「吉報」と「朗報」との違いは?一般での会話やビジネスメールでの使い分けは?例文を添えて解説

「吉報」と「朗報」の違い?使い分けは?

日本語には「良い知らせ」を表す言葉がいくつかありますが、その中でも「吉報」と「朗報」は非常によく使われる言葉です。どちらも嬉しいニュースや喜ばしいお知らせを意味しますが、そのニュアンスや使われる場面には微妙な違いがあります。特にビジネスや日常会話での使い分けを意識すると、より丁寧で適切なコミュニケーションができます。ここでは、それぞれの言葉の意味や成り立ち、使い分けのポイントについて丁寧に解説します。

ビジネス用語としての「吉報」の説明

「吉報」とは、もともと「吉(きち)」が「良い運勢」や「縁起の良いこと」を指し、「報(ほう)」が「知らせ」を意味します。つまり、「吉報」は“幸運をもたらす知らせ”や“縁起の良いお知らせ”というニュアンスが込められています。古くから日本文化の中で使われてきた格式のある表現であり、受け取る側の人生や運命にとってプラスとなる出来事が伝えられる時に用いられます。

ビジネスシーンでは、「内定の連絡」「契約の成立」「昇進」など、個人や組織にとって大きな幸運や転機となる出来事を知らせる際に使用されます。特に書面やかしこまった場面で使われることが多く、「吉報に接し心よりお祝い申し上げます」「ご栄転の吉報、拝受いたしました」など、丁寧で格式ある言い回しによく用いられます。

「吉報」のまとめ

  • 幸運や縁起の良い出来事を伝えるお知らせ
  • 受け取る側の運命や将来に関わる良いニュースに使う
  • かしこまった場面、書面、慶事で使うことが多い
  • 結婚・出産・昇進・合格・栄転など人生の節目で用いられやすい
  • お祝いの気持ちや尊敬の意を込めて伝えたいときに適している

ビジネス用語としての「朗報」の説明

「朗報」は「朗らか(ほがらか)」という言葉からきており、「明るく嬉しいニュース」「喜ばしい知らせ」を意味します。吉報と比較すると、ややカジュアルで日常的な言葉です。個人だけでなく、グループや社会全体にとっても嬉しいニュース全般に使われます。

ビジネスでは、プロジェクトの成功や売上目標の達成、キャンペーンが好評だったなど、関係者みんなにとって嬉しい内容を伝える際に使用されます。「朗報です」「嬉しい朗報をお伝えします」など、社内メールや会話でもよく使われます。必ずしも人生の大きな節目でなくても、前向きで良いニュースなら幅広く使える便利な表現です。

「朗報」のまとめ

  • 明るく喜ばしい知らせを意味する
  • 個人・グループ・全体にとって嬉しいニュース全般に使える
  • 日常会話やビジネスメールで気軽に用いられる
  • 成果報告やポジティブな進捗報告、一般的な良いニュース全般に対応
  • 少しフランクな雰囲気もあり、幅広い場面で活用しやすい

両者の違いとビジネスでの使い分け

  • 吉報は、人生の節目や大きな転機、幸運・慶事など特別な出来事を強調する時に使用
  • 朗報は、日常的な良い知らせ、広く共有したい嬉しいニュースに使う
  • ビジネスでは、吉報はかしこまった文面、朗報は幅広いメール・会話で使用可能

「吉報」と「朗報」の一般的な使い方は?

吉報の使い方

  • ご結婚の吉報を受け取り、心よりお祝い申し上げます
  • 昇進の吉報が届きました
  • 念願の合格吉報が舞い込みました
  • お子様ご誕生の吉報を拝受し、大変嬉しく思っております
  • 友人から内定の吉報を聞いた

朗報の使い方

  • 新製品が予想以上に売れているという朗報が入りました
  • プロジェクトの成功という朗報を共有します
  • 朗報です。来週から新メンバーが加わります
  • 売上目標達成の朗報に社内が盛り上がりました
  • 取引先より追加受注の朗報を受け取りました

「吉報」が使われる場面

「吉報」は、おめでたいニュースや幸運をもたらす知らせなど、格式や重みのある出来事を伝えるときに最適です。ビジネスメールや書面では、特に相手への敬意やお祝いの気持ちをしっかり伝えたい時、人生の節目を祝福する文面でよく使われます。例えば、役員の昇進や社長就任、受賞や新規プロジェクトの成功など、その人の人生や組織にとって特別な意味を持つお知らせに適しています。

間違えない使い分けのコツは、「一生に何度もないような大きな喜びや節目」を「吉報」、「日々の業務で起こる嬉しい出来事」を「朗報」と意識すると良いでしょう。

「吉報」「朗報」を言い換えて失礼がない伝え方・目上・取引先に送る場合

目上や取引先へ嬉しいニュースを伝える際には、直接的な言い方だけでなく、より丁寧で気遣いのある言葉選びを心がけると、より温かく伝わります。以下に自然で丁寧な日本語の例文を紹介します。

