「耳慣れない」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文
「耳慣れない」とは、普段あまり聞き慣れておらず、聞いたときに違和感を覚えたり意味がすぐに理解できなかったりする言いまわしや単語に対して使われる言い回しです。特に新しい言葉や専門的な用語、または自分があまり関心を持ってこなかった分野の言葉などに対して、このように感じることが多くあります。「耳慣れない」とは、単純に聞いたことがないというだけでなく、繰り返し聞いていないために、まだ脳や感覚がその言葉に慣れていない状態を指します。
英語でこのニュアンスを表現するには、“unfamiliar to the ear”や“not accustomed to hearing”、あるいは“unaccustomed”という表現が自然です。また、“an unfamiliar sound”や“an unfamiliar term”といった言い方も、「耳慣れない言葉」「耳慣れない音」などの翻訳に使われることがあります。
この言いまわしは、単に音としての「慣れ・慣れなさ」にとどまらず、その言葉が持つ意味や背景についての知識がないために理解しづらいという状況をも含んでいます。特に専門的な分野の会話や、業界内だけで通じるような表現を初めて聞いたときに、「耳慣れないな」と感じることがあります。
例えば、医療や法律、金融などの分野で使われる専門用語に触れる機会が少ない人が、それらの言葉を聞いたときには、まさに「耳慣れない」と感じることでしょう。また、方言や古語、あるいは海外の文化由来の単語などに対しても、日常の中でなかなか使うことがないために耳に入った瞬間、違和感や驚きを覚えることがあります。
また、「耳慣れない」は否定的な意味ばかりではなく、「新鮮さ」や「珍しさ」を感じた際にも使うことがあります。「こんな言い回し初めて聞いたけれど、面白いね」というように、新たな発見を伴う感情の一部として登場することもあります。
「耳慣れない」の一般的な使い方と英語で言うと
・最近の若者言葉は私にはまったく耳慣れないもので、意味を調べないと会話についていけないほどです
(This modern slang that young people use is completely unfamiliar to me, and I have to look up the meaning to keep up with conversations.)
・その会議では耳慣れない業界用語が飛び交っていて、最初は何の話か全く理解できませんでした
(During the meeting, many industry-specific terms unfamiliar to me were mentioned, and at first, I had no idea what was being discussed.)
・久しぶりに田舎へ帰ったら、地元の方言が耳慣れなくて一瞬戸惑いました
(When I returned to my hometown after a long time, I was momentarily confused because the local dialect sounded unfamiliar.)
・海外のニュース番組では耳慣れない英単語が多く出てきて、内容を理解するのに苦労しました
(There were many unfamiliar English words in the international news broadcast, making it hard for me to understand the content.)
・その新しいコンセプトの説明を聞いたとき、耳慣れない表現が多くて頭の中で整理するのに時間がかかりました
(When I heard the explanation of that new concept, there were many unfamiliar terms and it took me a while to organize them in my mind.)
似ている言い回し
・聞き慣れない
・馴染みのない
・初耳だ
・違和感がある
・ピンとこない
「耳慣れない」のビジネスで使用する場面の例文と英語
この言い回しは、ビジネスの場面でも相手に情報が伝わりにくいことを伝える際や、自分の知識不足を謙虚に示すときなどに活用されます。特に、新しい企画や業界固有の言葉が使われた時に「耳慣れない」と伝えることで、その内容に関心があるが理解が追いついていないというニュアンスを出すことができます。
・今回のプレゼンテーションでは、耳慣れない専門用語が多く出てきたため、資料を再確認させていただきたいと考えております
(In the presentation, many unfamiliar technical terms were mentioned, so I would like to review the materials again.)
・先ほどの説明の中にいくつか耳慣れない言葉があり、少し補足をいただけますと幸いです
(There were a few unfamiliar terms in the earlier explanation, and I would appreciate it if you could provide some additional clarification.)
・新しい市場戦略について耳慣れない概念があり、理解を深めるため追加の資料をご提供いただけませんか
(Some unfamiliar concepts were included in the new market strategy, and I would appreciate it if you could provide supplementary materials for better understanding.)
・弊社内ではまだ耳慣れない考え方かもしれませんが、今後の展開に有益と考えております
(This approach may still be unfamiliar within our company, but I believe it will be beneficial for future developments.)
・その単語が少し耳慣れないため、意味を明確にしていただけますか
(Since that term is somewhat unfamiliar, could you please clarify its meaning?)
「耳慣れない」は目上の方にそのまま使ってよい?
「耳慣れない」という言葉は、丁寧な場面でも使うことができる柔らかい言い回しではありますが、目上の方や取引先にそのまま使用する場合には配慮が必要です。特に相手が説明をしてくださっているときに「耳慣れない」とだけ伝えると、無知を示すように受け取られる可能性があるため、控えめな言い回しや補足を加えることで、丁寧さや誠実さを表すことが大切です。「耳慣れない」自体が失礼というわけではありませんが、伝え方次第で印象が大きく変わるため、注意が必要です。
・直接的に言うよりも「新しい学びでした」「勉強になります」と言い換える
・「まだ不慣れで申し訳ございません」とクッションを挟む
・「耳慣れない」のあとに「ですが、今後のために理解を深めたいと考えております」と前向きな姿勢を示す
・説明への感謝を添えて「耳慣れないものでしたが、大変参考になりました」とする
・「耳慣れない言葉もございましたので、改めて復習いたします」と控えめな自己認識を示す
「耳慣れない」の失礼がない言い換え
・先ほどのお話は、私にとっては新しい学びとなりましたので、理解を深めるために再度確認させていただきます。
・まだ十分に理解しきれておらず、勉強不足で恐縮ですが、資料を拝見しながら整理させていただきます。
・今後もこの分野に関して学ばせていただく予定ですので、本日はとても勉強になりました。
・お話しいただいた内容の中に、これまで馴染みのない点がありましたので、社内でも共有させていただきます。
・新しい概念で非常に興味深く、引き続き理解を深めたいと考えております。
適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?
