「努力」と「尽力」との違いは?一般での会話やビジネスメールでの使い分けは?例文を添えて解説

「努力」と「尽力」の違い?使い分けは?

「努力」と「尽力」はどちらも「目標のために頑張る」「力を尽くす」という意味で使われることが多いですが、それぞれの言葉には込められたニュアンスや使われる場面に違いがあります。この違いを理解して使い分けることで、より相手に伝わりやすく、丁寧なコミュニケーションが可能になります。

ビジネス用語としての「努力」の意味

「努力」は、目標を達成するために自分自身で精一杯頑張ること、または目標に向かって継続的に努力し続けることを指します。たとえば、「資格取得のために毎日勉強を続ける」「売上アップを目指して積極的に営業活動を行う」といった、自分自身の成長や課題克服のために主体的に取り組む行動が「努力」となります。

ビジネスの現場では、仕事の成果を上げたり、自分のスキルや知識を高めたりするために「努力」が欠かせません。「努力」は自分自身に向けられることが多く、「自分がどれだけ頑張ったか」「どんなふうに努力したか」を説明する時によく使われます。

また、「努力」は結果がすぐに出ない場合や、途中で困難があっても、諦めずに継続的に頑張り続ける姿勢を強調する言葉でもあります。自分だけでなく、他人の努力を称える場面でも使われます。

まとめ

  • 目標に向かって自分自身で継続的に頑張ること
  • 主体的な姿勢や粘り強さを表す
  • 日常会話やビジネスの成果報告、自己紹介などでよく使われる
  • 結果よりも「過程」や「頑張り方」に重きを置く

ビジネス用語としての「尽力」の意味

「尽力」は、「できる限りの力を尽くして取り組むこと」「全力で事に当たること」という意味があり、「他者や組織のために力を注ぐ」というニュアンスが強い言葉です。特に、他人や会社のため、あるいはプロジェクトやチームのために自分ができる最大限の努力をする場合に使います。

「尽力」はビジネスメールや公式な場面で多く用いられます。たとえば、「このたびはご尽力いただき、誠にありがとうございました」のように、相手の協力や支援に対して深い感謝を表す場合や、「今後もより一層尽力してまいります」のように、今後の意気込みを伝える場合に使われます。

「尽力」は自分のことだけでなく、他者への感謝や敬意を込めて使うことが多く、ビジネスシーンでは「努力」よりもかしこまった印象を与える言葉です。また、「努力」と異なり、「尽力」には「できる限りの力を注ぎ切る」「全力投球する」という意味合いが強く込められています。

まとめ

  • できる限りの力を尽くして取り組むこと
  • 他人や組織、チームのために力を注ぐニュアンスが強い
  • ビジネスメールや公式文書、感謝や意気込みを伝える際に用いられる
  • 「努力」よりも丁寧でかしこまった表現

「努力」と「尽力」の一般的な使い方は?

日本語の自然な例文として、それぞれ五つずつ紹介します。

「努力」の使い方

  • 資格試験に合格するために毎日勉強を続けています。
  • 目標達成のために粘り強く頑張りました。
  • 新しいスキルを身につけるために努力を惜しみません。
  • チームの成果を上げるために一人ひとりが努力しました。
  • 失敗を恐れずに挑戦し続ける努力を重ねています。

「尽力」の使い方

  • プロジェクト成功のために全力で取り組みました。
  • ご協力いただき、無事に業務を完了することができました。
  • 今後ともお客様のご期待に添えるよう、尽力してまいります。
  • 社内の問題解決に向けて、多くの方が尽力してくださいました。
  • 皆様のご尽力により、このイベントが実現しました。

「努力」が使われる場面

「努力」は、日々の仕事や勉強、スポーツや趣味など、個人の目標達成に向けてコツコツと続ける頑張りや粘り強さを表す際に使われます。たとえば、自己紹介や成果報告、または友人や家族に自分の頑張りを伝えるときに「努力」を使うのが自然です。

ビジネスでも、自己成長や課題解決に向けて取り組む姿勢をアピールしたいときや、「努力を続けます」といった意欲や継続的な行動を示したいときに用いられます。比較的カジュアルな場面や、親しい相手とのやりとりでも違和感なく使える言葉です。

「尽力」が使われる場面

「尽力」は、ビジネスメールや公的な文書、表彰状や感謝状など、公式な場面や丁寧に敬意や感謝を伝えたいときによく使われます。相手の協力や貢献に対して敬意を込めて「ご尽力いただきありがとうございました」と伝えることが多いです。

また、自分の今後の意気込みや責任感を示したいときに「今後も尽力してまいります」などと用いると、より真摯な印象になります。「尽力」は、複数人や組織の力を結集して取り組むニュアンスも強く含まれます。

間違えないように使い分けるには?

