「右から左」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「右から左」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「右から左」は、聞いたことや受け取ったものがすぐに抜けてしまったり、理解されずにそのまま流れてしまったりする状態を指します。特に、人の話をしっかりと聞かず、注意を払わないまま聞き流してしまう様子や、もらったお金などをすぐに使ってしまうという意味で使われることもあります。この言い回しには、「注意力が足りない」「集中していない」「理解する気がない」というニュアンスが含まれることが多く、相手に対する軽視や無関心を表す場合もあります。

英語での近い意味としては “in one ear and out the other” がよく使われます。これは、「一方の耳から入って、もう一方の耳から出ていく」という意味で、言われたことをすぐに忘れてしまったり、そもそも聞いていなかったような態度を表します。また、金銭に関する場合は “money goes in one hand and out the other” のような言い回しもあります。

このような言い回しは、相手に不快感を与える可能性もあるため、使う場面には注意が必要です。たとえば、上司や取引先に対して「右から左」と言うと、「あなたの話なんて聞いていませんでした」と取られかねず、信頼関係にひびが入ることもあるでしょう。気軽に使える言い回しに思えますが、その裏には多くの意味が含まれているため、慎重に使う必要があります。

「右から左」の一般的な使い方と英語で言うと

  • 彼に何を言っても右から左で、全く話が頭に残らないようで本当に困っています。 (In one ear and out the other—no matter what I say to him, nothing seems to stick and it’s incredibly frustrating.)
  • 毎月の給料が右から左に消えていって、貯金なんて全くできません。 (My salary goes in one hand and out the other every month—I can’t save a single yen.)
  • 注意されても右から左で聞き流すだけで、全く改善する気配が見られません。 (He just lets the warnings go in one ear and out the other, and shows no sign of improvement.)
  • 子どもに何度言っても右から左で、何も変わらないので頭を抱えています。 (Despite telling my child over and over again, it goes in one ear and out the other—I’m at a loss.)
  • プレゼン中も右から左に聞き流していたようで、質問をされても全く答えられませんでした。 (It seemed like he was letting the entire presentation go in one ear and out the other—he couldn’t answer any questions.)

似ている言い回し

  • 聞き流す
  • 上の空
  • 腰が入らない
  • 真剣味がない
  • その場しのぎ

「右から左」のビジネスで使用する場面の例文と英語

ビジネスの現場では、「右から左」という言い方は注意を要します。部下や同僚が注意を受けても改善しない、あるいは重要な話を理解しないといった状況で使われることがあります。ただし、直接的な言い方ではなく、少し和らげて伝えることが重要です。金銭に関する内容でも、「利益が右から左に出ていく」といった使い方をすることがあります。

  • 最近の報告を見ていると、部下が指示を右から左に受け流しているように思えます。
    (It seems like the subordinates are letting instructions go in one ear and out the other based on recent reports.)
  • 顧客とのやり取りが右から左になっており、トラブルの原因となっております。
    (Our communication with the client is being taken lightly and that’s causing issues.)
  • せっかくの提案も右から左にされては、やる気が削がれてしまいます。
    (If valuable suggestions are ignored, it demotivates the team.)
  • 業績が伸びない原因は、注意事項が右から左にされていることにも一因があります。
    (One reason for poor performance may be the careless attitude towards important instructions.)
  • 会議中の話が右から左で聞かれてしまうと、チーム全体の信頼関係が損なわれかねません。
    (If people are not paying attention during meetings, it can erode trust within the team.)

「右から左」は目上の方にそのまま使ってよい?

