Teamsで「不明なユーザー」と表示される?その原因と解決策を徹底解説!
Microsoft Teamsでチャット相手の名前がなぜか「不明なユーザー」と表示されたり、会議の参加者リストに見慣れない「不明なユーザー」がいるのに誰だか分からなかったり…そんな経験はありませんか? 相手が誰か分からないと、業務連絡に支障が出たり、セキュリティ面で不安を感じたりと、困ってしまいますよね。まるで、大切な連絡帳に誰だか分からない人の名前が「unknown」と書かれているような状態です。
この「不明なユーザー」と表示される問題は、Teamsユーザーが遭遇しやすいトラブルの一つですが、いくつかの原因が考えられます。そして、その多くは適切な対処法で解決できます。この記事では、Teamsで「不明なユーザー」と表示される主な原因を分かりやすく解説し、すぐに試せる改善策をご紹介していきます。
「不明なユーザー」と出るのはなぜ?
Teamsで「不明なユーザー」と表示される原因は、情報の同期の問題から、ゲストユーザーの設定、あるいは通信環境やTeamsアプリの一時的な不具合まで、多岐にわたります。まるで、相手が名札をつけていないか、名札が読めない状態か、あるいはあなたの視界が悪くなっているようなものです。ここでは、よくある原因をいくつかご紹介しますので、あなたの状況に当てはまるものがないか確認してみてください。
ユーザー情報がまだ同期されていないかも?
Teamsに表示されるユーザー情報は、主にMicrosoft Entra ID(旧 Azure Active Directory、以下 Azure AD)というマイクロソフトのクラウド上のユーザー管理システムから同期されます。もし、そのユーザーが最近組織に追加されたばかりであったり、人事異動で情報が更新されたばかりであったりする場合、Teamsに情報が反映されるまでに時間差が生じることがあります。
組織外の「ゲストユーザー」かも?
最も一般的な原因の一つとして、表示されているのが組織外のゲストユーザーである可能性が考えられます。ゲストユーザーは、組織内のメンバーとは異なる表示名やメールアドレス形式を持つことがあり、場合によってはTeamsがその情報をうまく取得できず「不明なユーザー」と表示してしまうことがあります。特に、ゲストユーザーがMicrosoftアカウント(Outlook.comやGmailなど)でサインインしている場合、表示名が意図しないものになることがあります。
Teamsアプリのキャッシュが古いままかも?
Teamsアプリは、動作を速くするためにユーザー情報などのデータをパソコンに一時的に保存しています(キャッシュ)。このキャッシュが古いままだと、最新のユーザー情報が取得できず、「不明なユーザー」と表示され続けることがあります。
ネットワーク環境に問題があるかも?
インターネット接続が不安定だったり、会社のネットワーク(プロキシサーバーやファイアウォールなど)の設定がTeamsの認証サーバーやユーザー情報取得のための通信を妨げていたりすると、必要な情報が取得できずに「不明なユーザー」と表示されることがあります。
Teamsアプリに一時的な不具合があるかも?
ごく稀にですが、Teamsアプリ自体に一時的な不具合が発生していて、ユーザー情報の表示が正しく行われないことがあります。これはPCの再起動やアプリの再インストールで解決することが多い、比較的よくある原因です。
ユーザーアカウントが削除または無効になっているかも?
表示されている「不明なユーザー」のアカウントが、Azure AD上で既に削除されたり、無効化されたりしている場合、Teamsがその情報を解決できずにこのように表示することがあります。
まず試したい!簡単な解決方法
Teamsで「不明なユーザー」と出た時に、まず試してほしい基本的な解決方法をご紹介します。焦らず、一つずつ確認してみてください。多くの場合、これらの簡単な手順で問題が解消されます。
パソコンをもう一度立ち上げ直してみよう
一番手軽で、意外と効果があるのがPCの再起動です。PCを再起動することで、一時的なシステムの不具合やTeamsアプリのメモリ解放が行われ、最新のユーザー情報が取得されるようになることがあります。まるでPCに「ちょっとリフレッシュして頭を整理してね」と言ってあげるようなものです。
Teamsアプリを完全に閉じてから開いてみよう
Teamsアプリがフリーズしているだけの場合や、一時的な不具合が発生している場合、一度完全に終了させてから再度起動することで問題が解決することがあります。単にウィンドウを閉じるだけでなく、タスクマネージャー(Windowsの場合: Ctrl + Shift + Esc、Macの場合: Command + Option + Esc)からTeamsのプロセスを終了させると確実です。
タスクマネージャーを使ったTeamsの強制終了例
Windowsの場合、キーボードの Ctrl キーと Shift キーと Esc キーを同時に押してタスクマネージャーを起動します。「プロセス」タブの中で「Microsoft Teams」または「Teams」という名前を探します。見つけたら、それを選択して画面右下の「タスクの終了」ボタンをクリックします。これでTeamsが完全に閉じられます。その後、再度Teamsを起動して「不明なユーザー」の表示が解決しているか確認してみてください。
// WindowsタスクマネージャーでのTeams終了手順
1. キーボードで Ctrl + Shift + Esc を押して「タスクマネージャー」を開く。
2. 「プロセス」タブをクリック。
3. アプリケーションの一覧から「Microsoft Teams」を探す。
4. 「Microsoft Teams」を選択し、「タスクの終了」ボタンをクリック。
5. タスクマネージャーを閉じ、再度Teamsを起動する。
Teamsアプリのキャッシュを消してみよう(効果的!)
