「骨を折る」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文
「骨を折る」という言い回しは、実際に骨を折るという意味ではなく、何かを成し遂げるために大変な努力や苦労をすることを指しています。誰かのために尽力する場面や、自分の目標を達成するために労力を惜しまない場合によく使われます。この表現には「人知れず苦労する」「陰で努力する」といったニュアンスも含まれており、単なる頑張り以上の、かなり負担が大きく、気力や体力も使うような場合に使うことが多いです。
英語では「go out of one’s way」や「make a great effort」「take great pains」などが近い意味を持ちます。特に「go out of one’s way」は誰かのために普段ならやらないような面倒なことまでしてあげるという点で、「骨を折る」に非常によく似た使い方になります。また、「take great pains」は、精魂込めて丁寧に何かをする意味があるため、細かい部分にまで手間を惜しまない努力を伝えるには適しています。
この慣用句は、日常の会話や文章だけでなく、仕事の場でも相手の努力をねぎらう気持ちを表すときに使うことができ、使い方を誤らなければ非常に丁寧で温かい表現になります。
「骨を折る」の一般的な使い方と英語で言うと
・子どもの入学準備のために毎日夜遅くまで資料を集めて骨を折ったが、その努力が報われて合格してくれて本当にうれしい。
(I went out of my way every night collecting materials to prepare for my child’s school entrance, and I’m truly happy that the hard work paid off with the acceptance.)
・彼は会社の業績回復のために何か月も骨を折って取り組み続け、ようやく成果が見えてきた。
(He made a great effort for months to recover the company’s performance, and now the results are finally showing.)
・彼女はチーム全体のために骨を折ってスケジュール調整や資料作りを行い、全員が安心して会議に臨めた。
(She took great pains to coordinate the schedule and prepare documents for the whole team, making everyone feel ready for the meeting.)
・私たちのためにわざわざ骨を折って遠くから来てくださったことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
(We are deeply grateful that you went out of your way to come all the way here for us.)
・新人の教育に骨を折ってくれてありがとう。あなたのおかげで彼は早く職場に慣れることができた。
(Thank you for going out of your way to train the new employee. Thanks to you, he quickly adapted to the workplace.)
似ている言い方
・手間をかける
・尽力する
・全力を尽くす
・身を粉にする
・汗をかく
「骨を折る」のビジネスで使用する場面の例文と英語
この言い回しは、職場での努力や貢献をねぎらう際に非常に便利です。上司から部下へ感謝を示すとき、同僚の支援に対して評価するとき、または外部の協力者への礼状など、感謝や敬意を伝える意図で使用されます。ただし、相手や場面により、より丁寧な表現に置き換えることも重要です。
・本プロジェクトの成功に向けて骨を折ってくださり、深く感謝申し上げます。
(We are deeply grateful for your efforts and the hard work you put into the success of this project.)
・ご多忙の中、骨を折ってご対応いただき誠にありがとうございます。
(Thank you very much for going out of your way to assist us despite your busy schedule.)
・骨を折って資料を整えてくださったおかげで、無事にプレゼンを終えることができました。
(Thanks to your dedicated effort in preparing the materials, we successfully completed the presentation.)
・新規顧客の開拓に骨を折って尽力していただき、大変助かりました。
(We really appreciate your great effort in reaching out to new clients.)
・関係各所への調整に骨を折ってくださった点、大変感謝しております。
(We are truly thankful for the time and effort you spent coordinating with all relevant parties.)
「骨を折る」は目上の方にそのまま使ってよい?
