ツンデレのハーマイオニー視点でハリーポッター全編を語る、最後は?その後は?AI回答

ツンデレのハーマイオニー視点でハリーポッター全編を語る、最後は?その後は?AI回答

『賢者の石』:ま、魔法学校に入るだけで浮かれるなんて…バカじゃないの!?…でも、あなたがいたから…助かったわよ

私の名前はハーマイオニー・グレンジャー。
誰よりも勉強ができて、誰よりも準備が早くて、誰よりも冷静な──はずだった。
ホグワーツに来るまでは、そう信じて疑わなかったのよ。ええ、本当に。

だって、魔法の世界に行くって決まった時、私、図書館にこもって魔法理論を一通り頭に入れたのよ?
呪文も予習済み。理論も完璧。教科書の注釈まで全部暗記。
…ふん、これで誰にもバカにされないって思ってたの。
だって私、マグル生まれだし、誰かに「にせもの」って言われるのが嫌だったから。

でもあの列車よ。ホグワーツ特急。
始まりの瞬間って、人生でそう何度もあるものじゃないけど、私はまさにあそこで人生を変えたの。

ドアを開けたとき、いたのよ。あの二人が。
そう──ロン・ウィーズリーと、ハリー・ポッター。

なんて言うか…
……最初の印象?うん、最悪だったわよ。ほんとに。

まず、食べ物散らかしてるし、礼儀はなってないし。
ハリーの方は黙ってるけど、なんか私の言葉にちょっとだけ口角上げるし…。
なに?笑ったの?バカにしてるの?ああもう、なんなのよ!って。

でもね……私、あそこで引き返さなかった。
なぜか、足が止まらなかったの。

…たぶん、ね。ちょっとだけ「気になった」のよ。特にあの黒髪の方。

あ、ちが、違うからっ!
「有名人」だからってだけで、別に……興味とか、そういうんじゃないの。
気になったのは、その……知識レベルよ。教科書読んでるのかとか、ちゃんと理解してるかとか…っ。

──うるさいわね、察しなさいよ。

入学初日、組分けのときもドキドキしたけど、私は当然のようにグリフィンドールになった。
スリザリンなんて……冗談じゃないわ。
だって、あの金髪の子──マルフォイくん?何よあれ。生意気で、嫌味ばっかりで。
……ま、まああれはあれで、お坊ちゃまらしいと言えば…いや、何でもないわ。忘れなさい。

とにかく、グリフィンドールで私の学校生活は完璧になるはずだったの。
規則は守るし、勉強は出来るし、先生にも褒められるし──
そう、私は「模範生徒」になる予定だったのよ。

でも、そこでまた、あの二人よ。
まっっっったく規則を守る気がない!
呪文もいい加減だし、授業中におしゃべりするし、猫を魔法でふくらませようとするし!
ほんとにもう、なにやってんのよバカ!

…でもね、ある日、聞いちゃったの。
私の悪口。ロンの声だったわ。
「自分のこと何でも知ってるって思ってる、ほんとムカつくよな」とか何とか。

……笑えるでしょ?
私、泣いちゃったのよ。

なによって。
わたし、間違ったこと言ってないのに。
ちゃんとルール教えてあげただけなのに。
それがそんなにウザいの?
ねえ、何なのよ…。

あの夜、一人で泣いてたトイレに、トロールが現れたときも、
「どうせ誰も助けに来ない」って思ってたの。

でも、来たのよ。
……ハリーと、ロンが。

あの時は……正直、言葉にできなかった。
私、命拾いしたっていうより、心を拾われた気がしたのよ。

べ、別に感謝してるとか、恩を感じてるわけじゃないわよ!?
た、たまたま居合わせただけでしょ!?
でも……ちょっとだけ、嬉しかった、かな。

それからは、もう…流れるように仲良くなっていったわ。
誰が言い出した訳でもないのに、3人でいるのが当たり前になって。
バカな冒険ばっかりしてるけど、なんか放っておけないっていうか。
あいつらほんっとに世話が焼けるんだから!

ハリーがクィディッチの試合に出るって決まったときも、
別に心配してないわよ?
ただ、ちょっとだけ、気になって見に行っただけ。
観察よ。観察!統計的な、科学的な関心!

それに、試合中に誰かが呪文をかけてたっぽいって時も、
私が見つけたの!私が助けたの!
……って言いたいのに、みんな「ハリーすごい!」ばっかり!

あのね、ちょっとくらい私にも感謝しなさいよね!!!!

