TeamsとPower Automate連携で勤怠打刻のTeams連携をしたい!作り方を分かりやすく説明

Power AutomateとTeamsで勤怠打刻を連携する!

「打刻のためだけに別のシステムを開くのが面倒」「外出先から打刻し忘れてしまう」「打刻の状況がリアルタイムで見えにくい」。従業員にとって、毎日の打刻は必須業務ですが、その手間が積み重なると、意外とストレスになるものです。また、打刻漏れは勤怠管理の正確性を損ない、人事・総務部門の負担を増やす原因にもなりかねません。

Power AutomateとTeams、そして勤怠データを記録するSharePointリスト(または既存の勤怠管理システム)を組み合わせることで、Teams上から簡単に勤怠打刻を行い、その情報を自動で記録する仕組みを構築できます。

なぜ勤怠打刻のTeams連携が大切なのでしょう?

勤怠打刻をTeamsと連携させることは、従業員の利便性向上と勤怠管理の効率化に大きく貢献します。どんな良いことがあるのか、一緒に見ていきましょう。

 

従業員の打刻負担を減らし、利便性が向上するから

従業員は、日々利用しているTeamsアプリから直接打刻できるようになるため、別のシステムを立ち上げる手間が省けます。特に、PC作業の合間や、チャットのついでに手軽に打刻できるため、打刻忘れの防止にも繋がります。これにより、従業員の毎日の負担が軽減され、利便性が格段に向上するでしょう。

 

打刻漏れを防ぎ、勤怠管理の正確性が高まるから

打刻漏れは、月末の集計作業を複雑にし、人事・総務部門の確認作業の負担を増大させます。Teams連携による手軽な打刻方法は、打刻忘れを減らす効果が期待できます。また、Power Automateで打刻と同時に自動で記録されるため、手動入力による転記ミスもなくなり、勤怠データの正確性が向上します。

 

リアルタイムで打刻状況を把握し、遅延対応が可能になるから

誰が今出勤しているのか、誰がまだ打刻していないのか、といった打刻状況をリアルタイムで可視化できます。これにより、人事・総務部門は、打刻漏れを早期に検知し、対象の従業員へTeamsでリマインド通知を送信するといった遅延対応が可能になります。これは、月末の締め作業の効率化にも繋がるでしょう。

 

柔軟な働き方に対応しやすくなるから

リモートワークやフレックスタイム制が普及する中で、オフィスだけでなく自宅や外出先からでも手軽に打刻できる仕組みは、従業員の多様な働き方をサポートします。TeamsはPCだけでなくスマートフォンアプリでも利用できるため、場所を選ばずに打刻できる柔軟性を提供します。


 

構築システムの準備を始めましょう

勤怠打刻のTeams連携システムを構築する前に、いくつか確認し、準備しておくべきことがあります。これらを事前に整理しておくことで、スムーズに自動化を進めることができます。

 

勤怠データの「置き場所」を決めましょう

Power Automateで打刻情報を記録するためには、その情報がどこかに保存されており、Power Automateからアクセスできる必要があります。ここでは、「SharePointリスト」に勤怠情報を管理することを想定します。

  • SharePointリストの作成:
    1. 人事・総務部門用のSharePointサイトを選択または新規作成します。
    2. リスト名(例:勤怠打刻ログ)で新しいリストを作成します。
    3. 必要な列の追加(例):
      • タイトル(既定): 氏名(打刻者名)
      • 社員番号: テキスト(1行)
      • 打刻種別: 選択肢(例:出勤退勤休憩開始休憩終了
      • 打刻日時: 日付と時刻(必須、自動記録)
      • 打刻場所: テキスト(1行、例:TeamsMobileなど、手動で入力または位置情報連携)
      • 備考: 複数行テキスト
      • 承認状況: 選択肢(例:未承認承認済要修正
      • 打刻者メールアドレス: テキスト(1行)
  • (補足) 既存の勤怠管理システムとの連携:もし貴社で既に勤怠管理システムを利用している場合、そのシステムがPower Automateのコネクタを提供しているか確認してください。コネクタがあれば、SharePointリストを介さずに直接連携できる場合があります。コネクタがない場合は、勤怠管理システム側でAPI連携を可能にするか、Power AutomateでCSVファイルを読み込むなどの工夫が必要です(より高度)。

 