書き出し
・このたびご共有いただいた資料につきまして、拝見した中でいくつか理解に時間を要する点がございましたため、以下の通りご質問させていただきます。
・ご説明いただきありがとうございました。耳慣れない用語もありましたが、内容は非常に示唆に富んでおり、理解を深めるべく再確認させていただきたいと存じます。
・先日はお時間をいただき誠にありがとうございました。ご説明の中で、私どもにとって馴染みのない話題もあり、大変勉強になりました。
・本日は貴重なお話を拝聴し、今まで耳にしたことのない新しい考え方に触れることができ、大変ありがたく感じております。
・先般のご発言に関して、少しだけ補足をお願いしたくご連絡差し上げました。一部、耳慣れない専門的な内容がございましたので、再確認させていただきたく存じます。
締めの挨拶
・耳慣れない内容も多く、理解が及ばない点があり恐縮ですが、今後に活かすために引き続き勉強を重ねてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
・新しい知識に触れさせていただき誠にありがとうございました。耳慣れない言葉もございましたが、大変刺激的で有意義な時間でした。
・ご丁寧にご説明いただきながら、私自身の理解不足で申し訳ございません。今後のために精進いたします。何卒引き続きご指導のほどお願い申し上げます。
・内容の一部につきましては耳慣れない点がございましたが、資料と併せて復習し理解を深めたいと思います。ご対応いただき誠にありがとうございました。
・貴重なお話を拝聴でき、心より感謝申し上げます。耳慣れない点についても、今後の業務に役立ててまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
注意する状況・場面は?
「耳慣れない」という言いまわしは、誰かの話を聞いたときに自分がその内容に馴染みがないことをやんわりと伝える便利な手段ではありますが、使い方によっては相手に不快感を与えてしまうこともあります。特に、相手が自信を持って説明している内容や、自身の専門知識として語っていることに対して「耳慣れない」と表現してしまうと、相手の伝達力が低いかのように受け取られる場合もあるため、慎重な使い方が求められます。たとえば、相手が新しい提案をしてきた場面で「それは耳慣れないですね」とだけ返してしまうと、否定的な態度に見えてしまう可能性があります。また、メールで使用する場合も、文字としての印象が直接伝わるため、冷たい印象を持たれないように配慮が必要です。「耳慣れない」と言うことは、自分の知識や経験が不足しているという前提でもあるため、あくまで謙虚に、学ぶ姿勢とともに伝えるよう意識することが大切です。
・初対面の相手にいきなり使うと「理解力がない」と思われる恐れがある
・専門的な説明をしている人の話に対して使うと、相手の話し方を否定する印象を与える
・自分の無知を開き直るような形で使うと、印象が悪くなる
・会議などの正式な場で、説明の最中に遮って「耳慣れない」と言ってしまうと場を乱す恐れがある
・メールで短文で「耳慣れない」とだけ書くと、冷たい印象や興味のない姿勢に見える場合がある
細心の注意払った言い方
・ご説明いただいた内容の中には、私にとってまだ理解が不十分な部分があり、耳慣れない言葉もございましたので、改めて復習させていただきたく存じます。
・大変興味深く拝聴いたしました。中には私どもにとってまだ馴染みのない内容も含まれておりましたが、今後の業務に活かすべく、理解を深めてまいります。
・先ほどのご案内に関しまして、初めて伺う内容が含まれており、耳慣れない点がございましたため、追加でお話をお伺いする機会をいただけますと幸いです。
・ご多用のところお時間をいただき誠にありがとうございました。内容の一部につきましては耳慣れない部分もございましたが、しっかりと整理のうえ、今後の対応に反映してまいります。
・新たな知識としてとても勉強になりました。まだ十分に消化しきれていない耳慣れない要素もございますので、今後ともご指導いただけますようお願い申し上げます。
「耳慣れない」のまとめ・注意点
「耳慣れない」という言いまわしは、初めて聞いた言葉や、あまりなじみのない話題に触れた際に使うと便利な言いまわしです。しかし、その便利さに頼りすぎるあまり、乱用すると相手にとってはマイナスな印象となることがあります。特にビジネスや丁寧なやりとりにおいては、聞き慣れていないことを伝える際には、単に「耳慣れない」と言い切るのではなく、それに続けて学ぶ意欲や感謝の気持ちを伝えることが重要です。また、「耳慣れない」という表現を使う場面として適しているのは、自分の立場が学ぶ側、あるいは相手の知識を尊重しているときです。逆に、自分の意見や否定の気持ちを示すために使うのは避けるべきです。なぜなら、相手の話を否定する印象や、自分が興味を持っていないという姿勢を誤って伝えてしまう恐れがあるからです。言葉の選び方一つで相手の印象は大きく変わるため、細やかな気遣いをもって丁寧に扱うことが求められます。耳慣れないと感じたときこそ、新しい知識を吸収するチャンスでもあります。常に前向きに学ぶ姿勢を見せ、相手への敬意と共に使うよう心がけると良いでしょう。