……ごめん、ちょっと取り乱したわ。

でも、本当にあの子って、なんていうか……不器用なのよ。
人に頼るのが下手だし、ひとりで背負いすぎるし。
だからこそ、支えてあげなきゃって思っちゃうのよね……はっ、な、なに言ってんの私!?

で、最後の地下の謎解きね。
私は途中で戻ることになったけど、ポッターが全部進んでいって……
「あなたなら、ちゃんとできる」って、あの時そう思った。

べ、別に信頼してるとかじゃないんだから!
ちょっと、期待してただけ!
……でも、やっぱり、すごかったわ。

ハリー・ポッターって、なんていうか……
バカで無鉄砲で、でも──
ほんのちょっとだけ、ずるいくらいカッコいい時があるのよ。

それがまた、腹が立つのよね。

というわけで、初年度終了。
私は別に、ハリーやロンが好きとかじゃないわよ!?
ただ……一緒にいると、落ち着くっていうか……

も、もう、知らない!!!!!

『秘密の部屋』:何よその顔!心配なんかしてないってば!…泥…とか…言われたとき、ちょっとだけ…怖かった

別に、また今年も同じメンバーで学校生活が始まるからって、特に嬉しいわけじゃない。
ハリーとロンと、また同じ寮で、また同じ授業を受けて、またあのバカみたいな騒ぎに巻き込まれるんだろうなって、ため息しか出ないわよ。ほんっと、学問に集中させてほしいのよね。私は「学び」に来てるの。…たぶん。

でも──今年の始まりは、ちょっと変だった。
ハリーが、ホグワーツ特急に乗り遅れたのよ。まったく!信じられない!
自動車で空を飛ぶなんて、規則違反もいいところ!命に関わるっていうのに…!
あいつら、ほんっっっとにバカ!二人ともバカ!!

でも……無事に着いてくれて、ちょっとだけ、ほっとした。
って言っても、全然!心配してたとかじゃないのよ!?
ただ…今さら二人抜きで授業受けても、つまらないだけ、っていうか……別に……。

あのね、今までとちょっと違ったのは、「言葉」の重さだったの。

ある日、マルフォイが言ったのよ。
──「泥血」って。

あの瞬間、私は一瞬だけ「何が起きたのか」が分からなかった。
頭では知ってた言葉よ?
でも、自分に向かってそれが投げつけられた瞬間……身体が、固まったの。

私、何も言えなかった。
何もできなかった。
ただ、心がすごく、痛かった。

ロンがすぐに怒ってくれた。ハリーも、目を鋭くした。
でも、私……本当は、それがすごく、嬉しかった。
……ちがうわよ!?感動とかじゃないからね!?
味方がいてくれるってことが、ほんの少しだけ──
あ、あぁもう、なんでもないっ!!

それでも、私は冷静でいようとしたの。
知識と論理で、それを超えようとした。
あいつらに負けたくなかった。
私がマグル出身だからって、魔法を語る資格がないなんて……絶対に、認めたくなかった。

だから、図書館にこもって本を読み漁った。
秘密の部屋?スリザリンの継承者?血統?
──全部、私の頭に叩き込んでやるって、思った。

…それにしても、事件が多すぎるでしょ。
猫が石になったり、壁に血文字が浮かんだり、
「継承者が誰か」なんて校内がパニックになって。

ポッターがまた、騒ぎの中心になるわけよ。
もう、いい加減慣れたけど、あれは絶対自覚してないわね。
「僕が継承者なんじゃないか」って落ち込んだりしてるの、…ちょっとだけ、かわ…いや、バカバカ!なに考えてるのよ私!

でも、あいつ……蛇語まで喋れるっていうじゃない。
しかも、本人は「知らなかった」って。
もう、何なのよ!?どれだけ秘密抱えてるのよあんた!
友達なら、そういうのは早めに教えるべきでしょ!?ねえ、聞いてる!?
(本人、まったく悪気なし。ああもう、ムカつく!!)

で、例によって、私が推理して、計画して、そして──また図書館に籠るってわけ。
でも、今回はちょっと違った。

ポリジュース薬よ。
禁書よ?禁止されてる魔法よ?
私がそれに手を出すなんて、ほんと、あり得ないことなんだから!