「不明なユーザー」問題の解決に、Teamsアプリのキャッシュクリアが非常に効果的です。Teamsアプリは、動作を速くするためにユーザー情報などのデータを一時的に保存しています。このキャッシュが古いままだと、Azure ADで情報が更新されていても、Teamsアプリ上では古い情報や不完全な情報が表示され続けることがあります。
Teamsキャッシュのクリア方法例
Windowsの場合
- Teamsアプリを完全に終了させます(タスクマネージャーからも終了していることを確認)。
- ファイルエクスプローラーを開き、アドレスバーに
%appdata%\Microsoft\Teamsと入力してEnterキーを押します。 - 開いたフォルダ内の「Cache」フォルダと「GPUCache」フォルダ、さらに「IndexedDB」フォルダの内容(
IndexedDBフォルダ自体ではなくその中のファイル)を削除します。重要なファイルは含まれていませんのでご安心ください。 - パソコンを再起動し、Teamsを再度起動してユーザー情報が更新されているか確認してみてください。
Macの場合
- Teamsアプリを完全に終了させます。
- Finderを開き、「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選択します。
- ボックスに
~/Library/Application Support/Microsoft/Teamsと入力して「移動」をクリックします。 - 開いたフォルダ内の「Application Cache」「Cache」「Code Cache」「GPUCache」「IndexedDB」などの全てのフォルダを削除します。
- パソコンを再起動し、Teamsを再度起動してユーザー情報が更新されているか確認してみてください。
Teamsから一度サインアウトしてからサインインし直してみよう
Teamsから一度完全にサインアウトし、再度サインインし直すことで、アプリが強制的に最新のユーザー情報をAzure ADから取得し直すことがあります。これにより、古い情報がリフレッシュされる可能性があります。
Teamsからのサインアウト手順例
- Teamsアプリの画面右上にあるあなたのプロフィールアイコンをクリックします。
- ドロップダウンメニューの中から「サインアウト」を選択します。
- アプリが閉じるので、再度Teamsを起動し、サインインし直してユーザー情報が更新されているか確認します。
もっと深く!原因を探る改善策(IT管理者向け)
簡単な方法で解決しない場合、この問題は組織全体のMicrosoft 365環境におけるユーザー情報管理(Azure ADや同期設定)に関わる可能性が高いため、Microsoft 365/Azure ADを管理しているIT管理者の方による確認と調整が必要になります。
Azure ADのユーザー情報を確認しよう
Teamsに表示される情報源はAzure ADです。まず、Azure ADで該当ユーザーの情報が正しく設定されているか、不足している情報がないかを確認することが重要です。
Azure ADでのユーザー情報確認方法例(IT管理者向け)
- Microsoft Entra 管理センター(
entra.microsoft.com)にサインインします。 - 左側のメニューで「ID」>「ユーザー」>「すべてのユーザー」に移動します。
- 検索バーで対象ユーザーを検索し、ユーザーのプロフィールを開きます。
- 表示される情報(表示名、役職、部署、連絡先など)が正しく入力されているか、特に表示名が空になっていないかを確認します。
- もしAzure ADの情報も不完全な場合、それを修正する必要があります。Azure ADが別のオンプレミスADから同期されているなら、オンプレミスADの情報を修正し、同期が正常に行われることを確認する必要があります。
ゲストユーザーの設定と表示名を確認しよう
「不明なユーザー」がゲストユーザーの場合、その表示が意図通りでないことがあります。
ゲストユーザー側の設定: ゲストユーザーがTeamsにサインインする際に使用しているMicrosoftアカウントやメールサービスのプロフィール設定(表示名など)がTeamsに反映されることがあります。ゲストユーザー自身が自身のプロフィール情報を適切に設定しているか確認してもらうことも有効です。
