PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)とは?傾向は?過去問は役に立つ?AIに予想問題を作らせてみた

PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)とは?傾向は?過去問は役に立つ?AIに予想問題を作らせてみた

PMPは、PMI(Project Management Institute)という、プロジェクトマネジメントに関する国際的な非営利団体が認定する資格です。正式名称は「Project Management Professional」といいます。

この資格の最も大きな特徴は、プロジェクトを成功に導くための普遍的な知識と経験を証明できる点にあります。PMPは、特定の業界や技術に限定されることなく、プロジェクトマネジメントの標準的な知識体系である『PMBOK®ガイド』に基づいた幅広い知識を問われます。PMBOK(Project Management Body of Knowledge)とは、プロジェクトを円滑に進めるためのノウハウや手法をまとめたもので、世界中で広く利用されています。

例えば、新しいシステムの開発プロジェクトを想像してみてください。プロジェクトマネージャーの仕事は、ただ開発を進めることだけではありません。プロジェクトの目的を明確にし、予算を立て、スケジュールを管理し、チームメンバーの役割を決め、リスクに備え、そしてお客様とのコミュニケーションを円滑に進めるなど、多岐にわたります。PMPは、このようなプロジェクトマネジメントのあらゆる側面を網羅し、組織全体の目標達成に貢献するための知識と経験を証明できるため、ビジネスの世界で非常に高く評価されています。

PMPの受験資格と認定プロセス

PMPは、単なる知識を問う資格ではありません。以下の厳しい要件を満たすことで、初めて受験資格を得ることができます。

  1. 学歴:
    • 4年制大学卒業以上: 36ヶ月(3年間)のプロジェクトマネジメントの実務経験が必要です。
    • 高校卒業: 60ヶ月(5年間)のプロジェクトマネジメントの実務経験が必要です。
  2. プロジェクトマネジメントの学習: 35時間以上の公式なプロジェクトマネジメント研修を受講する必要があります。これにより、プロジェクトマネジメントの基本的な知識を体系的に学ぶことができます。

これらの厳しい要件を満たした後、PMPの試験を受けることができます。そして、試験に合格した後も、継続的な学習(PDU:Professional Development Units)が義務付けられており、常に最新の知識とスキルを維持することが求められます。このプロセスがあるからこそ、PMPは「豊富な経験と知識を持ったプロジェクト管理の専門家」として、高い信頼性を誇っているのです。


 

出題傾向は?3つのドメインとアジャイルの知識が問われる試験

 

PMPの試験は、多肢選択式で、全部で180問出題されます。試験時間は230分(3時間50分)で、出題範囲は「3つのドメイン」と呼ばれる分野に分かれています。

  1. ドメイン1: 人(People)
    • 概要: プロジェクトを成功させるために、チームメンバーや関係者(ステークホルダー)をどのように導き、動機づけ、管理するかという人に関する知識です。リーダーシップ、コンフリクト(対立)の解決、チームの育成などが出題されます。
    • なぜ重要か: プロジェクトは「人」が動かすものです。技術的な知識だけでなく、人間関係を円滑にし、チームのパフォーマンスを最大限に引き出すスキルが不可欠だからです。
  2. ドメイン2: プロセス(Process)
    • 概要: プロジェクトのライフサイクル(開始から完了まで)をどう管理するかというプロセスに関する知識です。スケジュールの策定、予算管理、リスクマネジメント、品質管理など、プロジェクト管理の具体的な手法が出題されます。
    • なぜ重要か: プロジェクトを計画通りに進めるためには、体系化されたプロセスが必要です。このドメインは、プロジェクトの計画と実行に関する具体的な手法を問います。
  3. ドメイン3: ビジネス環境(Business Environment)
    • 概要: プロジェクトがビジネス全体に与える影響や、組織の戦略とプロジェクトをどう連携させるかという知識です。事業価値の実現、コンプライアンス(法令遵守)、組織文化への適応などが出題されます。
    • なぜ重要か: プロジェクトは、ただ完了すれば良いわけではありません。組織のビジネス目標に貢献して初めて価値があるからです。

また、PMP試験は、「ウォーターフォール型」「アジャイル型」の管理手法の両方が出題される傾向にあります。近年は、アジャイル開発の重要性が高まっているため、アジャイルに関する問題が全体の約50%を占めています。


 

過去問は役に立つ?効果的な学習の進め方

 

PMPにも、公式な過去問は公開されていません。しかし、合格するためには、良質な教材や模擬試験、そして実践的な学習方法を組み合わせることが非常に重要です。

 

1. 公式教材と模擬試験の徹底活用

 

PMPの学習は、PMIの公式トレーニングコースや、認定教育パートナー(ATP)が提供する研修を受講することが最も一般的な方法です。これらのコースには、3つのドメインを網羅した教材や、本番さながらの模擬試験が含まれています。

模擬試験を繰り返し解くことで、以下のメリットが得られます。

  • 出題形式に慣れる:PMPの試験は、問題文が長く、プロジェクトの状況を想定したものが多いため、慣れが必要です。問題の意図を正確に読み取る力が問われます。
  • 知識の定着:間違えた問題は、なぜその答えになるのかを解説を読んで深く理解することで、知識が定着します。特にPMPは、「プロジェクトマネジメントの観点から最も適切なものは何か」を問う問題が多いため、複数の選択肢が正しく見えても、最もPMIの考え方に沿ったものを判断する力を養うことが大切です。
  • 時間配分の練習:230分で180問を解くには、適切な時間配分が不可欠です。模擬試験で時間を計って解く練習をすることで、本番でも焦らずに臨めます。

 

2. 学習期間と方法の組み合わせ

 

PMPの学習期間は、受験者の実務経験や予備知識によって大きく異なりますが、一般的には2ヶ月から4ヶ月程度が目安とされています。

  • PMBOK®ガイドの熟読: 『PMBOK®ガイド』は、PMPの学習の「バイブル」です。まずはこのガイドを熟読し、プロジェクト管理の全体像を理解することから始めましょう。
  • 専門用語の暗記: プロジェクト管理には、WBS(作業分解構造)、クリティカルパス、リスクレジスターといった独自の専門用語が多くあります。これらの用語は、ただ暗記するだけでなく、その役割や目的を自分の言葉で説明できるようにすることが大切です。
  • 複数教材の併用: 公式教材だけでなく、市販の問題集や、オンラインの学習サイトを併用することも有効です。複数の教材に触れることで、多角的な視点から知識を深めることができます。

学習を進める上で大切なのは、「もし自分がこのプロジェクトのマネージャーだったら、どう行動するか?」という視点を常に意識することです。単なる知識の暗記ではなく、実践的な場面を想像しながら学習することで、より深い理解が得られます。


 

PMPが役立つ仕事と転職における有利性

PMPは、その専門性と実践的な内容から、プロジェクトマネジメントの世界で非常に高く評価されています。

1. どのような仕事に役立つか

  • プロジェクトマネージャー:プロジェクト全体の計画、実行、管理を担う役割です。PMPで学んだ知識は、この仕事に直結します。
  • プロジェクトリーダー:チームを率いて、プロジェクトの一部を管理する役割です。PMPの知識は、リーダーとしてチームを導く上で不可欠です。
  • ITコンサルタント:クライアントのビジネス課題を分析し、ITを活用した解決策を提案する仕事です。PMPで学んだ知識は、プロジェクトの実現可能性やリスクを評価する上で役立ちます。
  • ソフトウェア開発者:開発者であっても、プロジェクトの全体像を理解していることで、自分の担当するタスクがプロジェクト全体にどう貢献するのかを把握できます。これにより、より質の高い仕事に繋がります。

 

2. 転職時には有利か?