でも…二人が「やるしかない」って言ったとき、
私、何も言わなかった。

……本当は、私が一番やる気だったんだけど。

それにしても、あの薬の副作用……猫って。
私の理論だと完璧だったのに、なんで間違った毛を…!?
信じられない。ああ、でも……ちょっと笑ってくれたから、まあ、いっか。
……別にあんたたちに心配されたからって、嬉しいわけじゃ──
ちょっとだけ、泣きたくなっただけよ。

でも、そこで終わらなかったのよね。
バジリスク。石化。被害が拡大していく中で、
私自身が──やられた。

気づいたときには、もう、意識はなかった。
ただ、誰かが来てくれるって、信じてた。
…信じたくなかったのに、信じてしまってた。

私が残したヒントを、ハリーが見つけてくれた。
私が信じた「知識」が、彼の手で生きた。

なんなのよ…もう。
……ちょっとだけ、誇らしかったわよ。ばか。

目が覚めたとき、あの二人が顔を覗き込んでた。
ロンは真っ赤な顔で、「よ、よかった」なんて言って。
ハリーは、相変わらずの優しい目をしてた。

私、あの時、笑ったのか泣いたのか、覚えてないの。
でも──

──生きてて、よかったって思った。

ねえ、あんたたち。
私ね、ツンツンしてるし、怒りっぽいし、うるさいかもしれないけど。
それでも……私は、あんたたちがいてよかったって、ちょっとだけ、そう思ってるんだから。

別に言わないけどね!!
こっち向かないでよ、バカ!!!!!

『アズカバンの囚人』:時間を操る魔法とか、私が使うから成功しただけ!…ロン、あんたにだけは心配されたくなかったんだからね!

わたしね、もう今年は絶対に「感情に振り回されない」って決めてたのよ。
一年生、二年生と、毎年「トラブルばっかり」でしょ?
もう、ばかばかしいと思ったの。知識があるのに使わせてもらえないとか、正しいこと言ってるのに聞いてもらえないとか──そういうの、もう、疲れたのよ。

だから三年生の私の目標はただ一つ。
「完璧な時間管理」。

授業は全部取る。成績は全て首席。全教科制覇。
だって、できるのよ?私は他の子よりも効率的で、集中力もあるし。
……まぁ、そのために、ちょっとだけ“特別な許可”をもらったけど。

何?時間を戻せる魔法道具、タイムターナー?
べ、別にすごくないから!あれがあるからって、誰にでも扱えるわけじゃないんだからね!
大人でも危険なのに、私が許されたのは、それだけ“信頼されてる”からなのよ……ふふ、当然でしょ?

でも──思ってたより、ずっとしんどかった。

授業が重なるたび、脳が熱を持ったように疲れていく。
朝の授業の後に昼の授業、その後にまた朝に戻って別の教室。
正直、何度か「今がいつなのか」分からなくなったこともある。
それでも、私がやめられなかったのは──

……あの二人に、置いていかれたくなかったから。

あいつら、ほんともう、バカで、乱暴で、勉強もしないで、いつもトラブルに首突っ込んで。
でも、なぜか……気づいたら、いつも誰かの役に立ってるの。
その中心にいるのは、いつも──ハリー。

彼の周りには、風が吹いてる気がした。
何かが起こる気配。誰もが気づいてる。
──そして私も、気づいてた。
あの人が、誰よりも「自分を犠牲にして誰かを守る人」だってこと。

でも、私はそれが、嫌だった。

だって、自分を犠牲にしないでって、言えないのが悔しいじゃない。
「あなたのこと、心配してる」なんて、そんな簡単に言えないわよ。
私が言ったら、きっと本気にされない。
「優等生のハーマイオニーに叱られた」くらいにしか、思わないんでしょ?

そんなの、冗談じゃない!

でもね、今年は、何かが違ったの。

まずはハグリッドよ。
彼がバクビークのことで責められてて──わたし、許せなかった。
どんな理由があっても、あんなに優しい人を悪者にするなんて。
だから私は戦った。書類も読んだし、異議申し立ても出したし、ありとあらゆる論理を尽くした。

でも……結果は「処刑」。

そのとき、私の中の何かが「ぷつん」と切れたの。

ロンが「落ち着けよ」とか言ってきて、あんた何もしてないじゃない!って叫んだのよね。
そしたら、彼、言ったのよ。
「……お前、なんか最近、おかしいぞ」って。

おかしくなんかない!!
ただ……怖かったのよ。
「正しさ」が通じない世界が、こんなにあるなんて思わなかった。

そして、その夜──例の“地図”が暴走して、スネイプ先生の部屋に乗り込むことになったの。

なんで私、止めなかったのかって?
止められるわけないでしょ。ハリーがあんな顔してるのに。
あの目で見つめられて、「信じて」って言われたら、……なによもう……ずるいじゃない。