IT管理者側の設定: 組織のAzure ADでゲストユーザーの「ユーザーの種類」や「外部コラボレーションの設定」がTeamsでの表示に影響を与える場合があります。また、ゲストユーザーの表示名を管理センターから手動で編集することも可能です。
Microsoft 365の同期状況を確認しよう
オンプレミスADとAzure AD間でユーザー情報を同期している場合(Azure AD Connectを利用している場合)、同期が滞っているとAzure ADの情報が更新されず、結果としてTeamsにも反映されません。
確認方法(IT管理者向け): Azure AD Connectのサーバーで、同期サービスが正常に稼働しているか、同期エラーが発生していないかを確認します。強制同期を実行することも検討します。
Exchange OnlineのGAL(グローバルアドレス一覧)の更新を確認しよう
Teamsのユーザー情報の一部は、Exchange OnlineのGAL(グローバルアドレス一覧)から取得されます。GALの更新には時間がかかる場合があります(最大で24~48時間)。
確認方法(IT管理者向け): Exchange Online PowerShellを使用してGALの更新状態を確認したり、強制的に更新を促したりすることができます。
状況の切り分けと詳細な調査方法
問題の特定と解決をより効率的に行うための、具体的な調査方法をご紹介します。
「不明なユーザー」は常に同じ人物か?
「不明なユーザー」と表示されるのが、常に特定の人物なのか、それとも会議ごとに異なる人が「不明」になるのかを確認しましょう。常に同じ人であれば、その人のアカウント情報や同期に問題がある可能性が高いです。
Teamsウェブ版で確認してみよう
デスクトップアプリで情報が更新されない場合でも、ウェブブラウザからTeamsにアクセスできる「Teamsウェブ版」を試してみましょう。ウェブ版は常に最新の情報を取得しようとするため、デスクトップアプリのキャッシュの影響を受けにくいです。
Teamsウェブ版での確認方法例
- お使いのウェブブラウザ(Google Chrome, Microsoft Edge, Mozilla Firefoxなど)を開き、アドレスバーに
teams.microsoft.comと入力してEnterキーを押します。 - Microsoftアカウントでサインインし、「不明なユーザー」と表示されている場所(チャットや会議リスト)で、そのユーザー情報がウェブ版で正しく表示されているか確認します。
- もしウェブ版で情報が正しければ、デスクトップアプリのキャッシュが原因である可能性が高いです。
チャットの相手に直接確認してみよう
もし「不明なユーザー」と表示されているのがチャットの相手である場合、可能であればその相手に直接連絡を取り(他の手段で)、自身のTeamsでの表示名を確認してもらうのも一つの手です。また、相手側で表示されているあなたの情報が正しいかどうかも確認してもらいましょう。
ネットワーク診断ツールを使ってみよう
Teamsがユーザー情報を取得する際にネットワーク通信が関わります。ネットワーク診断ツール(ping、tracertなど)を使って、TeamsがアクセスするMicrosoftの認証サーバーやデータセンターへの接続に問題がないかを確認することも可能です。ただし、これは少し専門的な知識が必要になります。
「不明なユーザー」問題を解決し、顔の見えるコミュニケーションを!
Teamsで「不明なユーザー」と表示されるという問題は、コミュニケーションの妨げとなり、セキュリティ上の懸念にもつながりかねません。しかし、今回ご紹介した「PC/アプリの再起動」「キャッシュのクリア」「サインアウト/サインインし直し」といった簡単な対処法から、IT管理者による「Azure ADのユーザー情報確認」「ゲストユーザー設定の確認」「同期状況の確認」といったより専門的な原因と改善方法があることをご理解いただけたかと思います。
多くの場合、デスクトップアプリのキャッシュが原因であるか、ゲストユーザーの表示に関する問題であることが多いため、まずはこれらの簡単な手順から試してみてください。それでも解決しない場合は、迷わずIT管理者に相談し、Azure ADや同期の状態、組織のゲストポリシーを確認してもらうのが最も確実な解決策となります。

