プロジェクトマネージャー試験とは?傾向は?過去問は役に立つ?AIに予想問題を作らせてみた

プロジェクトマネージャ試験とは?傾向は?過去問は役に立つ?AIに予想問題を作らせてみた

 

プロジェクトマネージャ(通称:PM)は、ITプロジェクトの責任者として、高度な知識と技能を証明する、情報処理技術者試験の中でも特に難易度が高い「高度試験」の一つです。

プロジェクトマネジメントは、与えられた予算、期間、そして人員という限られた資源の中で、プロジェクトの目標を達成するための活動全般を指します。この資格を持つ人は、単に技術的な知識があるだけでなく、プロジェクトの計画を立て、進捗を管理し、リスクや課題に対処しながら、チームメンバーを動機づけ、お客様との円滑なコミュニケーションを図ることが求められます。

プロジェクトのスコープ(範囲)を明確にする要件定義、作業のスケジュールを立てる進捗管理、予算を管理するコスト管理、そして品質を確保するための品質管理など、多岐にわたる専門的な知識が問われます。この資格は、技術的な専門性だけでなく、プロジェクト全体を俯瞰し、ビジネスの視点から成功へと導く総合的な能力を証明するものです。

 

試験の難易度と合格率について

プロジェクトマネージャ試験は、情報処理技術者試験の中でも、特にマネジメント系に特化した高度試験に位置づけられています。合格率は毎回変動しますが、一般的に12%から15%前後で推移しており、非常に難易度が高い試験として知られています。この合格率からも、合格するためには、表面的な知識だけでなく、深い理解と実践的な応用力が不可欠であることがお分かりいただけるかと思います。


 

試験の出題傾向はどのように変わってきていますか?

プロジェクトマネージャ試験の出題傾向は、近年のIT業界の変化や、新しいプロジェクトマネジメント手法の登場に合わせて、常に変化しています。単に過去の知識を問うのではなく、現代のプロジェクト課題を解決するための思考力や判断力を試す問題が増えているのが特徴です。

午前問題の傾向

午前問題は、選択式の四肢択一形式で、プロジェクトマネジメントに関する広範な知識が問われます。

  • 午前Ⅰ: 応用情報技術者試験の午前問題とほぼ同じレベルの内容が出題されます。マネジメント、テクノロジ、ストラテジの分野から幅広く出題され、基礎的な知識が問われます。
  • 午前Ⅱ: プロジェクトマネジメントに特化した専門的な知識が中心となります。PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系)に沿った、プロジェクトの立ち上げから終結までの各プロセスや、リスク管理、品質管理、コスト管理、調達管理などの知識が問われます。近年では、アジャイル開発や、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関連するプロジェクトマネジメントといった、新しい手法や概念に関する問題も増えています。

これらの問題は、単に用語を覚えるだけでなく、その手法や概念がどのような場面で使われるのか、どのような効果があるのかといった深い理解が求められます。

午後問題の傾向

午後問題は、記述式と論述式で構成されており、プロジェクトマネジメントの知識を具体的な事例に当てはめて、論理的に回答する形式です。これがこの試験の最大の難関と言えるでしょう。

  • 午後Ⅰ: プロジェクトマネジメントに関する具体的な事例問題が出題されます。例えば、プロジェクトが遅延している状況を分析し、対策を提案する問題や、要件変更への対応、リスクへの対処法などを記述させる問題などが出題されます。
  • 午後Ⅱ: プロジェクトマネジメントに関するテーマについて、自身の経験や知識を基に論述する形式です。例えば、「プロジェクトにおけるリスク管理の工夫について述べよ」といったテーマや、「お客様との信頼関係を構築するために行った工夫」など、プロジェクトマネージャとしての視点や考え方を問う問題が出題されます。

午後問題の傾向として、単一の知識だけでなく、複数の管理要素(スコープ、コスト、スケジュール、品質、リスクなど)を統合的に考慮し、プロジェクト全体を俯瞰した回答を求められる問題が増えています。また、近年のITトレンドを反映し、アジャイル開発や、外部パートナーとの連携、リモートワーク環境下でのチームマネジメントなど、より実践的で応用的な内容が問われるようになっています。


 

過去問は試験対策に役立ちますか?

過去問はプロジェクトマネージャ試験の対策において、非常に重要な役割を果たします。過去問を解くことは、単に問題の答えを覚えるためだけではなく、以下のような、より深い学習効果をもたらします。

  • 出題傾向と形式の把握: 過去問を解くことで、どのような分野からどのような形式で問題が出題されるのか、その傾向を肌で感じることができます。特に午後Ⅰの記述問題や午後Ⅱの論述問題では、問題文の読み方、設問の意図の汲み取り方、論理的な文章の構成方法など、独特のコツが必要になります。
  • 時間配分の練習: 試験本番では、限られた時間内に膨大な量の問題を解き進める必要があります。特に午後問題は時間が足りなくなることが多いので、過去問を解くことで、どのくらいのペースで進めればよいのか、時間配分の感覚を養うことができます。
  • 知識の定着と応用力の強化: 過去問を解いて間違えた問題は、ご自身の弱点を知る良い機会になります。解説をしっかり読み込むことで、なぜその答えになるのかを深く理解し、知識を定着させることができます。また、似たような問題でも少し視点を変えて出題されることが多いため、過去問を通して、学んだ知識を応用する力を鍛えることができます。

ただ、過去問をただ漫然と解くだけでは、十分な効果は得られません。大切なのは、「なぜその答えになるのか」を深く考察し、解説をしっかり読み込むことです。特に午後Ⅱの論述問題では、過去の模範解答を読み解き、論理的な構成や説得力のある表現方法を学ぶことが、合格への近道になります。


 

効果的な学習対策はありますか?

プロジェクトマネージャ試験に合格するためには、計画的で効率的な学習が不可欠です。以下に、おすすめの学習方法をいくつかご紹介しますね。

1. 午前問題対策の進め方

  • 基礎知識の定着: まずは、午前Ⅰで問われる応用情報技術者試験レベルの基礎知識をしっかりと固めましょう。もし応用情報技術者試験に合格済みであれば、午前Ⅰは免除される場合がありますので、ご自身の状況を確認してみてください。
  • 専門知識のインプット: 午前Ⅱ対策としては、PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系)に関する専門書や参考書を使って、体系的に知識をインプットすることが大切です。特に、プロジェクトの「統合管理」「スコープ管理」「スケジュール管理」「コスト管理」「品質管理」「資源管理」「コミュニケーション管理」「リスク管理」「調達管理」の各プロセスを重点的に学習しましょう。
  • 繰り返し問題を解く: 過去問や予想問題集を繰り返し解くことで、知識を定着させます。間違えた問題は、解説を読み、なぜ間違えたのかを理解することが重要です。

 

2. 午後問題対策の進め方

午後問題は、単なる知識問題ではないため、特別な対策が必要です。

  • 過去問を徹底的に分析: 午後問題の対策は、何よりも過去問が最も重要です。過去5年分程度の過去問を、時間を測って実際に解いてみましょう。
  • 解答の思考プロセスを学ぶ: 午後Ⅰは、解説を丁寧に読み込み、正解に至るまでの思考プロセスを理解することが大切です。
  • 論述練習: 午後Ⅱの論述問題は、実際に手を動かして文章を書く練習が不可欠です。過去の出題テーマを基に、ご自身の経験や知識を当てはめて、80分という制限時間内に論理的な文章を書き上げる練習を重ねましょう。
  • 論文添削サービスやスクールの活用: 独学で論文を書くのが難しい場合は、専門の添削サービスやスクールを利用するのも一つの手です。客観的な視点からフィードバックをもらうことで、ご自身の弱点を克服することができます。

 

3. 専門用語を分かりやすく理解する

この試験には多くの専門用語が出てきます。例えば、「WBS」や「クリティカルパス」、「スコープクリープ」、「ステークホルダー」などです。これらの用語をただ覚えるだけでなく、どのような場面で、何のために使われているのかを、身近な例え話などを交えて理解すると、記憶に残りやすくなります。

例えば、「スコープクリープ」は、旅行の計画がどんどん膨らんでしまう現象のようなものだと考えてみましょう。最初は沖縄旅行の計画だったのに、いつの間にかハワイ旅行になり、予算も期間も当初の予定を大きく超えてしまう。プロジェクトにおけるスコープクリープもこれと同じで、最初に決めた範囲外の作業が増えてしまい、プロジェクトの失敗につながるリスクがあるのです。このように、専門用語を自分の言葉で説明できるようになることが、深い理解につながります。


 

どのような仕事に役立ちますか?

プロジェクトマネージャの資格は、幅広い職種や業務であなたの専門性を証明し、キャリアアップに繋がります。

1. プロジェクトマネージャ

最も直接的に役立つのがこの職種です。ITプロジェクトの全体を管理し、成功へと導く専門家として、国が認めた能力を証明する大きな武器となります。

2. プロジェクトリーダー/チームリーダー

プロジェクトマネージャになる前段階のポジションでも、この資格で得られる知識は非常に有用です。チームを効率的に動かし、プロジェクトの目標達成に貢献することで、次期プロジェクトマネージャ候補としての評価を高めることができます。

3. ITコンサルタント

お客様の課題をヒアリングし、ITプロジェクトの企画や、ベンダー選定の支援を行う仕事です。この資格を持つことで、プロジェクト全体を俯瞰した専門的なアドバイスができるようになり、お客様からの信頼を得やすくなります。

4. システム開発者/エンジニア

一見すると関係ないように思えるかもしれませんが、開発者もプロジェクトの一員です。この資格を持つことで、プロジェクト全体の中での自身の役割を理解し、より効率的に、そしてチームワークを意識して仕事を進められるようになります。

5. 企業のIT部門の管理職

情報システム部門の責任者として、複数のITプロジェクトを管理・監督する立場になった際にも、この資格で得られる知識は非常に役立ちます。組織全体のIT戦略を成功に導くための基盤となります。


 

転職時には有利になりますか?

