「目が眩む」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文
「目が眩む」という慣用句は、強い光に照らされたときに視界がぼやけたり、一瞬視力が奪われるような状態を指す言葉でありながら、比喩的な意味で多用されます。実際には、目の前が一時的に見えなくなるほどの強烈な驚きや感動、恐怖、怒り、欲望などによって、冷静な判断力を失うような精神的状態を表す場合が多く見られます。つまり、「あまりにも驚きすぎて目が回るような」「圧倒されて正気を保てないほどの衝撃」といった、感情や感覚の強さを強調する表現でもあります。例えば、「あまりの豪華さに目が眩む」や「金の額に目が眩んだ」など、強い印象を受けて、普段なら冷静でいられる場面でも判断を誤ったり、舞い上がってしまったりする状況に使います。
このような意味を英語で言い換えると、状況に応じていくつかの表現があります。最も直訳に近いのは “dazzled” や “blinded by” ですが、比喩的に「目が眩むほどの驚き」「理性を失うほどの衝撃」というニュアンスを表すには、”overwhelmed” や “blinded by greed/luxury”、”taken aback”、”bedazzled” などが適切です。特に “blinded by greed”(欲に目が眩む)は、冷静な判断力を奪われる場面でよく使われます。また、”overcome with emotion” や “swept away” も、感情の波に押し流されて我を忘れるという点で近い意味合いを持ちます。
目が眩むの一般的な使い方と英語で言うと
- 彼は目の前に積まれた札束を見た瞬間、完全に目が眩んでしまい、冷静な判断ができなくなってしまった。 Blinded by the stacks of cash in front of him, he completely lost his ability to make a rational decision.
- あの豪邸を見たとき、あまりの豪華さに目が眩んでしまって、自分の現実を忘れそうになった。 When I saw that mansion, I was so dazzled by its luxury that I almost forgot my own reality.
- 一世一代のチャンスに目が眩んでしまい、彼女は大切な仲間を裏切る選択をしてしまった。 Blinded by a once-in-a-lifetime opportunity, she ended up betraying her most trusted companions.
- 彼は怒りに目が眩み、衝動的に相手に手を出してしまったことを深く後悔している。 Overcome with rage, he acted impulsively and now deeply regrets lashing out at the other person.
- 栄光に目が眩んだ彼は、成功の陰で大切なものをすべて失ってしまった。 Blinded by glory, he lost everything that truly mattered behind the veil of his success.
似ている表現
- 我を忘れる
- 気が動転する
- 舞い上がる
- 正気を失う
- 欲に駆られる
目が眩むをビジネスで使用する場面の例文と英語
ビジネスの現場では、「目が眩む」という言葉は冷静な判断力を失ったり、過度な期待や利益に意識が傾き過ぎた状態を指して用いられます。たとえば、巨額な契約金額や華やかなプロジェクトに惹かれて現実的なリスクを見落とすような場面、またはチャンスに舞い上がって合理的な選択を見失うような場合です。
- 提案された予算の大きさに目が眩んでしまい、リスクを十分に精査せずに契約を進めてしまいました。 Blinded by the size of the proposed budget, we proceeded with the contract without thoroughly assessing the risks.
- 成果ばかりに目が眩んで、社員の過重労働に気づけなかったのは大きな反省点です。 Blinded by the results, we failed to notice the excessive workload on our employees—a serious oversight.
- 市場の急成長に目が眩み、戦略なき拡大を続けてしまったことが経営の迷走につながりました。 Dazzled by the rapid market growth, our unplanned expansion led to a period of managerial confusion.
- 表面的なデザインの美しさに目が眩み、実用性を見誤ったことがクレームの原因になってしまいました。 Overwhelmed by the aesthetic design, we misjudged its practicality, which became the source of customer complaints.
- 栄誉に目が眩んでしまった結果、コンプライアンス意識を疎かにしてしまったことは否めません。 Blinded by the prospect of recognition, we neglected compliance responsibilities, which cannot be denied.
目が眩むは目上の方にそのまま使ってよい?
