シスコ認定ネットワークプロフェッショナル(CCNP)とは?傾向は?過去問は役に立つ?AIに予想問題を作らせてみた

シスコ認定ネットワークプロフェッショナル(CCNP)とは?傾向は?過去問は役に立つ?AIに予想問題を作らせてみた

シスコ認定ネットワークプロフェッショナル(Cisco Certified Network Professional、略してCCNP)は、ネットワーク機器メーカーとして世界的に有名なシスコシステムズ社が主催している、ネットワークに関する専門知識とスキルを評価し、証明するための国際的な認定資格です。この試験は、特定の製品や技術に限定されることなく、大規模なネットワークの設計、構築、運用、そしてトラブルシューティングにおける専門的なスキルを客観的に測ることに重点を置いています。

この資格を取得することで、ご自身のネットワークスキルが国際的な中級レベルを満たしていることを証明できます。履歴書に記載して就職活動や転職活動でアピールしたり、企業内でのスキル評価に利用されたりすることがあります。特に、大規模なITインフラを扱う企業では、CCNPホルダーは非常に重宝されます。


 

資格のカテゴリと取得の流れ

CCNPには、いくつかのカテゴリ(トラック)があり、ご自身の専門分野に合わせて受験するカテゴリを選ぶことができます。代表的なカテゴリには、Enterprise、Security、Collaboration、Data Centerなどがあります。

CCNPを取得するには、以下の2つの試験に合格する必要があります。

  1. コア知識試験(Core Exam):各カテゴリの基礎となる技術や知識を問う筆記試験です。例えば、Enterpriseカテゴリの場合、「350-401 ENCOR(Implementing and Operating Cisco Enterprise Network Core Technologies)」という試験に合格する必要があります。この試験に合格することで、上位資格であるCCIEのコア知識試験にも合格したことになります。
  2. コンセントレーション試験(Concentration Exam):コア知識試験に合格した後に受験できる、特定の技術分野に特化した筆記試験です。例えば、Enterpriseカテゴリの場合、「エンタープライズワイヤレスネットワークの設計」「高度なルーティング技術」「SD-WAN技術」など、いくつかの選択肢の中から1つ選んで受験します。

このように、CCNPは、まず幅広い基礎知識をコア知識試験で証明し、その後に特定の専門分野のスキルをコンセントレーション試験で証明するという、非常に厳格なプロセスを経て取得できる資格です。


 

試験の傾向と出題形式はどうなっていますか?

試験の傾向を知ることは、効率的な学習を進める上で非常に重要です。CCNP試験は、どちらも選択式の問題が中心となりますが、問題の形式や内容には特徴があります。

 

出題形式の特徴

CCNP試験は、選択式の問題が中心となりますが、単に4択から選ぶだけでなく、以下のような形式の問題も出題されます。

  • 複数選択問題:複数の選択肢から、正解をすべて選ぶ形式の問題です。単純な知識の暗記だけでなく、それぞれの選択肢がなぜ正解(または不正解)なのかを正確に理解していないと、正解にたどり着くのが難しい場合があります。
  • ドラッグアンドドロップ問題:テキストや図を正しい場所にドラッグして配置する形式の問題です。例えば、ネットワークの構成図に正しい機器を配置する問題や、コマンドの断片を正しい順番に並べ替える問題などが出されます。
  • シミュレーション問題:実際にコマンドライン画面が示され、コマンドを入力して設定を行ったり、問題を解決したりする形式の問題です。単なる知識の暗記だけでなく、それを実際に活用する能力を測るためのものです。

これらの問題形式に慣れておくことが、合格のためには非常に重要です。

 

各カテゴリの試験傾向

  • Enterpriseカテゴリ:大規模な企業ネットワークの設計、構築、運用に関する知識が問われます。ルーティングプロトコル(EIGRP、OSPF、BGPなど)、スイッチング技術、ワイヤレスネットワーク、SD-WAN、ネットワーク自動化など、幅広い分野が出題されます。
  • Securityカテゴリ:ネットワークセキュリティの専門知識が問われます。ファイアウォール、VPN、侵入検知システム(IDS/IPS)、認証技術、暗号化など、ネットワークを脅威から守るための技術が中心となります。
  • Collaborationカテゴリ:IP電話やビデオ会議といった、音声・映像通信技術に関する知識が問われます。Cisco Unified Communications Manager(CUCM)などの製品知識も含まれます。
  • Data Centerカテゴリ:データセンターで使われるネットワーク技術に関する知識が問われます。Nexusスイッチ、ACI(Application Centric Infrastructure)などの製品知識や、仮想化、クラウド技術との連携などが出題されます。