プロジェクトマネージャの資格は、転職活動において非常に有利に働きます。特に、IT企業や、ITプロジェクトを多く抱える事業会社への転職を考えている方にとっては、大きな武器となります。

1. 専門性の証明

履歴書にこの資格を記載することで、あなたがプロジェクトマネジメントに関する専門的な知識と実践的な能力を持っていることを、明確にアピールできます。これは、採用担当者にとって、あなたのスキルレベルを判断する上で非常に分かりやすい指標となります。

2. 企業からの高い需要

近年、企業のDXが進む中で、ITプロジェクトの数は増加の一途をたどっています。しかし、プロジェクトを成功に導ける人材は限られているのが現状です。そのため、プロジェクトマネジメントの専門家に対する需要は非常に高く、プロジェクトマネージャの資格を持つ人材は、多くの企業で求められています。

3. 信頼性の向上

この資格は、国が認定する国家資格であるため、その信頼性は非常に高いです。お客様や取引先に対しても、あなたの専門家としての信頼性をアピールすることができ、ビジネスの場で有利に働くことがあります。

4. キャリアチェンジのきっかけに

もし、今とは少し違う分野、例えば、開発者からプロジェクトマネージャへのキャリアチェンジを考えている場合、この資格は、その第一歩を踏み出すための強力な後押しとなります。

ただし、資格を持っているだけでは十分ではありません。資格に加えて、これまでの実務経験や、ご自身がどのようにプロジェクトマネジメントの知識を活かしてきたのかを、具体的なエピソードを交えて説明できるよう準備しておくことが大切です。


AIに奪われる可能性は?これからも必要とされますか?

「AIが発展したら、プロジェクトマネジメントの仕事もAIに取って代わられるのでは?」というご不安は、多くの方がお持ちだと思います。結論から申し上げますと、プロジェクトマネージャのような専門家は、これからも必要とされ続ける可能性が非常に高いです。むしろ、AIの進化によって、その役割はより重要になっていくと私は考えています。

AIとプロジェクトマネジメントの関係

たしかに、AIは膨大なデータを分析し、プロジェクトの進捗を自動で予測したり、リスク要因を特定したりする能力に長けています。すでに多くのプロジェクト管理ツールにAIが活用されており、定型的な管理業務の一部はAIが担うようになっていくでしょう。

しかし、プロジェクトマネージャが担う仕事は、単に進捗を管理するだけではありません。

  • チームのモチベーション管理と人間関係: AIは、チームメンバーの感情を読み取り、適切なタイミングで励ましたり、メンバー間の衝突を仲裁したりすることはできません。プロジェクトを成功に導くためには、人間関係を円滑にし、チームのモチベーションを維持する「人間力」が不可欠です。
  • 複雑な課題解決と交渉: プロジェクトでは、予期せぬトラブルや、お客様との難しい交渉に直面することがよくあります。その際に、複数の関係者の利害を調整し、最適な解決策を導き出す能力は、人間にしかできない仕事です。
  • 戦略的な判断と創造性: プロジェクトマネージャは、単に計画通りに進めるだけでなく、市場の変化や新しい技術の登場に応じて、プロジェクトの方向性を修正する戦略的な判断を下す必要があります。こうした創造性や柔軟性は、AIにはまだ難しい領域です。

 

これからのプロジェクトマネージャの役割

AIの進化は、プロジェクトマネージャの仕事を奪うのではなく、むしろ、より高度で戦略的な業務に集中できる環境を整えてくれるものと捉えるべきです。

これからのプロジェクトマネージャは、AIを「ツール」として使いこなしながら、以下のような役割を担っていくことになります。

  • AIを活用したプロジェクト管理の設計者: AIが収集・分析したデータを活用し、より精度の高いプロジェクト計画を立てる専門家が求められます。
  • チームとAIの協業を円滑にする専門家: AIが管理業務を支援する中で、人間がどこに判断を下すべきか、AIの限界を理解した上でどう活用すべきかといった、人間とAIの協業を設計・管理する役割です。
  • 組織全体のプロジェクト戦略の立案者: 個々のプロジェクトだけでなく、組織全体のポートフォリオ(複数のプロジェクトの組み合わせ)を最適化するための、より大きな視点でのプロジェクト戦略を立案する役割です。

このように、AIが進化すればするほど、その技術を深く理解し、適切に活用し、そしてプロジェクトを成功に導くための「人間力」を発揮できる、プロジェクトマネージャのような専門家の価値は、ますます高まっていくと私は考えています。


情報のまとめと次に進むためのアドバイス

プロジェクトマネージャ試験について、幅広くご説明してまいりました。最後に、これまでの内容を整理し、あなたがこれからの一歩を踏み出すためのアドバイスをお伝えしますね。

この記事の主要なポイント

  • プロジェクトマネージャとは: ITプロジェクトを成功に導くマネジメントの専門家として、国が認める国家資格です。
  • 試験の傾向: 近年のアジャイル開発やDXを反映した、より実践的な知識や思考力が問われる問題が増加しています。
  • 過去問の活用: 単に問題を解くのではなく、論理的な文章の構成方法や思考プロセスを学ぶことが非常に重要です。
  • キャリアへのメリット: 専門性の証明、転職での優位性、そして幅広い職種での活躍が期待できます。
  • AIとの未来: AIはツールであり、プロジェクトマネージャはAIを使いこなし、より高度で戦略的な役割を担うことで、これからも必要とされる存在であり続けます。

もし、あなたがこの資格に少しでも興味を持たれたのでしたら、まずは情報処理推進機構(IPA)の公式サイトで、過去の試験問題やシラバス(出題範囲)をご覧になってみてください。特に午後Ⅱの論述問題のテーマに目を通すだけでも、「どのような視点が問われるのだな」という具体的なイメージが掴めるかと思います。

予想問題をAIに作成させてみた

問題1

プロジェクトのフェーズゲート(段階審査)の主目的として最も適切なものはどれか。
A. 開発速度を上げるための時短策
B. リスクや事業価値を評価し、継続・中止を判断する
C. 要件を完全凍結して変更を禁止する
D. コスト見積を省略して意思決定を迅速化する

回答

B

解説

フェーズゲートは、所定の時点で成果物・リスク・費用対効果・資源配分をレビューし、継続(Go)か中止(Kill)かを判断する統治プロセスである。単なる時短や変更禁止ではなく、投資対効果の再確認と優先度の見直しを通じて失敗コストを抑える役割を持つ。


問題2

WBS(作業分解構成)の正しい活用法はどれか。
A. 進捗報告だけに使う帳票
B. コミュニケーション計画だけに使う表
C. スコープを階層的に分解し、見積・責任明確化に使う
D. ガントチャートを自動生成するためだけの入力

回答

C

解説

WBSはプロジェクトのスコープを作業単位まで階層分解し、抜け漏れ防止・見積精度向上・責任の明確化に役立つ基盤である。進捗管理やスケジュール化はその派生成果であり、WBS自体の目的はスコープの可視化と管理可能な単位への分割にある。


問題3

クリティカルパスの定義として最も適切なのはどれか。
A. 最短時間で終わる経路
B. プロジェクト所要期間を決める最長所要時間の連鎖(総余裕ゼロ)
C. 余裕が最も大きい作業の連鎖
D. 任意に選べる重要作業の集合

回答

B

解説

クリティカルパスはネットワーク計画上の最長所要時間経路で、そこに属する作業の総余裕はゼロである。したがって当該作業の遅延はプロジェクト完了日の遅延に直結する。短縮の対象や管理の焦点を特定するために重要な概念である。


問題4

総余裕(Total Float)の説明として最も適切なのはどれか。
A. クリティカルパス上の余裕時間
B. その作業が遅れてもプロジェクト完了日に影響しない最大時間
C. ある一日だけ遅らせられる時間
D. リソース割当と無関係な理論値

回答

B

解説

総余裕は、作業をどれだけ遅らせてもプロジェクト全体の最終完了日に影響を与えない許容遅延時間を指す。スケジュール調整や資源平準化時の判断材料となり、クリティカル作業の総余裕は原則ゼロである点が運用上の重要な特徴である。


問題5

ステークホルダーの影響力と関心度で分類して対応方針を決める代表的な図はどれか。
A. Power-Interest Grid
B. RACIチャート
C. PERT図
D. SIPOC

回答

A

解説

Power-Interest Gridは影響力(Power)と関心度(Interest)で利害関係者を分類し、重点的な関与や情報提供の深度を決める。影響力が高く関心も高い層には密接な関与、影響力が高く関心が低い層にはキーメッセージ管理など、戦略的対応を設計できる。


問題6

開発メンバー7人のチームにおける潜在的なコミュニケーション経路数はいくつか。
A. 15
B. 18
C. 21
D. 28

回答

C

解説

コミュニケーション経路数は n(n−1)/2 の式で求める。n=7のとき 7×6÷2=21。本数が増えると情報の整流化が課題となるため、チャネル設計や会議体整理、情報ラジエータなどで過負荷を抑制することがプロジェクトマネージャの重要な役割である。