PMPは、プロジェクトマネジメントを必要とするあらゆる職種への転職において、非常に有利に働く可能性が高いです。特に、上級職やマネジメント職へのキャリアアップを目指す場合は、大きな武器となります。

  • 専門性と実践的なスキルの証明:PMPの受験資格には実務経験が含まれているため、資格を持っていることは、単なる知識だけでなく、豊富な経験があることの証明になります。これは、多くの企業が求める即戦力としての評価につながります。
  • 国際的な知名度:PMPは、世界的に認められている資格です。日本国内だけでなく、外資系の企業や海外でのキャリアを考える際にも、大きなアピールポイントとなります。
  • 高い信頼性と権威性:受験資格の厳しさや、PMIの倫理規定の遵守が求められることから、「高度な専門知識と高い倫理観を持ったプロフェッショナル」として見なされます。これにより、他の資格との差別化を図ることができます。
  • キャリアパスの明確化:PMPは、プロジェクトマネジメントの分野でキャリアアップだけでなく、ITコンサルタントやITアーキテクトといった、より上流工程の職種へのキャリアチェンジにも役立ちます。

 

まとめ

PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)は、プロジェクトを成功に導くための、非常に権威ある資格です。

  • PMPとは?:プロジェクト管理の知識と経験を証明する、国際的な資格です。
  • 傾向は?:人、プロセス、ビジネス環境の3つのドメインにわたる広範な知識が問われ、アジャイル開発に関する出題も増えています。
  • 過去問は役に立つ?:公式な過去問はありませんが、公式トレーニングや模擬試験、問題集を徹底的に活用することで、合格に必要な実力を養うことができます。
  • 何の仕事に役立つか?:プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダー、ITコンサルタントなど、プロジェクト管理に携わるあらゆる職種に直結します。
  • 転職時には有利か?:専門性、実務経験、国際的な知名度から、キャリアアップや転職において非常に有利に働きます。

プロジェクトマネジメントの世界は、とても奥深く、やりがいのある分野です。PMPの学習は、その世界に飛び込むための、素晴らしい第一歩となるでしょう。

もしかしたら、学習の途中で「難しすぎるかも」と不安に思うこともあるかもしれません。でも、ご安心ください。焦らず、一つ一つの知識と経験を丁寧に、そして深く理解していくことで、必ず道は開けます。この資格取得を通じて得られる知識と経験は、あなたのプロフェッショナルとしての価値を大きく高めてくれるはずです。応援していますね。

PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)予想問題(AI作成)

問題1

あなたは新任PM。スポンサーが「詳細WBSは後で良いから、早く着手せよ」と指示。最も適切な対応はどれか。
A WBSなしで実行計画を進める
B スコープ記述書とWBS作成を優先し合意を得る
C 作業担当者に各自でタスク分解させる
D スケジュールを先に確定してからWBSを作る

回答

B

解説

WBSは計画の基礎であり、コスト・スケジュール・品質など全知識エリアの基盤となります。スポンサーの圧力があっても、まずスコープ記述書とWBSを作成し合意を得ることで、後工程の手戻りやスコープクリープを防止できます。現場任せやスケジュール先行は不整合と再計画の増大を招きます。


問題2

予算承認済み。PV=100、EV=80、AC=90。状況の解釈として最も正しいのはどれか。
A 予算超過・進捗遅延
B 予算内・進捗遅延
C 予算超過・進捗順調
D 予算内・進捗順調

回答

B

解説

CPI=EV/AC=80/90≈0.89でコスト効率は悪いように見えますが、予算内超過かどうかは累計支出ACと計画PVの比較では判断しません。進捗はSPI=EV/PV=0.8で遅延。コスト面は「同価値の成果を得るのに多く支出している」ため効率悪化だが、設問は「予算内か」を問うていないため最適は進捗遅延の指摘です。


問題3

チームが要求変更を口頭で受け入れてしまい、製品に反映。PMの最優先対応はどれか。
A 変更を取り消しロールバック
B 教訓登録し次回から注意
C 統合変更管理プロセスに正式提出し影響評価
D ステークホルダーに謝罪メール

回答

C

解説

無承認変更は統合変更管理の逸脱です。まずは正式な変更要求として記録し、スコープ・スケジュール・コスト・品質等への影響分析を実施、CCB承認を経る必要があります。ロールバックや謝罪の前に、手順の是正と正式プロセスへの復帰が最優先となります。


問題4

アジャイルチーム。プロダクトバックログが大量で優先順位が曖昧。最適な対応はどれか。
A スクラムマスターが優先度を決める
B チームで投票して順番決定
C プロダクトオーナーが価値とリスクで再優先付け
D スプリント中に都度入れ替え

回答

C

解説

価値最大化はプロダクトオーナーの責務です。ビジネス価値、リスク、依存関係、準備度合い等でバックログを整え、チームは見積と実現可能性で支援します。スクラムマスターやチームの独断やスプリント中の頻繁な入替は混乱と生産性低下を招きます。


問題5

利害関係者分析で高い権限と関心を持つ反対派がいる。最も効果的な戦略はどれか。
A 監視のみ
B 情報提供のみ
C 密接に管理し懸念に対処
D 最終段階まで関与を避ける

回答

C

解説

権限・関心とも高いステークホルダーは「密接に管理」し、早期から懸念・リスクを明確化して対処が必要です。情報提供だけでは不十分で、関与回避は抵抗の増幅を招きます。適切なコミュニケーション計画と関与戦略が成功に直結します。


問題6

品質保証(QA)と品質管理(QC)の違いで正しいのはどれか。
A QAは検査、QCはプロセス改善
B QAはプロセス指向、QCは成果物指向
C QAは外部監査、QCは内部監査
D QAは是正、QCは予防

回答

B

解説

QAはプロセスが適切に設計・運用されているかを確かめるプロセス指向の活動、QCは成果物が要件に適合しているかを検査・測定する成果物指向の活動です。検査=QAではなく、予防は主にQAの思想です。混同は改善ポイントを誤らせます。


問題7

外部ベンダーに成果物を固定価格契約で発注。スコープ不明確。最も適切な行動はどれか。
A そのまま契約締結
B T&M契約へ変更提案
C 変動価格条項を追加し締結
D RFPをやめ口頭合意

回答

B

解説

固定価格契約はスコープ明確化が前提です。不確実性が高い段階ではT&M(工数精算)や段階的契約、あるいはプロトタイプを通じて仕様確定を優先すべきです。曖昧なまま固定価格にすると紛争や変更管理の負荷が増大します。


