「気を落とす」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「気を落とす」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「気を落とす」という慣用句は、精神的にがっかりする、落ち込む、気持ちが沈むという状態を意味しています。何か良くない出来事が起きたり、自分の期待に反して悪い結果が出たりすると、人はその事実に対して心が動揺し、モチベーションや元気を失うことがあります。これを「気を落とす」と言います。日常生活では、例えば試験に不合格になった、仕事でミスをした、大切な人とすれ違いがあった、など、気を落とす場面は多く存在します。

この慣用句は英語で言うと “feel down” や “be discouraged”、“lose heart”、“feel disheartened”、“get depressed” などが該当します。文脈によって意味合いが少し異なるため、どの表現が最適かは状況次第になります。たとえば、友人が試合に負けて落ち込んでいるときには “Don’t feel down.” や “Don’t lose heart.” などが自然に使えます。感情の繊細さを含む表現なので、相手の状態や言葉のトーンにも配慮が必要です。

なお、「気を落とす」は、表面的な言葉だけでなく、その人がどれだけ真剣に事に向き合っていたか、期待を込めていたかが反映される感情です。だからこそ「気を落とすなよ」と声をかける際にも、相手の気持ちに寄り添った言い方が求められると言えるでしょう。

「気を落とす」の一般的な使い方と英語で言うと

  1. 大切に育てていた植物が枯れてしまい、彼女は一日中気を落として何も手につかなかった。 (She felt down all day and couldn’t do anything after her beloved plant withered.)
  2. 面接で思うように話せなかったことが気になり、彼は帰り道ずっと気を落としていた。 (He was discouraged all the way home, upset that he couldn’t speak well in the interview.)
  3. チームが敗北したことでキャプテンが気を落としてしまい、誰も声をかけられなかった。 (The captain was so disheartened by the team’s defeat that no one dared to speak to him.)
  4. 子どもが描いた絵が賞を取れなかったと知って、母親は我が子が気を落としている様子に胸を痛めた。 (The mother felt heartbroken seeing her child feeling down after his drawing didn’t win a prize.)
  5. 友達との約束をすっぽかされて、彼はとても気を落とし、しばらく電話にも出なくなった。 (He was so depressed after being stood up by his friend that he didn’t even answer his phone for a while.)

似ている言い回し

  • 落ち込む
  • 気が滅入る
  • 意気消沈する
  • 元気をなくす
  • 心が折れる

「気を落とす」のビジネスで使用する場面の例文と英語

「気を落とす」はビジネスの現場においても用いられることがありますが、使い方には十分な配慮が必要です。一般的には、部下や同僚がミスをしてしまったり、プロジェクトが思うように進まなかったときなどに、励ます意味で使われます。ただし、あまりに感情的すぎる言い方や、感情を否定するような響きにならないように注意する必要があります。

  1. 今回の結果は残念でしたが、あまり気を落とさずに次の機会に向けて準備しましょう。 (The outcome this time was unfortunate, but let’s not be discouraged and prepare for the next opportunity.)
  2. 取引が成立しなかったことに部内で気を落としている社員が多く、気持ちの切り替えが必要です。 (Many team members are feeling disheartened about the failed deal, and we need to shift our mindset.)
  3. プレゼンがうまくいかなかったことを気にしすぎて気を落としてしまわないようにしてください。 (Don’t feel down over the presentation not going well. Learn from it and move forward.)
  4. 進捗が遅れていることに対して気を落とすのではなく、原因を分析して前を向いて対応しましょう。 (Rather than feeling down about the delay, let’s analyze the cause and tackle the issue positively.)
  5. 失敗は誰にでもあるものですから、気を落とさず次に活かしてください。 (Everyone makes mistakes. Please don’t lose heart and make use of the experience for next time.)

「気を落とす」は目上の方にそのまま使ってよい?

「気を落とす」という言い回しは、日常会話ではよく耳にする言葉ではありますが、目上の方や取引先に対して直接的に使用するには少し注意が必要です。というのも、「気を落とす」という表現はやや口語的で、感情をそのまま表す言い方となるため、相手の心情に対して軽々しく触れてしまうように聞こえる可能性があるからです。特にビジネスやかしこまったやりとりの場面では、丁寧な気遣いが求められます。

そのため、目上の方が何か困難に直面された際や、残念な結果に至ったときには、「お気持ちをお察しいたします」や「ご心痛のほどお察し申し上げます」など、より慎重で丁寧な表現に置き換える必要があります。相手の心の状態を尊重しながらも、励ましや気遣いを含めた言葉選びが重要です。

  • 「お気を落とされませんように」といった言い方もありますが、やや不自然であり、敬語としての適切さに欠ける印象があります。
  • 相手の気持ちを推し量る表現としては、「ご無念でいらっしゃると存じます」などが自然です。
  • また、「ご心痛、お察し申し上げます」は非常に丁寧で心を配った表現になります。
  • 言い換えを使用しても、声掛けのタイミングや文脈には注意が必要です。
  • 相手を思いやる姿勢が最も重要であり、言葉以上に配慮の姿勢が伝わるようにしましょう。

