「をりふし」とは?意味は?使い方は?大河ドラマや古語・古典を詳しく現代風に解説

「をりふし」とは?意味は?使い方は?大河ドラマや古語・古典を詳しく現代風に解説

  • 一言で言うと何かが起きた時点や時折ある出来事を示す語で、時間や機会に関わる表現です(英語:occasion, moment, at times)
  • 折に触れて何かが起こる時(英語:on such occasions)
  • ある瞬間やある場合(英語:on certain occasions)
  • 古典的な意味
    「をりふし」は平安時代などの古典文学において、時間的なある時点を示す語として多く使われました。季節の移り変わりや、ある場面の瞬間に焦点を当てるような形で使われ、たとえば「春のをりふし」や「雨のをりふし」など、自然や感情の変化を語る文中に頻出します。
  • 語源
    「をり」は「折」で、時間的な区切りや機会を意味し、「ふし」は「節」として、出来事の節目や重要な区切りを指します。このふたつが合わさり、時間や出来事の特定の点を表すようになりました。
  • 成立時期
    『古今和歌集』などの平安期の歌集や物語の中に多く登場し、早い時期から使われていました。
  • 使われ方の違い
    古典では自然や感情の移ろいを繊細にとらえる語として使われ、近世以降ではやや日常的な場面でも「折よく」「その折に」などの形で活用されるようになりました。
  • 近世以降の口語的な意味合い
    江戸時代以降、特に時代劇や日常会話の中では、「その時」「機会があれば」などの意味で多用され、たとえば「折があれば訪ねてみよう」や「ちょうどその折に居合わせて」などの文脈で使われるようになりました。
  • 現代での誤解
    現代では「をりふし」を単に「たまに」や「その時」程度に捉え、深い意味や文語的な雰囲気を忘れて使ってしまうことが多く、古典における趣ある使い方との落差が大きくなっています。
  • 時代劇での使われ方
    時代劇では「その折に手合わせ願いたい」や「折あらば、また伺おう」などのように、武士語的・礼儀を重んじた語り方で登場します。これは丁寧で格式ある言葉遣いとして、役柄の品位を示すために使われるのが通例です。
  • 古典での文例
    古典文学においては、「花のをりふし思ひ出でて」「春のをりふしにあはれなりけり」など、季節の趣と心情が重なった瞬間に対して用いられることが一般的でした。
  • 用法の対比表
    用法の分類時代意味使用例
    古典平安〜鎌倉ある出来事が起きるその時点春のをりふしに風情を感じる
    近世以降江戸以降〜現代あるとき・たまたまの機会その折にお会いしました
  • 混同しやすい語との違い
    「ときどき」とは違い、「をりふし」はある特定の瞬間や状況に焦点を当てる語であり、単に回数を示すものではありません。また「とき」と違い、「機会」としての性質が強いのが特徴です。

をりふしの一般的な使い方と英語で言うと

  • この町には昔よく訪れていたのですが、をりふしの懐かしい風景が目に浮かんで、心が温まる思いがいたします。
    (At times, nostalgic scenes from this town I used to visit often come to mind and warm my heart.)
  • 彼とはをりふし道で会うことがあり、そのたびに昔話に花が咲いて楽しいひとときを過ごしております。
    (I occasionally run into him on the street, and each time, we share delightful conversations about the past.)
  • 仕事に追われる日々の中でも、をりふし自分を振り返る時間を持つようにしています。
    (Even while overwhelmed by work, I try to occasionally find time to reflect on myself.)
  • をりふしの再会がきっかけで、彼との関係が少しずつ元に戻っていったのは本当に嬉しい出来事でした。
    (It was a happy moment that our relationship began to mend little by little, triggered by our occasional reunion.)
  • をりふし立ち止まって空を見上げることで、日常の疲れが少しだけ和らぐような気がしております。
    (Occasionally stopping and looking up at the sky helps ease the fatigue of everyday life a little.)

似ている表現と失礼がない言い回し

  • 時に応じて
  • 機会があるごとに
  • その時になりましたら
  • 時折ございますが
  • その折には

性格や人格として言われた場合はどういう意味か?

「をりふし」を人格や性格のような使い方で捉えることは本来なく、間違った使い方です。ただし、間接的に「その人はをりふしに優しい面を見せる」といった文脈で使う場合はありますが、これは性格の一貫性ではなく、特定の時点で見せる一面を描写するものです。

をりふしのビジネスで使用する場面の例文と英語

  • 御社の技術には以前から関心を寄せており、をりふし情報を拝見して参考にさせていただいております。
    (I have long been interested in your company’s technology and occasionally review your information for reference.)
  • こちらの製品に関する問い合わせがをりふしございますが、すべて迅速に対応しております。
    (We occasionally receive inquiries regarding this product, but we always respond promptly.)
  • をりふし御社から頂いたアドバイスを参考に、業務改善に取り組んでおります。
    (We are working on business improvement using the advice we occasionally receive from your company as a reference.)
  • をりふし貴重なご意見をいただいており、今後の製品開発に反映させて参ります。
    (We occasionally receive valuable feedback from you, which we will reflect in future product development.)
  • この件につきましてはをりふし担当部署にて協議を行っており、進展がございましたらご報告いたします。
    (We are occasionally discussing this matter with the relevant department and will report any progress.)

