「肩を並べる」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「肩を並べる」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「肩を並べる」という言い回しは、日本語の中でもとてもよく使われる慣用句のひとつです。この言葉は、もともとは物理的に人が隣に立ち、互いに肩が同じ高さで揃っている様子を指していました。しかし、比喩的な意味では、主に「実力や能力が同等である」「対等な立場にある」といった意味で使われます。特に、競争関係や協力関係、努力の結果を評価するときなどに多く使われるのが特徴です。

英語でこれに近い表現としては、“be on equal footing with” や “stand shoulder to shoulder with” などが挙げられます。前者は「同じ立場にいる」「対等である」という意味合いで、後者は「共に協力し合う」「並んで進む」というニュアンスを持っています。

また、「肩を並べる」は単に実力が同等というだけではなく、「相手と対等に張り合えるようになるまで努力してきた」「同じ目線で物事に取り組めるようになった」という、そこに至るまでの背景や過程をも含意する場合が多いです。このため、謙遜や敬意を込めた言い回しとしても用いられ、ビジネスやスポーツ、学術などあらゆる分野で重宝されます。

つまり、「肩を並べる」とは、ただ結果が同じというだけではなく、相手と互角に競い合えるほど成長し、努力を重ねたことを認める意味を含んでいる、非常に奥深い言葉なのです。

「肩を並べる」の一般的な使い方と英語で言うと

長年の努力がようやく実を結び、尊敬していた先輩とも今では仕事で肩を並べられるようになりました。
(After years of hard work, I can finally stand shoulder to shoulder with the senior I’ve always looked up to at work.)

彼女はデザインの腕前で、業界のトップとも肩を並べるほどの実力者です。
(She has such talent in design that she can compete on equal footing with the top figures in the industry.)

努力を重ねた末、海外の大学でも他の優秀な学生たちと肩を並べて議論できるようになりました。
(After persistent effort, I’ve reached a level where I can engage in discussions equally with outstanding students at an overseas university.)

昔はただのファンだったのに、今ではそのアーティストと肩を並べて共演する日が来るなんて夢のようです。
(It’s like a dream that I’ve gone from being just a fan to performing alongside that artist.)

ライバルと認めていた選手と肩を並べ、ついに同じ舞台で戦うことになりました。
(Finally, I will compete on the same stage as the athlete I’ve always seen as a rival.)

似ている言い方

  • 同じ土俵に立つ
  • 互角に渡り合う
  • 同等の立場にある
  • 並び立つ
  • 対等に競う

「肩を並べる」をビジネスで使用する場面の例文と英語

「肩を並べる」は、ビジネスの場面では、取引先や競合他社、または社内の上司や先輩に対して、敬意をもって自分や自社の成長や立場を表現するために使われます。実力や成果が一定のレベルに達し、信頼や評価を得たことを謙虚に伝える際に用いられることが多いです。直接的な誇示ではなく、努力の結果として対等に扱われるようになったという、謙遜と自信のバランスが大切です。

  • 長年にわたり精進してまいりましたが、ようやく御社と肩を並べる水準に到達できたのではと感じております。
    (After years of dedicated effort, we feel we have finally reached a level where we can stand shoulder to shoulder with your esteemed company.)
  • 貴社との共同プロジェクトを通じて、御社と肩を並べられる信頼関係を築けたことを嬉しく思っております。
    (We are pleased to have built a relationship of mutual trust through our joint project with your company.)
  • 弊社も貴社と肩を並べて業界をけん引する存在となるよう、今後も邁進してまいります。
    (We will continue striving to become a company that can lead the industry alongside yours.)
  • 御社と肩を並べるまでの道のりは決して平坦ではありませんでしたが、多くの学びがございました。
    (The journey to be on equal footing with your company has been challenging, but full of valuable lessons.)
  • 取引先としてだけでなく、業界において共に肩を並べるパートナーとして協業できれば幸いです。
    (We hope to not only work as a business partner but also collaborate as peers in the industry.)

「肩を並べる」は目上の方にそのまま使ってよい?