問題7

EVMでPV=100、EV=80、AC=120のとき、状況の評価として最も適切なのはどれか。
A. コスト効率が良い
B. スケジュールが前倒し
C. コスト超過かつ遅延
D. 予定どおり

回答

C

解説

CPI=EV/AC=80/120≈0.67で1未満はコスト超過、SPI=EV/PV=80/100=0.8で1未満は遅延を示す。したがって本件はコストもスケジュールも悪化している。対策として原因分析、範囲調整、資源再配分や計画再ベースライン化の是非を検討する。


問題8

脅威リスクへの対応として「保険加入」に該当するのはどれか。
A. 回避
B. 軽減
C. 受容
D. 移転

回答

D

解説

保険や性能保証付き契約は損失の一部または全部を第三者に移す「移転」に当たる。発生確率や影響を直接下げるわけではないが、金銭的な影響を外部に移す点が特徴である。なお保険適用外の残余リスクは別途管理が必要である。


問題9

品質保証(QA)と品質管理(QC)の関係として正しいものはどれか。
A. QAは成果物検査、QCはプロセス設計
B. QAはプロセス中心、QCは成果物検査中心
C. QAは欠陥修正、QCは監査
D. QAもQCもテスト自動化の別名

回答

B

解説

QAはプロセス面から品質を作り込む活動(標準化、監査、教育など)で、QCは成果物の検査・測定・試験を通じて適合を確認する活動である。品質は検査ではなく設計とプロセスで作り込むという原則を踏まえ、両者を補完的に運用する。


問題10

変更管理の典型的な流れとして最も適切なのはどれか。
A. 実装→承認→影響評価→記録
B. 申請→影響評価→CCB承認→ベースライン更新→実装
C. 申請→実装→承認→報告
D. 口頭合意→実装→文書化

回答

B

解説

変更要求はまず記録され、範囲・コスト・スケジュール・品質への影響評価を行い、CCB等の正式機関で承認可否を決める。承認後に関連ベースラインを更新し、実装・確認・クローズで完了する。口頭合意や事後承認は統治上のリスクを増やす。


問題11

仕様が明確でリスクを売り手側に移したい調達では、最も適切な契約タイプはどれか。
A. 時間材料契約(T&M)
B. 固定価格契約(FP)
C. コストプラス固定料金(CPFF)
D. コストプラスインセンティブ(CPIF)

回答

B

解説

固定価格契約は範囲が明確な場合に適し、価格確定により買い手側のコストリスクを低減できる。T&Mは工数依存で買い手リスクが高く、コストプラス系は不確実性が高い場合の適用で、インセンティブは目標達成度に応じた配分が特徴である。


問題12

スクラムの公式な役割に含まれないものはどれか。
A. プロダクトオーナー
B. スクラムマスター
C. 開発チーム
D. プロジェクトマネージャ

回答

D

解説

スクラムでは役割はプロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チームの3つである。伝統的なプロジェクトマネージャの権限は分散され、価値最大化と自己管理を促す。管理はフレームワーク内のイベントやアーティファクトで実現される。


問題13

スプリントレビューの主目的はどれか。
A. 設計書の詳細審査
B. インクリメントの検査とプロダクトバックログの適応
C. 個人評価面談
D. 工数実績の監査

回答

B

解説

スプリントレビューでは、完成したインクリメントをステークホルダーとともに確認し、状況やフィードバックを反映してプロダクトバックログを最適化する。成果に基づく検査と適応が狙いで、個人評価や文書の詳細審査が主目的ではない。


問題14

Definition of Done(完成の定義)の説明として正しいものはどれか。
A. スプリントの目標を数値化したもの
B. バックログの優先順位ルール
C. インクリメントが完成とみなされる品質基準の合意
D. リリース時期の決定表

回答

C

解説

完成の定義は、テストやレビュー、ドキュメント、品質基準を含め「完成」と認めるための合意された条件である。チーム共通の基準があることで品質の一貫性が保たれ、速度の数字だけを追って品質が劣化することを防止できる。


問題15

バックログリファインメントの効果として最も適切なのはどれか。
A. スプリント期間の延長
B. バックログ項目の分割・明確化により見積と実装の準備性が高まる
C. プロダクトビジョンの廃止
D. ステークホルダーの関与を減らす

回答

B

解説

リファインメントは大きすぎる項目の分割、受け入れ基準の明確化、依存の洗い出しなどを行い、将来のスプリントで確度高く着手できる状態を作る。これにより見積精度やフローが改善され、計画の安定性と価値提供の速度が向上する。


問題16

カンバンでWIP(仕掛)制限を設ける主な目的はどれか。
A. 個人の稼働率を最大化
B. 同時並行を増やして切替効率を上げる
C. 作業の多重化を抑えてフロー効率とリードタイムを改善
D. 作業待ちを増やしバッファを確保

回答

C

解説

WIP制限は同時進行タスクを抑え、待ち時間とコンテキスト切替のロスを減らすことでフロー効率を上げる。ボトルネックの可視化やプル運用とも相性が良い。稼働率の最大化に固執すると全体最適が崩れ、リードタイムが悪化しやすい。


問題17

リーンの「ムダ」に該当しないものはどれか。
A. 待ち
B. 移動
C. 過剰在庫
D. 回帰テストの自動化

回答

D

解説

リーンのムダには待ち、移動、在庫、過剰処理、手戻り、運搬、作り過ぎ、未活用の才能などがある。回帰テスト自動化は品質の作り込みとフロー安定化に寄与する付加価値活動であり、ムダではない。むしろ欠陥流出の抑止に効く。


問題18

三点見積で楽観8日、最可能10日、悲観20日のとき、PERT期待値はどれか。
A. 10.0日
B. 11.3日
C. 12.0日
D. 14.0日

回答

B

解説

PERTの期待値は(楽観+4×最可能+悲観)÷6で計算する。本例は(8+4×10+20)÷6=(8+40+20)÷6=68÷6≈11.3日。分散は(悲観−楽観)²÷36で、リスクの大きさをスケジュール信頼性評価に活用できる。


問題19

クリティカルチェーンで「プロジェクトバッファ」を設ける主目的はどれか。
A. 個人の遅延を罰する
B. タスクごとの安全余裕を前倒し消費する
C. 全体完了日の保護と進捗制御の焦点化
D. スコープを増やす

回答

C

解説

クリティカルチェーンでは各タスクの安全余裕を集約してプロジェクトバッファとし、全体完了日を保護する。バッファ消費率と進捗の関係で早期警戒を行い、ボトルネックを優先的に支援する。局所最適を避け、全体の納期達成を重視する。


問題20

RACIの「A(Accountable)」の説明として正しいものはどれか。
A. 実作業を行う担当
B. 意見提供のみを行う関係者
C. 最終的な説明責任を負う者(承認者)
D. 連絡先に登録される者

回答

C

解説

RACIではRが実行責任、Aが説明責任(承認者)、Cが助言、Iが通知対象を示す。Aは各作業で通常一人に限定し、責任の集中と意思決定の明確化を図る。複数のA設定は責任の所在を曖昧にし、統治の混乱を招きやすい。


問題21

フェールファスト文化の利点として最も適切なのはどれか。
A. 失敗の隠蔽を促す
B. 失敗を早く表面化させ学習と軌道修正を早める
C. 納期まで評価を保留する
D. 品質基準を緩める

回答

B

解説

フェールファストは小さな実験や短い反復で仮説検証を行い、誤りを早期に顕在化させる文化である。早い学習が無駄な投資を抑制し、方向転換やスコープ調整を迅速化する。失敗の可視化と心理的安全性の確保が成功要件となる。


問題22

スコープクリープの抑止に最も有効な策はどれか。
A. 口頭での即時反映
B. フェーズ終了まで変更申請を禁止
C. 変更管理プロセスとベースラインを運用し、影響評価の上で承認可否を決める
D. 顧客の要求は無条件で受け入れる

回答

C

解説

スコープクリープは無管理の小変更が累積して生じる。正式な変更管理(申請・影響評価・承認・ベースライン更新)を回すことで、価値・コスト・納期のバランスを保ち、優先度に応じた意思決定を透明に行える。


問題23

要件トレーサビリティマトリクス(RTM)の主な目的はどれか。
A. 工数管理
B. コード品質計測
C. 要件からテストまでの対応関係を可視化し、漏れや過剰実装を防ぐ
D. 組織体制図の作成

回答

C

解説

RTMはビジネス要件、機能要件、設計、テストケース、欠陥の関係を追跡可能にし、変更の影響範囲や検証範囲を明確化する。これにより要求の未実装や過剰実装の防止、受け入れ条件の充足確認が効率化される。


問題24

調達で作成するSOW(作業範囲記述)に含めるべき要素はどれか。
A. 支払遅延の言い訳
B. 技術・機能要件、受入基準、制約条件、成果物の明確化
C. 供給者の内部人事情報
D. 顧客の評価点数

回答

B

解説

SOWは納入物や範囲、品質基準、受入条件、制約や前提、成果物の定義を明確化し、双方の期待と契約上の義務を整合させる。曖昧なSOWは紛争とコスト超過の温床となるため、検査可能な受入基準の明示が特に重要である。


問題25

SLA(サービス水準合意)の代表的な指標として最もふさわしいのはどれか。
A. 開発者の満足度
B. 稼働率、応答時間、復旧時間、インシデント初動時間
C. プロジェクト予算の総額
D. ベロシティ

回答

B

解説

SLAはサービス品質を定量で規定する。可用性(稼働率)、性能(応答時間)、復旧目標(RTO/RPO)、初動時間や解決時間などが一般的である。指標は測定可能で監視・報告可能である必要があり、罰則や改善計画も定義される。