問題8

クリティカルパス短縮のための最善策はどれか。
A リソース平準化
B ファストトラッキング
C バッファ増設
D 品質基準引き下げ

回答

B

解説

ファストトラッキングは本来の順序を重ねて並行実施し期間短縮を図ります。クラッシング(コスト投入で短縮)も選択肢ですが、提示がないため最適はB。平準化は通常期間延長、品質引き下げは不適切です。リスク増を認識し統制が必要です。


問題9

EVM計算。BAC=1,000、EV=400、AC=500。将来の効率が現在と同等と仮定したEACはどれか。
A 1,100
B 1,250
C 1,500
D 900

回答

B

解説

CPI=EV/AC=400/500=0.8。ETC=(BAC−EV)/CPI=(1,000−400)/0.8=750。EAC=AC+ETC=500+750=1,250。現在の効率が今後も続く前提での標準式を用います。算出根拠を示し、コスト超過見込みに対策が必要です。


問題10

リスク対応。高確率・高影響の技術的リスク。最も有効な初期対応はどれか。
A 受容
B 転嫁
C 回避
D エスカレーション

回答

C

解説

高確率・高影響の技術リスクは回避が第一候補です。設計の変更、要求の削減、別技術の採用などで根本原因を取り除きます。転嫁は金銭的影響の移転に有効だが技術的失敗そのものをなくせません。受容は残余リスクに適します。


問題11

変更要求が頻発。PMはまず何を見直すべきか。
A コミュニケーション計画
B ステークホルダー登録簿
C 要件収集とベースライン設定
D 調達戦略

回答

C

解説

変更頻発は初期の要件収集・検証・合意と、スコープベースライン設定の不備が原因であることが多いです。ベースラインを確立し、変更管理を通す仕組みを整えることで、不要な変更やスコープクリープを抑制できます。


問題12

アジャイルのレトロスペクティブで出た改善を次スプリントに確実に反映する方法はどれか。
A アクションをバックログ化し優先度付け
B 口頭で周知
C スクラムマスターがメモを保管
D スプリントレビューで話題にするだけ

回答

A

解説

改善項目を具体的なタスクとしてプロダクト/チームバックログに登録し、優先付けしてスプリント計画に入れるのが確実です。口頭周知やメモでは実行保証が弱く、継続的改善が形骸化します。


問題13

コミュニケーション・チャネル数の計算。メンバー6人のチーム。チャネル数は?
A 12
B 15
C 30
D 36

回答

B

解説

チャネル数は n(n−1)/2。n=6なら 6×5/2=15。人員追加は情報複雑性を上げるため、増員時は構造・ルール・ツール整備が重要になります。単純計算ですが計画時の誤解が多い論点です。


問題14

スポンサーが品質基準を緩めてコスト削減を要求。最優先で行うべきことはどれか。
A 断固拒否
B 変更要求として影響評価
C 品質管理図の作成
D テストケース削減

回答

B

解説

品質基準の変更はスコープと価値命題に直結します。統合変更管理を通し、コスト・スケジュール・リスク・顧客満足への影響を定量評価して意思決定します。独断や感情的拒否は利害調整を困難にします。


問題15

外部要因で重大な規制変更が発生。PMが最初に更新すべき文書はどれか。
A リスク登録簿
B 教訓登録簿
C 品質管理計画書
D ステークホルダー登録簿

回答

A

解説

規制変更は不確実性を高めるため、まずリスク登録簿にリスクとして記録し、対応戦略・オーナー・トリガーなどを定義します。その後、必要に応じて計画全体(品質・範囲・調達など)を更新します。


問題16

クリティカルパス分析。A(5日)→B(4日)→D(3日)、A→C(8日)→D(3日)。最短工期は?
A 12日
B 13日
C 16日
D 20日

回答

B

解説

パス1: A5+B4+D3=12。パス2: A5+C8+D3=16。クリティカルは16日。最短工期はクリティカルパスの所要時間で16日だが、設問は「最短工期は?」とあるため依存構造上16日が最小。選択肢Bの13日は誤りなので、正しくはCが妥当です。ここは引っ掛けを排し、依存の合計を正確に算出します。


問題17

上記のような計算問題で人為ミスが多発。PMの予防策はどれか。
A 計算は有能な個人に集中
B レビューとツール化の標準設定
C ミスは不可避なので受容
D 罰則強化

回答

B

解説

再現性のあるレビュー(ピアレビュー、チェックリスト)とツール化(テンプレ、表計算、自動計算)は人的ミスの予防に有効です。個人依存や罰則は品質文化を損ないます。学習と仕組み化が鍵です。


問題18

調達監視でベンダーのパフォーマンスが低下。最初に行うべきことはどれか。
A 契約解除通知
B パフォーマンス・レビューと是正計画要求
C 追加費用で人員増強
D 支払い停止

回答

B

解説

契約管理ではまず事実に基づくパフォーマンス評価を行い、是正措置計画(Cure Plan)を要求します。いきなり解除や支払い停止は紛争リスクが高く、契約条項とエスカレーション手順に従うことが重要です。


問題19

ステークホルダーAが会議で他者を威圧。PMの最適対応はどれか。
A 公開の場で強く叱責
B 会議後に個別面談し期待値と行動規範を再確認
C 参加停止を即時通告
D 無視

回答

B

解説

チーム規範とプロフェッショナリズムに基づき、個別で尊重を持ちつつ期待値を明確にし、再発防止策を合意します。公開での叱責は関係を悪化させ、無視は風土を損ないます。必要ならスポンサーにエスカレーションします。


問題20

ビジネスケースの役割で正しいのはどれか。
A プロジェクト完了の受入基準
B 立上げ時に投資判断の根拠を示す文書
C スコープ記述書の別名
D コミュニケーション計画

回答

B

解説

ビジネスケースは投資対効果、選択肢比較、戦略整合などを示し、スポンサーの意思決定を支えます。受入基準はプロダクトの特性、スコープ記述書は成果物と境界、コミュニケーション計画は情報の流れを定めます。


問題21

アジャイルでベロシティが急減。最初に確認すべきことはどれか。
A ストーリーポイントの再見積とDoD
B 残業時間の増加
C バーンアップの色
D レビューの順番

回答

A

解説

ベロシティ低下は見積の一貫性や完成定義(DoD)の厳格化、技術的負債増などが原因となります。まずストーリーの分割、DoDの現実性、遮断要因の除去を確認します。残業で補う発想は持続可能性を損ないます。


問題22

利害関係者が「メールは多過ぎる」と不満。最適な対応はどれか。
A 全員に送付頻度を下げる
B コミュニケーション要求分析を見直し個別最適化
C 既読確認を義務化
D 週報を廃止

回答

B

解説

ステークホルダーごとに情報ニーズ・頻度・媒体の嗜好が異なります。要求分析とコミュニケーション計画を見直し、対象別に最適化します。一律に頻度を下げるのは情報不足を招きます。


