「転載」と「掲載」との違いは?一般での会話やビジネスメールでの使い分けは?例文を添えて解説

「転載」と「掲載」の違い?使い分けは?

「転載」と「掲載」は、どちらも文章や写真、情報などをどこかに載せるという意味合いを持っていますが、その内容やニュアンスには明確な違いがあります。特にビジネスや日常会話で使い分ける際は、相手への印象や正確性に関わるため、注意が必要です。ここでは、「転載」と「掲載」の意味や使い分けについて、分かりやすく丁寧に解説します。

ビジネス用語としての「転載」の説明

「転載」とは、他者が作成した記事や写真、データなどの著作物を、そのまま別の媒体(ウェブサイト、冊子、メールなど)に載せることを指します。重要なのは、「転載」は必ず元の著作物があり、それをそのまま、またはほとんど手を加えずに他の場所で利用する点です。

転載の特徴

  • 他者の著作物をそのまま使用する行為
  • 著作権者から事前に許可を得る必要がある
  • 転載元や著者名、出典の明記が必須
  • 無断転載は著作権法違反になる恐れがある
  • 内容の改変は原則できない(許可がある場合のみ)

例えば、新聞記事を自社の広報誌やウェブサイトにそのまま載せる場合、「転載」に該当します。その場合、必ず著作権者の許可を取り、転載元を明記する必要があります。ビジネスでよく使われる場面としては、他社のニュースリリースや専門家のコラムなどを自社のお知らせ欄やニュース欄で紹介する場合などがあります。

転載の注意点

転載を行う際は、著作権やルールの順守が最も大切です。無断転載を行うと、法的な問題や信頼失墜につながることがあります。また、転載する場合は元の記事や著作物に対する敬意や配慮を忘れないようにしましょう。転載は「そのまま使う」「元が別にある」「許可が必要」という3点が重要なポイントです。

転載のまとめ
  • 他者が作った記事や写真、情報をそのまま自分の媒体で利用する
  • 許可取得と出典明記が不可欠
  • 改変せず利用する
  • 無断転載はトラブルの元になる
  • 著作物の保護やビジネスマナーの観点からも非常に慎重な対応が必要

ビジネス用語としての「掲載」の説明

「掲載」とは、記事や写真、データなどの情報を、雑誌・新聞・ウェブサイト・パンフレット・社内報などに載せる行為全般を指します。ここでのポイントは、「掲載」は自分が作成したものにも、他者から提供されたものにも使える、より幅広い意味を持つ言葉であることです。

掲載の特徴

  • 自分または他者が作成した情報を、何らかの媒体に載せること
  • 自分のコンテンツでも他者のコンテンツでも使える言葉
  • 著作権のある他者のコンテンツを掲載する場合は、転載と同様に許可が必要
  • 記事や広告、写真、告知など幅広い内容に用いられる
  • 発表・告知・広報などの目的で使われる

「掲載」は、そのものが「どこかに情報を載せる」という意味で、たとえば自社の新サービスをウェブサイトに紹介する場合も「掲載」になります。また、外部から依頼を受けた内容を自分の媒体に載せるときや、社内報で社員の活動を紹介する時も「掲載」です。

掲載の注意点

他者の著作物を「掲載」する場合は、「転載」と同様に必ず許可が必要です。しかし、掲載という言葉自体には、「自分のもの」でも「他人のもの」でも使える柔軟性があります。ビジネスの現場では、「当社のウェブサイトに掲載しました」「お知らせ欄に掲載します」などの使い方が一般的です。

掲載のまとめ
  • どんな情報でも、何かに載せる時は「掲載」
  • 自分が作成したものや社内で作成したコンテンツを載せる時も使う
  • 他人のものを載せる場合は「転載」の手続きが必要になることもある
  • ビジネスシーンで頻繁に登場する、汎用性の高い言葉
  • 広報・告知・発表の場面で幅広く活躍

「転載」と「掲載」の一般的な使い方は?