これらの内容は、単に暗記するだけでなく、「なぜこの技術が必要なのか」「この設定を行うとどうなるのか」という、全体像を深く理解することが大切です。


 

過去問は役に立ちますか?具体的な対策方法も教えてください

過去問や問題集は学習において非常に有効なツールです。CCNPのような専門的な資格では、過去問を活用することで、出題傾向を掴み、効率的に学習を進めることができます。しかし、ただ過去問を解くだけでなく、どのように活用するかが大切です。

 

過去問の活用法

過去問や問題集を解くことには、主に二つの大きなメリットがあります。

  1. 出題形式や傾向を把握できる:過去問を解くことで、どのような形式で問題が出されるのか、どの分野から頻繁に出題されるのかといった傾向を掴むことができます。これにより、効率的に学習する分野を絞り込むことが可能になります。特に、シミュレーション問題の形式に慣れておくことは、本番での戸惑いをなくす上で非常に重要です。
  2. 自分の弱点を見つけられる:過去問を解いてみて、間違えた問題や理解に時間がかかった問題を分析することで、自分自身がどの分野を苦手としているのかを明確にできます。例えば、特定のルーティングプロトコルの設定が曖昧、セキュリティ技術の仕組みがよくわからないなど、具体的な弱点を見つけたら、そこを重点的に復習することで、より確実に実力を伸ばすことができます。

過去問は、ただ答えを丸暗記するのではなく、「なぜこのコマンドが必要なのか」「この設定を行うとどうなるのか」を深く考えることが重要です。間違えた問題については、解説を読み込むだけでなく、実際にネットワーク環境を構築してコマンドを実行してみるなど、能動的に学習を進めていくことをおすすめします。

 

CCNP試験の具体的な対策

対策のポイント
  1. CCNAの知識を完璧にする:CCNPは、CCNAの知識を土台としています。まずはCCNAで問われる知識を完璧に理解しておくことが不可欠です。
  2. 公式教材や認定トレーニングを活用する:シスコが提供している公式の学習教材や、認定パートナーが開催するトレーニングコースを利用することは、試験範囲を効率的に網羅する上で非常に有効です。
  3. シミュレーション環境で実践練習を繰り返す:CCNPの試験では、シミュレーション問題が出題されます。GNS3やEVE-NGといったネットワークシミュレーションソフトウェアを使って、仮想環境でたくさんのネットワークを構築し、設定する練習を繰り返しましょう。
  4. 技術の「仕組み」を理解する:単にコマンドを覚えるだけでなく、それぞれの技術がどのような目的で使われ、どのように動作するのかという「仕組み」を深く理解することが大切です。
  5. 情報収集を怠らない:CCNPの試験内容は、IT業界のトレンドに合わせて定期的に更新されます。シスコの公式サイトやブログ、技術ドキュメントなどをこまめにチェックして、最新の情報をキャッチアップしておきましょう。

 

この資格はどのような仕事に役立ちますか?

CCNPの資格は、ネットワークに関連する多岐にわたる仕事で役立ちます。この資格は、ITインフラの根幹をなすネットワークの、まさに「プロフェッショナル」であることを証明します。

  • ネットワークエンジニア:大規模なネットワークの設計、構築、運用、そして高度なトラブルシューティングを行う専門職です。CCNPの知識は、ネットワークエンジニアとして働く上での土台となります。
  • ITコンサルタント:企業のIT戦略を支援する際、ネットワークに関する専門知識を持っていることで、より信頼性の高い提案が可能になります。
  • システムエンジニア(SE):サーバーやアプリケーションとネットワークを連携させるシステムの設計を行う際、ネットワークに関する専門知識を持つことは、プロジェクトを成功させる上で非常に重要です。
  • セキュリティエンジニア:セキュリティカテゴリのCCNPを取得することで、ネットワークセキュリティの専門家として、キャリアを築くことができます。ファイアウォールやVPNといったセキュリティ技術を、ネットワークの観点から深く理解し、設計・構築する能力は、非常に重宝されます。
  • クラウドエンジニア:AWS、Azure、Google Cloudといったクラウドサービスでは、仮想ネットワークの構築・運用が不可欠です。CCNPの知識は、クラウド上でのネットワーク設計を最適化する上で役立ちます。

この資格は、これらの分野で働く上で、ご自身の知識やスキルを証明する有効な手段となります。


 

転職時には有利になりますか?

