「目も当てられない」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「目も当てられない」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「目も当てられない」という慣用句は、日本語の中で非常に感情を込めて使われる言いまわしのひとつです。意味としては、「あまりにひどくて見ていられない」「惨めすぎて目をそむけたくなるほどひどい」状態を指します。これは、何かが手の施しようがないほどに壊れていたり、失敗していたり、悲惨な状況に陥っていたりするときに用いられる言葉です。たとえば、失敗したプレゼン、散らかり放題の部屋、無残に終わった恋愛関係など、多くの場合でその状況の「取り返しがつかない様子」や「見るに堪えないほどの痛ましさ」を含んでいます。

英語においては、「It’s too awful to look at」「It’s unbearable to see」「It’s a complete mess」「It’s disastrous」などが近いニュアンスを持つ言い方です。ただし、この言い回しの持つ情緒や感情のこもり方は日本語独特のものであり、英語で直訳してしまうとやや軽く聞こえる場合もあります。英語で同様の感情を伝えたいときには、感嘆詞や感情のこもった言い方で補足することが多いです。

この慣用句が使われるのは、日常生活だけでなく、ビジネスや報道、対話、ブログやエッセイなどでも広く見られます。ネットニュースやSNSでもよく目にすることがあり、特に誰かの過ちや災害、失敗、暴露記事などに対して「目も当てられない」と表現されることで、客観的な立場を取りつつ感情を強く伝える効果があります。なお、この言葉には少し冷たさや突き放すような印象があるため、使う相手や場面には注意が必要です。

「目も当てられない」の一般的な使い方と英語で言うと

・彼のプレゼンは準備不足が目立ち、内容もバラバラで、正直なところ目も当てられないほどひどかった。 (It was such a terrible presentation with no preparation that it was honestly too awful to watch.)

・部屋の中はゴミが散乱していて、まるで災害現場のようで目も当てられない状態だった。 (The room was so messy and full of garbage that it looked like a disaster zone and was unbearable to look at.)

・試合は一方的な展開で、相手チームが圧倒的に強く、こちらのプレーは目も当てられないほどだった。 (The match was so one-sided that our team’s performance was too poor to watch.)

・彼女の失恋後の落ち込みようは、周囲が声をかけられないほどで、本当に目も当てられない状態だった。 (She was so devastated after the breakup that it was heartbreaking and unbearable to witness.)

・イベントの運営は完全に混乱していて、案内も不十分で、参加者の多くが目も当てられない状況に戸惑っていた。 (The event was in total chaos with poor guidance, leaving participants confused and unable to bear the disarray.)

似ている表現

・見るに堪えない
・聞くに耐えない
・惨憺たる
・無惨なありさま
・取り返しのつかない

「目も当てられない」のビジネスで使用する場面の例文と英語

ビジネスの現場では、「目も当てられない」という言葉は慎重に使用する必要があります。基本的には、報告書、ミスの分析、改善提案の際に、状況の深刻さを伝えるために用いられることがあります。ただし、感情的すぎたり相手を責める印象を与えかねないため、社内での共有や改善策を促す目的で使うよう配慮が必要です。

・今回の進捗管理は報連相がまったくできておらず、目も当てられないほど混乱した状態に陥っておりました。
(The progress management this time lacked proper communication, resulting in a chaotic state that was too disorganized to ignore.)

・前回のトラブル対応は現場が完全に機能しておらず、目も当てられない事態となりました。
(The previous trouble response was so dysfunctional on the ground that it led to an unbearable situation.)

・報告資料の誤字脱字や事実誤認が多く、目も当てられない出来でした。
(The report was full of typos and factual errors, making it unacceptable and difficult to review.)

・クライアント対応が全くできておらず、苦情が殺到するなど、目も当てられない状況が続いています。
(The client service was so poor that complaints flooded in, and the situation remains disastrous.)

・今期の売上結果は、目標を大きく下回り、目も当てられないほどの赤字となっております。
(This quarter’s sales results fell significantly below target, resulting in a financial loss too severe to overlook.)

「目も当てられない」は目上の方にそのまま使ってよい?

