「目を疑う」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文
「目を疑う」とは、自分の目で見たものがあまりにも信じられないような内容だった場合に使う慣用句です。目の前で起きていることが現実とは思えず、「まさか」「そんなはずがない」と感じるときに自然に使われます。たとえば、信頼していた人が驚くような行動を取ったときや、想像もしていなかった出来事が起こった際に、この表現が使われることが多いです。目という感覚器官を通して得た情報に対して、それが現実のものであるという認識が追いつかず、心が一瞬その事実を否定したくなる状態です。
この慣用句を英語に直訳することはできませんが、意味を考慮した自然な表現としては “I couldn’t believe my eyes” や “I thought I was seeing things” が適切です。これらは共に「自分の目を信じられなかった」「見間違いかと思った」といった感情を表しており、「目を疑う」と非常に近い意味合いを持っています。英語でも驚きや信じられない気持ちを伝えるときに用いられ、感情が大きく揺れ動く場面にぴったりです。
WEB上でも「目を疑う 慣用句」で検索すると、奇跡のような出来事や、予想外の大きな変化を目の当たりにしたときに使われる表現として、多くの解説が見られます。たとえば、スポーツでの信じられないプレー、大災害後の光景、突然の成功や破産、裏切りなど、人の感情に大きなインパクトを与える場面でよく使われています。単に「びっくりした」ではなく、その場に立ち尽くすほどの衝撃や、現実を受け入れるまでに時間がかかるようなときにぴったりの表現です。
「目を疑う」の一般的な使い方と英語で言うと
・出勤してみると、いつも遅刻している同僚が一番に出社していて、思わず目を疑いました。 I couldn’t believe my eyes when I saw that the colleague who’s always late was the first one to arrive at work.
・久しぶりに会った彼があまりに変わっていて、私はしばらく目を疑ってしまいました。 I was so shocked by how much he had changed that I literally had to look twice to believe it.
・メールを開いたら、当選通知が届いていて、目を疑うほど驚きました。 When I opened my email and saw the winning notice, I was so surprised I couldn’t believe my eyes.
・学生時代に厳しかった先生が笑顔で手を振ってくれて、目を疑う思いでした。 I was stunned when the strict teacher from my school days smiled and waved at me—I thought I was seeing things.
・朝起きて通帳を確認したら、謎の大金が振り込まれており、完全に目を疑う状況でした。 When I checked my bank book in the morning and saw a huge, unexplained deposit, I truly couldn’t believe my eyes.
似ている表現
- 信じられない
- 耳を疑う
- 我が目を疑う
- まさかと思う
- 夢かと思う
「目を疑う」のビジネスで使用する場面の例文と英語
「目を疑う」はビジネスの中でも、予想外の成果や失敗、驚くような変化があったときに使われます。報告書の内容が大幅に間違っていたり、営業成績が極端に伸びていた場合など、日常的な業務で起きる異常事態を強調する言い回しとして有効です。
・月末の営業成績が先月の3倍となっており、報告書を見て目を疑いました。
The end-of-month sales report showed three times the usual results, and I couldn’t believe my eyes.
・契約先から突然のキャンセル通知が届き、私は一瞬目を疑ってしまいました。
I was momentarily stunned when I received a sudden cancellation notice from the client.
・部下の作成した資料に全く異なるデータが記載されており、目を疑いました。
I was shocked to see completely incorrect data in the report prepared by my subordinate.
・不採用だと思っていた案件に逆転で採用されたと知り、目を疑う気持ちでした。
I couldn’t believe it when I found out the project we thought was rejected was suddenly approved.
・入金予定だった取引が反映されておらず、口座を確認して目を疑いました。
When I checked the account and saw the payment hadn’t been made, I truly doubted my eyes.
「目を疑う」は目上の方にそのまま使ってよい?
