「血眼になる」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文
「血眼になる」という慣用句は、あることに非常に強い執念や必死さを持って取り組む様子を指します。もともとは「目の血管が浮き出るほど必死な目つきになる」という状態を表しており、そこから転じて、冷静さを失い、目の色を変えて何かに夢中になる、あるいは執拗に追い求める意味で用いられます。感情のコントロールが効かなくなっているほどに、その物事へ集中している状態を描写します。
英語に訳すと、「be desperate to」「be frantic for」「go all out」「be obsessed with」などの表現が近いですが、「with bloodshot eyes」などの直訳的表現を含むと、本来の緊迫感を強調できます。ただし、直訳では意味が通じにくいため、文脈に応じて意訳が望ましいです。
この慣用句は、例えば「試験勉強に血眼になる」「彼は昇進のために血眼になっている」など、何かを得ようとする強い気持ちを伝える際に使われます。また、怒りに我を忘れている状態、あるいは目の前の利益に目がくらんでいる様子も含み、感情の激しさを強調する場面で非常に効果的です。
ネット上の辞典や複数の文章を参照しても、「血眼になる」は単に「一生懸命」ではなく、「異様なほど必死」である点に特徴があります。冷静さや平常心を失っていることも含意されているため、ポジティブにもネガティブにも使えるのがポイントです。
血眼になるの一般的な使い方と英語で言うと
- 彼は会社での評価を気にしすぎて、周囲が見えなくなるほど血眼になって働いている。
(He is working so frantically for recognition at the company that he has completely lost sight of his surroundings.) - 娘の受験が近づくにつれ、家族全員が血眼になって勉強のサポートをしている。
(As their daughter’s entrance exam approaches, the entire family is desperately helping her with her studies.) - 人気商品が限定発売されたとたん、人々が血眼になって買い漁る光景が見られた。
(As soon as the limited edition item was released, people were seen desperately snatching it up.) - 犯人を見つけるために、警察は血眼になって証拠を探し続けた。
(The police frantically continued searching for evidence to catch the criminal.) - プロジェクトの納期が迫っているため、チーム全員が血眼になって作業を進めている。
(The team is working with desperate intensity as the project deadline draws near.)
似ている表現
- 必死になる
- 目の色を変える
- 躍起になる
- 熱中する
- 夢中になる
血眼になるのビジネスで使用する場面の例文と英語
ビジネスにおいて「血眼になる」は、何かに極端に集中したり、成果を得ようとあまりにも強く行動している様子を伝える場合に使われます。例えば納期直前の対応、契約獲得のための過度な営業活動、あるいは競合他社との激しい競争などに見られます。ただし、相手に過剰さや焦燥感を与える場合もあるため、慎重な使い方が求められます。
- 営業部は今月の数字を達成するために、血眼になって顧客開拓に取り組んでいます。
(The sales department is desperately pursuing new clients to meet this month’s targets.) - 上層部の期待に応えるために、彼は血眼になって新規提案の準備をしている。
(He is preparing new proposals with intense effort to meet the expectations of upper management.) - 他社に遅れを取らないよう、私たちは血眼になって新機能の開発を進めています。
(We are desperately working on developing new features to stay ahead of our competitors.) - 社内の評価制度が変更されて以来、社員は血眼になって成果をアピールしている。
(Since the evaluation system changed, employees have been desperately trying to showcase their achievements.) - 契約締結が目前に迫る中、法務チームは血眼になって最終チェックを行っている。
(With the contract signing imminent, the legal team is conducting the final review with intense focus.)
血眼になるは目上の方にそのまま使ってよい?
