「承認」と「認定」との違いは?一般での会話やビジネスメールでの使い分けは?例文を添えて解説

「承認」と「認定」の違いとその意味

「承認」とは何か?

「承認」とは、ある事柄や行動、意見などを認めて受け入れることを意味します。特にビジネスの現場や日常の中では、上司や責任者が部下の提案や申請、報告内容について、その内容を確認し、問題がなければ受け入れるという流れでよく使われています。「承認」は、単に「認める」というよりも、責任を持って内容を確認したうえでOKを出す、という意味合いが強いのが特徴です。

ビジネス用語としての「承認」

ビジネスの場面では、「承認」という言葉は日常的に多用されます。例えば、社内申請書類や経費精算、業務改善提案など、何らかの意思決定や処理を進める際には、必ず「承認」が必要となります。承認の意味は、「関係者がその内容を確認し、許可を与えること」に集約されますが、ここで重要なのは、承認には責任が伴うという点です。

具体的には、部下が出した企画や申請書などに対して、上司が内容を十分にチェックし、その内容に問題がなければ「承認」することで、正式な手続きや業務が進行できます。このプロセスは、企業のコンプライアンスや業務の正確性・透明性を確保するために不可欠です。また、承認には、内容が妥当であることだけでなく、企業の方針やルールに沿っているかという観点も含まれます。

承認を得ることで、関係者は安心して次の行動に移ることができ、責任の所在も明確になります。ビジネスにおいては、「承認が下りるまで動けない」「承認済みなので進めてください」という言い回しがよく登場しますが、これらは全て組織内の責任と流れを守るための大切な仕組みです。

「承認」のまとめ

  • ある内容や行動、提案などを確認し、認めて許可すること
  • 上司や責任者が内容をチェックし、問題なければ許可を出す
  • 組織内の手続きや業務の透明性・責任の明確化に欠かせない
  • 「承認が必要」「承認済み」「承認をいただく」など幅広い使い方がある
  • 内容が正しいか、会社のルールや方針に合致しているかも重要なポイント

「認定」とは何か?

「認定」とは、ある基準や条件、資格などに合致していると正式に認めることを指します。ビジネスや社会全体で、「認定」という言葉は、何かしらの基準や資格、条件を満たしていることを第三者機関や権威ある立場の人が公式に判断し、その証明を与える場面でよく使われます。

ビジネス用語としての「認定」

「認定」は、特定の資格や条件を満たしているかを第三者が客観的に判断し、その証として認定証や認定番号などを付与する時に使われます。例えば、「認定資格」「認定事業者」「認定工場」「認定講師」など、さまざまな場面で用いられています。

この場合の「認定」は、「一定の審査基準や条件に適合していることが公的に認められる」という意味合いです。たとえば、ある業界団体が「安全管理体制が整っている会社」を審査し、その基準をクリアしていれば「認定事業者」となる、という流れです。

「認定」は、一度取得すれば一定期間有効となり、更新や再審査が必要なケースも多いです。認定されることで、会社や個人は対外的な信用や信頼を得やすくなり、取引先や顧客からの安心感にもつながります。また、認定の取得は企業や個人の努力や能力、体制が一定以上である証明になるため、名刺やホームページなどでアピールポイントとしても使われます。

「認定」のまとめ

  • 一定の基準や条件を満たしていることを、第三者や公的機関が公式に認めること
  • 「認定資格」「認定工場」「認定講師」など、証明や資格が伴う場合によく使われる
  • 認定証や認定番号など、証明書や証が付与されることが多い
  • 企業や個人にとっては、信頼や信用、取引の後押しになる
  • 認定の取得や維持には、定期的な審査や更新が必要なケースもある

「承認」と「認定」の一般的な使い方は?

・本日の会議資料を上司に承認してもらいました
・新しいプロジェクトの進行には、部長の承認が必要です
・経費申請の内容を承認してください
・提出された計画案を承認いたしました
・休暇申請の承認をいただき、ありがとうございます

・この会社は公式に認定された事業者です
・私は安全管理士として認定を受けています
・当工場は品質管理基準に適合して認定されています
・認定講師として、各種研修を担当しています
・新たに認定資格を取得しました

「承認」が使われる場面

「承認」は、日常会話でもビジネスでも非常によく使われる言葉です。特に、社内で何かを進める際には「承認」が必要となることが多いです。たとえば、上司や担当者が内容をチェックし、納得したうえで許可を出すという流れです。間違えないように使い分けるには、「内容をチェックして許可する場合は承認」、「基準や資格を満たしていることを証明する場合は認定」と覚えておくと良いでしょう。

失礼がない使い方(目上や取引先に送る場合の言い換え)

