「高飛車に出る」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文
「高飛車に出る」とは、自分の立場や力を背景に、他人に対して上から目線で威圧的に振る舞うことを意味します。これは、人間関係や会話の中で相手を見下したような態度を取ることや、自分の意見を押し付けるように話すことによって相手に圧をかける行動のことを指します。元々は将棋の戦法の一つ「高飛車」に由来し、そこから派生して現在の意味合いで使われるようになりました。将棋では飛車という駒を高く前に進めることで、強気な攻めの姿勢を見せる戦法であり、それが転じて人の態度における「強気で威圧的」な様子を表す言い回しとなりました。
この言葉は日常の会話の中だけでなく、職場やビジネスのやり取りの中でも見られる言動で、特に立場の優位性を誇示するような行動として批判的な意味を持ちます。そのため、「高飛車に出る」は否定的なニュアンスを強く含み、礼儀や謙虚さを重んじる文化においては避けられるべき態度として認識されています。
英語でこれに近い言い方としては、「talk down to someone」「arrogant attitude」「condescending behavior」などが挙げられます。たとえば、「He talked down to his colleagues」というように、相手を見下すような口調や態度をとるといった意味で使われます。場合によっては「bossy」や「patronizing」といった単語も該当することがあります。
このように、「高飛車に出る」は人間関係において摩擦を生む原因にもなりやすいため、その意味をしっかりと理解し、無意識にでもそのような態度を取らないように注意が必要です。特に立場が上の人ほど、自然とこのような態度を取りがちになるので、自分の言動を振り返る機会を持つことが重要です。
「高飛車に出る」の一般的な使い方と英語で言うと
- 昨日の会議で部長が高飛車に出ていて、みんな発言を控えていたのが印象的だった。誰も逆らえない雰囲気になっていた。 (He was so arrogant during the meeting yesterday that everyone refrained from speaking up. The atmosphere became oppressive.)
- 彼女は最初から高飛車に出ていたので、話し合いがスムーズに進まず、意見のすれ違いが続いてしまった。 (She was condescending from the beginning, so the discussion didn’t go smoothly and disagreements kept piling up.)
- 取引先の担当者が高飛車に出てきたため、こちらとしても丁寧な対応を続けるのが難しく感じられた。 (The representative from the partner company acted in a condescending manner, which made it hard for us to continue our polite responses.)
- 高飛車に出られると、話す側としては冷静に返したくても感情的になってしまうことがあるので気を付けたい。 (When someone takes a high-handed approach, it can be hard to remain calm and respond reasonably without becoming emotional.)
- あの上司はいつも高飛車に出てくるから、部下たちが委縮していて、自由に意見を言いづらくなっている。 (That boss always acts arrogantly, so the subordinates feel intimidated and find it difficult to speak their minds.)
似ている言い方
- 偉そうな態度を取る
- 上から目線で話す
- 威圧的な態度を見せる
- 尊大な口調になる
- 自信過剰な態度を取る
「高飛車に出る」のビジネスで使用する場面の例文と英語
ビジネスの場では「高飛車に出る」という態度は非常にマイナスの印象を与えます。部下や同僚、取引先に対して上から目線で接すると、信頼関係が崩れるだけでなく、円滑な業務の妨げにもなります。特に会議中の発言やメールでの文面、指示の仕方など、あらゆる場面で「高飛車」に見えるリスクが潜んでいます。
- 上司が高飛車に出るような言い方をすると、部下は意見を言いにくくなり、アイデアが出てこなくなる。 (When a manager speaks in a condescending tone, subordinates feel discouraged from speaking up, and ideas cease to flow.)
- 新しい提案を却下された際に、担当者が高飛車に出てきたため、こちらも丁寧に応じるのが難しかった。 (When the proposal was rejected, the representative responded in an arrogant manner, making it difficult for us to maintain a courteous response.)
- クライアントへの報告書で高飛車に見える表現が含まれていたため、修正して送信し直すことになった。 (The report to the client contained wording that appeared high-handed, so it had to be revised and resent.)
- 高飛車に見える発言が続いたため、会議の雰囲気が悪化し、参加者の集中力も途切れてしまった。 (The continued condescending remarks deteriorated the atmosphere of the meeting, and participants began to lose focus.)
- 外注先とのやりとりで高飛車な態度を取った結果、今後の関係に影響が出かねないと感じた。 (The high-handed attitude in communication with the subcontractor made us concerned about the future of the relationship.)
「高飛車に出る」は目上の方にそのまま使ってよい?
