「わるがしこい」の一般的な意味と英語で言うと
「わるがしこい」という形容詞は、一見して頭の回転が速く、要領も良いが、その賢さが他人を出し抜いたり、自分の利益のために使われるような、ずる賢さを含んだ意味合いを持ちます。決して純粋な「賢い」や「頭が良い」といった肯定的な意味だけではなく、その知恵が周囲に迷惑や不快感を与える場合に使われます。「ずる賢い」「小賢しい」「抜け目ない」などと近く、性格的には裏表があるように感じられる人物に向けて使われることが多いです。単なる知恵の働きだけでなく、その使い方が自己中心的で狡猾であることがポイントです。英語では “sly” や “cunning” が近いですが、“clever in a sneaky way” と補足することで、日本語の「わるがしこい」のニュアンスをより正確に伝えることができます。特に、“cunning” という語は、表面的には知性的でも裏では相手を欺くような行動を指す場合に使われ、日本語の「わるがしこい」と極めて近い意味を持っています。検索でも「わるがしこい 性格」「わるがしこい 英語」などと調べると、子どもが嘘をついて親を言いくるめようとしたり、職場で目上の人にだけ良い顔をして影で同僚を蹴落とすような人物の描写に用いられている例が多く見られました。つまり、「わるがしこい」とは知恵を良い方向に使えず、むしろ他人にとっては不快な形で表出する性格や行動を指すという点が特徴です。
「わるがしこい」の一般的な使い方と英語で言うと
- 彼は子どもの頃からわるがしこくて、自分が怒られないようにいつも人のせいにする癖がありました。
- (He has always been cunning since childhood and had a habit of blaming others to avoid getting scolded.)
- 同僚の中村さんはわるがしこく、上司の前では礼儀正しいのに、裏では他人の悪口をよく言っています。
- (Mr. Nakamura is sly; he behaves politely in front of his boss but often speaks ill of others behind their backs.)
- あの営業マンはわるがしこく、契約を取るためにお客様の誤解をあえて利用しているように思います。
- (That salesperson is clever in a sneaky way, seemingly using customers’ misunderstandings to secure deals.)
- 弟はわるがしこい性格で、母が機嫌のいい時だけ甘えることで欲しい物を手に入れています。
- (My younger brother is quite cunning and always sweet-talks our mother when she’s in a good mood to get what he wants.)
- 彼女はわるがしこく、自分に都合のいいように話をねじ曲げて相手を丸め込むことがあります。
- (She is sly and sometimes twists the story to suit herself and persuade the other person.)
似ている言い方と失礼がない言い回し
- 抜け目がない:状況判断が早く、損をしないように立ち回る様子
- 要領がいい:物事の処理が上手で、効率的に動くことができる様子
- 頭が切れる:非常に頭の回転が速く、論理的に物事を考えることができる様子
- 気が利く:周囲の状況に敏感で、細やかに対応できる様子
- したたか:簡単にはへこたれず、自分の立場を守る強さを持っている様子
性格や人格として言われた場合は?
「わるがしこい」と性格や人格について言われた場合、それは単に賢いという意味ではなく、周囲に対して不誠実であったり、ずるさが前面に出た印象を与える人物像として捉えられます。相手の気持ちを考えず、自分の利益や都合を最優先に動くタイプと見なされることが多いです。そのため、誉め言葉としては使われることがほとんどなく、むしろ注意や不信感を込めた形で使われます。人間関係においては警戒されがちで、信頼を得るのが難しくなる傾向があります。
「わるがしこい」のビジネスで使用する場面の例文と英語
- 部下がわるがしこく、報告書の都合の悪い部分をわざと曖昧にして上司に提出した。
- (The subordinate was cunning and intentionally made the unfavorable parts of the report vague before submitting it to his superior.)
- 営業部の山田はわるがしこく、クレームの責任を他部署に押し付けようとしていました。
- (Mr. Yamada in the sales department tried to shift the blame for the complaint to another department, which was quite sly.)
- 新入社員がわるがしこく、先輩の成果を自分のもののように話していた。
- (The new employee cunningly talked about the senior’s achievements as if they were his own.)
- あの企業はわるがしこく、契約内容の不備を利用して顧客に不利な条件を押しつけてきた。
- (That company was sly and used contract loopholes to impose unfavorable conditions on the clients.)
- 彼はわるがしこく、会議であえて発言を避けて責任を負わないようにしていました。
- (He acted cunningly by avoiding speaking up in the meeting to escape responsibility.)
「わるがしこい」は目上の方にそのまま使ってよい?
「わるがしこい」という言い回しは、ネガティブな意味合いが強いため、目上の方や取引先などに直接使うことは非常に失礼にあたります。たとえ冗談めかしてであっても、その人の性格や行動を「わるがしこい」と評することは、その人を信用できない、ずるい人間だとみなしていると受け取られる可能性があります。敬意を欠いた発言と見なされ、人間関係に悪影響を及ぼしかねません。職場での評価にも響くため、公的な場面では絶対に避けるべき言葉です。
- 相手の信頼を損なうリスクが高い
- 悪意を含んだ表現と受け取られやすい
- 冗談としても通じづらく、誤解されやすい
- 評価されるべき知恵や判断力を侮辱してしまう
- 言い換えや柔らかい言い方にするのが安全
「わるがしこい」の失礼がない言い換え
- ご判断がとても的確で、効率的な対応をされる方ですね。
- いつも要点をしっかりと押さえた進め方をされていて、参考になります。
- どんな場面でも柔軟に対応されるご姿勢が素晴らしいと感じます。
- ご発想がとても鋭く、業務における影響力の高さに感銘を受けました。
- 他の方が気づかない部分まで配慮されたご対応に、深く感謝いたします。
注意する状況・場面は?
