「例によって例のごとし」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

例によって例のごとしの一般的な意味と英語で言うと

「例によって例のごとし」という言い回しは、ある人物や状況がいつも通りの行動や反応をしたことを、やや皮肉や諦めの気持ちを込めて表す際に使われます。「またか」「やっぱりね」「いつものことだ」といった感情を含むことが多く、話し手がその出来事に驚いていない、または期待していなかったというニュアンスを含みます。この言い回しは、特定の人の行動パターンが変わらないことや、予想通りの展開になったことを淡々と、しかし少し呆れたような気持ちで指摘する場合に用いられます。

この慣用句を英語で表現する場合、直訳することは困難ですが、意味合いとしては “as usual” や “same old story”、あるいは “true to form” といった言い方が近いでしょう。たとえば、いつも遅刻する同僚がまた遅れてきたときに、「例によって例のごとく、また遅れてきた」と言うような状況で使われます。この場合英語では “As usual, he’s late again” などと訳せます。また、”predictably” や “like clockwork” のような言い回しも状況によっては使えます。

なお、「例によって例のごとし」はやや皮肉めいたニュアンスを持っているため、使用する場面や相手には注意が必要です。特に対話の相手が目上である場合や、仕事の場面などでは、言葉の選び方に十分な配慮が求められます。

例によって例のごとしの一般的な使い方と英語で言うと

・いつも締め切りを守らない彼は、例によって例のごとく、今回のプロジェクトでも提出が遅れてしまった。 (As usual, he missed the deadline for this project just like he always does.)

・彼女は会議中に話を脱線させる癖があって、今日も例によって例のごとく議題から大きくそれてしまった。 (Same old story—she went off-topic again during the meeting, just like she always does.)

・子どもたちは朝の準備に時間がかかって、今日も例によって例のごとし、バスに乗り遅れそうだった。 (True to form, the kids took forever getting ready this morning and almost missed the bus again.)

・上司は今回も例によって例のごとく、急な方針転換を一方的に通達してきたので、現場は大混乱になった。 (Predictably, the boss once again announced a sudden change in direction without any discussion, causing chaos in the team.)

・テレビの特番がまた延長になって、例によって例のごとく、録画していたドラマの最後が切れていた。 (Like clockwork, the special TV program ran over time again and cut off the end of the drama I had recorded.)

似ている言い回し

・いつものことながら
・案の定
・またか
・やっぱりね
・想定内

例によって例のごとしのビジネスで使用する場面の例文と英語

この慣用句はカジュアルな言い方であり、ビジネスの現場ではそのまま使うと軽く聞こえてしまう可能性があります。ただし、チーム内での軽い雑談や、社内メールで少し和やかに報告をする場合などには使われることがあります。また、業務の中で「予想通りの結果になった」「また同じ問題が起きた」などを伝えたい時に使われることがあります。あくまで使い方には注意が必要ですが、以下のように工夫することで使用可能です。

・例によって例のごとく、○○部からの資料提出が予定より遅れましたので、スケジュール調整が必要です。 (As usual, the document from the XX department is delayed, so we’ll need to adjust the schedule.)

・今回のクライアント対応も、例によって例のごとく、最後の段階で要件変更がありました。 (Just like always, there was a change in requirements at the last stage of the client handling.)

・例によって例のごとし、納期直前の修正依頼が入りましたが、チームで迅速に対応しました。 (As has become typical, last-minute changes were requested before the deadline, but the team handled them promptly.)

・例によって例のごとく、週末前に緊急案件が入ってきましたので、念のため今後は金曜の午前中を確保ください。 (As is usually the case, an urgent matter came up right before the weekend, so please try to keep Friday mornings open.)

・月次報告の取りまとめも、例によって例のごとく一部データが未提出でした。今後は締切の厳守を徹底いたします。 (As always, some of the monthly report data were missing. We’ll reinforce stricter deadlines going forward.)

例によって例のごとしは目上の方にそのまま使ってよい?