Teamsでの「打刻」方法を決めましょう

従業員がTeams上でどのように打刻を行うかを決定します。最も手軽なのは「手動トリガー」または「アダプティブカード」の活用です。

  • TeamsのPower Automateアプリからの「手動トリガー」の活用:
    • Power AutomateアプリをTeamsに追加し、そこに作成した「インスタントクラウドフロー」を「ボタン」として表示させます。従業員はそのボタンをクリックするだけで打刻できます。
    • 打刻種別(出勤/退勤など)を選択させるための入力項目を追加できます。
  • Teamsアダプティブカードの活用(よりスマート):
    • Teamsチャネルにアダプティブカードを投稿し、そのカード上に「出勤」「退勤」などのボタンを配置します。従業員はチャットの流れの中でボタンをクリックするだけで打刻できます。
    • この場合、Power Automateフローは「HTTP 要求の受信時」トリガーと、Teamsアダプティブカードからの応答処理が必要になります(後述の応用編)。

 

打刻漏れ通知や確認のTeamsチャネルを決めましょう

打刻に関する通知や、打刻状況の確認を行うTeamsチャネルを準備します。

  • 人事・総務部門向けチャネル: 打刻漏れのアラートや、勤怠管理に関する連絡用(例:人事部_勤怠管理)。
  • 個人への通知: 打刻漏れの際に、該当の従業員個人へTeamsチャットで通知します。
  • (オプション)チームリーダー向けチャネル: チームメンバーの打刻状況概要を共有し、リーダーが状況を把握できるようにします。

 

Power Automateで自動化を設定しましょう(基本編)

ここからはいよいよ、Power Automateを使って勤怠打刻のTeams連携フローを作成していきます。TeamsのPower Automateアプリからの「手動トリガー」で勤怠打刻を行い、その情報をSharePointリストに記録する基本的なフローから見ていきましょう。

 

フローを作成する場所を決めましょう

Power Automateのウェブサイトにアクセスし、左側のメニューから「作成」を選択します。今回は、ユーザーが手動でボタンをクリックして起動するフローなので、「インスタント クラウド フロー」を選択します。

 

トリガーを設定しましょう

フローのトリガーとは、「いつ」このフローを実行するかを決定するものです。ここでは、TeamsのPower Automateアプリから手動でフローを起動したいので、トリガーには「手動でフローをトリガーします (V2)」を選択します。


作成例1:Teamsから手動トリガーで勤怠打刻情報をSharePointリストに記録

このフローは、従業員がTeamsのPower Automateアプリからボタンをクリックし、打刻種別を選択することで、勤怠打刻情報をSharePointリストに自動で記録します。

  1. Power Automateにサインインします。お使いのMicrosoft 365アカウントでPower Automateのウェブサイト(https://make.powerautomate.com/)にアクセスし、サインインします。
  2. 「作成」から「インスタント クラウド フロー」を選択します。左側のナビゲーションペインにある「作成」をクリックし、表示されるオプションの中から「インスタント クラウド フロー」を選択します。
  3. フロー名を指定し、トリガーを選択します。フロー名には「Teams_勤怠打刻」など、分かりやすい名前を付けます。「フローをトリガーする方法を選択してください」で「手動でフローをトリガーします (V2)」を選択して「作成」をクリックします。
  4. トリガーにユーザー入力項目を追加します。「手動でフローをトリガーします (V2)」アクションの「+ 入力を追加」をクリックします。
    • ドロップダウン: 打刻種別
      • オプションの値: 出勤, 退勤, 休憩開始, 休憩終了 をそれぞれ新しい行として入力します。
  5. 新しいステップを追加し、SharePointリストにアイテムを作成します。「+ 新しいステップ」をクリックします。検索ボックスに「SharePoint」と入力し、「新しいアイテムを作成します (SharePoint)」を選択します。
    • サイトのアドレス: 勤怠打刻ログリストを作成したSharePointサイトのURLを選択します。
    • リスト名: 作成したSharePointリスト(例:勤怠打刻ログ)を選択します。
    • 各列に値をマッピングします。
      • タイトル: @{triggerOutputs()?['body/requester/displayName']} (打刻者の氏名)
      • 社員番号: @{triggerOutputs()?['body/requester/id']} (または事前に社員番号を紐付けるリストを用意してLookup)
      • 打刻種別: @{triggerOutputs()?['body/dropdown']} (トリガーで選択された打刻種別)
      • 打刻日時: utcNow() (フロー実行時の日時)
      • 打刻場所:Teams」(固定値)
      • 打刻者メールアドレス: @{triggerOutputs()?['body/requester/email']}
  6. 新しいステップを追加し、Teamsに打刻完了通知を投稿します。「+ 新しいステップ」をクリックし、「チャットまたはチャネルにメッセージを投稿する (Teams)」を選択します。
    • 投稿者:Flow bot」を選択します。
    • 投稿先:チャット」を選択します(打刻者本人に通知するため)。
    • 受信者: @{triggerOutputs()?['body/requester/email']} (打刻者のメールアドレス)
    • メッセージ:
      @{triggerOutputs()?['body/requester/displayName']}様
      
