Teams|名前変更はどうするの?出来ない時の対処法は?原因は?
Microsoft Teams(以下、Teams)を日々の業務で利用する中で、「自分の表示名を変えたい」と考えることはよくあります。例えば、入社・転職で名字が変わった、旧姓のままになっている、あるいは部署変更で役割に応じた名前にしたい、といったケースが挙げられます。Teamsで表示される名前は、他のメンバーとのコミュニケーションにおいて重要な要素であるため、適切に管理したいと考えるのは当然のことです。
しかし、「名前を変更しようとしたけどうまくいかない」「変更できないのはなぜだろう?」といった問題に直面することもあります。これは、Teamsの表示名が、Microsoft 365の複数のサービスや組織の設定と深く連携しているためです。
Teamsで自分の表示名を変更する基本的な方法
Teamsの表示名は、主に「プロフィール」から変更することができます。ただし、その変更がどこまで反映されるかは、あなたのTeamsアカウントが「個人用アカウント」か「組織アカウント」かによって大きく異なります。
自分のTeamsプロフィールから変更する手順(一般的な方法)
この方法は、個人用アカウントと組織アカウントの両方で試すことができます。
- Teamsアプリを開く:パソコンにインストールされているTeamsデスクトップアプリ、またはWeb版Teams を開いてサインインします。
- プロフィールアイコンをクリック:Teams画面の右上にある、あなたのプロフィールアイコン(自分の写真またはイニシャルが表示されている丸いアイコン)をクリックします。
- 「自分のステータスメッセージを設定」下の名前をクリック(または「アカウントの管理」へ):ドロップダウンメニューが表示されます。通常、あなたの名前が大きく表示されている部分(「自分のステータスメッセージを設定」の下)をクリックすると、プロフィールカードが開きます。あるいは、メニュー内の「アカウントの管理」または「設定」(歯車アイコン)を選択し、そこからプロフィール設定を探す場合もあります。(Teamsのバージョンや組織の設定によって表示が異なります。)
- プロフィールカードから編集:プロフィールカードが開いたら、表示されている名前の横に「鉛筆アイコン」や「編集」ボタンが表示されている場合があります。これをクリックします。クリックすると、名前の編集フィールドが表示されるはずです。
- 名前を変更して保存:「名」と「姓」のフィールドに、変更したい新しい名前を入力します。入力が完了したら、「保存」または「完了」ボタンをクリックして変更を適用します。
- 変更の反映を確認:変更が適用されると、Teamsアプリ内で新しい表示名が反映されます。ただし、これはTeamsアプリの表示のみを変更するものであり、バックエンドのMicrosoftアカウントやAzure ADの名前に影響するかは、アカウントの種類によります。
組織アカウントの場合:Microsoft 365(Azure AD)とOutlookとの連携
会社や学校から提供されている組織アカウント(例: @yourcompany.com のメールアドレス)でTeamsを利用している場合、Teamsの表示名は、主に組織の「Azure Active Directory (Azure AD)」に登録されているあなたのユーザー名と、Outlook(Exchange Online)の表示名が連携しています。
Teamsの表示名 = Azure ADの表示名 ≈ Outlookの表示名
このため、Teamsのプロフィールから名前を変更しようとしても、多くの場合、個人のユーザーが直接変更することはできません。変更ができたように見えても、一時的なローカル表示に過ぎず、再起動すると元に戻ってしまうか、他のOfficeアプリに反映されないことがあります。
Teamsの名前が変更できない主な原因と対処法
「名前を変更しようとしたのにできない!」という場合、その原因はほとんどの場合、組織アカウントの管理体制にあります。
原因1:組織アカウントの場合、ユーザー自身に「表示名の変更権限」がない
会社や学校で利用している組織アカウント(Microsoft 365アカウント)の場合、ユーザーの表示名、メールアドレス、部署名などの属性情報は、組織のIT管理者がAzure Active Directory (Azure AD) で一元的に管理しています。これは、人事情報と連携させたり、セキュリティを維持したりするためです。
この場合、Teamsアプリから名前を変更しようとしても、システム側で変更がブロックされるか、変更が一時的にしか反映されない(アプリを再起動すると元に戻る)といった挙動になります。
対処法(最も確実)
組織のIT管理者または情報システム部門に連絡する
- これが最も確実で推奨される対処法です。個人で設定をいじるのではなく、必ず管理者を通じて変更を依頼してください。
- 変更したい理由(例: 結婚による改姓、通称名の使用、部署変更など)を明確に伝えましょう。
- 管理者側でAzure AD上のあなたのユーザー情報を更新することで、Teamsだけでなく、Outlook、SharePoint、OneDriveなど、Microsoft 365の全てのサービスに新しい表示名が反映されます。
変更が反映されるまでの時間: 管理者が変更を行った後、システム全体に反映されるまでに数分から数時間、場合によっては24時間程度かかることがあります。
原因2:個人用Microsoftアカウントの場合、Microsoftアカウント自体の情報が古い
無料版Teamsや、個人で契約しているMicrosoft 365 Personal/Familyを利用している場合、Teamsの表示名は、あなたのMicrosoftアカウントに登録されている名前が使用されます。もしTeamsでは名前が古いのに、Microsoftアカウントの名義も古いままになっている可能性があります。
対処法
MicrosoftアカウントのWebサイトで名前を変更する:
- WebブラウザでMicrosoftアカウントの管理ページにアクセスします:
https://account.microsoft.com/profile - Microsoftアカウントでサインインします。
- 「氏名の編集」または「情報を編集」のような項目を探し、登録されている名前を新しいものに変更します。
- 変更を保存します。