その後のことは、正直あまりよく覚えてないの。

シリウス・ブラックが現れて、ロンが怪我して、狼男の正体が分かって、
ハリーが、両親の死と向き合って──
それを全部、私は「タイムトラベルしながら」見ていた。

そう、わたしが──
ハリーと一緒に時間を遡って、もう一度世界をやり直したのよ。

ねえ……すごいと思うでしょ?
でも、わたしにとっては、ただただ苦しかったの。
ハリーが目の前で倒れて、叫んで、
「お父さんが来てくれる」って信じて……でも、誰も来なくて。

その時よ。
ハリーが、自分自身で自分を救ったの。
自分の未来の姿が、自分を励ましたのよ。

……もう、なによそれ。
私なんか、何もできなかったじゃない……。

でも、彼は笑ったの。
「ありがとう」って。

私はただ、時計を巻き戻しただけ。
何かを変えたのは、結局ハリーだった。

でも、でもね──

「隣にいてくれて助かった」って言ってくれたの。

その一言が、私のすべてを救ったの。

それで気づいたの。
私、あの人の「全部」を信じてた。
理屈じゃない。論理でもない。
それは……たぶん、「好き」とか、そういうやつ。

──は!?なに言ってんの私!?
ち、違う!!そういうんじゃなくて、尊敬とか、そういう……!!
もうやだ!脳みそ巻き戻したい!!!

……まあいいわ。
今年は、泣くことも多かったけど、笑うこともたくさんあった。
ロンが、ちょっとだけ格好よく見えたのも、たまたま!きのせい!!
私がふたりの隣にいるのは、「必要だから」。
べ、別に、寂しいからとかじゃないんだからっ!!!

──ハリー、ロン。
来年もまた……一緒にいてあげても、いいわよ?

……感謝なさいよ、バカ!!

『炎のゴブレット』:べ、別にあんたがパートナー見つからなくて同情したわけじゃないのよ!…でも、もうちょっと早く誘ってくれてたら…!

今年もまた、どうせまた何かが起こるんだろうな──って、正直もう慣れたの。
でもね、今年はちょっとだけ違ったのよ。
だって、あの三大魔法学校対抗試合──トライウィザード・トーナメントよ?
歴史的で格式高い大会、理論的にも文化的にも極めて貴重な機会なのよ?
私、正直に言うけど…ちょっとだけワクワクしてたの。

なのに。
なのにね……どうして、あなたが、選ばれるのよハリー。

しかも、年齢制限を超えてないのに。
どう考えてもおかしいでしょ?何か細工したに決まってる。
べ、別に怒ってるわけじゃないの。ただ──なんで私には説明してくれなかったの?

いつもは何でも話してくれるのに。
困ったときは一番に私を呼んでくれるのに。
なんで、今回は“ひとり”で全部抱え込むのよ…。

ロンが怒ってるのも、分かるわよ。
でも、私にはわかるの。
ハリーは、自分で望んだわけじゃない。
……誰よりも「断ろうとしてた」ってこと。

でも、それを言っても、誰も信じないの。
私がいくら説明しても、ロンもハッフルパフも耳を貸さない。
もう……ばっかみたい。正しさが通じないなんて。

──私、またひとりになった。

でも、そんなときでも、ハリーは前を向いてた。
タスクに向かって、命がけの挑戦に向かって、
「負けない」って言ってた。

だから、私は本を読んだ。
資料を漁って、ドラゴンの習性を調べて、呪文の角度を試して、
たとえ「部外者」でも、私は「あなたを助けたかった」。

それだけよ。
べ、別に……心配してたとかじゃないわよ!

でも──でもね……

一番困ったのは、舞踏会よ。
そう、あのユールボール。

パートナー探し。
「誰と行くか」が、まるで人生の一大事みたいな空気。
女子たちは浮かれてたわ。「誰が誘ってくれるか」って、はしゃいで。
私?興味ないわよ。そんなの。ただの社交イベントでしょ。

──そう思ってたのに。

「ハリーと行くのかな?」
「ロンと一緒に来ると思ったのに〜」

そんな声が、毎日のように聞こえてくるのよ。
何なのよ。どうして、私が“そういう目”で見られるの?
別にいいじゃない、私は学びに来てるのに……!