「血眼になる」という言い回しは、強い感情や必死さをストレートに表現するため、目上の方や取引先に対して使用するには注意が必要です。この言葉には、ある程度の荒々しさや緊迫感が含まれており、聞き手によっては品位に欠けると受け取られる恐れがあります。特に、冷静さを失っている印象を与える可能性があるため、ビジネスの場では控えるのが無難です。
丁寧さが求められる文脈においては、より柔らかく、節度ある言い方に言い換えることが重要です。目上の方に対しては「全力で取り組む」「尽力する」「誠心誠意対応する」といった、相手に不快感を与えない言葉を選ぶべきです。言葉選び一つで、印象や信頼が左右されるため、「血眼になる」のような強い語感のある言葉は、内輪での会話にとどめ、外部とのやり取りでは避けるのが賢明です。
- 感情的な表現を避けるべき
- 目上の相手に対しては婉曲的な表現を心がける
- 冷静な印象を大切にする
- 契約や交渉の場では誤解を避けるため使わない
- 社内であっても、公の場では控えるのが無難
血眼になるの失礼がない言い換え
- 今回の件に関しては、社内一丸となって全力で取り組んでおります。
- ご期待に応えられるよう、担当チームが誠心誠意対応しております。
- 納期に間に合うよう、できる限り迅速かつ丁寧に対応を進めております。
- 大変重要な案件であるため、最大限の努力をもって対応しております。
- ご指示いただいた内容については、現在、優先的に全力で進行しております。
血眼になるに適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?
書き出し
- お世話になっております。連日対応に追われており、社員一同、全力を尽くしております。
- 平素より大変お世話になっております。現在、重要案件に注力しており、非常に緊迫した状況です。
- いつも大変お世話になっております。全社的に最優先の課題として取り組んでいる状況をご報告いたします。
- ご多用の中、誠にありがとうございます。ただいま、関係部署が一丸となり進行中でございます。
- 平素は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。進行中の業務について、日々奮闘しております。
締めの挨拶
- 今後とも、迅速かつ誠実な対応を心がけてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
- 引き続きご指導のほど賜りますよう、お願い申し上げます。重ねてよろしくお願いいたします。
- 緊迫した状況ではございますが、引き続き丁寧な対応を心がけてまいります。
- 不備等ございましたら遠慮なくお申し付けください。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
- 今後も一層の努力をもって取り組んでまいりますので、ご安心いただければ幸いです。
血眼になるに注意すべき場面とは?
「血眼になる」という言い回しは、その迫力や真剣さが伝わる一方で、相手によっては過度な執着や余裕のなさを連想させることもあります。冷静さを欠いている、あるいは感情的になっている印象を与えるため、信頼関係を築く過程や、初対面の相手とのやりとり、あるいは目上の方とのやりとりにおいては、慎重に扱う必要があります。
特にビジネスメールや会議などの正式な場では、場の雰囲気や相手の性格によってはネガティブに受け止められ、かえって信頼を損なう危険もあります。強すぎる言葉はときに攻撃的にすら聞こえるため、言葉の温度感には細心の注意が必要です。
- 役職者との対話中
- 取引先との初回打ち合わせ
- 交渉段階の微妙な関係性のとき
- 社内説明資料での言葉選び
- メールや報告書での硬い文体の中
細心の注意を払った言い回し
- 現在、該当業務につきましては、社内にて最優先事項として対応を進めております。
- ご依頼いただきました件については、関係部署と連携し、誠実に取り組んでおります。
- 本件は極めて重要と認識しており、全社体制にて丁寧に対応しております。
- 納期遵守のため、現在、社内全体で一丸となって作業を進めている状況でございます。
- 引き続き、慎重かつ的確な対応を心がけておりますので、ご安心くださいませ。
血眼になるのまとめ・注意点
「血眼になる」という言葉は、何かに強く執着し、冷静さを失うほどに必死に取り組む様子を指します。そのインパクトゆえに、相手に努力や真剣さを伝えるのに有効な言葉である一方で、使い方を誤ると感情的・攻撃的と受け取られる恐れもあります。特に目上の方や取引先に使用する場合は注意が必要です。場面や相手に応じて、柔らかな言葉への言い換えや丁寧な言い回しを選ぶことが、円滑な人間関係を築くためには欠かせません。状況判断を誤らず、誤解を生まないように言葉の温度感に気を配ることが大切です。強い言葉は適切なタイミングで使えば効果的ですが、安易に多用せず、相手に対する敬意と配慮をもって選びましょう。