Teamsアプリを再起動する: Microsoftアカウントの名前を変更した後、Teamsアプリを一度完全に終了し、再度起動してみてください。新しい名前が反映されるはずです。反映されない場合は、数時間待ってから再度確認してみてください。
原因3:Teamsのキャッシュの問題
ごく稀に、Teamsアプリの内部キャッシュが原因で、名前の変更が正しく反映されないことがあります。特に、何度も名前の変更を試みた後に問題が発生することがあります。
対処法
Teamsアプリのキャッシュをクリアする
Windowsの場合
- Teamsアプリを完全に終了します(タスクバーのTeamsアイコンを右クリックして「終了」を選択)。
- エクスプローラーのアドレスバーに
%appdata%\Microsoft\Teamsと入力してEnterキーを押します。 - 表示されたフォルダ内の全てのファイルとフォルダを削除します(または別の場所にバックアップを取ってから削除)。
- Teamsアプリを再起動します。
macOSの場合
- Teamsアプリを完全に終了します(DockのTeamsアイコンを右クリックして「終了」を選択)。
- Finderで「移動」メニューから「フォルダへ移動…」を選択し、
~/Library/Application Support/Microsoft/Teamsと入力して「移動」をクリックします。 - 表示されたフォルダ内の全てのファイルとフォルダを削除します。
- Teamsアプリを再起動します。
Teamsアプリの再インストール: キャッシュクリアでも解決しない場合は、Teamsアプリを一度アンインストールし、パソコンを再起動してから、再度インストールを試してみてください。(インストール方法は前回の回答をご参照ください。)
原因4:Microsoft 365サービスの同期遅延
特に組織アカウントの場合、Azure AD、Exchange Online、Teamsの間で情報が同期されるまでに時間がかかることがあります。管理者が名前を変更しても、すべてのサービスに即座に反映されるわけではありません。
対処法: 管理者が名前を変更した後、最低でも数時間、場合によっては24時間程度待ってみてください。それでも反映されない場合は、再度管理者に状況を確認しましょう。
原因5:組織の特定のポリシーや制限
ごく一部の厳格なセキュリティポリシーを持つ組織では、ユーザーが表示名を変更すること自体を完全に禁止している場合があります。これは、ID管理を厳密に行うためです。
対処法: IT管理者または情報システム部門に確認してください。この場合、個人の対処では解決できません。
名前の変更がもたらす影響と注意点
名前を変更する際には、いくつかの影響と注意点があります。
コミュニケーションへの影響
相手への通知: 名前を変更しても、その変更が相手に直接通知されることはありません。しかし、相手があなたの名前を見たときに「あれ?」と感じる可能性はあります。
過去のチャット履歴: 名前を変更しても、過去のチャット履歴に表示されるあなたの名前が自動的にすべて新しい名前に変わるわけではありません。多くの場合、過去のメッセージは送信時の名前で表示され、それ以降のメッセージは新しい名前で表示されます。これは、文脈の整合性を保つためです。
他のMicrosoft 365サービスへの影響
組織アカウントの場合、Azure AD上の名前を変更すると、Teamsだけでなく、Outlook(メールの表示名)、SharePoint、OneDrive、Microsoft Officeアプリ(Word, Excelなど)におけるあなたの表示名もすべて連動して変更されます。これは、Microsoft 365全体で一貫したユーザー情報を管理するためです。
個人用Microsoftアカウントの場合も、Microsoftアカウントで名前を変更すれば、Outlook.comやOneDriveなど、そのアカウントを利用するMicrosoftの他のサービスでも名前が変更されます。
通称名や旧姓の取り扱い
- 結婚などによる改姓後も、業務上は旧姓や通称名を使用したいというケースがあります。
- 組織アカウントの場合: 多くの企業では、Azure AD上に「本名」を登録しつつ、TeamsやOutlookの表示名に「通称名(Preferred Name)」を設定できる機能を提供しています。IT管理者に相談し、このような設定が可能か確認してみましょう。
- 個人用アカウントの場合: Microsoftアカウントの名前を直接変更することになります。
なりすましとセキュリティ
- 頻繁に名前を変更したり、不自然な名前に変更したりすることは、他のメンバーに混乱を与え、なりすましを疑われる原因となる可能性があります。
- 会社のルールに従い、信頼性を損なわないような名前設定を心がけましょう。
Teamsの名前変更は「アカウントの種類」と「管理者」が鍵
Teamsの表示名を変更したい場合、最も重要なのは、あなたが使用しているアカウントが「個人用Microsoftアカウント」なのか「組織のMicrosoft 365アカウント」なのかを明確にすることです。
個人用Microsoftアカウントの場合
- 方法: MicrosoftアカウントのWebサイト
https://account.microsoft.com/profileから直接名前を変更し、その後Teamsアプリを再起動します。 - 原因・対処法: 変更できない場合は、ブラウザやTeamsアプリのキャッシュクリア、アプリの再インストールなどを試します。
組織のMicrosoft 365アカウントの場合
- 方法: ユーザー自身で変更できることは稀で、ほとんどの場合、組織のIT管理者または情報システム部門に依頼する必要があります。管理者がAzure AD上のあなたのユーザー情報を更新することで、Teamsを含めMicrosoft 365の全サービスに反映されます。
- 原因・対処法: ユーザーに表示名の変更権限がない、あるいは同期に時間がかかっていることが主な原因です。管理者に依頼し、変更が反映されるまで待ちましょう。
名前の変更は、オンライン上でのあなたの「顔」となる重要な設定です。特にビジネス環境においては、適切な名前表示が円滑なコミュニケーションを支えます。変更できない場合は焦らず、上記ガイドを参考に、ご自身のアカウントの種類と組織の管理体制を踏まえて、適切な対処を行ってください。