……でも、
少しだけ──期待してたのかもしれない。

誰かが、わたしに声をかけてくれるって。
あの二人のどちらかが、
「一緒に行こう」って、言ってくれるんじゃないかって。

でも、誰も何も言ってくれなかった。

だから──先に決めてやったわよ。
クラムよ。あのクラム。
ダームストラングの代表で、世界的なシーカーで、冷静で、静かで、少し不器用な──
…あら、なに赤くなってるのよ私。

彼は、本を読んでる私に近づいてきた。
他の人と違って、騒がず、騒がれず、
静かに、ただ「一緒に踊ってくれますか」とだけ。

私は、思わず「はい」って言ってた。

だって、誰も……誘ってくれなかったから。

舞踏会の夜。私はドレスを着て、髪を整えて、
いつもとは少し違う自分を鏡に映した。

そして、階段を降りると──
そこにいた、ロンの目が……まるで、知らない人を見るようだった。

「何でクラムなんだよ」

そう言われて、
「じゃあ、誰が誘ってくれたのよ」って、叫びたかった。

でも、言わなかった。
言えるわけないでしょ。
だって、私……ロンに、誘って欲しかったんだもの。

踊りながら、クラムが「君は強い人だ」と言ってくれた。
でも、強くなんかない。
私はずっと、ひとりになるのが怖くて、
置いていかれるのが怖くて、
……でも、感情をぶつけるのが下手すぎるだけ。

ハリーは、一歩ずつ試練を越えていく。
ロンは、ちょっとずつ私の視線から目を逸らしていく。
私は──取り残されたまま、笑うしかなかった。

でも、
水中の試練で、ロンが私を“最も大切な存在”として助ける対象に選ばれたとき──
胸が、苦しくなった。

何よそれ。
どうして。
何で、そういうとこだけ“ズルい”のよ……。

でも、嬉しかった。
本当に、嬉しかったの。

だから私は、最後の迷宮で、
ただただ、あの二人の帰りを待ってた。

結果は──悲しかったわ。
セドリックが……亡くなった。

ハリーが泣いた。
私も、涙を止められなかった。

死って、こんなに近いものだったのね。
私たちは、子どもじゃなくなったんだわ。

もう、“好き”とか“意地”とか、そんなものだけじゃ、生きていけない。

だからこそ、来年こそ、
ちゃんと……気持ちを言葉にしないとって思ったの。

……できるかは、分からないけど。

でも、私、ちょっとだけ信じてみる。
自分の気持ちと、あの人たちと、
そして──この世界と。

『不死鳥の騎士団』:あんたってほんとに無鉄砲!……仕方ないから付いてってあげるのよ、責任感で!そう、責任だけ!

今年のハリーは──“黙ってた”。
いつも以上に、何も言わなかった。
でも、その沈黙が何より怖かった。

夏、ダーズリー家で起きた事件。
吸魂鬼。
省の無視。
ダンブルドアの沈黙。
そして、魔法界全体の“否定”。

わたし、許せなかった。
何がって──あのハリーが、あんな目をするなんて。

あんなに強くて、まっすぐで、
誰よりも勇敢で、いつも誰かを救ってきたハリーが、
まるで「自分の存在そのものを疑ってる」ような顔をするなんて──

──そんなの、冗談じゃないわよ!

新聞が彼を「嘘つき」と罵り、
省が「虚言者」と決めつけ、
周囲が「危険分子」とさえ囁き始めたとき、
私は初めて、言葉ではなく“信じること”の大切さを思い知った。

「証拠なんていらない」
私は──“あなたがそう言ったから”信じる。

べ、別にそれが特別な意味じゃないのよ!?
ただ、論理的に考えて、
彼が嘘をつく理由なんて一切ないってだけで……!

──あぁもう、言い訳しなくちゃいけないこの感情が、一番腹立つ!!

 

■アンブリッジという悪夢と、怒りを超えて

そしてあの女よ。
ドローレス・アンブリッジ。
省の手先でありながら、「教育」と称して生徒を抑圧する女。

許せなかった。
教科書以外を禁止?実践禁止?
理論だけで防衛魔法を語るなんて、そんなの“勉強”じゃないわ!

私がこれまで学んできたすべてが、彼女の手で切り捨てられていった。
そして彼女は、ハリーを……彼の「正しさ」を、徹底的に潰そうとした。

──わたし、怒りを通り越して、震えた。

「ダンブルドア軍団」。
わたしが名付けたわけじゃないけど、密かに気に入ってるの。
自分で言うのもなんだけど、正直、作戦としては完璧だったと思うのよね。
隠し部屋を確保して、日程を調整して、出席管理も工夫して、
ハリーを講師に据えて、生徒たちの士気を高めて──

……でも本当はね。
彼をもう“ひとり”にしたくなかっただけなのよ。

だって、あんな顔──
「誰も信じてくれない」って顔、もう見たくなかったから。

でも、それが彼を余計に追い詰めていたのかもしれないって、
後になって気づいた。

あいつはね、何でも「自分で背負おう」とするのよ。
誰かが「支える」ことを、罪のように思ってる。
でもね、言ってやりたかった。

「たまにはこっちも、頼らせなさいよバカ」って。

もちろん、言えなかったけど。
……そんなの、言えるわけないじゃない。

 