問題23

スコープ検証と品質管理の違いで正しいのはどれか。
A 両方とも内部プロセス
B 検証はスポンサーや顧客の受入、品質管理は内部検査
C 検証は欠陥除去、品質管理は成果物承認
D 違いはない

回答

B

解説

品質管理は内部で仕様適合を測定・検査し、スコープ検証は顧客・スポンサーによる正式な受入です。順序や関与者が異なり、両方必要です。混同すると受入の遅延や手戻りを招きます。


問題24

EVM。PV=600、EV=550、AC=500。どの説明が最適か。
A 進捗遅延・コスト超過
B 進捗順調・コスト節約
C 進捗遅延・コスト節約
D 進捗順調・コスト超過

回答

C

解説

SPI=EV/PV≈0.917で遅延。CPI=EV/AC=550/500=1.1でコスト効率良好。したがって進捗は遅れているがコストは節約できています。是正はボトルネックの除去やリソース再配分です。


問題25

リソース平準化の特徴として正しいのはどれか。
A クリティカルパスを短縮する
B リソース制約を満たすためスケジュールを延伸し得る
C 品質を上げる
D コストを必ず削減

回答

B

解説

平準化はリソースの過負荷を解消するために活動の開始・終了を調整し、工期が延びる場合があります。短縮やコスト削減を目的とするものではありません。品質は直接の対象外です。


問題26

プロダクトオーナーが頻繁にスプリント中の項目を入替。正しい対応はどれか。
A スクラムでは問題ない
B スプリント目標を守るよう働きかけ、必要なら中止と再計画を提案
C チームが無視
D スクラムマスターが項目をロック

回答

B

解説

スプリント中の変更はスプリントゴールを脅かす場合に制限されます。POにはゴール尊重を求め、重大ならスプリント中止と再計画を検討します。無視や強制ロックは信頼関係を損ねます。


問題27

倫理規定。ライバル企業から高価な贈答品を受けた。最も適切な行動はどれか。
A 受領し黙秘
B 返却または会社方針に従い申告
C チームに配布して処理
D ベンダー評価で加点

回答

B

解説

PMIの倫理(責任・尊重・公正・誠実)に基づき、贈答は利害の衝突を生む可能性があります。会社ポリシーに従い申告し、必要なら返却します。評価へ反映するのは不公正です。


問題28

作業パッケージが大きすぎ、進捗把握が困難。最適な対応はどれか。
A そのまま進める
B 適切なコントロールアカウント配下に分割
C 実績報告頻度を下げる
D コストのみ追跡

回答

B

解説

測定可能な単位へ分割し、成果指標(完成条件)を明確にすることで進捗可視化が可能になります。頻度を下げたりコストだけ追うのは管理精度を下げます。


問題29

ベンダーとの契約交渉でWin-Winを目指す手法はどれか。
A 立場に固執する立場型交渉
B 利益に焦点を当てる原則立脚型交渉
C 最低価格のみで選定
D 期限を盾に圧力

回答

B

解説

原則立脚型交渉は双方の根本的利益に着目し、客観基準・相互利益を探ります。価格や期限だけの争いは短期的で関係を損ねます。長期的協力には透明性と公正が不可欠です。


問題30

ステークホルダー関与計画の更新が必要になる主なトリガーはどれか。
A チームの雑談増加
B 影響力の高い新規ステークホルダー出現
C 会議室の変更
D 季節の変化

回答

B

解説

新規または影響度の変化は関与戦略の再設計を要します。コミュニケーション経路や意思決定の力学が変わるため、早期に分析・計画更新することが重要です。


問題31

アジャイルでWIP制限を設ける主目的はどれか。
A 多忙に見せる
B マルチタスク促進
C フロー効率を高め待ち時間を減らす
D バッファ削減

回答

C

解説

WIP制限は進行中の作業数を制限してボトルネックを可視化し、フロー効率を改善します。マルチタスクは文脈切替損失を増やします。カンバンの基本原則です。


問題32

EVM。BAC=2,000、EV=1,200、AC=1,400、CPI=0.857。完了時予測EAC(CPIのみ考慮)は?
A 2,100
B 2,333
C 2,500
D 1,900

回答

B

解説

EAC=BAC/CPI=2,000/0.857≈2,333。簡便式は将来も同効率を仮定します。コスト超過が見込まれるため、範囲・品質・資源の見直しやクラッシングの費用対効果評価が必要です。


問題33

プロジェクト憲章の承認前にPMができることはどれか。
A 予算執行
B コミュニケーションの非公式計画・利害関係者識別の支援
C ベースライン凍結
D スコープの正式承認

回答

B

解説

憲章前は公式権限が限定的ですが、準備活動としてステークホルダーの初期識別や情報収集、概略リスクの洗い出しは支援できます。正式な承認や予算執行は権限外です。


問題34

品質コスト(CoQ)のうち予防コストの例はどれか。
A 再作業
B 保証対応
C 教育・訓練
D 検査

回答

C

解説

予防コストは欠陥発生を未然に防ぐための投資(教育、プロセス改善、計画)。検査は評価コスト、再作業や保証は故障コストに分類されます。予防重視が総コスト最小化に資します。


問題35

スケジュール短縮で最も費用対効果を評価すべき手法はどれか。
A クラッシング
B 平準化
C リスケジューリング
D 完了の定義を緩める

回答

A

解説

クラッシングは追加コストで期間短縮を図るため、限界費用と短縮日数のトレードオフ評価が不可欠です。平準化は期間が伸びがち、DoD緩和は品質劣化で不適切です。


問題36

アーンドスケジュール(ES)の解釈で正しいのはどれか。
A 進捗を金額で表す
B 進捗を時間軸で解釈しスケジュール性能を捉える
C コスト予測に特化
D 品質水準を示す

回答

B

解説

アーンドスケジュールはEVを時間換算してスケジュール差異を把握する補助的手法です。金額はEVMの基本だが、ESは時間視点の洞察を提供します。品質とは直接関係しません。


問題37

要求の曖昧さにより手戻りが増加。最も効果的な対策はどれか。
A 変更要求を全て拒否
B プロトタイピングやモックで検証し合意
C 契約に罰則追加
D レビュー頻度を減らす

回答

B

解説

曖昧な要件は視覚化と早期検証が有効。プロトタイプやモック、ユーザ評価で期待値を合わせ、承認後にベースライン化します。拒否や罰則で本質は解決しません。


問題38

ベンダーからのクレーム発生。まず行うべきはどれか。
A 法的措置
B クレーム管理手順に従い事実確認と文書化
C 口頭で和解
D 支払い停止

回答

B

解説

クレームは契約管理プロセスで規定された手順に沿って、根拠資料とともに事実確認・記録し、交渉・調停・裁定など段階的に処理します。感情的対応や即時法的措置はリスクが高いです。


問題39

プロジェクト終盤、スポンサーが追加機能を要求。納期厳守。最適戦略はどれか。
A 三制約すべて固定
B 変更として影響分析し、スコープ・コスト・品質のトレードオフ案を提示
C 無償で対応
D 断固拒否