問題26

教訓(Lessons Learned)の収集タイミングとして適切なのはどれか。
A. 終了時のみ
B. 開始時のみ
C. マイルストンごとに継続収集し、終了時に集約
D. 不具合発生時だけ

回答

C

解説

学習は継続的に行い、マイルストンや振り返りで都度記録・共有することで有効活用できる。終了時だけでは記憶の風化や再発防止の機会損失が生じる。知識ベース化と再利用可能性の観点でもタイムリーな収集が重要である。


問題27

弱いマトリクス組織の典型的な課題はどれか。
A. プロジェクトマネージャの権限過多
B. 資源が機能部門に優先配分され競合が生じやすい
C. 予算がプロジェクト側に一元化される
D. 意思決定が速い

回答

B

解説

弱いマトリクスでは機能マネージャが資源と評価権限を握り、プロジェクト側の統制力が弱い。資源競合や優先度の不整合が頻発するため、エスカレーション経路と合意形成ルールの設計が成功の鍵となる。


問題28

PMOのタイプで、標準やテンプレート提供が中心の緩い支援型はどれか。
A. 指揮型(Directive)
B. 統制型(Controlling)
C. 支援型(Supportive)
D. 自律型(Autonomous)

回答

C

解説

支援型PMOは方法論、テンプレート、ベストプラクティスの提供とコミュニティ形成が中心で、統制権限は弱い。統制型は遵守監査や標準化の強制力を持ち、指揮型はプロジェクトマネージャを直接配置して実行を主導する。


問題29

利害対立の解決アプローチとして最も建設的で長期的な解を生みやすいのはどれか。
A. 競争(力で押す)
B. 逃避(回避)
C. 妥協(折衷)
D. 協働(問題解決)

回答

D

解説

協働(コラボレーション)は利害・事実・感情の要素を整理し、双方の根本利益を満たす新しい選択肢を探索するため、関係性を損なわず再発防止に寄与する。時間はかかるが、合意品質と当事者のコミットメントが高い。


問題30

効果的な会議アジェンダ設計に含めるべき要素はどれか。
A. 参加者の雑談時間のみ
B. 目的、期待アウトプット、各議題の所要時間、決定方式、事前資料
C. 司会の主観的意見のみ
D. タイムキーパーを置かない

回答

B

解説

アジェンダは目的と期待成果、議題の優先度、時間配分、意思決定ルール(合意・多数決など)、事前準備を明示する。役割(司会、記録、タイムキーパー)を設定し、合意事項とアクションオーナーを明確化することで会議の質が上がる。


問題31

情報セキュリティリスクへの対応で「軽減」に該当する例はどれか。
A. 保険加入
B. 暗号化とアクセス制御の強化
C. 契約上の免責
D. 何もしない

回答

B

解説

暗号化や多要素認証、最小権限などは発生確率や影響を低減する「軽減」策である。保険や契約の免責は移転、何もしないは受容に当たる。セキュリティは多層防御と人的対策(教育、手順)が相補的に必要となる。


問題32

プライバシー原則として適切なのはどれか。
A. 目的外利用の奨励
B. 収集最小化と目的限定、保存期間の明確化
C. ログの保存無期限
D. 同意撤回不可

回答

B

解説

個人データは目的限定で最小限を収集し、必要期間のみ保存するのが基本原則である。透明性の確保、同意の取得・撤回、アクセス権や訂正権への対応、データ主体の権利保護がプロジェクト設計段階から求められる。


問題33

KGIとKPIの関係で正しいものはどれか。
A. KPIはKGIの達成度を直接測る最終指標
B. KGIは戦略目標、KPIはその達成に向けた先行・中間指標
C. 両者は無関係
D. KPIは感想の共有

回答

B

解説

KGIは最終的な成果目標(売上、利益、納期遵守率など)で、KPIはそれに先行する行動・過程の測定指標である。適切なKPI設計により早期に逸脱を検知し、施策の微調整と学習サイクルを回しやすくなる。


問題34

OKRの正しい構成はどれか。
A. 目標(O)と主要な結果(KR)の組
B. 目標と作業タスクの一覧
C. 予算と支出
D. リスクと課題

回答

A

解説

OKRは質的な目標(O)と、達成度を測る定量・検証可能な主要な結果(KR)のセットで構成される。野心的だが現実的な設定、透明性、定期的なレビューが肝で、単なるタスクリストではない点が重要である。


問題35

ガントチャート運用で特に注意すべき点はどれか。
A. 依存関係を設定せずバーだけ描く
B. 依存関係と制約、マイルストンを明確化しクリティカル経路を把握
C. 進捗率は常に100%
D. リソースは無限と仮定

回答

B

解説

ガントは単なるバー図ではなく、FS/SSなどの依存、制約、マイルストン、クリティカルパスを可視化して計画・追跡に使う。リソース制約も併せて調整し、見かけのバー管理からの脱却が納期達成の鍵となる。


問題36

あるリスクの発生確率が30%、発生時の損失が50万円である。期待金額(EMV)はいくらか。
A. 5万円
B. 10万円
C. 15万円
D. 30万円

回答

C

解説

EMVは発生確率×影響額で算出する。本例では0.3×50万円=15万円。複数リスクのEMVを合算して予備費の根拠にしたり、対応策の費用対効果を比較する際の判断材料として用いることができる。


問題37

リスク登録簿に含めるべき項目として最も適切なのはどれか。
A. 開発者の趣味
B. 識別子、記述、原因、兆候、影響、確率、優先度、対応戦略、オーナー
C. 経費精算のルールのみ
D. 仕様書の全文

回答

B

解説

リスク登録簿はリスクの体系的管理に用いるコア台帳である。発生確率・影響・優先度、対応戦略(回避・軽減・移転・受容)、トリガーやオーナー、レビュー日が含まれることで、継続的な監視と迅速な対応が可能になる。


問題38

変更要求の種類として正しい組み合わせはどれか。
A. 感想、批評、雑談
B. 是正的、予防的、欠陥修正
C. 予算増額のみ
D. 無条件承認

回答

B

解説

是正的変更は既発生の逸脱を是正、予防的変更は将来の逸脱を未然に防ぐ、欠陥修正は欠陥の是正である。いずれも正式な変更管理を経る必要があり、影響評価とベースライン更新の統治手順が重要となる。


問題39

ベースラインの説明として最も適切なのはどれか。
A. 途中で勝手に変えてよい基準
B. 承認されたスコープ・スケジュール・コストの比較基準
C. 作業者の個人計画
D. 顧客の希望値

回答

B

解説

ベースラインは承認された計画の基準で、実績比較に用いる。変更は正式な承認を要し、無断での改変は統治の破綻を招く。範囲、スケジュール、コストの三つの統合ベースラインが整合していることが運用上重要である。


問題40

品質コスト(CoQ)の分類で正しいのはどれか。
A. 予防、評価、内部失敗、外部失敗
B. 設計、実装、運用のみ
C. 人件費、材料費、間接費
D. 失敗コストだけ

回答

A

解説

品質コストは予防(教育・標準化)、評価(検査・レビュー)、内部失敗(社内手直し)、外部失敗(顧客影響)に分かれる。予防と評価への適切投資は後段の失敗コストを大幅に削減し、総コスト最適化に寄与する。


問題41

管理図(Control Chart)の主目的はどれか。
A. 仕様書の版管理
B. プロセスの統計的安定性を監視し、特別原因の逸脱を検出
C. 予算の増減を記録
D. 会議回数を数える

回答

B

解説

管理図は中心線と管理限界でプロセスのばらつきを監視し、ラン・トレンド等のルールで特別原因を検知する。安定したプロセスであっても規格外がないとは限らないため、能力指数などと併用して品質管理を行う。


問題42

パレート図の活用として正しいものはどれか。
A. 順不同で並べる
B. 発生頻度や影響の大きい要因から優先的に対策する
C. 最小の要因から着手する
D. ランダムに選ぶ

回答

B

解説

パレート図は問題の要因を大きい順に並べ、上位の少数(重要な少数)に集中して対策するための可視化手段である。限られた資源で効果を最大化する優先順位付けを支援し、継続的改善の基盤となる。


問題43

特性要因図(魚骨図)の主用途はどれか。
A. スケジュール作成
B. 原因の系統的洗い出し
C. 予算配分
D. リスク移転

回答

B

解説

魚骨図は結果(特性)に対する潜在要因を人・機械・方法・材料・環境・測定などの視点で構造化し、根本原因を探索する。ブレーンストーミングと組み合わせることで課題の全体像を把握し、効果的な対策立案につながる。


問題44

スケジュール短縮テクニックの組として正しいものはどれか。
A. ファストトラッキングとクラッシング
B. プロジェクト凍結と延期
C. 作業の追加と手戻り
D. レビュー廃止とテスト削減

回答

A

解説

ファストトラッキングは本来の順序を前倒して並行化し、クラッシングは追加コストを投入して期間を短縮する。いずれもリスクやコストが増えるため、効果と副作用のバランスを評価し、限定的に適用するのが望ましい。


問題45

リードとラグの説明として適切なのはどれか。
A. リードは遅延、ラグは前倒し
B. リードは前倒しの重なり、ラグは意図的待ち時間
C. どちらも遅延
D. どちらも前倒し

回答

B

解説

リードは後続作業を前倒しで一部重ねて開始すること、ラグは依存関係上の意図的な待ち時間を入れることを指す。両者を適切に使うことで現実的なスケジュール表現とリスク管理が可能になる。