■親友の喧嘩、そしてひとりぼっちの苦しさ

わたしたち──三人組の関係も、少しずつ変わってきた。
ロンが、なんだか拗ねることが増えて、
ハリーは、それに気づかないふりしてて、
私?私は、ただの通訳係みたいになってた。

でも──時々、ふたりとも、置いてけぼりにするのよ。
“女だから”っていう感じじゃなくて、
“何となく違う人種”みたいに思われる瞬間がある。

わたしだって、笑いたいのに。
バカやりたいのに。
一緒に怒りたいのに。

でも、そうやって感情を爆発させるのが苦手で、
つい理屈を並べちゃって、気づいたらまた──

「うるさい」って言われる。

……うるさくなんか、ないのに。

ほんとは、私の中だって叫んでるのよ?
「寂しい」って。
「置いてかないで」って。

でも、そう言ったら、絶対泣くから。
泣いたら絶対、誰かに見られるから。
だから言わない。

強いフリをするの。
わたしが泣かないように、ハリーも笑えるように。
ロンが気まずくならないように。

……もう、誰か褒めなさいよ、私のこの努力!!!

 

■省への侵入と、絶望のあの夜

戦いは、突然始まった。
シリウスが──彼の“家族”が──危ないって言われたら、
彼が飛び出すのなんて、わかってた。
だから私も行った。

べ、別に心配だったからじゃなくて、
一人で危険なことをするのが無謀だから、
危機管理として同行しただけで……!

……もう、いいでしょ。
はいはい、心配してたの。思いっきり。

ハリーがあの部屋で立ち尽くしてる姿を見た時、
わたしは──すべてを殴り壊したかった。

誰が悪いとか、そんな話じゃないの。
ただ、世界が間違ってるって叫びたかった。

シリウスが……消えた。

あの叫び。
あれは、わたしの心を突き刺した。

そして、わたしは思ったの。

こんなに辛いことがあって、
こんなに泣いて、
それでも「生きていくしかない」って、
どれだけ無茶な人生なのよ……って。

 

■再会の朝と、伝えられなかった言葉

戦いが終わって、朝になったとき、
私は、ハリーの横に座ってた。

「何も言わないで」って目をしてたから、
私も黙ってた。

でもね、ほんとは言いたかったの。

「バカ」って。
「死ぬかと思った」って。
「…でも、あなたのそばにいられて、よかった」って。

でも、全部飲み込んで、
代わりに言ったの。

「図書館の本、何冊か予約しておいたわよ」って。

それが、私なりの“告白”だったの。

分かってる。
伝わってないのも、分かってる。

でも、それでいいの。
今はまだ、それでいいの。

『謎のプリンス』:ロンのバカ…!別に嫉妬なんかしてないわよ、ちょっと気になっただけじゃない!

なんでこんなにモヤモヤするのか、自分でも分からなかった。
別に、ロンが誰と仲良くしようが、ハリーが何を抱えてようが、
私は私。
冷静で、理論的で、常に前を見据えていて──

……そんな自分で、いたはずだったのに。

でもこの年、私は人生で初めて、
“分かりやすく傷つく”という体験をすることになるの。

それも、言葉じゃなくて、“態度”で。

 

■恋って、なに? わかんないし、別に知りたくないし!

ハリーが、なにか隠してるのは最初から分かってた。
スラグホーンとの会話とか、ヴォルデモートに関する“なにか”。
本人は口をつぐんでるけど、私は分かってた。

でも、わたしは追及しなかった。
なぜなら、彼が「今は話せない」って表情をしてたから。
信じることを選んだだけよ。
べ、別に心配とかしてないし!信頼よ、信頼!!