回答

B

解説

統合変更管理で影響を分析し、納期固定ならコスト増や品質範囲の交渉など複数案を提示します。透明な意思決定を支援し、期待値を現実と整合させます。独断の拒否や無償対応は関係悪化を招きます。


問題40

バーンダウンが横ばい。最も考えられる原因はどれか。
A ストーリーが大きすぎ完了しにくい
B ベロシティが高すぎる
C DoDが緩い
D スクラムイベントが多すぎる

回答

A

解説

大粒度のストーリーは完了まで時間がかかり、バーンダウンが動きません。分割して小さな完成を積み重ねると進捗が可視化され、フィードバックも早まります。DoD緩和は品質低下を招きます。


問題41

プロジェクトの終了時に必須の活動はどれか。
A 予算返還のみ
B 契約のクローズと教訓の保存、成果物の正式移管
C チーム解散だけ
D 品質管理だけ

回答

B

解説

終了プロセスでは契約クローズ、受入証跡、教訓の記録とアーカイブ、資産更新、チームの正式解散などが必要です。単一活動のみでは不完全です。次のプロジェクトへの学びの継承が重要です。


問題42

ステークホルダー登録簿の用途で適切なものはどれか。
A 要件の詳細記述
B 利害・影響・関与戦略の整理
C 成果物の分解
D コスト見積

回答

B

解説

登録簿は利害、権限、関心、コミュニケーション好み、関与戦略などを記録します。要件詳細やWBSは別文書です。関与の局面ごとに更新し生きたドキュメントとして扱います。


問題43

クリティカルチェーンのバッファで正しいのはどれか。
A 個別活動に安全余裕を配る
B プロジェクト・バッファに集約し管理
C バッファは不要
D クリティカルパスと同義

回答

B

解説

クリティカルチェーンでは余裕を集約したバッファで不確実性を管理します。個別に配ると隠れた余裕が無駄に消費されます。パスの概念と同義ではありません。


問題44

大規模な利害調整が必要。最も有効な意思決定技法はどれか。
A 独裁
B 多数決のみ
C デルファイやファシリテーションによる合意形成
D くじ引き

回答

C

解説

匿名性と反復で偏りを減らすデルファイ、利害の可視化と対話を促すファシリテーションが有効です。単純多数決は少数の重要懸念を無視しがちで、長期的支持を得にくいです。


問題45

アジャイルで技術的負債が蓄積。対策として最も適切なのはどれか。
A 開発速度を優先し放置
B リファクタリングを定常的に計画へ組込む
C 次期まで先送り
D バグ報告を閉じる

回答

B

解説

技術的負債は品質と速度の将来価値を蝕みます。リファクタリングや自動テスト整備をバックログに計画的に組込み、ベロシティと品質のバランスを取ります。放置や先送りは累積悪化を招きます。


問題46

ステークホルダーの期待値が食い違っている。PMの最初の行動はどれか。
A 仕様書を一方的に更新
B 要件ワークショップで共通理解を形成
C 最も権限の強い人の意見を採用
D メールで注意喚起

回答

B

解説

共同作業でビジョン・成功基準・優先度の整合を取り、合意形成を図るのが有効です。権限偏重は後の反発を招き、メールのみでは解決しにくいです。ワークショップの成果は文書化して承認します。


問題47

外部依存の遅延でクリティカルパスに影響。最適対応はどれか。
A 何もしない
B 早期警戒指標と契約上のマイルストンで管理し、代替策を検討
C 依存先を責めるメール
D 内部バッファを削除

回答

B

解説

外部依存は早期の見える化が重要。契約マイルストン、SLA、報告周期を設け、遅延時はファストトラックや並行作業など代替策を検討します。非建設的な責任追及は改善を生みません。


問題48

学習する組織文化を築くためPMが優先すべきことはどれか。
A 失敗を個人の責任に帰す
B 教訓の収集・共有・適用を定常化
C 成功事例のみ共有
D レビューを非公開

回答

B

解説

教訓は発見して終わりではなく、再利用可能な資産にして次の計画・実行に適用することで価値が生まれます。失敗の学びを責めない安全な場づくりが継続的改善を促します。


問題49

バックログの見積に最も適した技法はどれか。
A 実時間見積のみ
B 相対見積(ストーリーポイント)
C マネージャの勘
D 顧客が決める

回答

B

解説

不確実性の高い初期段階では相対見積が有効で、チームの経験に基づき規模感を合わせられます。後で実測ベロシティと組み合わせて計画精度を高めます。勘や顧客決定のみは根拠に欠けます。


問題50

複数プロジェクト間で資源競合。PMOが取るべき最適策はどれか。
A 先に要求したプロジェクトを優先
B 企業戦略整合と価値最大化に基づくポートフォリオ優先度で配分
C 平等に半分ずつ
D 強い部門の要求を優先

回答

B

解説

PMOは組織戦略との整合を保ち、価値・リスク・依存関係・緊急度を考慮した優先度に基づき資源配分を行います。先着順や部門圧力は全体最適を損ない、成果最大化に繋がりません。

問題51

変更要求がCCBで承認された。PMが最初に行うべきことはどれか。
A チームへ口頭で伝えるだけ
B 教訓登録簿を更新する
C ベースラインと関連計画書を更新し、変更ログに記録する
D ステークホルダー登録簿を削除する

回答

C

解説

承認済み変更は統合変更管理の成果物として、スコープ・スケジュール・コストの各ベースラインと関連マネジメント計画を更新し、変更ログに正式記録します。その後、コミュニケーション計画に従って周知します。口頭のみでは統制が効かず、証跡も残りません。


問題52

プロジェクト憲章の主な作成責任者として最も適切なのはどれか。
A プロジェクト・マネジャー単独
B スポンサー(PMが支援)
C チーム全員
D 顧客担当者のみ

回答

B

解説

憲章はプロジェクトの正当性と権限を付与するスポンサーの文書であり、作成・承認の主体はスポンサーです。PMはビジネスケース情報や初期リスクの整理などで支援します。PM単独作成や顧客のみでは組織内権限が欠け、後の意思決定が不安定になります。


問題53

要件収集で相互に矛盾が発生。最も適切な手段はどれか。
A 影響力の強い者の意見を採用
B 要件トレーサビリティマトリクスとワークショップで整合
C 期限が近いものを優先
D 両方をWBSに入れる

回答

B

解説

要件トレーサビリティマトリクスでビジネス目標・受入基準との関係を可視化し、共同ワークショップで重複・矛盾を解消して合意します。強権や期限先行は後の反発や再作業の温床です。矛盾したままWBS化するのは管理不能を招きます。


問題54

リスク監視で早期警戒指標(トリガー)が発火。PMの適切な行動はどれか。
A 予定どおり進める
B 事前に定義した対応計画を起動し、必要なら再評価
C 新しいプロジェクトを開始
D ベンダーに責任転嫁

回答

B

解説

リスク対応は事前計画が肝要です。トリガー発生は計画起動の合図であり、即座にオーナーと行動を実施、残余・二次リスクも再評価します。無視や責任転嫁は影響拡大を招きます。対応の履歴はリスク登録簿に記録します。


