エクスパットとは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点
ビジネスで使われる「エクスパット(expat)」とは、自国を離れて外国に住み、そこで働く人のことを指します。正式には「エクスパトリエイト(expatriate)」の略で、日本語では「駐在員」や「海外赴任者」として表現されることが多いです。英語では Expat と書かれます。
この言葉は、国際的な企業やグローバルな組織で働く人々の間ではよく知られています。たとえば、日本の企業が海外支社に日本人社員を派遣する場合、その社員は「エクスパット」として現地で業務にあたることになります。単に外国で働くというだけでなく、企業の戦略や経営の一端を担い、現地法人の運営、現地スタッフとの調整、日本本社との連携など、さまざまな重要な役割を持ちます。
エクスパットは、通常数年の任期で現地に駐在し、家族を伴って移動することもあります。給与体系や福利厚生も特別に設計されていることが多く、住宅手当、子どもの教育支援、医療サポートなど、幅広い支援を受けることがあります。それは、異国での生活と仕事には大きなチャレンジが伴うためです。
ただし、最近では現地採用やリモート勤務が広がる中で、エクスパットの在り方も少しずつ変わってきています。一昔前のように「本社の文化を現地に持ち込む」のではなく、現地の文化を理解し、共にビジネスを作っていく姿勢が重視されるようになっています。グローバル化が進む今、エクスパットは単なる“派遣された社員”ではなく、橋渡し役としての重要な存在となっています。
まとめ
- 自国を離れて海外で働く人を指す(略称:expat)
- 日本語では「駐在員」や「海外赴任者」が近い意味
- 本社と現地をつなぐ重要な役割を担う
- 特別な待遇や支援制度があることが多い
- 最近では「現地と協働する姿勢」が求められている
「エクスパット」を英語で言うと?
→ Expat
エクスパットの言い換え・言い回しは?
- 海外赴任者
- 駐在員
- 海外駐在中の社員
- 外国で勤務する社員
- 国外に滞在している職員
エクスパットが使われる場面
- 海外支社への人事異動を伝える場面
- 駐在中の社員の帰任について社内で共有する時
- 国際会議で自社の海外メンバーを紹介する時
- 外国からの赴任者の歓迎メールを送る際
- 海外生活に関する福利厚生の説明資料の中
エクスパットを言い換えて失礼がない伝え方・目上・取引先に送る場合
- 現地での業務に従事している弊社社員がご対応させていただきます。
(Our employee working locally will be assisting you.) - 海外に駐在中の担当者より直接ご連絡を差し上げます。
(You will be contacted directly by our representative currently stationed overseas.) - 弊社海外拠点で業務にあたっている職員をご紹介させていただきます。
(Let us introduce our staff member working at our overseas office.) - 現地との調整を担っております社員が対応いたします。
(The employee in charge of coordination with the local office will handle this.) - 海外での業務を担当しているメンバーが確認の上ご連絡いたします。
(Our team member responsible for operations abroad will respond after confirming.)
エクスパット・社内メールで言い換えて使用する例文
- 来月よりシンガポール駐在の社員が帰任いたします。
(Our employee stationed in Singapore will be returning next month.) - 海外拠点からの意見を共有いたします。
(Sharing insights from our overseas office.) - 駐在中の担当より現地の最新情報が届きました。
(We’ve received the latest update from the colleague on overseas assignment.) - 海外勤務中の社員とも連携しながら対応しております。
(We are coordinating with employees working abroad.) - 現地駐在の担当者が内容を確認次第、折り返し連絡いたします。
(Our local representative will get back to you after reviewing.)
エクスパットを使用した本文
海外勤務社員からの対応案内
弊社では現在、アジア地域に駐在している社員が現地との調整業務を担当しております。ご相談いただいた件につきましては、担当者が詳細を確認のうえ、後ほどご連絡差し上げる予定です。
(Our employee currently stationed in the Asian region is in charge of coordinating with the local office. The matter you inquired about will be reviewed, and the representative will contact you shortly.)
駐在員の帰任報告について
このたび、弊社のロンドン拠点に駐在していた社員が任期を終え、来週より本社勤務へ戻ることとなりました。これまでの支援に感謝申し上げるとともに、引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします。
(Our employee who had been assigned to our London office will return to the headquarters next week. We thank you for your continued support and look forward to working with you again.)
新たな赴任者の紹介
来月よりアメリカ拠点に赴任予定の社員をご紹介いたします。現地での運営サポートや取引先対応を中心に活動する予定です。
(We would like to introduce the employee who will be assigned to our U.S. office next month. They will be supporting local operations and client communications.)