「肩を並べる」という言葉は、一見して相手と対等であることを強調するため、目上の方や取引先に対して使うには慎重になるべき表現です。特に、相手に対して謙遜の意が必要な場面では、「肩を並べる」という言い回しが誤解を生む可能性があります。言葉としては礼儀を欠くわけではありませんが、「対等である」と直接的に述べることが、受け手によっては「生意気」や「自己評価が高すぎる」と受け取られる場合もあります。

そのため、目上の方や取引先に使う際には、丁寧な枕詞や背景の説明を添える、もしくは遠回しに伝える工夫が必要です。「肩を並べる」に類する語を使うにしても、敬意を込めて表現するよう心がけるべきです。

  • 長年ご指導いただいたおかげで、少しずつ近づけたように感じております。
  • 御社に学ばせていただきながら、共に成長してまいりたいと存じます。
  • まだまだ未熟ではございますが、精進を重ね、やがて貴社と同じ高みを目指してまいります。
  • 心から尊敬する御社と同じ目標に向かって歩むことができるのは、非常に光栄です。
  • 共に業界を担う立場として、少しでも貢献できるよう励んでまいります。

目上や取引先に適した言い換え

  • 御社と並んで歩めるよう尽力してまいります。
  • 貴社の背中を追い続け、ようやく近づけたように感じております。
  • 共に成長していける存在となれるよう、日々努力を重ねております。
  • 長年にわたる努力が実り、ようやく信頼に足る立場を築けたと感じております。
  • 今後も貴社に学びながら、協力関係を深めてまいりたく存じます。

適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?

書き出し

  • いつも格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。このたびの件につきまして、長年の取り組みの成果をご報告させていただきたく存じます。
  • 平素より並々ならぬお力添えをいただき、深く感謝申し上げます。おかげさまで、一歩ずつ成長の手応えを感じております。
  • 貴社に多大なるご指導を頂戴しながら、徐々に実績を積み重ねることができております。心より感謝申し上げます。
  • 日頃よりお世話になっております。弊社としても、業界において信頼いただける存在となるべく努力を重ねてまいりました。
  • いつもご協力を賜り、誠にありがとうございます。本日は弊社の取り組みの進捗と今後の展望についてご説明申し上げたくご連絡いたしました。

締めの挨拶

  • 今後とも御社と信頼に基づいた関係を築きながら、共に成長してまいりたいと存じますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
  • 末筆ながら、貴社の益々のご発展とご健勝をお祈り申し上げるとともに、弊社との関係がより強固なものとなりますよう努めてまいります。
  • 今後も変わらぬご支援とご指導を賜れますよう、心よりお願い申し上げます。貴社と並び立てる存在を目指してまいります。
  • 最後になりますが、弊社の成長を温かく見守っていただけますと幸甚に存じます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
  • 末永く貴社と良好な関係を築いていけるよう努めてまいりますので、今後ともご高配を賜りますようお願い申し上げます。

注意する状況・場面は?

「肩を並べる」は、場合によっては無礼と捉えられるリスクもあるため、慎重に使わなければならない言い回しのひとつです。特に、相手が目上や年長者、または業界の先駆者であるような場合において、「対等」という言葉が過剰に強調されると、自信過剰に受け取られかねません。実力を認めてもらいたい気持ちがあっても、それが自己評価の高さとして現れると、相手に不快感を与えてしまう恐れがあります。

また、業務の成果や地位の話題に絡めて使うときは、「自慢話」や「マウント」のように誤解される可能性もあります。感謝の気持ちや謙虚な態度を前提に、文脈に合わせた使い方を心がけることが肝心です。

  • 相手の立場が大きく上の場合
  • こちらがまだ経験不足であると自覚している場合
  • 会話の流れが成果の主張に傾いているとき
  • 競争相手として比較される状況での発言
  • 本来は協力関係であるのに、優劣のニュアンスが生まれるとき

細心の注意払った言い方

  • 長年のご指導をいただいた結果、ようやく業務においても一定の役割を担えるようになったと感じております。これからも貴社と共に歩んでまいりたいと存じます。
  • 貴社の背中を追いながら少しずつ実績を積み上げてまいりました。今後も御社に学ばせていただきつつ、業界の発展に微力ながら尽力いたします。
  • 弊社のこれまでの取り組みが少しでも評価に値するものであれば、誠に光栄に存じます。引き続き貴社と連携しながら精進してまいります。
  • 未熟ではございますが、御社と並び立てる存在を目指し、誠心誠意努力してまいりますので、何卒ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
  • 今後も貴社と対話を重ねながら、歩調を合わせて進める関係でいられるよう尽力してまいります。変わらぬご厚情を賜れれば幸甚です。

「肩を並べる」のまとめ・注意点

「肩を並べる」は、日本語の中でも非常に力強く、努力と結果を表現する言い回しです。単に「同等である」という意味合いを超えて、そこに至るまでの成長や努力、背景への敬意までも含めた奥深い言葉です。そのため、自信の表明としては非常に効果的ですが、使い方を誤ると高慢な印象や、誤解を生む危険性もあります。

特に、相手が目上の方や取引先である場合には、「肩を並べる」という直接的な言い方を避け、より柔らかく、敬意と謙虚さを含んだ言葉で代替する工夫が必要です。誠実に、そして相手の立場を尊重したうえで使用することが、ビジネスでも人間関係でも大切なポイントとなります。