「骨を埋める」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文
「骨を埋める」という慣用句は、自分が一生をかけてその場所や組織に尽くす覚悟を表す言葉です。これは単なる「長くいる」という意味にとどまらず、「命をかけても離れない」という強い決意が込められています。特に職場や地域、国など、自らの人生の最期まで関わる覚悟を示すときに使われます。背景には、かつて人々が生まれた土地で生涯を終えるのが普通であった時代の価値観があり、その地で「骨を埋める」というのは、まさに人生をその場所に捧げるという意味を持っていました。
英語で近い意味を持つ表現としては「devote one’s life to」や「dedicate oneself to」などが挙げられますが、「go down with the ship(沈む船と運命を共にする)」や「stick it out until the end(最後までやり抜く)」の方が状況により近い場合もあります。必ずしも「骨」という具体的なイメージを伴う表現は英語には存在せず、精神的・比喩的な忠誠や覚悟の言い回しに置き換える必要があります。
骨を埋めるの一般的な使い方と英語で言うと
・この会社には新卒からお世話になってきたので、最後まで責任をもって骨を埋めるつもりでおります。
(I’ve been with this company since I was fresh out of school, and I intend to dedicate the rest of my life here with full responsibility.)
・一度決めた以上、この道で骨を埋める覚悟はもうできています。後戻りは考えていません。
(Once I’ve made a decision, I’m fully prepared to devote myself to this path and there’s no turning back.)
・彼は若い頃から地元に尽くし、まさにこの町で骨を埋める覚悟で人生を歩んできました。
(He has dedicated himself to his hometown since he was young and truly lived with the determination to remain there for life.)
・あの職人はこの工房で骨を埋める覚悟を持ち、技術を次世代に継承するため日々努力しています。
(The craftsman is determined to stay with this workshop for life and works hard every day to pass down his skills.)
・父は退職まで一つの会社に勤め上げ、まさにそこで骨を埋めたといえる働きぶりでした。
(My father worked for the same company until his retirement, truly embodying the idea of dedicating his life to one place.)
似ている言い方
・腹をくくる
・一生を捧げる
・身を固める
・覚悟を決める
・腰を据える
骨を埋めるのビジネスで使用する場面の例文と英語
ビジネスの場では「骨を埋める」は、転職せずに長く一社に貢献する決意、またはプロジェクトや業界への深い覚悟を示す際に使われます。責任感、忠誠心、継続性の強調として、昇進面談や入社面談、表彰コメントなどでも用いられます。
・この業界で骨を埋める覚悟で、常に挑戦を恐れず取り組んでおります。
(I am determined to dedicate my career to this industry and always take on challenges fearlessly.)
・御社で骨を埋める思いで、これまで以上に尽力してまいります。
(I am committed to devoting myself entirely to your company and will work even harder than before.)
・このプロジェクトに関しては骨を埋めるつもりで、最後まで責任を果たします。
(I intend to see this project through to the very end, dedicating myself completely to its success.)
・この職場に骨を埋めるという覚悟のもと、後輩の育成にも真摯に取り組んでおります。
(With the determination to stay in this workplace for life, I am sincerely committed to mentoring junior colleagues.)
・新しい業務も多い中で、骨を埋める気持ちで自己成長に努めております。
(Even with the many new tasks, I strive for self-growth with the intention of dedicating myself fully.)
骨を埋めるは目上の方にそのまま使ってよい?