「骨を折る」という表現は、内容としては相手の努力や苦労に敬意を示す言い方ではありますが、表現が少々くだけて聞こえる場合もあり、目上の方や取引先にそのまま使うのは慎重になる必要があります。たとえば、社内でのやや親しい上司に対しては違和感は少ないですが、社外の重役や初対面の関係者に使うと、失礼とまでは言えないまでも、やや口語的で軽く感じられることがあります。そのため、相手の立場や関係性を考慮し、適宜言い換えをすることが大切です。心からの感謝や丁寧な姿勢を示したいときには、より敬意の伝わる表現に置き換えるほうが、より良い印象を与えられます。
・「骨を折っていただき」→「多大なるご尽力を賜り」
・「骨を折ってくださり」→「格別のご高配をいただき」
・「骨を折って準備してくださり」→「ご丁寧にご準備いただき」
「骨を折る」の失礼がない言い換え
・多大なるご尽力を賜り、心より感謝申し上げます。
・いつも格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
・お力添えをいただき、深く御礼申し上げます。
・お忙しい中、ご丁寧にご対応くださり、感謝いたします。
・誠にご足労いただき、恐縮に存じます。
適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?
書き出し
・このたびはご多忙の中にもかかわらず、多大なるご尽力をいただき、心より感謝申し上げます。
・いつも格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
・貴重なお時間を割いてまで、私どものためにご対応いただき、厚く御礼申し上げます。
・ご配慮いただきました点につきまして、深く感謝申し上げます。
・ご多忙の折、ご尽力いただきましたこと、改めて御礼申し上げます。
締めの挨拶
・今後とも変わらぬご支援とご指導を賜れますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
・ご負担をおかけすることもあるかと存じますが、引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
・本件につきましては引き続き丁寧に進めてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
・今後も皆様のご協力を得ながら、誠実に取り組んでまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
・何かとご面倒をおかけいたしますが、引き続きお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
使用に注意すべき状況・場面は?
「骨を折る」という表現は一見丁寧に感じられますが、使う相手や文脈によっては適切でない場合もあります。特に目上の方や取引先に直接使用すると、「骨」という言葉の響きや口語的な印象から、やや軽く受け取られてしまう危険があります。また、感謝の気持ちを伝えるべきところでカジュアルに響いてしまうと、せっかくの敬意が十分に伝わらない可能性もあるため注意が必要です。
また、自分の努力を語る際に「骨を折った」と言ってしまうと、自己主張が強い印象になり、謙虚さを欠くと受け取られることもあります。相手の立場や状況、文面の調子をよく考えたうえで、より丁寧で敬意を込めた表現に言い換えるよう心がけましょう。
・目上の方にそのまま使うと軽く感じられる場合がある
・自分の努力を誇張すると傲慢に見えることがある
・初対面の相手には避けた方が無難
・公的な文書や挨拶状には使わない方がよい
・冗談交じりに使うと失礼に受け取られる可能性がある
細心の注意を払った言い方
・ご尽力いただきましたおかげで、円滑に進めることができました。心より感謝申し上げます。
・多方面にご調整いただいたおかげで、大きな問題もなく進行いたしましたこと、厚く御礼申し上げます。
・皆様のご支援とご協力をいただき、無事に完了することができました。誠にありがとうございます。
・長期間にわたってのご支援に深く感謝申し上げます。お力添えを賜り、大変助かりました。
・一つ一つ丁寧にご対応いただき、安心して進めることができましたこと、重ねて御礼申し上げます。
「骨を折る」のまとめ・注意点
「骨を折る」という言い方は、誰かのために一生懸命努力する様子や、難しいことに挑むときの真剣な取り組みを表す際にとても便利です。日常生活から仕事の場面まで広く使われますが、相手との関係性や場の雰囲気に応じた使い方が重要です。特に、ビジネス文書や大切なメールでは、より丁寧で敬意が感じられる別の言い方に置き換えることで、相手に好印象を与えることができます。
努力に対して敬意を表す目的で使用する場合は、「骨を折っていただき」とそのまま使っても失礼ではありませんが、場合によっては「ご尽力」や「ご高配」などに置き換えることが無難です。どのような言葉も、使う場面によって相手の感じ方が変わるものですので、細やかな配慮を忘れずに言葉を選ぶことが、信頼関係を築く鍵となります。適切な言い方を心がければ、思いやりや敬意がしっかりと相手に伝わります。