実際にどのように使い分けられているか、日常やビジネスの場面でよくある言い回しを紹介します。

転載の使い方

  1. 他社のニュースリリースを許可を得て当社サイトに転載しました。
  2. 記事の転載をご希望の場合は、必ずご連絡ください。
  3. 雑誌記事を社内報に転載する場合は、著作権者の許諾が必要です。
  4. オンラインメディアで自社の記事が転載されていました。
  5. 外部サイトのコンテンツを無断で転載することは控えてください。

掲載の使い方

  1. 新サービスの案内を自社ウェブサイトに掲載しました。
  2. 会議資料を全社員向けポータルサイトに掲載しました。
  3. 今月号の社内報にインタビュー記事を掲載しました。
  4. 募集要項を求人サイトに掲載する予定です。
  5. セミナーのお知らせを社内掲示板に掲載しました。

「転載」が使われる場面

転載は、他者が作成した記事や情報をそのまま別の媒体に載せる時に使われます。たとえば、専門家のコラムや、業界ニュース、外部メディアの記事を自社のニュース欄で紹介したい場合などです。この際には、必ず著作権者の許可を得る必要があります。

正しく使い分けるためには、「自分のものか他人のものか」「そのまま載せるのか手を加えるのか」「許可が必要かどうか」を意識しておくことがポイントです。

失礼がない使い方「転載」と「掲載」を言い換えて丁寧に伝える場合

ビジネスや目上の方、取引先へ伝える場合は、相手への配慮や敬意を感じさせる丁寧な言い回しが求められます。

  • 御社が発表された記事を、弊社ホームページにてご紹介させていただきたく、ご許可をお願い申し上げます。
  • 先日お送りいただきました資料の内容を、社内報でご紹介できればと存じますが、ご承諾いただけますでしょうか。
  • 貴社の発表内容を弊社のお知らせ欄にて紹介させていただきたく、ご快諾いただけますと幸いです。
  • お送りいただいたご案内を、弊社ポータルサイトに掲載させていただいても差し支えないでしょうか。
  • 本日いただいた情報を、社内共有資料として紹介させていただきたいと考えております。ご許可いただけますと幸いです。
  • 弊社サイトへの掲載につきまして、何かご要望やご不明な点がございましたらご連絡ください。
  • 御社イベントのお知らせを、弊社ウェブサイトにて紹介させていただければと存じます。
  • 社内報への掲載を予定しておりますので、原稿内容をご確認いただければ幸いです。
  • 新商品のご案内を自社ブログに掲載させていただきたいと思っております。ご検討のほどよろしくお願いいたします。
  • ご提供いただいた原稿の掲載に関し、ご不明な点がございましたらお知らせください。

「転載」と「掲載」の間違えた使い方は?

「転載」と「掲載」を混同すると、著作権上のトラブルや相手への失礼につながる場合があります。

解説

「転載」は、他人が作成したものをそのまま載せる場合にのみ使うべき言葉ですが、「掲載」は自分の作成したものにも他人のものにも使えます。区別を意識しないと、許可を取らずに他人の記事を掲載してしまい、著作権の問題に発展することもあります。

  • 許可を取らずに他社の記事を自社サイトに掲載し「転載しました」と言った(転載には必ず許可が必要)
    • 他社のニュース記事を自社のブログに許可なく掲載し、「転載」とだけ記載した。
  • 自分で作成した記事を「転載しました」と説明した(転載は他者の著作物を指す)
    • 自社で作成した社内報を「自社サイトに転載しました」と記載した。
  • 他者の画像を無断で掲載し、転載元を書かなかった
    • 外部サイトから取得した写真をそのままウェブに掲載したが、出典や許可を書かなかった。
  • 掲載した内容が他者の著作物であることを明記せず、自分のコンテンツのように説明した
    • 他社提供の情報を自社の新着情報として掲載したが、出典を明示しなかった。
  • 「転載」と「掲載」を混同し、相手への確認を怠った
    • 外部のコラムを転載し、「掲載のご連絡を失念しておりました」と送信した。

英語だと違いはある?