「気を落とす」の失礼がない言い換え

  1. このたびの件につきましては、さぞかしご心痛のことと拝察いたします。どうかご自愛くださいませ。
  2. ご報告を拝見し、貴社のご尽力に心より敬意を表します。皆様のご心労、深くお察し申し上げます。
  3. ご期待に沿えなかったこと、誠に残念でございます。お気持ちを察しつつ、今後の発展を心より願っております。
  4. 本件に関しましては、ご無念の思いもおありかと存じます。何卒、今後ともよろしくお願い申し上げます。
  5. 想定外の結果となりましたが、引き続きお力添えを賜れれば幸いでございます。皆様の努力に敬意を表します。

適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?

書き出し

  1. 昨今の状況において、なにかと気が滅入る出来事が多くございますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
  2. 本日は少々気の重いご報告となり恐縮ですが、状況をご共有させていただきたく存じます。
  3. ご多忙の中恐れ入りますが、本件についてお目通しいただきたく、ご連絡させていただきました。
  4. ご心労が重なる中でのご対応、誠にありがとうございます。まずは心より御礼申し上げます。
  5. 一部残念な結果を含むご報告となりますが、今後の対策を含め、現状をお伝え申し上げます。

締めの挨拶

  1. 本件につきましては重ねてご心労をおかけしますが、何卒ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
  2. ご多忙の折に恐縮ですが、今後の対応についてご確認いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
  3. お気持ちを察しつつも、引き続き前向きに進めて参る所存です。何卒ご支援のほどお願い申し上げます。
  4. ご心配をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。引き続き変わらぬご厚誼を賜れれば幸いです。
  5. 心より感謝申し上げるとともに、今後とも皆様にご満足いただけるよう努めてまいります。

注意する状況・場面は?

「気を落とす」という言い回しは、比較的柔らかく感情を伝える言葉である一方で、そのままの形で使用すると、相手に無遠慮な印象や不用意な配慮不足と受け取られることもあります。特に相手が目上の方や取引先である場合、または悲しみや落胆の度合いが深い場合には、より丁寧で配慮の行き届いた言い回しが必要となります。

まず、相手が明らかに落胆しているときに、「気を落とさないでください」と言ってしまうと、その気持ちを否定してしまうことになります。落ち込むのは自然な感情であり、それを無理に元気づけるような言い方は時に冷たいと受け取られる場合もあります。また、ビジネスメールなどの書面では、「気を落とす」という語感がカジュアルに聞こえる可能性があり、適切な表現ではありません。

  • 訃報に接した際など、深い哀しみを伴う場合は避けるべき
  • 相手が目上の方である場合、そのままの言い方では失礼とされる
  • 取引先や顧客など、関係性に敏感な相手には敬意ある表現を用いるべき
  • 結果に対して相手が責任を負っている状況では、感情の抑揚に注意が必要
  • 冷静な判断が求められる場面では、感情に触れる表現そのものを避ける選択も必要

細心の注意払った言い方

  1. このたびの件に関しましては、ご無念の思いもおありかと存じますが、何卒今後ともご指導賜りますようお願い申し上げます。
  2. 大変な状況が続いておりますが、皆様のご尽力に深く感謝申し上げますとともに、ご体調などお変わりございませんようお祈り申し上げます。
  3. 一部思わぬ結果となりましたこと、深くお詫び申し上げます。引き続き皆様とともに歩ませていただければ幸いです。
  4. ご期待に沿うことが叶わず、心苦しい限りでございますが、次に繋がる取り組みとして共有させていただければと存じます。
  5. ご心労の重なる折とは存じますが、引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

「気を落とす」のまとめ・注意点

「気を落とす」という言葉は、誰もが日常生活の中で経験する心の動きを表す言い回しであり、落ち込んだ気持ちや失意、期待外れといった感情を丁寧に表すものです。軽い励ましや親しい人への共感を示すには適した表現ですが、使用する相手や場面によっては注意が必要です。特にビジネスメールや目上の方への言葉がけでは、そのまま使うことによって無遠慮に響いたり、相手の感情を軽視していると誤解される恐れがあります。そのため、相手に敬意を払いながら、丁寧に気遣いの言葉を選ぶことが大切です。

また、「気を落とすな」「元気出して」などの直接的な励ましは、相手が気持ちを整理しきれていないタイミングでは逆効果になってしまう場合があります。相手の立場や感情に寄り添いながら、必要に応じて一歩引いた姿勢で見守る姿勢が求められることも多くあります。共感や心の支えとして使う言葉こそ、丁寧に、慎重に選ぶことが求められます。