  • この度のご栄転、心よりお祝い申し上げます。ご活躍をお祈りいたします
  • 貴社の新事業開始のご成功、誠におめでとうございます。今後のご発展を期待しております
  • この度は念願のご昇進を伺い、大変嬉しく存じます。今後の益々のご活躍をお祈り申し上げます
  • ご家族のご誕生とのこと、心よりお祝い申し上げます
  • 貴社の新製品が好評とのこと、お慶び申し上げます
  • 貴社の業績が順調とのご報告をいただき、安心いたしました
  • 新規プロジェクトのご成功、心からお祝い申し上げます
  • ご内定のご連絡を拝受し、まことに喜ばしく存じます
  • 御社の新体制発足のご成功、謹んでお祝い申し上げます
  • 貴重なご報告をいただき、誠にありがとうございます
  • ご発展の一報に接し、心から敬意を表します
  • 成果達成のご連絡をいただき、関係者一同大変喜んでおります
  • 貴社の飛躍的なご発展をお聞きし、誇らしく存じます
  • ご栄転の連絡を賜り、大変光栄です。今後の益々のご多幸をお祈りいたします
  • 貴社のご発展のニュースをお聞きし、これからも末永いご繁栄を願っております
  • 新規事業のご成功、謹んでお祝い申し上げます
  • ご内定の報せを伺い、大変喜ばしく感じております
  • 新たなスタートを切られたとのこと、今後のご活躍をお祈り申し上げます
  • 貴社新設部門のご発足を拝聞し、心よりお祝い申し上げます
  • 御社が新たな賞を受賞されたとのこと、誠におめでとうございます

「吉報」と「朗報」の間違えた使い方は?

「吉報」と「朗報」は意味が似ているため、無意識に使い間違えてしまうことがあります。以下に誤用例と解説を記します。

  1. 友人が風邪を治しただけの出来事を「吉報」と言うのは、やや大げさになってしまいます。
    例:風邪が治った吉報を聞きました。
  2. 会社の創立記念行事の大成功という大きな出来事を「朗報」と表現すると、やや軽い印象になり得ます。
    例:創立記念行事が大成功した朗報を受けました。
  3. 受験の合格通知を「朗報」とだけ表現すると、受け取る人によっては喜びの大きさが伝わりにくくなります。
    例:合格の朗報が届きました。
  4. 社長就任という重要な出来事を「朗報」とだけ書くと、格式が足りず失礼に受け取られることもあります。
    例:社長就任の朗報を拝受しました。
  5. 逆に、ちょっとした業務改善や日常的な進捗報告に「吉報」と使うと、大げさで違和感を与えることがあります。
    例:新しい資料が完成した吉報をお届けします。

英語だと違いはある?

英語での「吉報」の説明

「吉報」に相当する英語は、状況によって異なりますが、「good news」や「happy news」などが一般的です。しかし、吉報には日本語特有の“運勢が開ける”というニュアンスがあるため、重要な出来事には「wonderful news」「great news」「fantastic news」などを使うことで、特別な良い知らせを強調できます。特に人生の転機やお祝い事の場合は、「Congratulations on your wonderful news」などが適しています。

英語での「朗報」の説明

「朗報」にあたる英語は「good news」「pleasant news」「glad news」など、明るく前向きな意味の単語が使われます。吉報よりカジュアルで、日常的に使えるのが特徴です。ビジネスでも「I have some good news」や「Here is some great news」など、嬉しい報告や成果を伝える際によく使われます。

目上にも使える丁寧な言い回し方は?

「吉報」を目上や取引先に使う際の丁寧な言い方

「吉報」は、人生の大きな出来事や会社にとっての特別なお知らせに使うため、「ご栄転の吉報」「合格の吉報」「ご結婚の吉報」など、正式な文書や挨拶状、祝い状で用いることが多いです。「吉報に接し、心よりお祝い申し上げます」「このたびは吉報を賜り、誠に嬉しく存じます」などの表現は、品位があり丁寧な印象を与えます。

「朗報」を目上や取引先に使う際の丁寧な言い方

「朗報」はより広い場面で使えますが、目上や取引先には「嬉しいお知らせを拝受し、安堵いたしました」「ご成功の知らせに心から喜びを感じております」など、直接的な言い方よりも丁寧で気持ちを込めた表現が望ましいです。「朗報」の単語自体も使えますが、相手を気遣う姿勢を伝える文脈で用いることが大切です。

メール例文集

  • この度のご昇進の吉報に接し、心よりお祝い申し上げます。今後のご活躍をお祈りいたします
  • 御社の新規プロジェクト成功の吉報を賜り、関係者一同大変嬉しく思っております
  • 貴社新製品の市場投入の吉報を伺い、ご発展をお祈り申し上げます
  • ご家族のご誕生という吉報を拝受し、お慶び申し上げます
  • 合格の吉報に接し、ご努力の成果を心から称賛いたします
  • プロジェクト成功の朗報を受け、関係者一同大変喜んでおります
  • 貴社業績の好調という朗報をお聞きし、今後の更なるご発展を願っております
  • 社内改革の進展という朗報をお伝えできることを嬉しく思います
  • 新しい仲間の参加という朗報を共有させていただきます
  • 売上目標達成の朗報に、皆様のお力添えに感謝申し上げます

「吉報」「朗報」相手に送る際・伝え方の注意点・まとめ

「吉報」と「朗報」は、どちらも良い知らせを伝える言葉ですが、その使い方や場面によって適切な表現を選ぶことが大切です。「吉報」は、特別な出来事や人生の転機、会社の慶事など、重みのあるお知らせを伝える時に最適です。一方で「朗報」は、日常的な嬉しいニュースや、全体に共有したい良い知らせ、成果報告など、広く使うことができます。

ビジネスでは、相手の立場や関係性をよく考えた上で、「吉報」と「朗報」を使い分けることで、より丁寧で心のこもったコミュニケーションが可能となります。また、どちらを使う場合でも、相手への気遣いやお祝いの気持ち、感謝の思いを文面に盛り込むことで、好印象を与えやすくなります。

言葉は時に人の心を大きく動かします。伝えたい内容だけでなく、その背景にある想いや、相手への敬意を大切に、状況や相手に応じて言葉選びをすることが、信頼関係を築き、円滑なやりとりに繋がります。特にビジネスの場では、丁寧さと配慮のある表現を心がけることで、良い知らせがより素敵なものとして伝わるでしょう。