャーからも終了していることを確認)。
- ファイルエクスプローラーを開き、アドレスバーに
%appdata%\Microsoft\Teamsと入力してEnterキーを押します。 - 開いたフォルダ内の「Cache」フォルダと「GPUCache」フォルダ、さらに「IndexedDB」フォルダの内容(
IndexedDBフォルダ自体ではなくその中のファイル)を削除します。重要なファイルは含まれていませんのでご安心ください。 - パソコンを再起動し、Teamsを再度起動してビデオのラグが改善されているか確認してみてください。
Macの場合
- Teamsアプリを完全に終了させます。
- Finderを開き、「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選択します。
- ボックスに
~/Library/Application Support/Microsoft/Teamsと入力して「移動」をクリックします。 - 開いたフォルダ内の「Application Cache」「Cache」「Code Cache」「GPUCache」「IndexedDB」などの全てのフォルダを削除します。
- パソコンを再起動し、Teamsを再度起動してビデオのラグが改善されているか確認してみてください。
Teamsアプリの「更新」を確認してみよう
Teamsアプリは自動更新されますが、まれに更新が滞ることがあります。最新バージョンにすることで、パフォーマンスの改善やバグ修正の恩恵を受けられる可能性があります。
Teamsの更新を確認する方法例
- Teamsアプリの画面右上にあるあなたのプロフィールアイコンをクリックします。
- 「設定とその他(…)」から「更新を確認」を選択します。
- Teamsが自動的に更新プログラムをチェックし、利用可能な場合はインストールします。
Teamsの設定で「GPUハードウェアアクセラレーション」を調整しよう
Teamsの設定で、ビデオ処理の一部をPCのグラフィックボード(GPU)に任せる「GPUハードウェアアクセラレーション」という機能があります。これが有効になっていると、PCのグラフィック性能が低い場合や、ドライバーとの相性が悪い場合に、かえってラグの原因になることがあります。
GPUハードウェアアクセラレーションの調整方法例
- Teamsアプリの画面右上にあるあなたのプロフィールアイコンをクリックします。
- 「設定」を選択します。
- 左側のメニューで「全般」を選択します。
- 「アプリケーション」セクションにある「GPU ハードウェア アクセラレーションを無効にする」というチェックボックスをオンにします(有効になっている場合はオフに、オフになっている場合はオンに試すなど、逆の設定を試してみます)。
- Teamsアプリを再起動します。
Webカメラやマイクのドライバーを更新しよう
Webカメラやマイクのドライバーが古い、または破損している場合、映像や音声の処理に問題が発生し、ラグの原因になることがあります。
ドライバーの更新方法例(Windows)
- Windowsのスタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
- 「カメラ」や「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」のカテゴリを展開します。
- お使いのWebカメラやマイクを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
- 「ドライバーを自動的に検索」を選択し、最新のドライバーが見つかればインストールします。
- もし自動でドライバーが見つからない場合は、Webカメラやマイクの製造元のウェブサイトから、最新のドライバーをダウンロードして手動でインストールすることを検討してください。
会社のネットワーク環境やIT設定に原因があるかも?
個人のPCやTeamsアプリに問題がなさそうな場合、お勤めの会社のネットワーク環境やIT管理者の設定が原因である可能性があります。
ネットワーク帯域の状況を確認しよう(IT管理者向け)
会社のインターネット回線全体が混雑している場合、Teamsのビデオ会議に必要な帯域が不足し、ラグが発生することがあります。
確認方法(IT管理者向け): ネットワークのトラフィック監視ツールを使用して、インターネット回線の利用状況や帯域の混雑状況を確認します。必要に応じて、回線の増強やQoS(Quality of Service)設定の見直しを検討します。
ファイアウォールやプロキシサーバーの設定を確認しよう(IT管理者向け)
会社のファイアウォールやプロキシサーバーが、Teams会議に必要なリアルタイム通信(特にUDPポートなど)をブロックしている可能性があります。これにより、Teamsの通信品質が低下し、ラグが発生することがあります。
確認方法(IT管理者向け): 社内のIT管理者やヘルプデスクに、「Teamsのビデオにラグが出るのですが、ネットワークのファイアウォールやプロキシ設定がTeams会議に必要な通信を妨げている可能性はありますか?」と直接問い合わせるのが最も確実です。Teams会議に必要なポートやプロトコル(特にUDP 3478-3481番ポート、TCP 443番ポートなど)については、Microsoftの公式ドキュメントで公開されています。
Microsoft 365のサービス正常性を確認しよう(IT管理者向け)
ごく稀にですが、Microsoft側のTeamsサービス自体に一時的な障害が発生していることがあります。この場合、あなただけでなく、同じ組織の他のユーザーも同様の問題に直面している可能性が高いです。
確認方法(IT管理者向け): Microsoft 365 管理センター(admin.microsoft.com)にサインインし、左側のメニューで「正常性」>「サービス正常性」に移動します。Microsoft Teamsのサービスに、現在進行中の障害やインシデントがないか確認します。もし障害が発生していれば、Microsoft側での復旧を待つ必要があります。
VPN接続が影響しているかも?
テレワークなどでVPN(仮想プライベートネットワーク)を利用している場合、VPN接続がTeamsのリアルタイム通信にボトルネックとなることがあります。VPN経由ではネットワーク遅延が増加し、ビデオのラグにつながる可能性があります。
改善策: 可能であれば、VPNを切断した状態でTeams会議に参加を試してみましょう。もしVPNが必須であれば、VPNの速度や設定を見直すようIT管理者に相談してみましょう。
ビデオのラグをなくして、スムーズなオンライン会議を!
Teamsでビデオ表示のラグが発生するという問題は、オンラインでのコミュニケーションを妨げ、ストレスの原因ともなりかねません。しかし、今回ご紹介した「有線LAN接続への切り替え」「PC/アプリの再起動」「不要なアプリを閉じる」「キャッシュのクリア」といった簡単な対処法から、より専門的な「Teams設定の調整」「ドライバーの更新」「ネットワーク帯域の確認」「ファイアウォール/プロキシ設定の見直し」「IT管理者への相談」まで、様々な原因と改善方法があることをご理解いただけたかと思います。
多くの場合、インターネット接続の不安定さやPCのリソース不足が原因であるため、まずは簡単な手順から試してみてください。それでも解決しない場合は、迷わずIT管理者に相談し、組織のネットワーク環境やTeamsの設定を確認してもらうのが最も確実な解決策となります。