「わるがしこい」という言葉は、相手の知恵や行動を評価するように見えて、実際には「ずる賢い」「信用ならない」といった否定的な意味が含まれるため、使い方には細心の注意が必要です。特に対人関係やビジネスの場面では、信頼関係を損ねるリスクがあるため、日常的に使うには不向きです。仲間内の冗談であっても、相手の感じ方によっては不快感を与え、関係が悪化する恐れもあります。
- 上司や取引先など、上下関係がある相手に使うのは避ける
- 初対面やあまり親しくない相手に対しては使用禁止
- 相手の誠実さを疑うような形で使うと大きな誤解を生む
- 本人がいない場で他者を非難する形で使うのも避ける
- 親しい間柄でも冗談のつもりで使うと関係性を損なう可能性がある
「わるがしこい」のまとめ・注意点
「わるがしこい」という言葉は、知恵があるという肯定的な面と、それを悪用するような否定的な面を併せ持つ非常に複雑な言葉です。一般的にはずる賢く、自分の利益のためには手段を選ばないような人物に対して使われることが多いため、敬意を払うべき場面では使用を避ける必要があります。相手に対する信頼や尊敬の気持ちが欠けているように受け取られがちで、特にビジネスや改まった場では、不適切な表現となる可能性が高いです。代わりに「頭が切れる」「判断が早い」など、肯定的な面だけを表現できる言い方を選ぶことが無難です。言葉選びは相手との関係性や場の空気を大きく左右するため、たとえ気心の知れた間柄でも配慮が求められます。「わるがしこい」という言葉を使う際には、その場にふさわしいかどうかを慎重に見極める姿勢が大切です。
形容詞とは?
形容詞とは、ものや人の「ようす」をあらわすことばです
形容詞とは、色・大きさ・こころの動きなど、名詞のようすを説明することばでございます。
- 例:
- 青い 空 → 空の色を言います。
- 大きい ケーキ → ケーキの大きさを言います。
- うれしい 気持ち → 心の感じを言います。
おもに二つのグループがあります
| グループ | 例 | 名詞につけるとき | 文の終わりで使うとき |
|---|---|---|---|
| –い形容詞 | あたらしい、たかい | い をそのまま残します例:あたらしい 本 | 語尾をかえて活用します例:本があたらしかった です。 |
| –な形容詞 | しずかな、べんりな | 名詞の前で な を付けます例:しずかな 公園 | 文の終わりでは な が消えます例:公園はしずかです。 |
ポイント
- –い形容詞は語尾の「い」を変えて過去形(~かった)、否定形(~くない)などにできます。
- –な形容詞は「な」を取り、後ろに「です/でした/ではありません」などを付けます。
言葉の裏にあるニュアンス:形容詞を使うときに気をつけたいこと
日常会話の中で、何気なく使っている「形容詞」。
「かっこいい」「ヤバい」「うざい」「エモい」など、感情や印象を端的に伝えられる便利な言葉ですよね。
でも実はこの形容詞、文脈や相手との関係性によって、思わぬ誤解を招くことがあるって知っていますか?
同じ言葉でも「良い意味」「悪い意味」がある
たとえばこんな言葉。
- 「ヤバい」:
「この映画、マジでヤバい!」 → 最高!という意味。
「それはヤバいな…」 → 危ない・悪いという意味。 - 「エグい」:
「スキルがエグい!」 → めっちゃ上手い!
「その話エグいな…」 → きつすぎる、気持ち悪い。
こういった形容詞は、一見フランクで面白く感じられますが、相手が意味を取り違えると「失礼」に聞こえることも。
形容詞は「相手の価値観」によって刺さり方が変わる
ある人にとって「派手」は褒め言葉でも、別の人にとっては「悪口」に聞こえることがあります。
また、「細い」「オタクっぽい」「変わってる」など、善悪の評価が分かれる言葉は特に注意が必要です。
安心・信頼関係のある相手ならOK?でも…
たしかに、友達同士や同じノリの仲間内では、多少のスラングや誇張表現も通じやすいです。
しかし、たとえ仲のいい相手でも「言葉の選び方ひとつで、空気が変わる」ことはよくあります。
気持ちよく話すために:形容詞の選び方を見直そう
- 相手の反応を見ながら使う
相手が笑ってる?引いてる?微妙な表情?表情を読み取る力が大事です。 - 初対面やフォーマルな場では避ける
「スラング形容詞」はカジュアルすぎる印象を与えることがあります。 - 置き換えの語彙を持つ
「ヤバい」ばかりに頼らず、「印象的だった」「衝撃的」「クオリティが高い」など、場面に合わせた言い換えができると大人の余裕を感じさせます。
形容詞は、相手の気分を明るくもできるし、逆に傷つけてしまうこともあるデリケートな言葉。
だからこそ、「誰に・どんな場面で・どう使うか」を意識して使うことで、より伝わる言葉、より伝わる人間関係が築けるはずです。