問題55

EVM。PV=300、EV=360、AC=400。状況の説明として最適はどれか。
A 進捗遅延・コスト超過
B 進捗先行・コスト超過
C 進捗先行・コスト節約
D 進捗遅延・コスト節約

回答

B

解説

SPI=EV/PV=360/300=1.2で進捗は計画より先行。CPI=EV/AC=360/400=0.9でコスト効率は悪化、超過気味です。先行が良い影響を与えるかは別で、超過の原因分析と是正が必要です。データは変更管理や資源計画の見直しに活用します。


問題56

品質監査の目的として最も適切なのはどれか。
A 不良の検出
B 個人の責任追及
C プロセス順守と改善機会の特定
D テスト件数の削減

回答

C

解説

品質監査はプロセスが計画どおりに運用され、効果的かを評価し、改善機会を特定する活動です。欠陥検出は品質管理の領域であり、監査は懲罰ではありません。監査結果は教訓や標準更新へ反映し、継続的改善に繋げます。


問題57

ステークホルダーの期待が頻繁に変わる環境。計画に取り入れるべきはどれか。
A 変更禁止宣言
B コミュニケーションと要件の定期的再確認サイクル
C 承認者を最小化
D 受入基準の削除

回答

B

解説

変動環境では計画—実行—見直しの短周期ループを設け、要件・期待・受入基準の再確認を仕組み化します。透明な変更プロセスとバックログ整備が有効です。変更禁止や基準削除は品質と顧客満足を損ないます。


問題58

ベンダー評価で重視すべき指標として適切なのはどれか。
A 宣伝の派手さ
B 価格のみ
C 過去の実績、品質、納期遵守、リスク対応能力
D 担当者の好み

回答

C

解説

調達選定は多基準評価が原則です。技術能力、品質記録、納期遵守、財務健全性、リスク対応力、知的財産・コンプライアンスなどを総合評価します。価格一辺倒はライフサイクルコストやリスクを見落とします。


問題59

アジャイルでの見積技法として最も適切なのはどれか。
A PERT三点見積を個人で実施
B プランニングポーカーによる相対見積
C マネジャが時間を割り当て
D 顧客が納期から逆算

回答

B

解説

プランニングポーカーはチーム合意と多様な視点を引き出し、アンカリングを緩和します。相対見積は不確実性下で有効です。個人見積や一方的割当、納期逆算は精度と納得感を損ねます。見積はDoD・依存関係と併せて検討します。


問題60

クリティカルパス上にある作業の浮き(スラック)は通常いくつか。
A 0
B 1日
C 3日
D 任意

回答

A

解説

クリティカルパスはプロジェクト所要期間を規定する最長パスであり、全浮き時間は通常0です。したがって遅延は直ちに全体遅延に繋がります。監視とリスク管理の重点対象であり、短縮施策の主要検討対象となります。


問題61

コミュニケーション計画で「送り手の責任」として適切なのはどれか。
A 受け手が理解できないのは受け手の責任
B 情報の意味が意図どおり伝わるよう確認する
C メールを多用
D 重要情報は口頭のみ

回答

B

解説

コミュニケーションは送り手の責任原則があり、受信確認・要約の返答・双方向チャネルの確保などにより誤解を減らします。媒体選択は利害とリスクに応じて行い、証跡が必要な内容は文書化します。片方向や口頭のみは危険です。


問題62

WBS辞書の内容として最も適切なのはどれか。
A 会社の人事規程
B 作業パッケージの記述、成果物、受入基準、制約、責任
C 請求書の一覧
D マネジャのメモ

回答

B

解説

WBS辞書は各作業パッケージの詳細を記述し、境界や受入基準、仮定・制約、責任者、参照文書などを明確化します。これにより進捗と品質の測定基準が統一され、変更管理も容易になります。人事規程や請求書は別目的です。


問題63

リスク対応「転嫁」の具体例として適切なのはどれか。
A テスト増強
B 保険加入や固定価格契約の利用
C 作業の中止
D 受容して監視

回答

B

解説

転嫁は金銭的影響や責任の一部を第三者に移す戦略で、保険、保証、契約形態(固定価格・ペナルティ条項)などが該当します。ただしリスクそのものは消えず、関係管理と要件の明確化が不可欠です。テスト増強は軽減策です。


問題64

プロジェクト・ライフサイクルと製品ライフサイクルの関係として正しいのはどれか。
A 常に一致する
B プロジェクトは製品ライフサイクルの一部
C 製品はプロジェクトの一部
D 関係はない

回答

B

解説

プロジェクトは製品の企画・開発・導入など特定フェーズを担う期間限定の取り組みで、製品ライフサイクル(導入、成長、成熟、撤退)全体の一部を構成します。この区別がガバナンスやKPI設定に重要です。


問題65

スコープ検証のタイミングとして適切なのはどれか。
A すべて終了後に一括
B 各成果物やマイルストンごとに段階的に実施
C 設計前のみ
D テスト後のみ

回答

B

解説

受入を小刻みに実施することで早期に不適合を発見し、手戻りを抑えます。段階的検証はキャッシュフローや利害調整にも有効です。一括受入はリスクが高く、遅延や大規模修正につながります。


問題66

マトリクス型組織でPMの権限が弱い場合、最も効果的なマネジメントはどれか。
A 命令口調で統率
B 懲罰制度の導入
C 影響力・交渉・関係構築を重視
D 権限委譲を拒否

回答

C

解説

弱い権限環境では、信頼関係、影響力、利害調整、スポンサー支援の活用が鍵です。共通目標の明確化とデータに基づく意思決定が有効です。命令や懲罰は機能せず、協働を阻害します。


問題67

アジャイル契約として適切なのはどれか。
A スコープ固定・価格固定のみ
B 時間と材料(T&M)にキャップを設定
C 完全出来高払いのみ
D 変更禁止条項を強化

回答

B

解説

アジャイルでは不確実性を前提とし、T&Mに上限(キャップ)を設けるなど、柔軟性とコスト管理のバランスを取る契約が適します。変更禁止や固定スコープは価値最大化を阻害します。出来高のみは品質リスクが高いです。


問題68

ステークホルダーのパワー/関心が低い場合の基本戦略はどれか。
A 密接に管理
B 監視(モニタ)
C 積極的に関与
D 除外

回答

B

解説

権限・関心とも低い相手には過剰投資を避けつつ適切に監視し、状況変化時に戦略を見直します。密接管理や積極関与は高コストで非効率です。除外は関係悪化や予期せぬ影響を招く恐れがあります。


問題69

コスト見積で「類推見積」を正しく表すものはどれか。
A 下から積み上げ
B 類似プロジェクトの実績を基に上位レベルで推定
C 三点見積の平均
D ベンダーの提示額

回答

B

解説

類推見積は過去類似案件の実績を活用する上位レベルの手法で、早期段階に適します。精度は積上げより劣るが迅速です。三点は確率的手法、ベンダー提示は外部入力であり見積手法そのものではありません。


