自転車逆走で交通事故に合った場合の過失割合は?また車の運転側の過失割合は?

自転車逆走で交通事故に合った場合の過失割合は?

いまの街中で目立つ逆走行為は、悪意よりも思い込みや不安が引き金になっている場合が多い印象があります。車道のスピード感が怖い、昔からの自己流で慣れてしまった、周りもやっているので問題ないと感じた、このあたりが典型です。指摘されると感情的になりやすい背景には、社会的ストレスや孤立感、価値観のズレも重なりがち。とはいえ、逆走は明確な違反の場面が多く、事故時の不利は避けにくい。ここでは法律、事故後の流れ、過失割合の考え方をまとめておきます。


法律上どう評価されるか

自転車は道路交通法上の軽車両にあたり、原則として車道の左側を通行する義務があります。車両通行帯がない道路では左端寄り、通行帯がある道路では一番左の通行帯が基本です。違反は刑罰の対象になり得ます。警察庁や警視庁の公開資料でも、左側通行の原則と罰則が整理されています。(警視庁)

歩道は例外的に通行できる場面が定められており、その際は中央から車道寄りを徐行し、歩行者優先が大前提になります。方向指定は一般に車道ほど厳密ではありませんが、標識で指定がある場合は従う義務があります。(ズーリッヒ)

一方通行の道路はどうか。補助標識で自転車を除くと明記されている場合を除き、規制に従う必要があり、逆向き進入は通行区分違反になり得ます。(警視庁)


逆走の取締りと行政的な扱い

通行区分違反は、三ヶ月以下の拘禁刑または五万円以下の罰金が法定されています。実務では指導で済むこともありますが、悪質や事故関与があれば処罰対象となる可能性があります。(警視庁, 弁護士への相談ならデイライト法律事務所)

危険行為を繰り返す場合は、自転車運転者講習の受講命令対象です。三年以内に一定の危険行為を複数回、命令不履行で五万円以下の罰金。危険行為の中に通行区分違反が含まれます。(警視庁, 兵庫県警察, 大阪府警察)


事故に遭ったらどうなるか

人身が絡むと、刑事・民事・行政の三層で責任が検討されます。

刑事責任の枠組み

自転車は自動車運転死傷行為処罰法の対象ではありません。通常は刑法の過失傷害、過失致死、重過失致死傷が問題になります。重過失の評価となると、懲役または罰金の幅が重くなることに注意が必要です。(東京オフィシャルサイト, ベリーベスト法律事務所 川越オフィス, kyoto-keijibengosi.com)

人身事故時の救護義務と通報義務も当然求められます。違反は重い処罰につながり得ます。(kobe-keijibengosi.com)

民事責任と保険

相手にけがや物損が生じれば、損害賠償責任が発生します。東京など多くの自治体では、自転車の対人賠償保険加入が義務。業務利用は個人賠償でカバーされない場合があるため、事業者の補償手当ても要確認です。(警視庁, 生活文化情報局)

自治体や省庁の整理では、義務化または努力義務が全国的に広がっています。東京都は二〇二〇年四月に義務化済みです。(警視庁, 国土交通省)


逆ギレが起きやすい背景

逆走の注意を受けた際の感情的反応は、次の要素が絡みやすいものです。
ルールの誤認と長年の習慣、車道への恐怖、周囲への配慮のつもりという自己評価、そして社会的ストレスや孤立感。状況理解の共有がないと、防衛的反応が強まりがちです。これは現場の体感でもよく見られます。法的には関係しませんが、トラブル予防には事実ベースの静かな伝え方が効果的です。


過失割合の基本的な考え方

過失割合は個々の事案の事情で決まり、最終的には交渉または裁判で確定します。実務では判例タイムズの基準が参照され、逆走などの違反は自転車側の過失を加重する方向で評価されがちです。以下は代表的な型の目安です。実際の認定は状況で変わります。