      勤怠打刻を承りました。
      
      種別: @{triggerOutputs()?['body/dropdown']}
      日時: @{formatDateTime(utcNow(), 'yyyy/MM/dd HH:mm:ss')}
      
      今日も一日お疲れ様です!
      
      • 補足:formatDateTime関数は、日付と時刻の表示形式を整えるために使用します。
  7. フローを保存してテストします。画面右上の「保存」をクリックします。保存後、Teamsアプリを開き、左側の「…」から「Power Automate」アプリを探して追加します。Power Automateアプリの「作成」タブ(または「ホーム」タブ)に、作成したフロー「Teams_勤怠打刻」が表示されます。

    フローをクリックし、打刻種別を選択して「フローの実行」をクリックします。

    Power Automateのフロー実行履歴を確認し、SharePointリストにアイテムが作成され、Teamsのチャットに通知が届いていることを確認します。


 

アクションを設定しましょう

トリガーが発動したら、次に「何を」するのかを設定します。これがアクションです。

  • 手動トリガーアクション:
    • 手動でフローをトリガーします (V2)」: TeamsのPower Automateアプリからユーザーが打刻ボタンをクリックした際にフローを起動します。
  • SharePointアクション:
    • 新しいアイテムを作成します」: 打刻情報をSharePointリストに記録します。
  • Teamsアクション:
    • チャットまたはチャネルにメッセージを投稿する」: 打刻完了通知を従業員個人へ送信します。

 

通知メッセージのカスタマイズをしましょう

打刻完了通知のメッセージは、簡潔ながらも必要な情報を伝えるようにカスタマイズしましょう。

  • 打刻者名: requester/displayName (トリガーの出力)
  • 打刻種別: dropdown (トリガーの出力、選択された種別)
  • 打刻日時: utcNow() (フロー実行時の日時)

これらの情報をメッセージ本文に適切に配置することで、自動返信であっても打刻完了の確認を確実に伝えます。


 

Power Automateで自動化を設定しましょう(応用編)

基本編で作成したフローをさらに便利にするための応用テクニックを見ていきましょう。

打刻漏れを検知し、従業員へリマインドする

従業員が設定された出勤時刻になっても打刻がない場合や、退勤時刻になっても打刻がない場合に、自動でTeamsチャットでリマインドを送信することで、打刻漏れを防止します。


作成例2:打刻漏れを検知し、従業員へリマインドするPower Automateフロー(別フロー)

