「見込み」と「予定」との違いは?一般での会話やビジネスメールでの使い分けは?例文を添えて解説

「見込み」と「予定」の違いは?ビジネス用語としての意味と使い分け

「見込み」とは何か

「見込み」とは、物事が今後どのようになるかについて予想や期待をもって判断すること、あるいは将来的な可能性や成り行きを推測することを指します。
もともと「見込む」は「先を見て判断する」「可能性を見て計算に入れる」という意味があり、現時点では確定していないものの、「このままいけば、こうなるだろう」「状況から判断して、こうなりそうだ」といった予測や期待を表現するときに使われます。

ビジネスでは「完成の見込み」「回復の見込み」「納品の見込み」「売上見込み」など、「まだ確定していないが、そうなる可能性が高い・その方向で進んでいる」というときに多く用いられます。
また、「見込み」は根拠や条件がある程度揃っている場合に使われるものの、「確定」ではなく、あくまで“予想”や“見通し”として柔らかい表現です。

要点を整理すると、

  • 未来についての予想や推測、成り行き
  • 可能性や期待を含みつつ、まだ決定事項ではない
  • 現在の状況やデータをもとに判断することが多い
  • 実現するかどうかは状況や条件による(確定ではない)
  • 「完成の見込み」「売上の見込み」「回復の見込み」など結果や成果に関して使われることが多い

「予定」とは何か

「予定」とは、将来ある時点で行うことをあらかじめ決めていること、またはその計画やスケジュールそのものを指します。
「予定」は「決まっていること」「決定された計画」「実施されることが見込まれている行動や出来事」を表す場合がほとんどです。

ビジネスでは「会議の予定」「納品予定」「出張予定」「開始予定」など、あらかじめ調整や決定がなされているもの、スケジュールとして明示できるものに対して使われます。
予定は、関係者間で合意されていたり、正式な計画として文書化されている場合が多く、「確定的」なニュアンスが強いのが特徴です。

まとめると、

  • あらかじめ決めている計画やスケジュール
  • 日時や内容が明確になっていることが多い
  • 関係者間で合意や調整が済んでいるケースが多い
  • 変更やキャンセルの可能性はあるが、基本的には「決定事項」
  • 「会議予定」「納品予定」「研修予定」など、具体的なアクションやイベントで多用される

「見込み」と「予定」の主な違いまとめ

  • 「見込み」は、現時点での状況やデータから“こうなりそうだ”と予想・期待すること(確定ではない、可能性や見通しを含む)
  • 「予定」は、将来行うことを“あらかじめ決めている”ことで、日時や内容が明確な計画・スケジュール(決定事項)
  • 「見込み」は不確定性や柔軟性、「予定」は確定性や具体性が強い
  • 「見込み」は主に成果や結果、「予定」は行動やイベントそのものに使われる
  • ビジネスでは「見込み」で相手に柔らかく伝えたい時、「予定」で確定的に案内したい時に使い分けると効果的

「見込み」と「予定」の一般的な使い方は?

  • 完成は来月になる見込みです
  • 今期の売上は目標を達成する見込みです
  • こちらの案件は近日中に解決する見込みです
  • 通常通り納品できる見込みです
  • 交通状況により到着が遅れる見込みです
  • 会議は午後3時から開始予定です
  • 商品は来週納品予定です
  • 新しいシステムは6月より運用予定です
  • 研修は来月開催予定です
  • こちらの案件は本日中に完了予定です

「見込み」が使われる場面

「見込み」は、今後の結果や成果、成り行きについて、まだ決定事項ではないものの「このままいけば、こうなりそうだ」と予想や見通しを伝えたいときに使われます。たとえば、「納品の見込み」「回復の見込み」「完成の見込み」など、現時点では確定していないが、状況やデータ、経験則をもとに“こうなるはずだ”という未来予測を伝える表現です。

ビジネスメールでも、「完了の見込み」「対応の見込み」など、不確定要素や条件が残っている場合に“柔らかく”・“慎重に”伝えたいときに使うと便利です。

一方、「予定」はすでに決定した計画や日程、スケジュールを伝える際に用いられます。「納品予定日」「会議予定」「出張予定」など、関係者と共有すべき“確定事項”や“今後の行動”について明示したいときに使います。メールや案内文書、スケジュール管理など、あらゆる場面で幅広く使われます。