をりふしは目上の方にそのまま使ってよい?

「をりふし」という語は、もともと文語的で丁寧な響きがあるため、目上の方や取引先に使っても失礼には当たりません。ただし、文脈によっては、やや古風な印象を与えかねませんので、現代的な言い換えも併用するのが望ましい場合があります。特にビジネス文書や改まった挨拶文などでは、「その折には」「時に応じて」などの現代的な丁寧語に置き換えると、相手への配慮がより伝わります。

目上の方に対して使う際の注意点

  • 相手に伝わりやすい言葉を優先する
  • やや古風な語であることを意識する
  • 補足的に現代語を併用すると親切
  • 書き言葉ではより丁寧に整える
  • 説明や状況の前後関係を明確にする

をりふしの失礼がない言い換え

  • その際には貴社のお力添えをいただければと存じます。
  • お時間をいただける機会がございましたら、改めてご説明申し上げます。
  • 別途機会がございましたら、改めてご相談させていただきたく存じます。
  • 状況に応じて、適宜ご連絡を差し上げますのでよろしくお願いいたします。
  • 都合が整いました折には、ぜひ直接お伺いさせていただきたく思っております。

注意する状況・場面は?

「をりふし」はやや古風な響きを持つ語であり、現代の日常会話では不自然に聞こえることがあります。そのため、あまりにもカジュアルな会話や若年層とのコミュニケーションの中では、違和感を与える可能性があります。また、機会を意味する語であるため、確定的な約束を避けるために使うと、責任逃れの印象を与えてしまうこともあります。ビジネスの場面では、特に注意が必要です。

注意すべき点

  • 若い世代との会話で使うと古臭く感じられる
  • 確約の代わりに使うと曖昧な印象を与える
  • 文脈によっては説明不足と受け取られる
  • 上司や取引先に多用すると責任感に欠ける印象
  • 会話よりも書き言葉での使用が適している

「をりふし」のまとめ・注意点

「をりふし」は古典から現代まで用いられている表現であり、時間や機会をやわらかく示す言い回しとして大変便利な語です。ただし、時代によってその意味のニュアンスや使われ方が変化しており、現代では少し古めかしい印象を与えることもあります。そのため、文脈に応じて適切な語に置き換えることも重要です。特にビジネスや丁寧な場面では、相手に分かりやすく、かつ礼儀正しい表現を心がける必要があります。また、「をりふし」を使うことで含みを持たせた柔らかな語り口を実現できますが、伝えるべき内容が不明瞭にならないよう注意が必要です。

まとめ

  • 古典では時間の節目や自然の移ろいを示す語
  • 近世以降は「その時」「機会」として柔らかく使われる
  • 文語的な印象が強いため、使用場面を選ぶ必要がある
  • 曖昧な表現として誤解を招くこともある
  • 丁寧な場面では現代語への言い換えも検討する

古語とは何か

古語とは、昔の時代に使われていた言葉のことで、現代ではほとんど使われなくなった語句を指します。たとえば『いとをかし』『あはれなり』『あいなし』などのように、今の会話では聞かれない表現がそれにあたります。これらは平安時代や鎌倉時代の文章、特に『源氏物語』や『徒然草』といった古典文学の中で使われており、その時代の人々の感情や考え方を知る手がかりとなるものです。現代でも古典の授業や伝統文化を学ぶ際に使われますが、日常生活ではほとんど用いられません。

古語の特徴

古語には、今とはまったく違う語順や助動詞の使い方があることが特徴です。また、一つの言葉に複数の意味があることも多く、文脈によって意味が変わることもあります。たとえば『あはれ』は、感動・悲しみ・愛しさなど、いくつもの感情を含んだ言葉であり、現代語にそのまま訳すことが難しいものです。そのため、古語を学ぶ際には、単に意味を覚えるのではなく、その背景にある文化や当時の生活まで理解することが求められます。

古語の他の言い方

古語にはいくつかの別の言い方があり、場面によって使い分けることができます。たとえば『旧語』という表現は、古語と同じように過去に使われていた言葉を意味しますが、より学術的・記録的な印象を与えます。また『古典語』という言い方もあり、これは特に古典文学の中で使われる言葉に限定して用いられることが多いです。さらに『昔言葉』という呼び方はややくだけた言い回しで、会話の中で親しみをこめて使われることがあります。いずれも内容としては似ていますが、使う相手や文脈によって選び分けることが大切です。

現代での使われ方

古語は学校の授業や古典文学の研究だけでなく、舞台演劇や時代劇の脚本、伝統芸能のせりふ、あるいは文学作品の中でも使われることがあります。特に歌舞伎や能などの世界では、今でも古語がそのまま使われており、当時の雰囲気や世界観を再現するための大切な要素となっています。一般の人にとっては難しく感じるかもしれませんが、意味を知れば知るほど、昔の人の感じ方や考え方に触れることができるため、学ぶ価値の高い分野と言えます。