でも──ロンは違った。

なんであんなに“鈍感”なの?
なんでラベンダーなんかと……
……ちが、違うのよ!?別に嫉妬とかじゃなくて、
彼がああやって、他の女の子にデレデレしてると、空気が悪くなるっていうか──

うるさい、ほんとやめて。自分で言ってて腹立つ。

あの時の私はもう、全然“理論的”なんかじゃなかった。
ラベンダーがロンに抱きついた瞬間、
本気で杖投げてやろうかと思ったんだから。

ほんとに、何よあれ。
嬉しそうな顔しちゃってさ。
わたしが、どれだけ心配してたと思ってるのよ。

あなたが、選ばれたキーパーになったとき、
わたし、こっそり応援してたの。
チームの名簿に載った瞬間、プリントアウトして保存したくらいよ。

それなのに──

「ロンとラベンダー、カップルになったって」って誰かが言った瞬間、
わたしの中で、何かがガラガラと崩れたの。

「ふぅん、よかったじゃない」って言ったけど、
ほんとは、ぜんぜん、よくなかった。

でも、言えなかった。
ずっと“気づかれてない”ふりをするしかなかった。

だって、わたしがそんな顔してたら──
ハリーが、察しちゃうじゃない。

 

■いちばん欲しかったのは、“慰め”じゃなくて、“あなたの言葉”

ロンが毒を飲んで倒れた時。
私は、息が止まるかと思った。

「誰がやったの!?何が起きたの!?どいて!早く、場所空けて!!」
言葉が止まらなかった。

……違う。
あれは、私の叫びだった。
ただ、ひとつの感情しかなかった。

──お願いだから、死なないで。

ロンが目を開けたとき、
ハリーが笑って、みんなが喜んで、
私はその場にしゃがみこんで、涙をこらえていた。

……泣いてないからね?目に何か入っただけよ。うるさいわね。

あいつが目を覚ました瞬間に言ったのは──
「ハリー……」

だった。

……あのね、べつに怒ってるわけじゃないわよ?
そんなことくらい、どうでもいいわけで。

……うそ。
ちょっとだけ、期待してたの。
一番に名前を呼ばれるの、わたしだったらいいなって。

でも、そうじゃなかった。

ロンが回復して、ラベンダーがまた笑顔で寄り添って。
それを遠くから見ているわたしは、
ただの「友達」で、「頭のいい子」で──
「恋愛対象」なんかじゃなかった。

 

■ハリーとジニー、そしてわたしの“答え”

ハリーも、変わっていった。
彼の目が、ジニーを見るたびにやわらかくなるのを、私は知っていた。

ふたりがキスをした時。
──別に驚かなかった。

むしろ、ホッとしたの。
わたしの役目は、たぶんそこまでなんだって。

ねぇ、気づいてた?
わたし、いつも“誰かの補佐役”だったの。

知識で支えて、危機のときに助けて、
でも、感情の中心に“わたし”がいたことなんて、一度もなかった。

それが、ちょっとだけ寂しかったのよ。

……でも、それでいいの。

彼らが幸せになるなら、それでいいの。
そう思えるようになった。

だって、わたしは「好き」って言葉より、「守りたい」って気持ちのほうが強かったから。

 

■あの夜、崩れた塔の下で

ダンブルドアが──殺された。

塔の下で、ハリーが声を張り上げたとき、
私の時間も止まった。

「嘘だ」
「何かの間違いだ」
「夢であってほしい」

でも──彼の杖は、動かなかった。
彼の声は、震えてた。

私は、ハリーを抱きしめてあげたかった。
でも、出来なかった。

だから代わりに、隣に立って、
“彼が崩れないように”支えたの。

あれが、わたしの“愛し方”なのよ。

 

■次の年、もう迷わないと決めた

終わりが、近づいているのを感じた。
命のやり取りが、現実になった。
もう、子どもじゃいられない。

次の年、私は決めた。

「わたしは、“あなたたち”と、最後まで行く」

それが、わたしの恋の答えであり、人生の選択だった。

──べ、別にロマンチックな話じゃないんだからね!?
命の話よ。戦いの話よ。だから……

……だから、少しくらい、手を握ってくれたって、いいじゃない。

バカ。

『死の秘宝』:どうしていつも、あんたは危ない目ばかり見るのよ…私が側にいなきゃって思ってるわけじゃ…ないんだからね…

わたし、ちゃんと覚えてるの。
ハリーが「行く」って言ったあの夜、
ロンも隣に立って、「もちろん、俺もだ」って言った。

そのとき、誰よりも早く、
「わたしも行く」と言ったのは、他ならぬ“わたし”だった。

あいつら、びっくりしてたわ。
「え、本当に?」って顔。
……ばっかじゃないの。
わたしがどれだけ考えて、どれだけ迷って、
どれだけ全部を捨てる決意をしてきたと思ってるのよ。

家族の記憶だって、消したのよ。

パパとママの記憶から、“ハーマイオニー”を消したの。
笑ってくれた顔も、一緒に過ごした日々も──
もう二度と、思い出してもらえないのよ。

それでも、迷わなかった。

だって──「この人の隣にいなきゃ」って、思ったから。

べ、別に好きとかそういうんじゃないわよ!?
ただ、ほっとけないだけ。
放っておいたら、きっとすぐ死ぬから。そうよ、それだけ!