失礼がない使い方 目上や取引先に送る場合の丁寧な伝え方

  • いつも大変お世話になっております。現在、納品は来週中を見込んでおりますが、進捗に変動が生じた場合は、随時ご連絡申し上げます。
  • 本件につきましては、近日中の解決が見込まれますので、詳細が分かり次第改めてご案内いたします。
  • 現時点での見込みとして、今月末までに完了できる可能性が高いと考えております。何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
  • ご要望の件について、早急にご対応できる見込みですので、ご安心いただければと存じます。
  • 交通事情により、到着が遅れる見込みとなりましたこと、深くお詫び申し上げます。
  • いつもご高配を賜り、誠にありがとうございます。来週〇日(火)に会議を開催予定ですので、ご都合をご確認いただけますと幸いです。
  • 新サービスは来月1日より開始予定となっております。準備が整い次第、改めてご案内申し上げます。
  • 本商品は6月中旬に納品予定ですので、今しばらくお待ちいただけますようお願いいたします。
  • 研修は〇月〇日開催予定となっております。詳細につきましては、後日ご案内いたします。
  • こちらの案件は本日中に完了予定で作業を進めておりますので、ご安心いただければと存じます。

英語だと違いはある?「見込み」と「予定」のニュアンス

英語での「見込み」

「見込み」は「expectation」「prospect」「forecast」「estimate」「likely」などで表現します。
たとえば、「It is expected to be completed next week.(来週に完了する見込みです)」や、「The sales prospects for this quarter are positive.(今四半期の売上見込みは良好です)」のように使います。「likely」を使った「It is likely to be delivered on time.(納品は予定通りになりそうです)」も自然です。

英語での「予定」

「予定」は「schedule」「plan」「be going to」「be scheduled to」などで表現されます。
「The meeting is scheduled for next Tuesday.(会議は来週火曜日に予定されています)」「We plan to launch the new service in June.(6月に新サービスを開始予定です)」など、既に決まっている計画やスケジュールを明示します。

両者とも意味は似ていますが、「見込み」は予測や見通し、「予定」は決定事項という点で使い分けが重要です。


メール例文集 ビジネスでの「見込み」「予定」の使い方

  • いつもお世話になっております。現在、納品は今週末までに完了する見込みです。進捗に変更が生じた際は、速やかにご連絡いたします。
  • 本件につきましては、近日中に解決できる見込みが立っております。ご迷惑をおかけしておりますが、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。
  • ご依頼いただいた案件は、来週の納品予定となっております。詳細は改めてご連絡いたします。
  • 次回会議は〇月〇日開催予定です。ご都合が合わない場合はご相談いただけますと幸いです。
  • 新しいシステムは今月中に稼働開始予定です。準備が整い次第、ご案内を差し上げます。
  • 売上見込みにつきましては、別途資料をお送りいたしますのでご参照ください。
  • 研修の詳細については、来週中にご案内予定です。今しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。
  • 納品予定日が確定次第、改めてご連絡いたしますので、ご確認をお願いいたします。
  • 新規案件については、今月中の契約締結が見込まれております。進展があり次第、速やかにご報告いたします。
  • ご注文いただいた商品の発送は来週を予定しております。到着まで今しばらくお待ちください。

「見込み」「予定」相手に送る際・伝え方の注意点・まとめ

「見込み」と「予定」は、どちらも将来についての話をする際によく使われますが、そのニュアンスと適した使い方にははっきりとした違いがあります。「見込み」は現時点での情報や状況、経験をもとにした“予想”や“見通し”を伝える表現であり、確定事項ではないため、柔らかく慎重な言い回しに適しています。相手に「まだ確定ではありませんが、このままいけばこうなりそうです」という安心感や誠実さを伝えることができます。

一方「予定」は、すでに決まった計画やスケジュール、合意事項などを明示する際に最適です。日時や内容が決まっている場合や、相手と約束を共有したい場合には、「予定」を使うことで分かりやすく、信頼感のあるコミュニケーションが可能です。

ビジネスメールや会話では、「見込み」と「予定」の違いを意識しつつ、状況や相手の立場、進捗度合いに合わせて適切に使い分けることが大切です。たとえば、まだ調整中・確定前なら「見込み」、すでに調整済み・決定事項なら「予定」と使い分けることで、相手に余計な不安や誤解を与えず、スムーズなやりとりにつながります。

また、見込みや予定が変動する可能性がある場合には、「進捗により変更の際はご連絡します」「決まり次第改めてご案内します」などの配慮を添えることで、より丁寧で信頼感のあるコミュニケーションとなります。
お互いに安心してやりとりできるよう、状況や相手の期待を踏まえた表現選びを心がけてください。