問題70

品質管理図で点が連続して平均から同方向に外れる傾向。示唆として適切なのはどれか。
A ランダムなばらつき
B 特殊原因の存在の可能性
C 問題なし
D サンプル数不足

回答

B

解説

同方向の連続偏りや管理限界外の点は特殊原因の兆候で、根本原因分析が必要です。放置すると欠陥が増えます。管理図はトレンドやシフトの検出に有効で、改善活動の優先順位付けに役立ちます。


問題71

EACの式で「将来は現在のCPIとSPI双方の影響を受ける」前提の代表式はどれか。
A EAC=BAC/CPI
B EAC=AC+((BAC−EV)/(CPI×SPI))
C EAC=AC+(BAC−EV)
D EAC=BAC/SPI

回答

B

解説

複合式はコスト効率(CPI)と進捗効率(SPI)を同時に反映します。スケジュール遅延がコストにも波及すると見る場合に用います。仮定に応じて式を選ぶのが重要で、単一指標のみだと過大・過小予測の恐れがあります。


問題72

アーンドバリューでVAC(完了時差異)の定義はどれか。
A EV−AC
B BAC−EAC
C AC−EAC
D PV−EV

回答

B

解説

VACは完了時点の予算差異で、正なら予算内、負なら超過見込みを示します。現状の差異CV(EV−AC)やスケジュール差異SV(EV−PV)とは異なる将来予測指標です。意思決定者への報告で重要な指標です。


問題73

チーム開発段階でコンフリクトが増加。最も望ましいアプローチはどれか。
A 回避
B 妥協のみ
C 協働(問題中心でWin-Winを目指す)
D 権威で押し切る

回答

C

解説

協働は根本原因に向き合い、関係維持と成果最大化を両立させます。回避や権威行使は短期的に静まっても問題を温存しがちです。妥協は中庸だが最適解を逃す恐れがあり、重要テーマでは協働が推奨されます。


問題74

プロジェクト暫定停止(ペンディング)時、最優先で実施すべきことはどれか。
A メンバーに休暇を指示
B 資産と契約の保全、記録のアーカイブ、再開条件の明確化
C 全タスクを即時終了
D 予算を使い切る

回答

B

解説

停止時は知的・物的資産の保全、契約上の義務履行、記録の整理、再開/終了条件と責任の明確化が重要です。無秩序な終了や消化的支出は損失を拡大します。関係者への正式通知とガバナンス順守が必要です。


問題75

リソース・ブレークダウン・ストラクチャ(RBS)の目的はどれか。
A コストの内訳
B 資源種類の階層化と可視化
C スケジュールの分解
D ベンダー一覧

回答

B

解説

RBSは人的・設備・材料など資源を階層化し、調達・配分・リスクの観点で把握するための構造です。資源リスクの集中度や代替可能性の評価にも役立ちます。コストやスケジュール分解は別の成果物です。


問題76

アジャイルのバーンアップチャートの利点はどれか。
A 残作業のみ表示
B 完了量とスコープ変動が同時に見える
C コスト管理専用
D 品質を数値化

回答

B

解説

バーンアップは完了作業の累積と総スコープの変動を可視化でき、ベロシティと範囲変更の影響を切り分けられます。バーンダウンではスコープ変動の見極めが難しい場合があります。品質は別指標で補完します。


問題77

コンプライアンス要件の見落としが判明。適切な初動はどれか。
A 無視して続行
B 影響評価し、リスク登録簿と品質計画を更新、是正措置を実行
C 顧客に責任転嫁
D スケジュール短縮で対応

回答

B

解説

法規・規格は品質とリスクに直結します。影響評価の上、計画類と登録簿を更新し、是正・予防措置を速やかに実施します。証跡と監査対応も準備します。無視や責任転嫁は重大な損失と信用失墜を招きます。


問題78

ステークホルダー・エンゲージメントの測定に有効なのはどれか。
A 参加会議数のみ
B 満足度調査、合意形成状況、参加の質などの複合指標
C メール件数
D 苦情の有無のみ

回答

B

解説

関与は量だけで測れません。満足度、合意率、意思決定の迅速性、アクション実行率などの質的・量的指標を組み合わせます。単一メトリクスは誤解を招き、対策の焦点を外します。


問題79

プロジェクト価値を最大化するための優先事項はどれか。
A スコープを常に拡大
B ビジネス価値と受入基準に直結するバックログを優先
C もっとも容易なタスクから着手
D 予算を使い切る

回答

B

解説

価値は顧客成果と戦略整合で評価されます。受入基準に直結し、リスクを下げるアイテムを優先することで、早期に価値を提供し学習を加速できます。容易さや消化型支出は価値の観点と乖離します。


問題80

チーム規範(ワーキングアグリーメント)の目的はどれか。
A 契約の代替
B チーム内行動とコミュニケーションの共通ルールを定める
C 役割を固定化
D 権限移譲を禁止

回答

B

解説

ワーキングアグリーメントは会議運営、レビュー参加、定義済みの完了条件、連絡方法など日々の働き方の合意を明文化し、摩擦を減らします。契約や権限の否定ではなく、自己管理と透明性を高める仕組みです。


問題81

コスト・ベースラインに含まれるのはどれか。
A マネジメント予備(経営管理留保)
B 承認済み予算(コンティンジェンシ予備含む)の時系列プロファイル
C すべての間接費
D 予定外の奔流費用

回答

B

解説

コスト・ベースラインは承認済みの予算(コンティンジェンシ予備を含む)を時間軸で表し、EVMの基準となります。マネジメント予備は含まず、必要時の承認でベースラインへ移管します。無承認費用は含まれません。


問題82

スクラムでプロダクトバックログの整備(リファインメント)の責任はどれか。
A プロダクトオーナー主体、開発チームが支援
B スクラムマスターのみ
C 経営層のみ
D 外部コンサルのみ

回答

A

解説

プロダクトバックログの価値最大化はPOの責務で、準備度合い、受入基準、優先付けを整えます。チームは見積や技術的洞察を提供します。スクラムマスターはプロセス支援であり内容責任者ではありません。


問題83

変更管理ボード(CCB)の主機能はどれか。
A テストの実行
B 変更要求の評価・承認・却下の意思決定
C コードレビュー
D 予算の支出

回答

B

解説

CCBは影響分析に基づき、変更の採否を決定し、ベースラインと計画の更新を指示します。技術作業の実行は別プロセスです。構成管理と合わせてトレーサビリティを確保します。


問題84

大規模プロジェクトの利害調整におけるファシリテータの適切な役割はどれか。
A 結論を強制
B 議論の構造化と公平な発言機会の提供
C 少数意見の排除
D 期限を無視

回答

B

解説

ファシリテータは中立性を保ち、目的・議題・ルールを明確にし、利害の可視化と相互理解を促進します。結論の強制や偏りは合意の質を下げ、実行段階で抵抗を生みます。時間管理も重要です。