英語でも「転載」と「掲載」には明確な違いがあります。それぞれに対応する言葉と、ビジネス現場での意味合いについて説明します。

転載の英語での説明

「転載」は英語で「reprint」「republish」「reproduce」などと表現されます。これらは、他人の著作物をそのまま別の媒体で再び掲載する意味で使われ、著作権者の許可が必須です。たとえば「This article was reprinted with permission from…」といった使い方があります。

掲載の英語での説明

「掲載」は英語で「publish」「post」「feature」「list」などと表現します。自分が作成したものでも、他人から提供されたものでも媒体に載せるときに広く使えます。たとえば「We published the announcement on our website」や「The article was posted on the company’s intranet」など、さまざまな場面で使える便利な言葉です。

目上にも使える丁寧な言い回し方は?

目上の方や取引先への連絡では、「転載」も「掲載」も敬意を込めて伝えることが大切です。

転載の丁寧な言い回し

「貴社発表のご案内を、弊社の社内報にて紹介(転載)させていただきたく、ご許可をお願い申し上げます。ご迷惑でなければ、転載のご快諾を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。」

掲載の丁寧な言い回し

「本日いただきましたご案内を、弊社ウェブサイトへ掲載させていただいても差し支えないか、事前にご確認させていただきたく存じます。ご不都合がございましたら、ご遠慮なくお申し付けくださいませ。」

メール例文集

  • 平素より大変お世話になっております。先日ご案内いただきました内容を、弊社の社内報に掲載させていただきたく、ご許可をお願い申し上げます。
  • 貴社の新商品発表につきまして、弊社のウェブサイトで紹介(掲載)させていただければ幸いです。ご承諾のほどお願い申し上げます。
  • お送りいただいた記事を、当社ブログに転載希望でございます。ご不明点やご要望がございましたらご連絡ください。
  • 社内報掲載に際し、貴社からいただいた原稿を使わせていただきたいと考えております。ご快諾いただけますと幸いです。
  • 御社のご案内を弊社のイベントページに掲載させていただきたく、ご一報申し上げます。
  • 本日ご連絡いただいた情報を、社内共有用資料に転載できればと存じます。ご不都合がございましたらお知らせください。
  • 掲載にあたり、原稿内容をご確認いただければ幸いです。ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
  • ご案内の転載について、何かご懸念点がございましたらご遠慮なくご指摘くださいませ。
  • 掲載許可をいただける場合は、手順などご指示いただけますと幸いです。
  • ご連絡いただいた内容を、来月の広報誌にて紹介(掲載)する予定でございます。何かご要望があればご連絡ください。

「転載」と「掲載」相手に送る際・伝え方の注意点・まとめ

「転載」と「掲載」は、似ているようで明確に異なる言葉です。転載は、他者が作成した情報や著作物をそのまま別の媒体に載せる行為であり、必ず著作権者の許可と出典の明記が求められます。掲載は、情報を何らかの媒体に載せる行為全般を指し、自分で作ったものにも、他人から提供されたものにも使えます。ただし、掲載する内容が他者の著作物の場合は、転載のルールが適用されることを忘れてはいけません。

どちらもビジネスの現場では頻繁に登場する言葉ですが、特に転載の場合は、著作権や信頼関係に関わるため、十分な配慮と丁寧なやり取りが大切です。掲載は、情報発信や広報など幅広い場面で使える便利な言葉ですが、相手の権利を尊重しつつ正しく使いましょう。

誤って無断転載をしてしまうと、法的なトラブルや企業イメージの悪化につながることがあります。逆に、丁寧な許可申請や確認、説明を通じて、信頼関係や円滑な情報共有が生まれます。お互いに気持ちよく情報をやり取りするためにも、言葉の違いとルールをしっかり理解して、丁寧に伝えることを心がけましょう。

ご不明点やご相談があれば、いつでもお尋ねください。相手の立場や権利を尊重し、より良いコミュニケーションを目指していきましょう。