・このたびは、迅速に承認をいただき誠にありがとうございます。
・お忙しい中、申請内容をご確認の上、承認を賜り厚く御礼申し上げます。
・ご指導のもと、無事に承認をいただけましたこと感謝いたします。
・今回の件につきまして、ご多忙の折にもかかわらずご承認くださり、心より御礼申し上げます。
・お手数をおかけしますが、資料内容をご一読いただき、承認のほどお願い申し上げます。

・当社が認定事業者として登録されたことをご報告いたします。
・貴社のご支援のもと、認定を取得することができました。
・今回、認定資格を新たに取得いたしましたので、ご報告申し上げます。
・認定証を頂戴し、大変光栄に存じます。
・今後も認定事業者として、より一層の努力を重ねてまいります。

・認定講師として活動できること、誠に嬉しく存じます。
・認定のご報告ができ、大変嬉しく思います。
・引き続き、認定維持に努めてまいります。
・認定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
・ご認定賜り、心より御礼申し上げます。

「承認」と「認定」の間違えた使い方は?

解説:承認と認定は意味が異なるため、適切な場面で使い分ける必要があります。たとえば、資格や基準を証明する場合に「承認」を使ってしまうのは誤りとなります。

・会社から認定をもらった書類です(正しくは承認)
・新しい資格を承認されました(正しくは認定)
・経費精算が認定されました(正しくは承認)
・上司にプロジェクトを認定してもらった(正しくは承認)
・講師として承認を受けました(正しくは認定)

英語だと違いはある?

「承認」は英語でどう訳す?

「承認」は英語では「approval」や「authorization」が一般的です。「approval」は内容や行動を認める許可、「authorization」は権限を与える意味が強くなります。ビジネスメールでも「I have received approval from my supervisor」などと使います。

「認定」は英語でどう訳す?

「認定」は「certification」や「accreditation」が使われます。「certification」は特定の基準や資格を持っていることの証明、「accreditation」は団体や機関が正式に認められる場合に使われます。「He has obtained certification as a safety manager」「This company has received accreditation as an official supplier」などの使い方が一般的です。

目上にも使える丁寧な言い回し方は?

承認の丁寧な伝え方

「承認」の場合は、「ご承認賜りますようお願い申し上げます」「ご多忙の折恐縮ではございますが、ご承認のほどよろしくお願いいたします」など、相手を立ててお願いするのが丁寧です。

認定の丁寧な伝え方

「認定」の場合は、「ご認定いただき、誠にありがとうございます」「認定証を頂戴し、大変光栄に存じます」など、感謝と謙虚な気持ちを伝えると目上にも安心して使えます。

メール例文集

・お忙しいところ恐れ入りますが、申請内容をご確認のうえ、ご承認いただけますと幸いです。
・本件につきまして、ご承認賜りますようお願い申し上げます。
・先日ご申請いただきました件、上司より承認が下りましたのでご連絡申し上げます。
・当社が認定事業者として登録されたことを、ご報告申し上げます。
・新たに認定資格を取得いたしましたので、ご報告いたします。
・このたび認定証を頂戴いたしました。今後も努力を重ねてまいります。
・ご認定を賜り、心より御礼申し上げます。
・今後とも認定事業者として精進いたしますので、引き続きご指導のほどお願い申し上げます。
・認定講師としての活動について、ご報告申し上げます。
・ご承認、ご認定いただき、誠にありがとうございました。

「承認」と「認定」相手に送る際・伝え方の注意点・まとめ

「承認」と「認定」はどちらも「認める」という共通点がありますが、実際の意味や使われ方には明確な違いがあります。「承認」は、内容や行動を確認して許可を与える意味合いがあり、ビジネスの現場では申請や報告に対して上司や責任者が判断し、許可を出す場面で使います。「認定」は、一定の基準や資格、条件を満たしていることを第三者や機関が正式に証明し、その証として認定証や資格などを与える時に使われます。

使い分けのポイントとしては、「許可・確認=承認」「資格・基準の証明=認定」と覚えておくと分かりやすいです。また、ビジネスメールや目上の方に対しては、謙虚な姿勢や感謝の気持ちをしっかりと伝える表現を心がけることが大切です。特に「承認」や「認定」をお願いしたり報告したりする場合、相手への敬意を込めた文章にすると、良い印象を与えることができます。

間違いやすい部分としては、どちらも「認める」というイメージが強いので、場面によって混同しがちです。しかし、「承認」はその場限りの許可や確認、「認定」は長期的な資格や証明と捉えて使うと間違いを防げます。大切なのは、相手や状況に合った言葉選びを意識し、丁寧な気持ちを添えて伝えることです。これらの違いをしっかり理解しておくことで、信頼関係の構築やスムーズなコミュニケーションに役立ちます。

ご不明点や迷いがあれば、どちらがより「公式の証明」なのか、「内容の許可」なのかで考え直してみるとよいでしょう。日々の業務ややりとりの中で、正しく使い分けて、信頼されるビジネスパーソンを目指していきましょう。