このフローは、毎日特定の時間に実行され、打刻漏れの可能性のある従業員を検知し、リマインドを送信します。

  1. 新しいフローを「スケジュール済みクラウド フロー」として作成します。
    • フロー名:「勤怠_打刻漏れリマインダー
    • 繰り返し: フローを実行したい頻度を設定します(例:毎日、午前10時(出勤打刻確認用)、午後18時(退勤打刻確認用))。
      • ヒント: 1つのフローで複数のリマインドを行う場合、時間帯で分岐させます。
  2. 新しいステップを追加し、今日の日付を設定します。
    • 「タイムゾーンの変換 (日付と時刻)」アクション: utcNow()を「(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京」の「yyyy-MM-dd」形式に変換します。これを変数に格納すると後で使いやすいです(例: TodayDate)。
  3. 新しいステップを追加し、チームメンバー全員のリストを取得します。
    • アイテムの取得 (SharePoint)」アクション(社員名簿リストなど)または「グループメンバーの取得 (Azure AD)」アクションで、リマインド対象となる全従業員のリストを取得します。
      • リスト名: 例:社員名簿リスト(氏名、社員番号、メールアドレスなどを持つリスト)
  4. 新しいステップを追加し、今日の打刻ログを取得します。
    • アイテムの取得 (SharePoint)」アクション(勤怠打刻ログリストから取得)
    • フィルタークエリ: 打刻日時 ge '@{variables('TodayDate')}' (今日の日付以降の打刻を取得)
  5. 新しいステップを追加し、未打刻者を特定します。これは、チームメンバーのリストから、今日打刻済みのメンバーを除外する処理です。
    • 「アプライ トゥー イーチ」コントロール: 全従業員のリストをループします。
      • 以前の手順からの出力を選択: 「社員名簿リスト」から取得したvalue
      • 内側で「条件」アクション:
        • 左側の値: 現在のメンバーのメールアドレス (例: items('アプライ_トゥー_イーチ')?['Email'])
        • 演算子:次の値が含まれていない
        • 右側の値: join(outputs('今日の打刻ログを取得します')?['body/value']?['打刻者メールアドレス'], ';') (今日の打刻ログから打刻者メールアドレスを抽出し、セミコロンで結合した文字列)
        • 補足: これは「今日打刻していないメンバー」を特定する条件です。
  6. 「はい」のパス(未打刻者が見つかった場合)に、Teamsへのリマインド通知アクションを追加します。
    • 「チャットまたはチャネルにメッセージを投稿する (Teams)」アクション:
      • 投稿先: チャット
      • 受信者: 未打刻メンバーのメールアドレス
      • メッセージ:
        @{items('アプライ_トゥー_イーチ')?['Title']}様
        
        【打刻漏れリマインダー】
        
        本日、まだ出勤打刻が確認できておりません。
        お忘れのないよう、速やかに打刻をお願いいたします。
        
        ▼打刻はこちらから
        [打刻する] (基本編で作成したフローのURL)
        
        ご不明な点がございましたら、人事/総務部門までご連絡ください。
        
      • 重要度:重要」を選択します。
  7. フローを保存してテストします。一部の従業員が打刻しない状態でフローを手動で実行し、未打刻者にリマインダーが届くことを確認します。退勤打刻のリマインダーも同様に作成できます。

 

打刻と同時にGPS位置情報を記録する(Teamsモバイルアプリ活用:高度)

従業員がTeamsモバイルアプリから打刻する際に、その時点のGPS位置情報を取得し、打刻情報とともにSharePointリストに記録することで、より正確な打刻場所を把握できます。


作成例3:TeamsモバイルアプリからGPS位置情報を記録するPower Automateフロー(高度)

この機能は、TeamsモバイルアプリからPower Automateフローを起動する際に、位置情報を取得する設定が必要です。

  1. 基本編のフロー(Teams_勤怠打刻)を開きます。
  2. トリガー(手動でフローをトリガーします (V2))に新しい入力項目を追加します。
    • 「位置情報」: 現在の位置情報
      • 補足: この入力を追加すると、Teamsモバイルアプリからフローを起動する際に、位置情報の利用許可を求められます。
  3. 新しいステップを追加し、取得した位置情報をSharePointリストに記録します。
    • 「作成」アクション: 位置情報を緯度と経度として整形します。
      • @{triggerOutputs()?['body/Current_location']['latitude']} (緯度)
      • @{triggerOutputs()?['body/Current_location']['longitude']} (経度)
    • 「新しいアイテムを作成します (SharePoint)」アクションの列を修正:
      • 打刻場所: 緯度と経度を結合した文字列(例: GPS: @{outputs('作成')?['body']}, @{outputs('作成')?['body']})を記録する列を追加するか、既存の「打刻場所」列に記録します。
  4. フローを保存してテストします。Teamsモバイルアプリからフローを実行し、位置情報の利用を許可します。打刻後、SharePointリストに位置情報が記録されていることを確認します。

 

打刻状況をTeamsチャネルに可視化する(日次サマリー)

毎日の終業時や翌朝、チーム全体の打刻状況(例:出勤者数、退勤者数、未打刻者数)を自動で集計し、Teamsチャネルに投稿することで、リーダーやメンバーがリアルタイムで状況を把握できるようにします。


作成例4:打刻状況をTeamsチャネルに可視化するPower Automateフロー(別フロー)