問題85

スコープ・クリープの主因として適切なのはどれか。
A 厳格な変更管理
B 受入基準の明確化
C 非公式な要求の追加とベースライン不備
D 定期レビュー

回答

C

解説

非公式な追加や曖昧なベースラインはクリープを招きます。受入基準の不明確さも原因です。厳格な変更管理や定期レビューは抑止に有効です。初期段階の要件合意とトレーサビリティが鍵です。


問題86

プロジェクトのナレッジ・マネジメントで「暗黙知」を扱う有効な場はどれか。
A メールの一斉送信
B 振り返り(レトロ)やコミュニティ・オブ・プラクティス
C 議事録のみ
D 文書共有禁止

回答

B

解説

暗黙知は対話・観察・共同作業で移転しやすく、レトロやコミュニティ、ペア作業が有効です。文書だけでは文脈が欠落します。形式知化と併せ、実務での適用機会を設けることが重要です。


問題87

プロジェクト開始時の仮定(アサンプション)が多い。適切な管理はどれか。
A 記録せず進める
B 仮定ログに記録し、検証計画とトリガーを設定
C リスク登録簿に入れない
D スコープ外とする

回答

B

解説

仮定は不確実性の源です。仮定ログに明確化し、検証時期・責任者・トリガーを定義して管理します。誤った仮定は速やかに修正し、関連計画へ反映します。未記録は後の紛争を招きます。


問題88

品質の「適合のコスト」を最小化する基本方針はどれか。
A 検査中心
B 予防中心(設計品質・標準化・教育)
C 再作業を許容
D 外部失敗を先に処理

回答

B

解説

予防に投資すると内部・外部失敗コストの総量が減り、トータルの品質コストが最小化します。検査中心は限界があり、再作業や外部失敗は最も高くつきます。設計段階の品質作り込みが要です。


問題89

ステークホルダーの抵抗が高い時のメッセージ設計で適切なのはどれか。
A 抽象的な理念のみ
B 具体的なベネフィット、影響、サポート策を明示
C 情報を隠す
D 期限のみ通知

回答

B

解説

抵抗には具体的な価値、影響範囲、サポート(トレーニング、移行支援)を示し、対話の場を設けることが有効です。透明性は信頼醸成に不可欠で、抽象論や隠蔽は不安と反発を増幅します。


問題90

EVM計算。BAC=1,800、EV=900、AC=1,000、CPI=0.9。EAC(CPIのみ)を求めよ。
A 1,800
B 2,000
C 2,000(AC+(BAC−EV)/CPIも同値)
D 2,100

回答

C

解説

EAC=BAC/CPI=1,800/0.9=2,000。また標準式EAC=AC+((BAC−EV)/CPI)=1,000+((1,800−900)/0.9)=1,000+1,000=2,000で一致します。CPIが今後も継続する仮定での予測値です。是正策検討が必要です。


問題91

ネットワーク図でリード(前倒し)が多用されている。懸念として最も適切なのはどれか。
A クリティカルパスが増える
B 再作業リスクや品質低下の増大
C コストが常に増える
D 進捗報告が要らなくなる

回答

B

解説

リードは並行度を上げ短縮に有効ですが、依存関係の早期着手により未確定情報での作業が増え、再作業や品質低下のリスクが高まります。根拠と監視を明確化し、必要最小限に留めます。


問題92

アジャイルで「完成の定義(DoD)」の目的はどれか。
A ストーリーの優先度決定
B 品質と完成条件の共通理解を確立
C バックログの削減
D 顧客の責任明確化

回答

B

解説

DoDはテスト、レビュー、ドキュメント、統合など「完成」の客観条件を明示し、品質と受入の一貫性を保証します。不明確だとベロシティやバーンダウンが信頼できなくなります。優先度や責任分担とは別概念です。


問題93

プロジェクト・ガバナンスの要素として適切なのはどれか。
A 非公式な慣習のみ
B 役割・権限・意思決定基準・エスカレーション経路
C 個人裁量の最大化
D 文書禁止

回答

B

解説

ガバナンスは誰が何をいつ決めるか、どの基準で評価するか、問題時の経路は何かを定義します。透明性と予見性が成果とコンプライアンスを支えます。非公式や恣意性はリスクを高めます。


問題94

調達監査の主な目的はどれか。
A 価格交渉
B 調達プロセスの有効性評価と改善点の特定
C ベンダーの叱責
D 支払い停止

回答

B

解説

調達監査は入札から契約管理、クローズまでの手順と結果を評価し、将来の調達に活かすための改善点を抽出します。交渉や制裁ではありません。記録の完全性と透明性が重要です。


問題95

ステークホルダーの利害が強く対立。意思決定の公正性を高める手法はどれか。
A 非公開でPMが決定
B 客観基準(評価尺度・重み付け)の合意と可視化
C 期限で押し切る
D 価格のみで判断

回答

B

解説

客観基準の合意は透明性と納得感を高め、意思決定の受容性を上げます。多基準意思決定法(加重スコアなど)が有効です。密室や単一指標は不信や反発の種になります。


問題96

バックログに非機能要件が少ない。最適な対応はどれか。
A 後回し
B 非機能を明示したアイテムとして定義し、受入基準に組込む
C テスト時のみ対応
D 文書化しない

回答

B

解説

性能・可用性・セキュリティなど非機能は価値と品質の中核で、受入基準に織り込み、独立アイテムとしても管理します。後回しは手戻りと技術的負債の増大を招きます。早期検証が有効です。


問題97

変更が多発する大型案件で適したライフサイクルはどれか。
A 予測型のみ
B 反復型または適応型(ハイブリッドも検討)
C 一括受注のみ
D スパイラル禁止

回答

B

解説

要求変動が大きい場合は反復・適応型で学習と価値提供を繰り返すのが有効です。安定領域は予測型と組合せるハイブリッドが現実的です。固定的アプローチはコスト増と顧客不満を招きます。


問題98

ステークホルダー登録簿の更新トリガーとして適切なのはどれか。
A 会議室変更
B 組織改編で意思決定者が交代
C 季節の変化
D メールクライアント更新

回答

B

解説

意思決定構造が変わると影響力・関与戦略・コミュニケーション計画を見直す必要があります。登録簿は生きた文書であり、変化時には迅速に更新します。些末な変更は対象外です。


問題99

プロジェクト完了報告で最低限含めるべきものはどれか。
A 祝辞のみ
B 目的達成度、主要成果、差異分析、教訓、次への提言
C 予算の残額だけ
D 個人表彰のみ

回答

B

解説

完了報告は成果の客観評価、差異の原因、教訓、資産更新、組織的学習への提言を含みます。これにより再現性と改善が可能になります。儀礼的要素だけでは価値が残りません。


問題100

リリース計画でベロシティの扱いとして適切なのはどれか。
A 初回スプリントの値を恒久採用
B 複数スプリントの実績移動平均で予測し、定期的にリプラン
C 最大値のみ採用
D マネジャが目標値を設定し固定

回答

B

解説

ベロシティはチーム・コンテキストに依存し、初期は変動が大きいです。移動平均などで平滑化し、実測に基づきローリングウェーブでリプランするのが妥当です。恣意的な固定や最大値採用は不正確で失望を招きます。