問題46

先行関係の中で最も一般的なものはどれか。
A. FF(Finish-to-Finish)
B. SF(Start-to-Finish)
C. SS(Start-to-Start)
D. FS(Finish-to-Start)

回答

D

解説

FS(先行完了→後続開始)は最も一般的な依存で、前作業の完了が後作業の開始条件となる。SSやFFは一部の工程で用いられるが、誤用すると進捗管理が複雑化するため、根拠のある場面で限定的に設定する。


問題47

バーンダウンチャートから読み取れることとして適切なのはどれか。
A. 欠陥の重大度のみ
B. 残作業量の推移と完了見込み
C. 個人の生産性ランキング
D. コード品質の詳細

回答

B

解説

バーンダウンは時間経過に伴う残作業量の減少を可視化し、理想線との乖離からリリース見込みやスコープ調整の必要性を判断する。個人評価に用いるべきではなく、チームの予測可能性と適応を支援する目的で使う。


問題48

ベロシティに関する正しい理解はどれか。
A. 契約で保証すべき固定値
B. 将来スプリントの計画に用いる経験的な予測値
C. 個人の能力を示す指標
D. 高いほど常に良い

回答

B

解説

ベロシティはチームがスプリントで完了したストーリーポイントの実績に基づく経験的指標で、将来計画の予測に用いる。組成や品質基準で変動するため、契約保証や個人評価に使うべきではない。安定性の方が重要である。


問題49

メイク・オア・バイ分析で考慮すべき観点として最も適切なのはどれか。
A. 社内の人手が余っているかだけ
B. 総所有コスト、コア能力、納期、品質、リスク、柔軟性
C. 価格の安さのみ
D. ベンダの知名度のみ

回答

B

解説

意思決定では、初期費用だけでなく運用・保守・廃棄まで含む総所有コスト、社内のコア能力、供給リスク、スケール、品質、柔軟性、知財やセキュリティ要件を総合評価する。短期の安さだけに偏ると長期コストが増える。


問題50

プロジェクト倫理として適切なのはどれか。
A. 不都合な事実は報告しない
B. ステークホルダーに対し透明性と正確な情報を提供する
C. 成果を過大に宣伝する
D. 失敗を隠して評価を守る

回答

B

解説

プロジェクトは多くの利害関係者の信頼で成り立つ。透明性・正確性・公平性・責任の原則に基づき、リスクや課題を適時報告して意思決定を支援することが倫理の中核である。短期的な隠蔽は長期的損失と信用失墜を招く。


問題51

要求定義初期に最も有効なヒアリング手法はどれか。
A. 一人の声だけを聞く
B. 利害関係者インタビューや観察、ワークショップ
C. 仕様は後で考える
D. 開発だけで決める

回答

B

解説

初期はニーズが曖昧なため、多角的な要件収集が重要である。インタビュー、観察、ワークショップ、プロトタイピング等を併用し、暗黙知や真の課題を掘り起こす。早期の可視化は後工程の手戻り低減に直結する。


問題52

見積方式で「ボトムアップ見積」の特徴として正しいものはどれか。
A. 粗いが迅速
B. 詳細タスク単位で精緻、手間は大きい
C. 経験に頼るだけ
D. 販売価格から逆算

回答

B

解説

ボトムアップはWBS単位に工数・コストを積み上げるため精度が高いが、分解と検討の手間が大きい。初期段階ではトップダウンや類推、パラメトリックを併用し、進捗に応じて精度を高めるのが実務的である。


問題53

稼働率を100%に近づけると全体のフローはどうなりやすいか。
A. 改善する
B. 変わらない
C. 悪化しやすい
D. 常に最適化される

回答

C

解説

稼働率を過度に高めるとWIPと待ち時間が増加し、リードタイムが悪化する。ボトルネックを中心とした制約理論とフロー効率の観点で全体最適を図ることが重要で、余裕(スラック)とバッファ設計が有効である。


問題54

ステークホルダーエンゲージメント計画で最初に行うべきはどれか。
A. 全員に同じ頻度で報告
B. ステークホルダー識別と利害・期待の分析
C. 報告書式だけ決める
D. 経営層だけに説明

回答

B

解説

誰が影響し、何を期待し、どの情報が必要かを特定・分析して初めて適切な関与戦略が設計できる。影響力と関心度に応じた差別化が、過不足ないコミュニケーションと協力関係の構築に直結する。


問題55

プロジェクト憲章に含めるべき要素はどれか。
A. 詳細なWBS全体
B. 目的、成功基準、主要要求、主要リスク、承認権限、予算上限の概略
C. 日報様式
D. テストケース一覧

回答

B

解説

憲章はプロジェクトを正式に承認する文書で、ビジネスケース、目標、成功基準、主要ステークホルダー、上位リスクと制約、承認者、概略予算などを含む。詳細計画は後続の計画プロセス群で整備する。


問題56

ステータスレポートで重要なポイントはどれか。
A. 感想中心
B. 赤黄緑のヘルス指標、達成・未達、逸脱の原因と対策、次アクション
C. 文字数を増やす
D. 技術詳細だけ

回答

B

解説

意思決定者に必要な情報を簡潔に提供する。現状(指標)、変化、リスク・課題、依頼事項、次の打ち手を明確にすることで、タイムリーな支援と資源配分が得られる。冗長な記述は判断を遅らせる。


問題57

ステージング環境の主目的はどれか。
A. 本番の代替として永続運用
B. 本番同等条件での最終検証とリリースリスクの低減
C. 開発者の個人実験専用
D. 監査ログを削除する場所

回答

B

解説

ステージングは本番に近い設定で総合テスト、パフォーマンス確認、運用手順の検証を行い、リリース時の不確実性を下げる。構成差異やデータ、権限の整合性を確認することで切替リスクを最小化できる。


問題58

技術的負債の扱いとして適切なのはどれか。
A. 先送りして無期限に放置
B. 可視化し、価値提供とのバランスで計画的に返済
C. 常に最優先で返済
D. 評価しない

回答

B

解説

技術的負債は短期のスピードを得る代わりに将来の保守性・品質に負担を残す選択である。バックログに可視化し、リスクや価値の観点で優先度をつけて計画的に返済する。放置は開発速度の劣化と障害増加を招く。


問題59

リリース判定における「ゲート基準」として適切なのはどれか。
A. 雰囲気
B. 受入基準の充足、重大欠陥ゼロ、性能閾値達成、運用準備の確認
C. 開発者の希望
D. カレンダーの日付のみ

回答

B

解説

リリースは定義済みの品質・性能・セキュリティ・運用準備・ドキュメント整備の基準を満たすかで判断する。チェックリストとエビデンスの整備により、恣意性を排し、リスクを許容範囲に抑えて移行できる。


問題60

事例:外部ベンダとの契約で仕様凍結後に顧客が追加要求を出した。適切な対応はどれか。
A. 無償で即時対応
B. 変更管理に則り影響評価し、契約条件(価格・納期)の再交渉を提案
C. 却下して連絡しない
D. ベンダに丸投げ

回答

B

解説

契約と変更管理に基づき、スコープ変更の影響(コスト・納期・品質)を評価し、追加見積やスケジュール調整を含む合意形成を図る。無償対応や黙殺は信頼と収益性を損なうため、透明な手順で交渉することが重要である。


問題61

事例:クリティカルメンバーが急病で2週間離脱。最優先の第一歩はどれか。
A. 非難する
B. 影響分析(クリティカルパス、引継ぎ、代替資源)とステークホルダー連絡
C. リリースを前倒し
D. 仕様を増やす

回答

B

解説

まず現在計画への影響を定量化し、代替要員・スケジュール調整・スコープ再優先を検討する。重要ステークホルダーにタイムリーに共有し、合意形成と支援を得る。感情的反応ではなく事実に基づく対応が求められる。


問題62

事例:テスト中に重大欠陥が頻出。最も効果的な直近アクションはどれか。
A. 本番へ進む
B. 欠陥トリアージ会議を設置し、原因分類・優先度付けと修正計画を確立
C. テストケースを半減
D. レポートを停止

回答

B

解説

重大欠陥は品質と納期に直結するため、トリアージで影響範囲、再現性、根本原因(設計か実装か)を整理し、修正優先度と進入基準の見直しを決める。必要ならスケジュール再計画や追加資源投入を検討する。


問題63

事例:経営層は月次でROIの可視化を求めている。適切な対応はどれか。
A. 感覚で説明
B. 成果指標とコスト実績を定義し、EVMやKPIで定量報告
C. レポートは出さない
D. 画像だけ送る

回答

B

解説

意思決定者には客観的な定量情報が必要である。価値指標(売上、採用率、NPS等)とコスト・進捗の整合を取り、EVMやKPIダッシュボードでトレンドと見通しを示す。前提条件と不確実性も明記して透明性を高める。


問題64

事例:2社ベンダの見積差が大きい。まず行うべきはどれか。
A. 安い方を即決
B. 前提・範囲・仮定条件の整合性確認とQ&Aの実施
C. 高い方を拒否
D. 価格のみ交渉

回答

B

解説

見積差の大半は前提・範囲・仮定の違いに起因する。SOW、WBS、品質基準、リスク前提の整合を取り、Q&Aで不確実性を下げたうえで比較すべきである。その後に価格・条件交渉や総所有コストで評価する。


問題65

事例:要求が頻繁に変わり納期が危うい。最も有効な方策はどれか。
A. 口頭合意で進める
B. 変更管理強化と、価値ベースの優先順位付け(MVP化)
C. 全機能を一度に出す
D. テストを削減