「例によって例のごとし」という言い回しは、日常会話では親しみやすく、また軽妙なニュアンスを含む便利な表現ですが、ビジネスの場や目上の方との会話においてはそのまま使うのは適切ではない場合があります。なぜなら、この表現には「またか」「やっぱり」「予想通りでがっかりした」といった少し投げやりな感情や皮肉が含まれるからです。目上の方や取引先など、敬意を払うべき相手に対して用いると、「またやらかしましたね」と言っているように受け取られ、不快にさせてしまう恐れがあります。

もちろん、場の空気が和やかで、相手との関係性が深く、笑いを交えた会話の中であれば受け入れられることもあります。しかし原則として、丁寧で落ち着いた語調を守るべき立場の相手に対しては、より穏やかな言い回しに置き換えるべきです。状況の再確認や配慮を示す言葉に置き換えることで、同じ内容をより丁寧に、かつ角が立たないように伝えることが可能です。

例によって例のごとしの失礼がない言い換え

・お手数ですが、今回も同様の状況が発生しておりますので、再確認をお願いいたします。
・前回と似たような傾向が見受けられましたので、引き続きご配慮いただければ幸いです。
・以前と同様に課題が発生している点について、今一度ご相談させていただけますと幸いです。
・これまでと変わらぬ対応となっておりますため、ご意見をいただけますと助かります。
・状況が以前と同様でございますので、改めて改善案をご共有いただければと存じます。

適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?

書き出しの挨拶

・いつも迅速かつ丁寧なご対応をいただき、心より感謝申し上げます。
・日頃よりお力添えを賜り、厚く御礼申し上げます。
・先日はお忙しい中、ご確認いただきありがとうございました。
・ご多忙のところ恐縮ではございますが、以下の件につきましてご報告申し上げます。
・平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

締めの挨拶

・引き続きご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
・今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
・お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
・改めてご確認いただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
・本件につきまして、ご教示賜れますと幸いでございます。

使う場面で注意が必要なケースとは?

「例によって例のごとし」は、日常会話では気軽に使える便利な言葉ですが、使う相手や場面によっては誤解や不快感を招くこともあります。この言葉には、やや皮肉やあきらめ、呆れたような気持ちが込められているため、繊細な対話の場面では注意が必要です。特に業務上のやり取りや公式な場、目上の方や取引先との連絡では、無礼に感じさせてしまう可能性があるため使用は避けるのが無難です。また、トラブルや失敗が重なっているときにこの言葉を使うと、問題を軽視している印象を与えてしまいかねません。

以下のような場面では特に注意が必要です。

・初対面の相手や信頼関係が築けていない場合
・上司や経営陣などへの報告書や会話の中
・顧客や取引先への説明や謝罪の場面
・繊細な問題やクレームへの対応中
・繰り返し問題が発生していて真剣な対応が求められているとき

細心の注意を払った言い方

・以前にも同様の傾向がございましたため、引き続き対応の見直しをお願い申し上げます。
・これまでにも似た事例がございましたので、今後の対策についてご相談させていただければと存じます。
・同種の案件におきましても、同様の課題が確認されておりますため、念のためご注意いただければ幸いです。
・これまでの流れを鑑みますと、再発の可能性もあるかと存じますので、予防措置をご検討いただければと存じます。
・過去の経緯を踏まえまして、同様の事象に備えた対応を進めさせていただきたく存じます。

「例によって例のごとし」のまとめ・注意点

「例によって例のごとし」は、ある事象が過去の例と同じように展開した際に使われる、親しみやすい表現です。日常会話で使う場合には、相手との距離感を縮めたり、共感を得たりする効果もありますが、使い方を間違えると無神経に聞こえたり、皮肉っぽく受け取られてしまうこともあります。特にビジネスの場では、感情を含む言い回しとして注意を要します。

この言葉は特定の人物や行動に対して「またか」というニュアンスで使われることが多いため、冗談として通じる間柄でなければ避けるべきです。目上の方やお客様への使用は不適切であり、言い換えや別の言い回しを使うことが重要です。ビジネスでは冷静に事実を伝え、感情的な表現を避けるよう心掛けることが大切です。丁寧かつ落ち着いた語調で同じ意図を伝えることで、誠実な印象を相手に与えることができ、信頼関係を築く助けにもなります。