「目が眩む」という表現は日常語として広く使われており、決して乱暴な言い回しではありません。しかしながら、目上の方や取引先に対して使う場合には注意が必要です。比喩表現としては分かりやすい一方で、やや感情的、もしくは軽率に聞こえる可能性もあるため、用いる文脈や語調に細心の注意を払うべきです。特に、相手の判断を「目が眩んだ」と指摘するような場面では、相手を非難するように受け取られる可能性があるため、不適切です。そのため、使用する際には自分自身の状況に限定して言う、またはより丁寧な言い換えを用いるのが無難です。
- 相手の判断に対しては使用を控えるべき
- ビジネスメールでは直接的に使用せず、自分側に焦点を当てた場合に限定する
- 感情が高ぶった印象を与えるため、冷静さを求められる文脈では避ける
- 会議や議事録では具体的な数値や事実に基づいた表現を優先する
- 自社の反省として使用する際にも慎重な語調を用いるべき
目が眩むの失礼がない言い換え
- 提案内容に魅力を感じすぎて、冷静さを一時的に欠いてしまいました。
- あまりに良い条件に目を奪われ、慎重さを失っていたかもしれません。
- 素晴らしいご提案を前にして、判断が甘くなってしまったことを反省しております。
- 感情が先行してしまい、合理的な検討を欠いた面があったと認識しております。
- 検討時に判断の重みを十分に考慮できていなかったと痛感しております。
適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?
書き出し
- 先日の件では、あまりの内容の充実さに思わず心が奪われ、慎重さを欠いてしまったことを深く反省しております。
- ご提案内容に対する驚きと興奮が大きく、冷静な判断が後回しになっていた可能性がございます。
- お示しいただいた条件に対して、思わず魅力を感じてしまい、通常の手順を飛ばしてしまったことをお詫び申し上げます。
- 誠に恐縮ですが、当方としては一時的に判断力を失っていたと申しますか、あまりの好条件に圧倒されておりました。
- ご提示いただいた内容の魅力に気持ちが高揚し、結果として本来の慎重な姿勢を欠いてしまいました。
締めの挨拶
- 今後は冷静さを持って判断に臨み、同様の過ちを繰り返さぬよう努めてまいりますので、引き続きのご指導をお願い申し上げます。
- 今後はこのようなことがないよう、慎重な姿勢と情報共有を徹底し、信頼にお応えできるよう取り組んでまいります。
- 改めて、自らの軽率さを深く反省し、今後の業務運営に生かす所存です。何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
- 本件につきましては真摯に受け止め、冷静かつ論理的な対応が常にできるよう自制心を意識してまいります。
- 皆様のお力添えをいただきながら、誠実に業務に向き合っていく所存ですので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
注意する状況・場面は?
「目が眩む」という言葉は、感情の高まりや強烈な印象を受けた際に使われますが、それゆえに相手によっては軽率、不謹慎、または感情的すぎると受け止められる恐れがあります。特にビジネスの場では冷静な判断、計画性、論理性が求められるため、そのような言い回しが場の空気を損なうことも考えられます。また、相手の意見や状況に対して使うと、「冷静さを欠いている」と指摘しているように受け取られ、敬意を欠いた印象になる可能性もあります。
- 相手の判断や行動に対して使うことは避ける
- ネガティブな結末の原因として使用する際は、自分の責任に限定する
- 交渉の場や契約前後の文書では使用を控える
- 面識の浅い相手には比喩を避けて具体的な内容で述べる
- 感情的に高ぶる印象を与えたくないときは、別の穏やかな言葉を選ぶ
細心の注意払った言い方
- 当初は提案内容の魅力に強く惹かれ、冷静な検討を欠いていた可能性があると反省しております。
- 非常に魅力的な条件に接し、一時的に判断の軸がぶれてしまったと深く受け止めております。
- あまりにも好条件であったため、先を急いでしまい、十分な社内確認を怠ってしまいましたことをお詫び申し上げます。
- ご提示いただいた内容に心が高鳴り、冷静な検討よりも前のめりな姿勢となってしまった点は猛省しております。
- 今後は、たとえ魅力的な案件であっても、必ず冷静に判断を重ねたうえで行動するよう徹底いたします。
「目が眩む」のまとめ・注意点
「目が眩む」という言葉は、もともとは強い光によって視界が遮られるという状態を指しますが、日常会話やビジネスの文脈では、圧倒的な衝撃や魅力、欲望、怒り、驚きといった強い感情に理性が奪われ、判断が鈍る様子を比喩的に表す表現として多く使われます。ポジティブな意味では感動や驚嘆を、ネガティブな意味では判断の誤りや冷静さの欠如を表す場合もあり、状況に応じて適切な用法が求められます。特にビジネスの場では、言葉遣いの細やかな配慮が求められるため、直感的で情緒的な言い回しは避けたほうが無難な場合もあります。相手に誤解を与えないよう、自分の感情や判断の反省として限定的に使い、敬意を欠く印象を避ける工夫が重要です。状況を的確に伝えるためには、事実に基づいた冷静な表現を意識し、場合によっては丁寧な言い換えを選ぶことが相手との信頼関係を築くうえでも効果的です。