「高飛車に出る」という言い回しは、そのまま目上の方や取引先に使うことは絶対に避けるべきです。理由は明確で、非常に強い否定的な意味合いを含み、相手に対する侮蔑や批判をダイレクトに伝える表現だからです。たとえ実際に相手の態度が威圧的であったとしても、その感情を言葉に出してしまうことによって関係に深い亀裂が入る危険性があります。ビジネスのやり取りでは特に、互いの立場やメンツを保ちながらも、建設的で前向きな会話を続けることが求められます。そのため、意見の違いや態度に対する違和感があったとしても、それを和らげて伝える言い回しを選ぶことが非常に大切です。
- 「高圧的と受け取られる可能性があるご指摘かと存じます」
- 「少々お強いご意見と拝察いたしました」
- 「やや断定的に聞こえるご発言に戸惑いがございました」
- 「一方的な進行に感じられたとの声もございました」
- 「意見を述べにくい雰囲気となってしまっておりました」
「高飛車に出る」の失礼がない言い換え
- ご意見が強く響いており、一部の方が委縮してしまったようです
- 議論の進行において、やや一方的に感じられたという声がございました
- 意図せず、相手に圧をかける印象となってしまっていたように見受けられます
- 強い言葉遣いが続いたため、議論の余地が狭まったように感じました
- お話の内容に重みがあるため、丁寧な伝え方を意識する必要があるかと存じます
適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?
書き出し
- 先日のお打ち合わせにおいてのご発言につきまして、少々気になった点がございましたためご報告申し上げます
- いつもご高配を賜り誠にありがとうございます。さて、本日はご相談させていただきたい件がありご連絡いたしました
- 日頃より格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。先般の会議の件でお伝えしたいことがございます
- 貴重なお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。ご発言の内容について若干の補足を加えさせてください
- 平素より大変お世話になっております。先日のご指摘に関して、少々ご相談申し上げたい内容がございます
締めの挨拶
- 本件につきましては、今後の良好な協力関係の継続のため、引き続きご配慮いただけますようお願い申し上げます
- 誤解を招く意図は全くございませんでしたが、念のため補足させていただきたく、何卒ご理解のほどお願い申し上げます
- 今後も円滑な進行のため、より丁寧なコミュニケーションに努めてまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます
- 本メールの内容が不快に感じられた場合にはお詫び申し上げます。どうぞ今後ともご指導のほどお願い申し上げます
- ご多忙の折、大変恐れ入りますが、本件ご確認の上ご返答いただけますと幸いに存じます。何卒よろしくお願い申し上げます
注意する状況・場面は?
「高飛車に出る」という言い方や、そう受け取られるような言動は、多くの場面で人間関係に悪影響を及ぼすため、非常に注意が必要です。特にビジネスの現場や目上の方との会話、さらには初対面の相手や関係構築中の相手に対しては、威圧的な態度や命令口調が信頼を失う原因になります。また、言葉に出していなくとも、態度や表情、言い回しのトーンが高飛車に見えることもあります。自分にその意図がなかったとしても、相手がそう感じれば関係は悪化するため、細やかな配慮が求められます。
- 初対面の相手に命令形や断定的な言い方をする
- 部下や年下に対して、相手の意見を遮って上から話す
- クレーム対応時に「それは違います」と即否定する
- 会議で自分の意見のみを押し通し、他者の話を聞かない
- 顔をしかめたりため息をついたりと、非言語的に威圧する
細心の注意払った言い方
- ご指摘いただいた内容につきましては、確かに一部誤解を招く可能性があるかと存じます。今後の表現にはより注意を払ってまいります
- 会話の進行において、一部の方が発言しづらい印象を受けたと聞いております。皆様が安心して発言できる環境づくりを目指してまいります
- ご説明の際にやや強い言い回しとなってしまったこと、もしご不快な思いをさせておりましたら深くお詫び申し上げます
- 相手に配慮のある対応を意識しつつも、的確な情報をお伝えするよう努めてまいりますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします
- ご発言内容について、やや一方的に聞こえる場面があったとの声がございましたので、相互理解を促進する形での進行を意識してまいります
「高飛車に出る」のまとめ・注意点
「高飛車に出る」という言い回しは、自分の力や立場を背景にして、相手に威圧的な態度を取る様子を指す非常に強い否定的な意味を持つ言葉です。日常の人間関係でも、ビジネスの場でも、このような態度は相手に不快感を与え、信頼を損ねる原因になります。特に組織内や取引先との関係においては、たった一言の高飛車な言動が、大きなトラブルや信頼の損失につながることもあります。そのため、「高飛車に出る」と思われるような言動には日頃から意識して注意を払う必要があります。
感情的になって強い言葉を使ってしまう場面でも、相手の立場に配慮し、柔らかく、謙虚な姿勢で接することで、円滑な関係を保つことが可能になります。特にメールや文章でのやり取りでは、書き方一つで印象が大きく変わるため、慎重な言葉選びが欠かせません。また、自分では丁寧なつもりでも、受け取る相手の感じ方は異なるため、常に「相手がどう受け取るか」を意識する姿勢が大切です。
結論として、「高飛車に出る」ことは、相手を思いやる心を欠いた態度であり、避けるべき行為です。より良い関係づくりのためには、謙虚さと冷静な対話を心がけることが必要です。