「骨を埋める」という言葉自体は丁寧語ではないため、目上の方や取引先に使う場合は慎重になる必要があります。特に初対面や改まった場面では、あまりに強すぎる覚悟の表現は唐突で重く受け止められることがあります。率直な忠誠や感謝を示したい意図で使ったとしても、相手によっては不快感や違和感を覚える可能性があります。また「骨」や「埋める」といった語感が物理的で、場合によっては死を連想させることもあり、丁寧な会話にそぐわないと感じる人もいます。やや劇的な言い回しのため、より柔らかく、かつ誠実さが伝わる言葉に言い換えるのが安心です。
・「骨を埋める」という言葉には死生観も含まれるため、目上には使いにくい
・誤解や不快感を招く恐れがある
・覚悟を伝えたい場合でも別の言い回しが望ましい
・職場によっては重すぎる表現と受け取られる
・謙虚さを優先するなら避けた方が無難
骨を埋めるの失礼がない言い換え
・今後とも長く御社に尽力してまいりたく存じますので、引き続きご指導のほどお願い申し上げます。
・将来にわたり精一杯努めてまいりますので、どうか温かくお見守りいただけますと幸いです。
・御社と共に成長し続けられるよう、末永く誠心誠意努力してまいります。
・責任を持って最後までやり遂げる覚悟でございますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
・一層の研鑽を重ね、長く貢献できるよう尽力してまいります。
適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?
書き出しをそのまま使用
・これまで多くのご縁をいただきましたが、今後は一つの場所で深く根を張りながら取り組んでまいりたいと考えております。
・このたびの新しい配属先において、自身の覚悟と責任をもって努める所存です。
・若輩者ながら、末永く関わっていけるよう努力を重ねてまいります。
・一つの道に絞り、そこに全てを捧げる覚悟を胸に進んでおります。
・御社の一員として、今後の人生をかけて働いていけるよう心を新たにしております。
締めの挨拶をそのまま使用
・今後も変わらぬ熱意で業務に励み、末永く貢献できるよう努力してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
・引き続き深い責任感と誠意を持って臨む所存ですので、温かくお導きいただけますと幸いです。
・日々の業務に全力で向き合い、末永く信頼を得られるよう努めてまいります。
・微力ながら、長く関われる存在となれるよう邁進してまいります。
・今後とも責任を持って取り組む覚悟でございますので、ご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
骨を埋めるで注意する状況・場面は?
「骨を埋める」は強い決意を表す言葉であるがゆえに、使用する場面には十分な注意が必要です。特に、初対面や契約交渉中など、まだ信頼関係が築かれていない場面では、過度な熱意や重たさを感じさせる可能性があり、警戒されることもあります。また、相手に対して不適切な誤解を与えてしまうリスクもあるため、軽率に使うべきではありません。相手が目上の方、または対等でも丁寧な関係を保つ必要がある場合は、より穏やかで具体性のある意志表明に変えることが望ましいです。
・転職面接などで早期に口にすると信頼性を欠くと判断される可能性がある
・契約前の交渉で使うとプレッシャーと取られることがある
・死を連想させる表現に嫌悪感を示す人もいる
・冗談めかして使うと不謹慎になる
・部署異動や転勤の話題の際に使うと受け止め方に差が出る
細心の注意払った言い方
・今後も責任を持ってお役に立てるよう、地に足をつけて取り組んでまいりたく存じます。
・長期的に貢献できるよう、一歩一歩誠実に取り組む姿勢を忘れず努めてまいります。
・御社における役割を大切にし、末永く信頼されるよう尽力してまいります。
・日々の業務を通じて着実に成長し、長く貢献できるよう努力を重ねてまいります。
・今後とも末永くお力になれる存在であるよう、真摯に歩んでまいります。
骨を埋めるのまとめ・注意点
「骨を埋める」という言葉は非常に強い決意と覚悟を示す言葉であり、使い方を間違えると誤解や不快感を与える可能性があるため、相手や場面を選ぶ必要があります。特に、初対面や改まった会話の中で使う場合には、やや過剰と受け止められることもあり得ます。その一方で、長期的な関係を前提として忠誠心を示したい場合には、非常に心強い言葉となるため、適切な場面で適切な相手に使えば、真剣さが伝わりやすくなります。ただし、社会的なやり取りにおいては、より柔らかく誠実な表現を選ぶことが礼儀として求められます。文章にする際には、言い換えや補足をしながら丁寧に伝える工夫をすることで、意図が正しく伝わるように心掛けましょう。ビジネスにおいては、相手に配慮した語調で伝えることが最も重要です。