回答

B

解説

変更は価値を最大化する機会でもあるが、無秩序だと納期と品質を害する。正式な変更管理で影響を明確化し、MVPや段階的リリースで価値の高い項目から提供する。受入基準の明確化とデモで期待のギャップを埋める。


問題66

事例:分散チームで情報が分断。改善策として最適なのはどれか。
A. 連絡手段を増やすだけ
B. 単一のソースオブトゥルース(バックログ、設計、決定記録)を整備し運用
C. 各自のツールを尊重
D. 重要情報は口頭のみ

回答

B

解説

情報の一元管理と参照可能な最新性(版管理、アクセス権、通知)が分断解消の鍵である。決定履歴や設計根拠を残し、検索性を高める。ツール乱立や口頭依存は誤解と再作業を誘発するため避けるべきである。


問題67

事例:クリティカルパス外の作業が遅延。適切な見方はどれか。
A. 影響はゼロで無視
B. 総余裕を消費していないか監視し、連鎖でクリティカル化しないか評価
C. すぐに中止
D. クリティカルパスに移す

回答

B

解説

非クリティカルでも総余裕を使い切ればクリティカル化する。依存関係とフロート消費状況を監視し、必要に応じてリソース再配置や順序変更で影響を封じる。早期警戒がスケジュール守備の要となる。


問題68

事例:テスト自動化率を上げたい。まずの打ち手はどれか。
A. すべてを一気に自動化
B. 回帰性・頻度・安定度の高い領域からROI評価で優先実装
C. UIテストだけ自動化
D. 手動テストを廃止

回答

B

解説

自動化は投資対効果が重要で、回帰頻度が高く、仕様安定度が高い層(ユニット・API)から着手するのが効率的である。テストピラミッドを意識し、運用・保守コストも含めた総合的なROIで判断する。


問題69

事例:本番障害後、根本原因の合意がとれない。適切な進め方はどれか。
A. 犯人探し
B. 時系列の事実整理、ログ・証跡の収集、RCA手法で分析し再発防止策を定義
C. すぐに再リリース
D. 口頭の記憶に頼る

回答

B

解説

ポストモーテムでは非難を避け、事実ベースで時系列を組み立て、ログやメトリクスで検証する。5Whyや魚骨図などのRCAで原因を特定し、検証可能な再発防止策と追跡可能なアクションを定義・実施する。


問題70

事例:ステークホルダー間で優先度が対立。最も効果的な解決策はどれか。
A. 片方だけ優先
B. 価値・リスク・依存関係を定量化し、意思決定原則に基づく合意形成
C. 先延ばし
D. 多数決だけ

回答

B

解説

価値(収益・顧客影響)、リスク、技術制約、依存関係を可視化し、合意済みの意思決定原則(例えばWSJF等)で優先度を決める。透明性の高い根拠が納得感を高め、後の抵抗や再議論を減らす。


問題71

事例:プロジェクトの可視化が弱い。改善の第一歩はどれか。
A. 口頭報告のみ
B. 情報ラジエータ(カンバン、バーンダウン、リスクヒートマップ)を整備
C. メールだけ増やす
D. 文書を禁止

回答

B

解説

見える化により全員が同じ事実に基づき判断できる。進捗、品質、リスク、スコープの指標を一目で把握できるダッシュボードやカンバンを常時更新し、定例でレビューとアクション設定を回すことが有効である。


問題72

事例:リソース過負荷が恒常化。適切な対策はどれか。
A. 常時残業を指示
B. WIP制限と優先度の明確化、資源平準化の実施
C. 仕事をさらに増やす
D. 休暇を禁止

回答

B

解説

過負荷はリードタイム悪化と品質低下を招く。WIP制限で同時並行を抑え、優先度に基づく着手順守、資源平準化やスケジュール再計画で持続可能なペースを作る。短期の残業依存は長期的な生産性を損なう。


問題73

事例:法令順守要件が追加。優先すべき対応はどれか。
A. 無視する
B. 影響分析を行い、スコープと設計・テストに反映、監査証跡を準備
C. 要件を後回し
D. 責任を外部に転嫁

回答

B

解説

法令・規制は遵守が必須で、要件を設計・実装・テストケース・運用手順まで一貫して反映し、エビデンスと監査可能性を確保する。リスクは重大であるため、優先度を上げて早期に対処することが重要だ。


問題74

事例:大規模機能を一括リリース予定だが不確実性が高い。推奨はどれか。
A. ビッグバンのみ
B. フィーチャートグルや段階的リリースでリスクを小分け
C. ロールバック手順を削除
D. 監視を弱める

回答

B

解説

フィーチャートグル、ダークローンチ、カナリアリリース等で影響を限定し、メトリクス監視で安全に検証する。ロールバックやデータ移行のリハーサルも重要で、ビッグバンは検証・復旧の難度が高い。


問題75

事例:重要な意思決定が会議で未合意のまま流れる。改善策はどれか。
A. 参加者任せ
B. 決定事項テンプレート、意思決定基準と期限、責任者を明記しフォロー
C. 記録しない
D. 司会を置かない

回答

B

解説

会議の成果は合意と記録に現れる。決定事項の文書化、基準・期限、責任者とアクションの明記、次回レビュー項目を定めることで未決を減らせる。ファシリテーションの設計と事前準備が生産性を左右する。


問題76

ポートフォリオマネジメントの主目的として最も適切なのはどれか。
A. コスト監査の専任化
B. 個別PJの詳細進捗の代行
C. 組織戦略と整合した投資配分と価値最大化
D. テスト計画の標準化のみ

回答

C

解説

ポートフォリオは複数プロジェクトを束ね、戦略整合・投資対効果・リスクバランスを最適化する営みである。個別実行の肩代わりではなく、「何に資源を投じるか」を継続的に見直し、機会への再配分や中止判断で価値総量を高める。


問題77

WSJF(加重最短作業優先)の計算に含まれる適切な組合せはどれか。
A. 事業価値+時間的緊急度+リスク削減÷作業規模
B. 売上÷原価
C. 工数×単価
D. 作業規模÷事業価値

回答

A

解説

WSJFはCost of Delay(事業価値・緊急度・リスク削減/機会創出の合計)を分子、Job Size(作業規模)を分母に置く。遅延コストが高く小さく作れる項目を先に実施し、価値の早期回収と学習速度を高めるための実務的優先度指標である。


問題78

Cost of Delay(遅延コスト)の説明として最も適切なのはどれか。
A. 遅延時の罰金額のみ
B. 遅延がもたらす価値損失の速度を金額換算したもの
C. 人件費の総額
D. 契約違約金の期待値のみ

回答

B

解説

Cost of Delayは機会損失、収益低下、競争優位の喪失、罰金など遅延が生む価値減衰を時間当たりで表す考え方である。金額化することで優先順位付けが客観化され、WSJFなどと組み合わせて配列の根拠を明確にできる。


問題79

DORAの代表的な指標に含まれるものはどれか。
A. CPU使用率
B. 変更のリードタイム
C. 従業員数
D. サーバ台数

回答

B

解説

DORAはデプロイ頻度、変更のリードタイム、変更失敗率、復旧時間の4指標でDevOpsのデリバリ能力を評価する。インフラ規模や人員数は背景情報に過ぎず、フローの速さと安定性を定量化する点が実務で重宝される。


問題80

SREにおけるエラーバジェットの主目的はどれか。
A. 常時100%可用性の義務化
B. 許容できる不安定性の枠内で変更スピードと信頼性のバランスを取る
C. 障害報告の削減
D. テスト削減

回答

B

解説

エラーバジェットはSLOから導かれる許容失敗枠で、変更速度と安定性のトレードオフを意思決定に落とし込む。枠を使い切れば変更を抑え改善へ、余裕があればリリースを加速する。感覚論でなく合意済み指標で運用する点が肝要だ。


問題81

EVMで「将来も現在のコスト効率が続く」と仮定するEACの式はどれか。
A. EAC=BAC×CPI
B. EAC=BAC/CPI
C. EAC=AC+BAC
D. EAC=EV+AC

回答

B

解説

EAC(完成時総コスト見込)は将来の効率をCPIとみなす場合、BAC/CPIで見積もる。現在のコスト効率が続く仮定に基づく近似であり、変化が予期される場合は別式(例:AC+(BAC−EV))やCPI・SPI併用式を検討する。


問題82

EVMでスケジュール効率も悪化しており将来も同程度とみなす近似式はどれか。
A. EAC=BAC/(CPI×SPI)
B. EAC=BAC×SPI
C. EAC=EV×CPI
D. EAC=PV/SPI

回答

A

解説

CPIとSPIの双方を将来効率に反映する経験式としてEAC≈BAC/(CPI×SPI)が用いられることがある。厳密解ではないが、コストと進捗双方の劣化を考慮した警戒的な見積として意思決定の早期警報に役立つ。


問題83

クリティカルチェーンのバッファ管理で赤・黄・緑ゾーンを使う目的はどれか。
A. 美観向上
B. バッファ消費率に応じて支援と是正の優先度を即時判断する
C. 個人評価
D. 手戻りの隠蔽

回答

B

解説

ゾーン管理は消費率が閾値を超えた時点でボトルネック支援や順序調整を発火させる運用ルールである。数値に基づく早期介入が遅延拡大を防ぎ、感覚ではなく可視化された指標でチームの合意形成を促す点に価値がある。