「右から左」という言い方は、相手に対して注意を払っていないことを暗に示すものです。そのため、目上の方や取引先に対してこの言い方をそのまま使うのは非常に失礼にあたることがあります。たとえ事実であっても、「あなたの話は私には響いていません」と言っているのと同じに聞こえるため、信頼関係を損ねるリスクがあります。特にビジネスの場では、相手の話をしっかりと受け止める姿勢が求められます。どうしても同じような意味を伝える必要がある場合には、遠回しで丁寧な表現に置き換えるのが賢明です。

  • 相手の立場を考えず不用意に使うと、無礼と取られる可能性があります。
  • 感情的に伝えると、非難や批判として受け止められてしまいます。
  • 直接的な表現を避け、和らげた言い方に変更する方が望ましいです。
  • どうしても指摘が必要な場合は、改善提案とセットにして話すことが大切です。
  • 信頼関係を維持したいならば、敬意ある言葉選びを心がけることが必須です。

「右から左」の失礼がない言い換え

  • ご多忙の中でのご対応のため、内容が行き届いていない可能性がございます。
  • ご案内が十分に伝わっていないご様子でしたので、改めて補足させていただきます。
  • お伝えした情報が反映されていないようにお見受けしましたので、ご確認をお願い申し上げます。
  • ご認識と実際の対応に差異があるようですので、念のため再度ご説明させていただきます。
  • ご理解にお時間を要されているかと存じますので、補足のご連絡を差し上げます。

適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?

書き出し

  • いつもご丁寧なご対応を賜り、誠にありがとうございます。本日は一点、念のためご確認させていただきたくご連絡いたしました。
  • 平素より格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。お伝え事項について念のため補足させていただきたく、ご一報差し上げました。
  • 先日は貴重なお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。その後の件について一点確認を兼ねてご連絡申し上げます。
  • 日頃より大変お世話になっております。ご対応いただいた件に関連して、少々気になる点がございましたので、ご報告申し上げます。
  • ご多用の折、大変恐縮ではございますが、先日お伝えした事項につきまして、再度確認のためご連絡させていただきました。

締めの挨拶

  • お忙しいところ誠に恐れ入りますが、何卒ご確認のほどお願い申し上げます。引き続き、よろしくお願い申し上げます。
  • 本件につきましてご不明な点などございましたら、何なりとお申し付けください。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
  • 何かご不安な点などございましたら、ご遠慮なくお知らせください。今後ともご指導のほどお願い申し上げます。
  • ご確認いただけますと幸甚でございます。引き続き、変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
  • 最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。どうぞご自愛のほどお祈り申し上げます。

注意する状況・場面は?

「右から左」という言い方はカジュアルな響きがある一方で、他人を軽んじているような印象を与える危険性もあります。特に相手の話を真剣に聞いていない、あるいは大切な指示を受け流してしまっているという意味で使われる場合、その言葉が持つネガティブな影響は大きく、注意が必要です。信頼関係を築きたい相手に対してこの言葉を使うと、誤解を招いたり、怒りを買ったりする可能性があります。言葉の選び方ひとつで、相手の受け取り方は大きく変わりますので、軽々しく使用しないように心がけることが大切です。

  • 相手が上司や年長者である場合
  • 顧客や取引先とやり取りをしているとき
  • 真剣な相談や報告の場で
  • ミスやトラブルの原因追及の場面で
  • 感情的なやり取りが発生しやすい時期や場面

細心の注意払った言い方

  • ご案内が十分に浸透していない可能性があると感じましたので、念のため再度ご連絡差し上げました。
  • ご多忙の折、ご理解に至らなかった点があったかと存じますので、再度丁寧にご説明をさせていただきたく存じます。
  • 内容について少し行き違いがあるように思われましたので、確認を兼ねてご連絡差し上げます。
  • ご対応の中で混乱が生じた可能性がございますため、事実関係の整理として改めてお伝え申し上げます。
  • ご認識と差異がございましたこと、大変恐れ入りますが再確認いただけますようお願い申し上げます。

「右から左」のまとめ・注意点

「右から左」という言い方は、一見すると日常的で気軽に使えるように思えますが、その背後には無関心や軽視といった否定的な意味が含まれる場合が多く、使い方を間違えると相手に不快感を与える可能性があります。特にビジネスの場や目上の方とのやり取りでは、このような言い回しは避けるべきです。代わりに、相手の立場を考慮し、丁寧で慎重な言い方に置き換えることが望まれます。聞き流す、理解しない、軽視するという印象を与えかねない言葉であることを十分に理解し、使用の際には文脈と相手との関係性をよく見極めることが大切です。敬意をもって、丁寧な言葉で気持ちや状況を伝えることが、信頼と良好な関係を築くための第一歩になります。