このフローは、毎日特定の時間に実行され、前日または当日の打刻状況をサマリーとしてTeamsに投稿します。

  1. 新しいフローを「スケジュール済みクラウド フロー」として作成します。
    • フロー名:「勤怠_日次打刻サマリー
    • 繰り返し: 毎日、特定の時刻(例:翌日の午前9時、前日分のサマリー用)。
  2. 新しいステップを追加し、日付を設定します。
    • 「タイムゾーンの変換 (日付と時刻)」アクション: 前日の日付を「yyyy-MM-dd」形式で取得します(例: addDays(utcNow(), -1))。これを変数に格納(例: TargetDate)。
  3. 新しいステップを追加し、対象日の打刻ログを全て取得します。
    • アイテムの取得 (SharePoint)」アクション(勤怠打刻ログから取得)
    • フィルタークエリ: 打刻日時 ge '@{variables('TargetDate')}' and 打刻日時 lt '@{addDays(variables('TargetDate'), 1)}'
      • 補足: 指定した日付の0時から23時59分59秒までの打刻を取得します。
  4. 新しいステップを追加し、打刻状況を集計します。
    • 「フィルター配列」アクション: 取得した打刻ログを「出勤」「退勤」などでフィルタリングします。
    • 「作成」アクション: length()関数を使って、フィルタリングした配列の数を数え、「出勤者数」「退勤者数」などを計算します。
    • 「作成」アクション: union()except()関数を使って、打刻者ユニークリスト、未打刻者リストなどを生成します(社員名簿リストと連携)。
  5. 新しいステップを追加し、Teamsに打刻サマリーを投稿します。
    • 「チャットまたはチャネルにメッセージを投稿する (Teams)」アクション:
      • 投稿先: チャネル
      • チーム: 人事・総務部門が所属するチーム、または部署の共通チャネル
      • チャネル: 人事部_勤怠管理〇〇部_日次報告
      • メッセージ:
        【📊日次勤怠打刻サマリー:@{variables('TargetDate')}】
        
        本日の勤怠打刻状況です。
        
        ✅ 出勤打刻者数: [計算結果_出勤者数]名
        👋 退勤打刻者数: [計算結果_退勤者数]名
        🚨 未打刻者数: [計算結果_未打刻者数]名
        
        ▼詳細な打刻ログはこちらから
        [勤怠ログ]https://yourcompany.sharepoint.com/sites/hr/Lists/AttendanceLog/
        
        
      • 重要度: 「標準」または「重要」を選択します。
  6. フローを保存してテストします。テスト用の打刻データをいくつか作成し、スケジュール実行でフローが動作し、Teamsに打刻サマリーが届くことを確認します。

 

エラー対策とトラブルシューティングを確認しましょう

Power Automateフローは、確実に動作することが求められます。特に勤怠打刻は、従業員の給与計算にも影響するため、信頼性が非常に重要です。よくあるエラーとその対策、そしてトラブルシューティングのポイントをご紹介します。

 

権限不足のエラーが出た場合

「アクセスが拒否されました」といったエラーメッセージが表示される場合、Power AutomateがSharePointのリストを操作したり、Teamsにメッセージを送信したりするための権限が不足している可能性があります。

対策: フローを実行するアカウントが、対象のSharePointリストに対して「編集」権限(アイテム作成・更新のため)と、Teamsチャネルへのメッセージ投稿権限、個人チャットへのメッセージ送信権限を持っていることを確認してください。人事・総務部門やシステム管理者がフローを作成・管理するのが望ましいでしょう。

 

SharePointリストのデータ型不一致の場合

勤怠情報をSharePointリストに登録・更新する際、列のデータ型とフローから送られるデータの型が一致しない場合にエラーが発生することがあります。

  • SharePointリストの列のデータ型と、Power Automateで処理する際のデータ型が一致しているか確認します。
  • formatDateTime() を使用して、日付や時刻の形式を変換・整形するようにしましょう。
  • ユーザー列には、メールアドレス形式の値を渡す必要があります。

 

通知がTeamsに届かない場合(フローは成功しているのに)

 

Power Automateの実行履歴ではフローが「成功」しているのに、Teamsに通知が届かない場合があります。

  • Teamsの通知設定: 受信者(打刻者本人、人事担当者など)のTeamsアプリの通知設定で、Flow botからの通知がブロックされていないか、ミュートされていないかなどを確認してください。
  • 受信者のメールアドレス: Teamsのチャット通知の場合、受信者のメールアドレスが正確であるかを確認しましょう。SharePointリストのメールアドレスが最新であるかを定期的に確認する運用も重要です。
  • 接続の正常性: Power Automateの「データ」→「接続」で、Teamsへの接続が正常に確立されているかを確認しましょう。