問題84

制約理論のDrum-Buffer-Ropeの「Drum」の意味はどれか。
A. 最終検査
B. ボトルネックが刻むペース(節)
C. 追加要員
D. 倉庫

回答

B

解説

Drumは制約資源が出せる最大スループットのテンポを指し、全体をそれに同期させる。Bufferは保護在庫、Ropeはリリース制御で過負荷を抑える。全体最適でフローを整える思想が納期遵守と在庫削減に効く。


問題85

調達計画でリードタイム短縮に直結する施策はどれか。
A. 検収基準を曖昧にする
B. 早期のSOW明確化と長納期品の前倒し発注
C. 発注書の後送り
D. 価格交渉のみ

回答

B

解説

納入リードは仕様確定の遅延で膨らみやすい。検査可能なSOWと受入基準を先に固め、長納期部材は分割前倒し発注する。価格だけの交渉では時間は縮まらず、前提明確化と並行手配が実需で効果的である。


問題86

交渉におけるBATNAの正しい理解はどれか。
A. 最終合意案
B. 合意に至らない場合の最良代替案
C. 相手の弱点リスト
D. 価格上限

回答

B

解説

BATNAは妥結失敗時に選べる最良の現実的代替策で、交渉力の底支えとなる。自分と相手のBATNAを把握すると、譲歩の限度や決裂ラインが明確になり、不利な合意を避ける合理的判断が可能になる。


問題87

RFPとRFQの違いとして最も適切なのはどれか。
A. RFPは価格見積だけ
B. RFQは設計提案重視
C. RFPは解決アプローチ提案を求め、RFQは数量・価格中心
D. 違いはない

回答

C

解説

RFPは要件や課題に対する解決アプローチ、体制、リスク対応など総合提案を求める。一方RFQは仕様が明確で、数量・単価・納期などの価格応答が中心。不確実性や創意工夫の余地に応じて使い分ける。


問題88

固定価格インセンティブ契約(FPIF)の特徴として正しいものはどれか。
A. コスト実費全額補填
B. 目標コストに対する超過・節減を共有率で利益調整
C. 価格変動に自動連動
D. 成果物不要

回答

B

解説

FPIFは目標コスト・目標利益・共有率・上限価格を定め、実績が目標を上下した分を共有率で配分する。買い手と売り手のインセンティブを整え、コスト管理努力を促す仕組みで、リスク配分の透明性が高い。


問題89

SLA違反時の一般的な取り決めとして適切なのはどれか。
A. 罰則は不要
B. サービスクレジットや改善計画の提出義務
C. 契約終了のみ
D. 口頭注意のみ

回答

B

解説

SLA違反にはサービスクレジット(利用料控除)や是正・予防計画の提出、継続違反時の解除権などを定めるのが一般的である。測定・報告方法と例外条件も明確化し、争いを減らすことが実務上重要だ。


問題90

SLI・SLO・SLAの関係として正しいものはどれか。
A. SLAが内部目標、SLOが契約
B. SLIは測定値、SLOは目標、SLAは対外合意
C. すべて同義
D. いずれも広告文

回答

B

解説

SLIは可用性や遅延などの指標の測定値、SLOはそれに対する内部/対外の目標値、SLAは違反時の取り扱いを含む契約上の合意である。まずSLIとSLOで運用を安定させ、必要に応じてSLAに落とし込む。


問題91

BCPでのRTOとRPOの説明で正しい組み合わせはどれか。
A. RTO=データ損失許容時間、RPO=復旧目標時間
B. RTO=復旧目標時間、RPO=データ損失許容時間
C. どちらも金額
D. どちらもSLAと同義

回答

B

解説

RTOは障害発生からサービス復旧までの目標時間、RPOは障害時に許容されるデータの最大復旧点(失われる可能性のある時間)である。要求水準に応じて冗長化・バックアップ頻度・設計コストが決まる。


問題92

BCP(事業継続)とDR(災害復旧)の関係として適切なのはどれか。
A. DRはBCPの一部
B. BCPはDRの一部
C. 無関係
D. 同義

回答

A

解説

BCPは事業継続全体の枠組みで、人的対応、代替拠点、供給網、コミュニケーションを含む。DRはITシステムの復旧計画でBCPの構成要素に位置づく。両者を整合させ、訓練と改善で実効性を担保する。


問題93

ITILでの変更の種類として正しい組はどれか。
A. 普通・緊急・標準
B. 小・中・大
C. 臨時・本番・開発
D. 重大・軽微・微小

回答

A

解説

ITILでは標準(低リスク・事前承認)、普通(評価・承認が必要)、緊急(迅速な承認で早期復旧が目的)の三類型で扱う。リスクに応じた審査強度を変え、スピードと統治の両立を図るのが狙いである。


問題94

リリースとデプロイの違いで正しいものはどれか。
A. 同義
B. リリースは利用可能化、デプロイは配置(展開)行為
C. デプロイが告知、リリースが設置
D. どちらもテスト

回答

B

解説

デプロイは環境へ配置する技術的作業、リリースはユーザへの利用可能化(トグル開放やルーティング切替等)を指す。分離することで配置と公開を制御でき、段階展開・ロールバックの柔軟性が増す。


問題95

Blue-GreenとCanaryの説明として正しいものはどれか。
A. どちらも一括切替
B. Blue-Greenは環境切替、Canaryは一部トラフィックで段階検証
C. どちらもデータ移行不要
D. どちらも無停止不可

回答

B

解説

Blue-Greenは2系統を用意し切替で公開、Canaryは少量のユーザに先行適用しメトリクスで検証する。目的はリスク分散と迅速なロールバックで、データ移行や互換性は事前検証と手順設計が鍵となる。


問題96

フィーチャートグル運用の注意点として最も適切なのはどれか。
A. 永久に残す
B. 期限と削除計画を設け、テストとセキュリティ影響を管理
C. 本番のみで使用
D. 権限管理は不要

回答

B

解説

トグルは増えすぎると複雑性と分岐爆発を招く。有効期限・所有者・削除計画を決め、テストケースと権限を整備する。設定の秘密情報化や監査ログも含め、変更の安全性と可観測性を確保することが重要だ。


問題97

A/Bテストの前提として適切なのはどれか。
A. 同時期・無作為割当・他条件の統制
B. 直感で判定
C. 同一ユーザに両方を同時提示
D. 期間は短いほど常に良い

回答

A

解説

因果推定にはランダム化と同時実施で外的要因を均衡化し、十分なサンプルサイズと観測期間を確保する必要がある。バイアスを排し、指標の事前登録と停止ルールを定めることで、恣意的解釈を防げる。


問題98

匿名化と仮名化の違いとして正しいものはどれか。
A. 同義
B. 匿名化は再識別不可、仮名化は鍵があれば再識別可能
C. 仮名化は削除
D. 匿名化は暗号化のみ

回答

B

解説

匿名化は個人識別が不可能な不可逆処理、仮名化は識別子を置換し鍵管理で再リンク可能な状態を指す。プライバシー設計では目的限定・最小化と合わせ、技術的・組織的措置を組み合わせて適用する。


問題99

DPIA(データ保護影響評価)が特に求められる状況はどれか。
A. 一時的な匿名アンケート
B. 大規模・系統的監視やセンシティブデータ処理
C. 社内掲示板の運用
D. 公開データの閲覧

回答

B

解説

高リスク処理(健康・位置・行動追跡等)では事前に目的・必要性・リスク・緩和策を評価するDPIAが推奨・要求される。設計段階でのプライバシー・バイ・デザインの実装と記録が監査耐性を高める。


問題100

CIAトライアドに含まれない要素はどれか。
A. 機密性
B. 完全性
C. 可用性
D. 拡張性

回答

D

解説

情報セキュリティの基本原則は機密性(許可なき閲覧防止)、完全性(改ざん防止・正確性)、可用性(必要時に利用可能)の三つである。拡張性は設計特性ではあるが、CIAの枠組みには含まれない。


問題101

受入基準と完成の定義の関係で適切なのはどれか。
A. 同義
B. 受入基準は項目固有、完成の定義は全体の品質基準
C. どちらも任意
D. どちらも日付のみ

回答

B

解説

受入基準は各バックログ項目が満たすべき振る舞い条件、完成の定義はチーム共通の品質・プロセス基準である。両者を明確にすることで、期待ギャップや見えない作業を防ぎ、品質の一貫性が保たれる。


問題102

ユーザーストーリーマッピングの主目的はどれか。
A. 画面デザイン固定
B. ユーザ価値の流れを可視化し、MVPとリリースの切り出しを設計
C. コード規約策定
D. 人員配置

回答

B

解説

ストーリーマップはユーザの活動軸に沿って機能を並べ、全体像と優先度を共有する。価値の連続性を保ちつつMVPや段階的リリースを設計でき、スコープ調整の会話が具体化し、手戻りを減らせる。


問題103

イベントストーミングの特徴として適切なのはどれか。
A. コードレビュー手法
B. ドメインイベントを付箋で大量発散し、境界づけられたコンテキストを探る
C. コスト見積法
D. UIプロトタイプ専用

回答

B

解説

イベントストーミングは「いつ何が起きたか」を軸に業務の因果を可視化し、集団知でドメイン理解を深める。コンテキスト境界や用語の衝突を発見し、設計とチーム編成の境界設計に活かせる点が強みだ。


問題104

DACIの役割構成として正しいものはどれか。
A. Doer, Approver, Checker, Informed
B. Driver, Approver, Contributors, Informed
C. Director, Auditor, Contributor, Inspector
D. Decider, Actor, Collaborator, Informer

回答

B

解説

DACIは意思決定の役割をDriver(推進)、Approver(承認)、Contributors(貢献)、Informed(通知)で明確化する。RACIと同様に責任の所在をはっきりさせ、意思決定の滞りや衝突を減らす効果がある。