「努力」は「自分の目標に向かって頑張る」「継続して挑戦する」といった個人の頑張りを表現する時に使い、「尽力」は「誰かや何かのために全力で取り組む」「力を合わせて成果を出す」といった協調や責任感、感謝の気持ちを強調したい場面で使うと良いでしょう。

「努力」と「尽力」を言い換えて失礼がない伝え方・目上・取引先に送る場合

  • このたびの案件では、皆様の多大なるご尽力により、無事に完了することができました。心より感謝申し上げます。
  • 日頃よりご支援とご協力を賜り、常にお力添えいただいていることに深く感謝しております。今後もより一層尽力してまいります。
  • 新しいプロジェクトに全力で取り組み、皆様にご満足いただける結果を出せるよう、引き続き努力を重ねてまいります。
  • 私ども社員一同、会社の発展に寄与できるよう日々努力して参る所存です。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
  • お客様にご満足いただけるよう、今後も最大限努力し続けてまいりますので、ご期待いただければ幸いです。
  • 多くの関係者の皆様にご尽力いただき、心より感謝申し上げます。引き続きご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
  • 貴社とのパートナーシップ強化のため、誠心誠意尽力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
  • 日々努力を重ね、お客様の信頼にお応えできるよう精進してまいります。
  • ご尽力いただいた関係各位へ、感謝の気持ちを込めてお礼を申し上げます。
  • これからも皆様のお役に立てるよう、誠心誠意努力してまいりますので、ご指導ご支援のほどお願い申し上げます。

英語だと違いはある?

英語での「努力」と「尽力」のニュアンス

英語で「努力」は「effort」「make an effort」「work hard」などが使われます。「努力」は自分自身の目標や課題に対してコツコツと力を尽くす、という意味があり、日本語とほぼ同じ使われ方です。たとえば「I will continue to make every effort」や「I will keep working hard」などが一般的です。

一方、「尽力」は「endeavor」「do my best」「make every possible effort」「contribute」などが使われますが、特に「endeavor」は「尽力する」という意味が強く、より公式なニュアンスを持ちます。また、誰かのためや何かの目的のために力を尽くす、という意味を込めて「dedicate myself to」や「contribute to」などもよく使われます。

たとえば「We sincerely appreciate your kind cooperation and effort」や「I will endeavor to meet your expectations」といった表現が、ビジネスメールや公式文書でよく使われます。

メール例文集

  • Thank you very much for your dedicated efforts in completing this project successfully.
  • I will continue to do my best to contribute to the growth of our company.
  • We are grateful for your tireless efforts and kind cooperation.
  • I appreciate your continued support and will strive to meet your expectations.
  • Our team will make every possible effort to deliver the best results.

「努力」と「尽力」相手に送る際・伝え方の注意点・まとめ

「努力」と「尽力」は似ているようで異なる意味や使われ方があります。「努力」は自分の目標や成長に向けてコツコツと継続する頑張りを表し、「尽力」は他者や組織のため、あるいは社会のために自分ができる最大限の力を発揮するニュアンスが強い言葉です。

ビジネスや公式な場面では「尽力」を使うことで、より丁寧でかしこまった印象を相手に与えることができます。一方で、自己成長や粘り強い取り組みについて話すときは「努力」を使うと自然です。また、相手の協力や支援に対して感謝の気持ちを表すときも「ご尽力」を用いることで、相手への敬意や誠意がしっかりと伝わります。

メールや会話での使い分けのポイントは、「誰のための頑張りか」「どのような場面か」を意識することです。自分の努力を伝えたい時は「努力」、相手やチーム・組織のために尽くすことや感謝を伝えたい時は「尽力」を選ぶと良いでしょう。両者を適切に使い分けることで、相手との信頼関係や誠実な印象を築くことができるでしょう。日々のやりとりの中で、その違いを意識しながら丁寧な言葉選びを心がけてみてください。