「目も当てられない」という言い回しは、その言葉の持つ響きや印象から見て、目上の方や取引先に対して直接的に使用するにはやや強すぎると考えられます。特に相手を批判するように聞こえてしまう可能性があり、不快にさせたり、感情的な印象を与えてしまう恐れがあります。社内の上司との会話であっても、直接的に「目も当てられない」と表現するのではなく、やわらかい表現や遠回しの言い方で伝えるのが無難です。ビジネスの世界では、言葉の選び方ひとつで相手の心象が大きく変わるため、このような感情のこもった慣用句は慎重に扱うべきです。

・直接的な否定を避ける
・主観的な表現より事実を優先する
・感情的な語彙を避ける
・婉曲的な伝え方を工夫する
・第三者の評価として伝える方法を検討する

「目も当てられない」の失礼がない言い換え

・状況が非常に厳しく、慎重な対応が求められると認識しております。
・現在の状態は多くの課題を抱えており、改善の余地が大きいと感じております。
・現場の混乱が顕著であり、早急な立て直しが必要とされております。
・今回の結果については重く受け止めており、今後の対応を真剣に検討しております。
・対応内容については再度精査が必要と感じており、今後の改善策に反映してまいります。

適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?

書き出し

・本件につきまして、深刻な問題が発生していることをまずお伝え申し上げます。
・この度の状況につきましては、私どもとしても重く受け止めております。
・ご迷惑をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。現状をご報告いたします。
・ご報告が遅れまして申し訳ございません。現在の事態についてご説明いたします。
・先日発生した件につきまして、詳細をご説明させていただきたくご連絡いたしました。

締めの挨拶

・このたびの事態を真摯に受け止め、今後の対応に万全を期してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
・改めて深くお詫び申し上げるとともに、再発防止に全力で努める所存でございます。
・今回の件につきましては、ご指摘を真摯に受け止め、改善に努めてまいります。
・至らぬ点が多々ありご迷惑をおかけしましたが、何卒引き続きのご指導を賜りますようお願い申し上げます。
・このようなご報告となり誠に恐縮ではございますが、引き続き誠心誠意取り組んでまいりますので、ご容赦くださいますようお願い申し上げます。

注意する状況・場面は?

「目も当てられない」という言葉は、感情のこもった強い言い回しであるがゆえに、使用する場面には十分な注意が必要です。特に相手の失敗や落ち度に対して使うと、非難しているように受け取られる可能性があり、人間関係に悪影響を及ぼす恐れもあります。また、本人が関わっている状況を「目も当てられない」と形容することは、相手に対する配慮を欠いた印象を与えるため、避けた方が良いでしょう。感情的な響きを持つため、ビジネスメールや会議での発言では、冷静さを欠くようにも見られてしまいます。

・相手の失敗を直接的に指摘するとき
・悲しみに暮れている相手に対して使用する場合
・社外の人間に業務上の問題を伝えるとき
・大勢の前で他者の行動を評価するとき
・冷静さが求められる場で感情的に話す場合

細心の注意払った言い方

・現在の状態については厳しい評価をいただいており、私どもも真剣に受け止めて改善に努めております。
・業務の遂行にあたり、現時点では多くの課題が浮き彫りとなっている状況と認識しております。
・大変恐縮ではございますが、今回の対応には多くの反省点があり、見直しが必要と判断しております。
・結果につきましてはご期待に沿えないものとなり、深く反省しております。今後の再発防止に尽力いたします。
・状況が厳しいことを踏まえ、関係者一同で真摯に協議を重ね、早急な改善に取り組んでおります。

「目も当てられない」のまとめ・注意点

「目も当てられない」という慣用句は、深い失望や混乱、悲惨さを強く表現する際に使われる印象的な言葉です。そのため、感情的な響きがある一方で、使い方を誤ると相手に不快感を与えてしまうリスクも伴います。特に、誰かの行動や成果に対してこの言葉を使う場合、その人を否定しているように感じられてしまう可能性があります。また、ビジネスの現場では、客観的かつ建設的な言い回しが求められるため、「目も当てられない」のような主観的で感情的な表現は避けるべきです。代わりに、「厳しい状況」「課題が多い」「再検討が必要」といった具体的で穏やかな言い回しを心がけることで、誤解を招かずに問題点を指摘することができます。使いどころと相手との関係性をしっかり見極めたうえで、慎重に用いることが大切です。