代表例の目安

  • 車道右側を直進していた自転車と対向自動車の直進の接触
    自転車対自動車 20対80 が基本例として紹介されます。自転車側の右側通行が過失加重要素です。(債務整理・借金返済の無料相談ならアディーレ法律事務所)
  • 信号機のない交差点で自転車が一方通行を逆向きに進入し、自動車と衝突
    自転車対自動車 50対50 とする解説例があります。逆走の予測可能性の低さが評価要素。ただし自転車除外の一方通行なら通常基準に回帰します。(アヴァンス法律事務所)
  • 自転車がセンターラインを越えて転回や右折進入し衝突
    自転車対自動車 50対50 の紹介例。センター越えの危険性が強く評価されます。(アヴァンス法律事務所)
  • 自転車同士の正面衝突で、一方が無灯火かつ右側走行
    30対70 と判断した裁判例の紹介があります。右側走行と無灯火の二重過失が重く見られています。(自転車事故相談.com)
  • 片側二車線路で自転車が逆走し、車列の陰から出てきた原付と衝突
    自転車過失100とした判例タイムズ採録事例の紹介もあります。状況により極端な評価がされる典型。(弁護士法人茨木太陽)

上記はあくまで参考で、出合い頭か追突か、優先道路か否か、夜間か昼間か、ライトや反射材の有無、速度、回避可能性、カメラ映像の記録など、多数要素で動きます。基礎資料として判例タイムズの基準を踏まえた弁護士解説が各所で公開されています。(キャストグローバル弁護士法人, 柏木法律事務所)


事故時の実務フロー

  • けがの確認と救護、警察への通報
    人身扱いが前提です。救護と通報を怠ると、さらに重い法的責任に発展します。(kobe-keijibengosi.com)
  • 位置関係と痕跡の保全
    ドライブレコーダーや周囲のカメラ、車両や路面の痕跡、標識位置を確保。後日の過失認定で重要な資料になります。
  • 連絡先の交換と保険会社への連絡
    東京など義務化自治体では対人賠償の加入が前提。加入先へ速やかに連絡し、示談交渉の窓口を一本化すると処理が進みます。(警視庁)
  • 医療受診と診断書
    軽症と自己判断せず受診。診断書の有無が刑事・民事いずれにも影響します。

よくある勘違いの整理

  • 歩道なら逆向きでも問題ない
    歩道通行は例外で、徐行と歩行者優先が大原則。指定があればそれに従う必要があります。
  • 一方通行は自転車に関係ない
    補助標識で除外されない限り、規制に従う必要があります。(警視庁)
  • 逆走は注意で済む程度
    違反は刑罰の対象になり得ます。繰り返せば講習命令のリスクもあります。(弁護士への相談ならデイライト法律事務所, 警視庁)

実務対応の提案

  • 左側通行の徹底と、夜間の灯火類の点検
    基本の徹底が最もコスト効果の高い予防策です。(警視庁)
  • 自転車保険の確認
    対人無制限に近い枠組みでの加入を検討。東京では加入義務です。業務利用は業務用の補償手当てを確認してください。(警視庁)
  • 地元の標識と指定の把握
    「自転車を除く」の有無で通行可否が変わります。(警視庁)
  • 講習制度の対象行為を知っておく
    通行区分違反を含む危険行為の反復は命令対象です。(兵庫県警察)

自転車逆走が絡む事故――運転手が取るべき対応と法的整理のすべて

街を走っていると、右側通行をしている自転車とすれ違う場面が珍しくなくなってきました。なかでも年配の方による逆走は、「本人の安全意識のつもり」「昔からの自己流」という事情が背景にあることも少なくありません。

しかし、万が一その逆走自転車と接触してしまったら、運転手側はどう対応すべきなのでしょうか。この記事では、逆走自転車と衝突事故を起こしてしまった運転手の立場から、警察・保険会社・弁護士とのやりとりの進め方、証拠の集め方、過失割合の考え方まで、実務に基づいた対応手順をまとめてご紹介します。


現場での初動:何よりも「救護・通報」が最優先

事故直後は、まず負傷者の救護と119・110への通報を行います。これは法律上の義務であり、違反すれば「救護義務違反」などで刑事責任を問われるおそれもあります。

安全確保も忘れてはならず、後続車への警告や、自車の移動が可能なら路肩への退避などを迅速に行います。また、相手方とのやりとりでは、その場で謝罪や過失を認める言動は避けるべきです。感情的な対応にならないように、事実だけを丁寧に伝える姿勢が求められます。