 

フローの履歴を確認しましょう

エラーが発生した場合や、フローが意図通りに動作しない場合は、Power Automateのフロー実行履歴を確認することが最も重要です。

  1. Power Automateの「マイ フロー」から、該当のフローを選択します。
  2. 実行履歴」タブをクリックします。
  3. 失敗した実行、または成功したものの動作が怪しい実行を選択すると、フローの各ステップがどのように実行されたか、どこでエラーが発生したか、そして入力/出力データやエラーメッセージの詳細を確認できます。

ポイント: 各アクションの「入力」と「出力」を確認することで、どのデータがどのように処理され、どこで問題が発生したのかを詳細に把握できます。特にSharePointリストへの書き込みや、担当者情報の解決部分を確認しましょう。


セキュリティとアクセス管理を確認しましょう

勤怠情報は、従業員の給与計算に直結する重要な個人情報です。自動化システムを構築する際は、セキュリティとアクセス管理に細心の注意が必要です。

 

SharePointリストの権限設定を適切にしましょう

勤怠打刻ログリストに保存されたデータは、誰が閲覧・編集できるべきかを厳密に管理する必要があります。

  • 編集権限: 人事・総務部門の限られたメンバーにのみ「編集」権限を付与しましょう。従業員は自分自身の打刻のみを「追加」できる権限、または直接打刻はフロー経由のみとします。
  • 閲覧権限: 原則として、従業員は自分自身の打刻ログのみを閲覧できるように設定し、他者の打刻ログは閲覧できないようにしましょう。人事・総務部門は全体の閲覧権限が必要です。
  • 最小限の原則: 必要な人にのみ最小限の権限を与えましょう。
  • グループの活用: 個々のユーザーに権限を付与するのではなく、Active DirectoryグループやMicrosoft 365グループを利用して権限を管理することで、運用が容易になります。

 

Teamsチャネル/チャットの権限設定を適切にしましょう

勤怠打刻に関する通知が送信されるTeamsチャネルやチャットのメンバーシップも適切に管理しましょう。

  • 個人チャットの利用: 打刻完了通知や打刻漏れリマインダーは、従業員個人へのチャット通知が最も安全で適切です。
  • 人事・総務向けチャネル: 打刻漏れアラートや、勤怠サマリーを共有するチャネルは、必ず「プライベート」チャネルとし、関係者以外が閲覧できないようにしましょう。

 

フローの作成と実行権限を管理しましょう

この自動化フローは、従業員の勤怠情報という重要な個人情報を扱うため、不用意に作成・変更・実行できないように、適切な権限管理が必要です。

  • フロー作成者の制限: 重要なフローの作成権限は、人事・総務部門の担当者や特定のシステム管理者にのみ付与することを検討しましょう。
  • 共有の最小化: フローを他のユーザーと共有する際は、実行のみの権限に限定し、共同所有者としての共有は慎重に検討しましょう。共同所有者はフローを編集できるため、意図しない変更のリスクがあります。
  • サービスアカウントの利用: フローの実行アカウントが個人アカウントではなく、専用のサービスアカウントであれば、個人の人事異動や退職の影響を受けにくく、権限管理も一元化しやすいでしょう。

 

個人情報保護への配慮を忘れずに

勤怠情報は、従業員の氏名、打刻日時、場所といった個人情報を含むため、個人情報保護法などの関連法令や社内規定を遵守するよう細心の注意を払いましょう。

  • 利用目的の明確化: 勤怠情報の収集目的を従業員に明確に伝え、同意を得ましょう。
  • 安全な保管: 不必要なアクセスを制限し、データの安全な保管に努めましょう。
  • 保持期間の検討: 勤怠情報の保持期間を定め、期間経過後は適切に廃棄する運用を検討しましょう。

 

まとめ

Power AutomateとTeams、SharePointリストを組み合わせることで、勤怠打刻のTeams連携を自動化する方法について、基本的な設定から応用、エラー対策、そしてセキュリティとアクセス管理まで、詳細に解説してきました。

この自動化された勤怠打刻システムは、従業員の打刻負担を軽減し、打刻漏れを防ぎ、勤怠管理の正確性を向上させるための強力なツールとなるでしょう。結果として、人事・総務部門の業務効率向上と、従業員の利便性向上に大きく貢献できます。