問題105

KPI設定の原則として適切なのはどれか。
A. 曖昧でよい
B. SMART(具体・測定・達成・関連・期限)を満たす
C. 指標は多いほどよい
D. 目標値は都度変更

回答

B

解説

KPIは行動を導く指標であり、SMARTの原則で設計することで解釈の余地を減らし、実行可能性が高まる。過多な指標は現場の集中を失わせるため、戦略に関連する少数精鋭で運用するのが効果的である。


問題106

バランススコアカードの四つの視点に含まれないものはどれか。
A. 財務
B. 顧客
C. 学習と成長
D. 物流ネットワーク

回答

D

解説

BSCは財務、顧客、内部プロセス、学習と成長の四視点で戦略を可視化し、因果連鎖で整合させる枠組みである。物流は内部プロセスの一部になり得るが、独立した視点としては定義されていない。


問題107

ビジネスケースに含めるべき項目として最適なのはどれか。
A. 開発手順の詳細のみ
B. 目的、選択肢、費用便益、リスク、成功基準
C. デザインテンプレート
D. 個人評価制度

回答

B

解説

ビジネスケースは投資判断の根拠文書で、現状課題、目標、選択肢比較、費用便益、リスク、成功指標を示す。意思決定者が代替案を含め比較できる形で提示し、プロジェクト中も妥当性を継続検証する。


問題108

ガバナンスとマネジメントの違いとして正しいものはどれか。
A. ガバナンス=日々の運用
B. ガバナンス=方向と枠組み、マネジメント=達成のための実行
C. 違いはない
D. マネジメントは監査

回答

B

解説

ガバナンスは方針・責任・監督・意思決定構造の設計で、何を目指しどう監督するかを定める。マネジメントはその枠組みの中で目標を実現する実務である。両者の役割分担が曖昧だと統治不全を招く。


問題109

コンプライアンスとガバナンスの関係として適切なのはどれか。
A. コンプライアンスがあればガバナンス不要
B. ガバナンスはコンプライアンスを含む広い概念
C. 同義
D. どちらも法務の作業

回答

B

解説

コンプライアンスは法令・規程の遵守、ガバナンスは組織の方向付け・監督全般で、遵守体制の設計や監督も含む。規範に従うだけでなく、目的達成と価値創出の仕組みを整えることが望まれる。


問題110

ステークホルダー顕著性モデルの三要素はどれか。
A. 影響力・関心・信頼
B. 権力・正当性・緊急性
C. 権力・関心・可用性
D. 信頼・緊急性・可視性

回答

B

解説

顕著性モデルは権力(Power)、正当性(Legitimacy)、緊急性(Urgency)で注目度を評価し、関与の優先度を決める枠組みである。三要素の組合せによりタイプが変わり、対応の深度や頻度が最適化できる。


問題111

ワーキングアグリーメント(チーム合意)の目的はどれか。
A. 個人評価の定義
B. チームの行動規範・会議運用・定義の共通理解を明文化
C. 監査報告書
D. 法的契約

回答

B

解説

ワーキングアグリーメントは、コミュニケーションルール、レスポンス期待、会議の進め方、完成の定義などを合意し、摩擦を減らす。明文化により新規メンバのオンボーディングや自己管理が機能しやすくなる。


問題112

エスカレーションパス設計の要点として適切なのはどれか。
A. 担当者に任せる
B. しきい値・責任者・期限・連絡経路を明確化
C. 感情で判断
D. 文書化しない

回答

B

解説

エスカレーションは閾値(影響/緊急度)、責任者、対応期限、連絡手段を定義して初めて機能する。基準が曖昧だと対応が遅れ、被害が拡大する。定例レビューで妥当性を見直す仕組みも必要である。


問題113

インシデント管理と問題管理の違いで正しいものはどれか。
A. 同義
B. インシデントは復旧最優先、問題は根本原因の解明と恒久対策
C. どちらも恒久対策
D. どちらも復旧不要

回答

B

解説

インシデント管理はサービス復旧までの時間短縮が目的、問題管理は再発防止のため原因を分析し恒久策を実装する。両者は連携し、緊急対応と構造的改善の役割分担で信頼性を高める。


問題114

根本原因分析(RCA)の適切な進め方はどれか。
A. 直感で決める
B. 事実の時系列整理と5Whysや魚骨図等の手法で検討
C. 犯人探し
D. 記録を残さない

回答

B

解説

RCAはデータや証跡を基に、現象・要因・背後の仕組みを分離して検討する。手法は目的ではなく、再発防止策を検証可能な仮説として定義し、追跡管理することが成果に直結する。


問題115

KPIのアンチパターンとして最も適切なのはどれか。
A. 先行指標の設定
B. 虚栄指標(PV等)だけで意思決定
C. データ品質管理
D. 目標と施策の因果仮説

回答

B

解説

虚栄指標は見栄えは良いが因果が曖昧で行動に結びつかない。先行・遅行の組合せ、統計的妥当性、データ品質の担保が重要で、指標は意思決定を導く設計でなければ意味を持たない。


問題116

ベンダ評価で用いられる重み付け評価法の利点はどれか。
A. 価格だけで決まる
B. 複数基準を重みで総合点化し比較可能にする
C. 主観のみで決める
D. 交渉不要

回答

B

解説

重み付け評価は価格、技術適合、実績、リスク、体制などを基準化し、合意済みの比重で点数化する。意思決定の透明性が高まり、ステークホルダー間で納得性のある選定がしやすくなる。


問題117

非価格要素として適切なのはどれか。
A. 利幅
B. 品質、納期信頼性、保守性、拡張性、セキュリティ
C. 競合他社の噂
D. 営業担当の好み

回答

B

解説

総所有コストを左右するのは価格だけではない。品質、信頼性、ライフサイクル保守、拡張性、セキュリティ、契約条件などが長期の価値とリスクに直結する。評価基準に体系的に組み込む必要がある。


問題118

支払条件がキャッシュフローに与える影響で適切なのはどれか。
A. 影響しない
B. 前払はキャッシュ流出を早め、後払は逆
C. どちらも同じ
D. 分割は不可

回答

B

解説

支払サイトは運転資金に直接影響する。前払は資金を早く拘束し、後払・マイルストン分割はキャッシュを平準化する。価格だけでなく支払条件を含む総合取引条件で交渉するのが実務的である。


問題119

契約変更(チェンジオーダー)の適切な扱いはどれか。
A. 口頭で合意して良い
B. 影響評価と合意文書化、価格・納期の調整反映
C. すべて無償
D. ベンダ任せ

回答

B

解説

スコープ変更はコスト・スケジュール・品質に影響するため、正式な変更手続きを通し、合意事項を契約文書に反映する。後日の争いを防ぎ、透明性のあるガバナンスを担保する基本運用である。


問題120

知的財産権の取り決めで重要な論点はどれか。
A. 仕様書の字体
B. 成果物の権利帰属、利用範囲、再利用可否、第三者権利の扱い
C. 納品時の箱の色
D. 名刺交換

回答

B

解説

IPの帰属とライセンス条件は再利用や派生開発に直結する。第三者コンポーネントの権利状況、オープンソースの遵守、保証・補償範囲も明確化が必要。曖昧さは法的リスクとコスト増を招く。


問題121

オープンソース利用で一般的に正しい配慮はどれか。
A. 表示義務は無視
B. ライセンス条件(複製・改変・再配布・表示)を順守し台帳管理
C. 商用利用不可
D. 全てGPL

回答

B

解説

OSSはライセンスにより義務が異なる(表示、ソース開示、同一条件配布など)。採用時は成分・版の台帳化と脆弱性監視、法務レビューを行い、配布形態に応じた遵守措置を講じることが重要である。


問題122

構成管理(CM)でCI(構成項目)に含めるべきものはどれか。
A. コーヒー代
B. ソース、バイナリ、設定、スクリプト、ドキュメント等
C. 口頭の約束
D. 机の配置

回答

B

解説

再現性と監査可能性のため、ビルドに関わる成果物や設定、運用スクリプト、手順書までCIとして識別・版管理する。変更の影響範囲を特定し、環境差異による障害を防ぐ基盤となる。


問題123

ベースラインとバージョン管理の関係で適切なのはどれか。
A. 無関係
B. ベースラインは承認比較基準、バージョンは履歴管理
C. どちらも承認不要
D. どちらも最新だけ保持

回答

B

解説

ベースラインは承認された計画・仕様の比較基準で、変更は正式承認が必要。バージョン管理は履歴・差分を保持して再現性を担保する。両者を連動させることで統治と実装の整合が保たれる。


問題124

データ移行方式の説明として適切なのはどれか。
A. ビッグバン:一括切替、リスク集中
B. 並行稼働:一括停止が前提
C. 段階移行:メリットはない
D. いずれも検証不要

回答

A

解説

ビッグバンは一度に切替えるため短期決着だが失敗時の影響が大きい。段階移行や並行稼働は検証・ロールバックが容易だが運用負荷が増える。データ整合性と移行手順のリハーサルが成功の鍵となる。


問題125

UAT(受入テスト)の主目的はどれか。
A. 単体の内部品質確認
B. ビジネス要件・業務手順に対する受入基準の充足確認
C. コード規約チェック
D. デプロイスクリプトの速度計測

回答

B

解説

UATはユーザ視点で業務シナリオと受入基準の充足を確認し、本番運用に耐えるかを判断する工程である。機能仕様だけでなく手順・権限・データ・教育も含め、運用準備が整っているかを総合的に検証する。