「目を疑う」はカジュアルな表現に分類されるため、目上の方や取引先など丁寧さが求められる相手に対してそのまま使うのは注意が必要です。驚きや信じられない気持ちを率直に表したいときに便利な一方で、感情をダイレクトに表現してしまうため、言い方によっては軽率に感じられることがあります。特にビジネス文書やメールの場では、直接的な表現を避け、やや婉曲的に伝えるほうが好ましいとされます。相手に失礼のないよう、言葉選びには十分な配慮が必要です。
・感情的に聞こえる恐れがある
・丁寧な文脈に不向き
・感嘆の印象が強すぎる
・冷静さに欠ける印象を与える
・場合によっては皮肉と取られることもある
「目を疑う」の失礼がない言い換え
・確認したところ、思いもよらぬ内容で驚きを隠せませんでした。
・大変意外な内容で、一度状況を見直させていただきました。
・予想外の事態であり、慎重に再確認いたしました。
・想定を大きく超えており、直ちに詳細を確認いたしました。
・見間違いかと存じましたが、事実であると理解いたしました。
適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?
書き出し
・先ほどご報告いただいた件について、内容を拝見し驚きを禁じ得ない思いでおります。
・ご連絡いただきました情報を確認した際、まさかと思うほどの内容に言葉を失いました。
・ご提示いただいた内容が予想を大きく上回っており、冷静に受け止めるまでに時間がかかりました。
・お送りいただいた資料を拝見し、一瞬目を疑うような印象を受け、慎重に精査いたしました。
・このたびのご報告を拝読し、非常に信じがたい内容に驚きつつも受け止めさせていただきました。
締めの挨拶
・このたびの件に関し、状況を重く受け止め、今後の対応に万全を期してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
・想定外の事象ではございましたが、今後のための教訓とし、より一層の注意を払って業務に取り組んでまいります。
・驚くべき内容ではございましたが、冷静に受け止め、関係各所とも連携のうえ、誠実に対処いたします。
・拝見した際の衝撃は大きくございましたが、全容を正確に把握し、最善の対応策を進めてまいります。
・事実関係を丁寧に確認したうえで、社内での共有を徹底し、迅速かつ適切に対処いたしますのでご安心くださいませ。
注意する状況・場面は?
「目を疑う」という言い回しは、感情的な驚きや信じられないという気持ちをそのまま言葉にしたものです。そのため、使用する相手や状況によっては、驚きが強すぎることで冷静さに欠ける印象を与えたり、話を大げさにしているように受け取られてしまう可能性があります。特に、目上の方や取引先など、丁寧さが求められる相手とのやり取りでは、感情が表に出過ぎないよう注意が必要です。また、相手の失敗や間違いに対して使うと、非難や皮肉に聞こえることもあるため、慎重に使うべきです。
・上司に対して使用する際
・取引先とのやり取りで使うとき
・相手のミスを指摘する場面
・公式な報告書・通知など文書内での使用
・驚きがネガティブな内容に関するとき
細心の注意払った言い方
・当初の予想とは大きく異なる内容であったため、再度詳細を確認させていただきました。
・拝見した内容に深い驚きがございましたが、事実確認を優先し冷静に対応しております。
・思いがけない状況となりましたが、状況の把握と理解に努めた上で、適切に対応させていただきます。
・いただいたご報告に驚きを感じつつも、正確な認識をもって対処させていただきました。
・内容が想定を大きく超えていたため、慎重に精査を行い、関係部署とも連携を図っております。
「目を疑う」のまとめ・注意点
「目を疑う」は、自分が見たことがあまりにも信じられないときに使われる慣用句であり、驚きや衝撃を率直に伝える表現です。日常の中では非常に使いやすく、感情をそのまま表すのに適していますが、相手や場面によっては配慮が求められます。特に、ビジネス文脈や目上の方とのやりとりでは、そのまま使うことで感情的・大げさ・冷静さを欠いた印象を与えてしまうことがあります。そのため、驚きの気持ちを伝えたい場合でも、婉曲的で落ち着いた言い回しを使うことが望ましいです。また、相手の失敗や不備について驚いている場合には、皮肉と受け取られる恐れもあるため、使い方には最大限の注意が必要です。相手を気遣いながら、自分の驚きや気持ちを丁寧に伝える方法を選ぶことが、良好な関係を維持するためには不可欠です。