逆走の証拠を押さえる:現場記録とドライブレコーダー

写真と映像の保存

・衝突位置、標識、自転車の進行方向
・標識(「一方通行」「自転車を除く」)の有無と位置
・明るさ、天候、道路形状などの全体像

これらを広角と近接で複数撮影しておきます。標識の写り方次第で、逆走が「明確な通行区分違反」として認定されることがあります。

ドライブレコーダーの取り扱い

映像は自分で確認しつつ、保険会社や弁護士への提出前に必ず複製を保存しておきます。元データの改ざん防止も重要なため、上書き機能のある機種は特に注意してください。


警察とのやりとり:実況見分と供述調書のポイント

実況見分では図面と証拠を一致させる

実況見分では警察官が現場で状況を再現し、「実況見分調書」が作成されます。ここで相手の進行方向・標識の有無・接触点の説明に食い違いがあれば、その場で訂正を要求してください。

「相手の進行方向が正しく描かれていない」「標識が記載されていない」といったケースは、後に大きな不利益となる可能性があります。

供述調書の内容確認は慎重に

供述調書には、事故当時の見え方や回避可能性などの認識も含まれます。署名・押印の前に、事実に反する内容がないか細かく読み直すようにしましょう。


保険会社・弁護士への連絡:一本化と特約確認を

事故直後は、自身が加入している任意保険会社に速やかに連絡します。

・相手が逆走であった旨(標識写真の有無)
・ドライブレコーダー映像の保存状況
・相手との接触位置や負傷状況
・今後の交渉は保険会社を通じる旨

これらを要点のみ簡潔に伝えるのがコツです。

また、保険契約に弁護士費用特約が含まれているかどうかを必ず確認してください。含まれていれば、示談交渉・訴訟対応も保険金の範囲で委任可能です。


過失割合の傾向:逆走は「加重要素」になる

自転車の逆走が明白な場合、実務上は自転車側に有利な過失評価はされにくいとされています。判例タイムズや各種弁護士解説では以下のような目安が紹介されています。

主な参考例

  • 右側通行の自転車と対向直進車:自転車2:車8
  • 一方通行逆走の自転車と車の出合い頭事故:自転車5:車5
  • 標識なし片側2車線の右側逆走と接触:自転車100:車0 の例も存在

逆走の明確性と標識の有無、自転車が車両であることの理解度などが、割合に強く影響します。


現場でありがちなNG行動

以下の行動は、後の示談・裁判で不利な証拠となりかねません。

  • その場での謝罪や過失の認定
  • SNSやネット上での投稿
  • 実況見分での事実誤認を放置
  • 示談書の口頭交渉・現場での金銭授受

とくにSNS発信は、スクリーンショットや引用で証拠化され、弁護士側が交渉材料とする事例が増えています。


テンプレート:各方面への初動連絡

警察への110番通報(概要)

「○○通りで逆走自転車と接触事故、負傷者あり。標識と現場の写真は撮影済み、現場保存中。実況見分お願いします。」

保険会社への初報

「○月○日、○○区○丁目、逆走自転車との接触事故。『自転車を除く』補助標識は無し。ドラレコあり、相手の進行方向逆。今後は貴社経由での対応を希望します。」


冷静な事実整理と初動対応が命綱

事故後の不安のなかでも、以下の三点を守れば、責任の重さや示談交渉における不利益を最小限に抑えることができます。

  1. 救護・通報・現場保全の徹底
  2. 証拠の確保と供述調書の確認
  3. 早期の保険会社・弁護士への連携

自転車の逆走は、「やむを得ない事情」として扱われることはほぼなく、通行区分違反として扱われます。事故に備えるためにも、ドライブレコーダーの常時録画・保険の再確認・車両保険の範囲確認を今一度点検しておくことをおすすめします。

参照元:

(警視庁)

(交通事故専門ぬくもり整骨院