現地対応の調整に関するご報告
弊社では、現地に勤務する社員を中心に各種調整を進めております。引き続き、迅速かつ丁寧な対応を心がけてまいります。
(We are making arrangements primarily through our employees working locally. We will continue to strive for prompt and courteous service.)
海外勤務中の社員との情報共有
現在、海外に勤務中の担当者とも連絡を取り合いながら進めております。何か変更等が生じた場合はすぐにご案内いたします。
(We are working in coordination with the staff currently stationed overseas. Any changes will be communicated promptly.)
エクスパットをメールで使用すると不適切な場面は?
「エクスパット」という言葉はグローバル企業や外資系企業では一般的ですが、国内の取引先やあまり海外事業に関わりのない方に対して使うと、「意味が分からない」「わざと難しい言葉を使っているのでは」と感じさせてしまう恐れがあります。また、「expat」という言葉自体がカジュアル寄りな印象を持つため、ビジネスマナーを重んじる場面では誤解を招くこともあります。
さらに、相手の立場によっては「本社から来た人=偉い人」というイメージが強くなりすぎてしまうこともあるため、立場を過度に強調しないよう、できるだけ中立で自然な言い方に置き換えるのが望ましいです。表現ひとつで印象が大きく変わるため、相手の理解や気持ちに配慮した言葉選びが大切です。
エクスパット 細心の注意を払い誰にでも不快感を与えない伝え方
- 現地にて業務を担当している社員がご対応いたします。
(Our employee currently handling operations locally will assist you.) - 海外拠点の担当者より直接ご連絡させていただきます。
(Our representative at the overseas office will contact you directly.) - 現地の運営を担当している職員にて進行中です。
(The operations are underway with the staff managing the local site.) - 担当者は現在海外にて業務を行っております。
(The person in charge is currently on assignment overseas.) - 海外勤務中の社員とも連携しながら進めております。
(We are moving forward in coordination with employees working abroad.)
エクスパット メール例文集
目上の方・取引先の企業へ言い換え適したメール例文
現地勤務の担当者による対応について
いつも大変お世話になっております。今回ご連絡いただきました件につきましては、弊社の現地に勤務しております社員が直接対応させていただく予定です。業務内容についての確認が取れ次第、改めてご連絡を差し上げます。引き続き、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
駐在者の変更についてのお知らせ
平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。さて、海外にて勤務しておりました弊社社員が任期を終え、帰国することとなりました。後任につきましては、現地経験も豊富な社員を配置する予定でございます。今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
顧客・お客様へ言い換え適したメール例文
海外対応に関するご案内
このたびのお問い合わせにつきましては、弊社の海外拠点にて対応中の担当者が確認しております。ご連絡にはお時間を頂戴する場合がございますが、内容を正確に把握したうえで、速やかに対応させていただきます。ご理解のほど、何卒よろしくお願いいたします。
駐在中社員のサポート体制について
日頃より弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。弊社では一部業務について、現地勤務中の社員が対応を担当しております。お客様からのご相談にも、現地事情を踏まえて丁寧にご対応いたしますので、安心してご利用ください。
社内メールで使う際に言い換え適したメール例文
海外勤務中の担当者との連携について
お疲れ様です。本案件については、海外勤務中の担当者とも密に連携を取りながら進めております。現地の進捗に関しては、随時こちらでも情報を共有いたしますので、ご確認をお願いいたします。
帰任予定者の報告と後任対応について
お世話になっております。現在アメリカに駐在中の〇〇さんが、来月をもって任期満了となり帰任予定です。後任者の引継ぎスケジュールについては別途お知らせいたします。現地側とも連携をとりながらスムーズな移行を進めております。
エクスパット 相手に送る際の注意点・まとめ
「エクスパット」という言葉は、グローバルな文脈では便利で正確ですが、相手によっては意味が伝わらなかったり、少しよそよそしく感じられてしまうこともあります。とくに、あまり英語に慣れていない方や、国内取引を中心にされている企業に対しては、「駐在員」や「海外勤務中の社員」など、日本語で具体的に言い換えた方が丁寧で安心感があります。
また、社員の立場を強調しすぎる表現は相手に威圧感を与える場合もあるため、対等な立場を意識した言葉選びが求められます。伝える内容そのものが正しくても、言葉遣いひとつで印象は大きく変わります。だからこそ、相手の立場や理解に配慮した丁寧でやわらかい表現を選ぶことが、良好な関係を築くためにとても大切です。