CCNPの資格は、転職活動において、ご自身のネットワークスキルを客観的に示すための非常に強力な武器となり得ます。

有利になる点

  1. 世界的な権威性の証明:CCNPは世界中で広く認知されており、ネットワークエンジニアとして中級レベルのスキルを持っていることの証明になります。
  2. 年収アップにつながる可能性が高い:CCNPホルダーは、ネットワークに関する専門知識を持つ人材として、市場価値が非常に高く、他のITエンジニアと比べて高い年収を得られる可能性が高いです。
  3. 選考の最初のステップを突破しやすくなる:履歴書にCCNPの記載があれば、選考担当者の目に必ず留まります。特に中規模以上のネットワークを扱う企業では、CCNPホルダーを積極的に採用しているため、面接に進むためのハードルが大幅に下がります。
  4. 専門分野でのキャリアチェンジ:CCNAからCCNPへとスキルアップすることは、ネットワークエンジニアとしてのキャリアをより高度なものへと発展させるための強力な後押しとなります。

 

資格だけで全てが決まるわけではありません

CCNPは取得が難しいため、合格している時点で、かなりの実践経験を持っているとみなされます。しかし、資格はあくまでスキルを証明する「きっかけ」であり、面接では、これまでの実務経験や、どのような課題を解決してきたかといった、具体的な話が求められます。

そのため、これまでのプロジェクトでどのような役割を担い、どのような貢献をしてきたのかを、CCNPの知識と結びつけて具体的に説明できるように準備しておくことが非常に重要です。


 

AIに奪われる可能性は?これからもCCNPは必要とされますか?

現代において、AI技術は驚くべき速さで進化しています。AIがネットワークの設定やトラブルシューティングを自動化する時代が到来しつつある中で、「ネットワークエンジニアの仕事はAIに奪われるのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、結論から申し上げますと、CCNPホルダーのようなネットワークプロフェッショナルの需要は今後もなくなることはなく、プロフェッショナルとしての役割もAIに完全に取って代わられることはないと考えられています。

 

CCNPがこれからも必要とされる理由

  1. AIはネットワークの「利用者」:AIや機械学習は、ネットワークを通じてデータをやり取りします。AIが効率的に動作するためには、安定したネットワークが不可欠であり、そのネットワークを設計・運用するのは、依然として人間の専門家の仕事です。AIが進化すればするほど、そのAIをより良く活用するための、ネットワークの専門家である人間の役割はますます重要になります。
  2. システムの「設計者」としての役割:AIは単純な設定作業を自動化してくれるかもしれませんが、システムの全体像を把握し、ビジネスの要件に合わせて最適なネットワーク設計を考えたり、複雑なトラブルが発生した際に原因を特定して解決したりする「思考力」は、人間の専門家の役割です。
  3. 新しい技術への対応:5GやIoT、クラウド技術、AIといった新しい技術の登場により、ネットワークの形も日々変化しています。そうした新しい技術に対し、柔軟に対応し、最適なネットワークを設計・構築するのは、人間の専門家であるネットワークエンジニアの役割です。
  4. AIの限界:AIは、あくまで過去のデータや設定に基づいて学習します。そのため、予期せぬトラブルや、新しいタイプのネットワーク機器が登場した際に、AIが完璧に対応するのは難しい場合があります。そうした状況で、最終的な判断を下すのは人間の専門家です。

このように、CCNPの知識は、AI時代においても、ITインフラを支える上で不可欠な役割を担い続けるでしょう。AIの進化は、ネットワークの仕事を奪うのではなく、むしろ私たちがより高度で創造的な仕事に集中できるような「強力なツール」として、私たちの仕事の仕方をより良いものに変えていくと考えられます。


 

まとめ

CCNPは、ネットワークの分野でキャリアを築きたい方にとって、非常に価値のある、そして挑戦しがいのある国際的な資格です。

  • どのような資格?:ネットワークの設計、構築、運用、そしてトラブルシューティングにおいて、プロフェッショナルレベルの能力を持っていることを証明する国際的な資格です。
  • 傾向は?:筆記試験2つに合格する必要があります。コア知識試験と、特定の技術分野に特化したコンセントレーション試験を受験します。
  • 対策は?:CCNAの知識を土台に、シミュレーション環境で徹底的に実践練習を繰り返すことが大切です。
  • 転職に有利?:はい、ネットワークの専門家として、世界中で高く評価されます。取得することで、年収アップやキャリアアップにつながる可能性が高いです。
  • 将来性は?:AI時代においても、ネットワークの専門家はITインフラを支える上で不可欠な存在であり、その需要は今後も安定していると考えられます。

もし、ネットワークの世界でプロフェッショナルを目指したいとお考えでしたら、ぜひCCNPを目標にしてみてください。ご自身の努力が形となり、大きな自信となって、未来のキャリアを切り拓く力になるはずです。