 

■旅のはじまり:テント、怒鳴り声、沈黙、そして孤独

逃亡生活なんて、知ってたはずなのに。
でも想像以上だった。
寒いし、危ないし、寝られないし、お風呂もないし、ロンは文句ばっかりだし。

──でも、一番つらかったのは、
ハリーの“笑顔”がどんどんなくなっていったこと。

彼の表情から、“希望”って言葉が少しずつ抜けていくのを、
わたしは隣でずっと見ていた。

それが、すごく、すごく怖かった。

彼が壊れたら終わりなのよ。
だから、私は地図を見て、本を読んで、計画を立てて、
彼に「未来がある」と思わせ続けた。

“希望”を、彼の代わりに信じた。

 

■ロンが消えた夜:わたし、何も言えなかった

ロンが、出ていった。
口論の末に、姿を消した。

私、追いかけなかった。
行かないでって、言えなかった。

……言いたかったのに。

心の中でずっと叫んでたのに。

「置いていかないで」って。

でも、ハリーがいたから。
あの人が、あの目で“泣かないで”って言ってくるから、
私は笑ってみせるしかなかった。

テントの中の沈黙は、凍えるほど冷たかった。
でも彼は、わたしにだけは背中を見せなかった。

だから、私も背を向けなかった。

ずっと、隣にいた。

泣きそうな顔して、朝まで黙ってたくせに──
「ありがとう」も「ごめん」も言わないなんて……
ほんっと、バカ。バカ!ばかっ!

 

■クリスマスの湖畔:彼の目に映る「家族」に、わたしは映らなかった

湖の向こうに、ゴドリックの谷。
ハリーの“家”だった場所。

クリスマスの夜。
彼は、墓の前に立って、ただ、何も言わなかった。

わたしも、横に立ってた。
一言も話さなかった。
でも、“家族”を見つめる彼の目に、
私はどう映ってたんだろう。

きっと──“ただの仲間”よね。

それが、ちょっとだけ寂しかったの。

べ、別に泣いてなんかないわよ!?
寒かっただけ。鼻が赤くなってただけ!

……でも、本当は、
彼の「大事なもの」に、私がなれたらいいなって──思ってた。

 

■ロンが戻った:抱きしめたかった。けど、怒った。

あのバカが、帰ってきた。
ものすごい顔して、戻ってきた。
ハリーを助けて、“分霊箱”を壊したって、
──わたし、抱きしめたかった。

でも、その前に怒鳴った。

「何で出てったのよ!」
「どれだけ……心配して……!!」

──それしか言えなかった。

わたし、好きだったんだと思う。
いや、いまも、たぶん。

でも「好き」って言葉って、呪文より強烈で、
言ってしまったら、“いまの関係”に戻れない気がして、
ずっと、飲み込んでたの。

──だから、怒った。
──だから、睨んだ。
──だから、何も言わずに、彼の隣に座った。

ああもう、ほんとにバカよね、わたし。

でもそれでいいの。
それが、わたしの“愛し方”なの。

 

■ホグワーツ決戦:命が散る音と、彼の背中

最後の戦い。

死喰い人たちの咆哮、炎、崩れゆく塔。
生徒が倒れ、教授が叫び、あの学校が“戦場”になった夜。

わたしは、ハリーの背中だけを見ていた。
失うわけにいかない。
この人がいなくなったら、わたしは終わる。

ロンと一緒に動いてた。
息を合わせて、魔法を重ねて。
もう、言葉はいらなかった。

──ロン。
……あんた、やっぱり、好きよ。
一生言わないけどね!!

 

■ハリーが消えた:もう、追えないって思った。なのに、足が勝手に動いた

彼が“森”に向かって、消えたとき、
わたし、全身が止まった。

分かってた。
「死にに行く」ってこと、分かってた。

止めたかった。
でも、あの人は、振り返らなかった。

わたし、追いかけられなかった。

──くやしかった。

いままで、どんな危機も一緒に乗り越えてきたのに。
この瞬間だけは、“誰も連れていけない”って言うの?

ふざけないで。
……でも、止められなかった。

 

■生きて戻ってきた:あなたって人は…!

ハリーが、生きて戻ってきたとき、
わたし、叫びそうになったの。

「バカ!!!」って。

でも、泣きながら、ただ抱きしめた。
みんながいたけど、そんなのどうでもよかった。

もう、よかった。
それだけで、よかったのよ。

──ああもう……
大好きだなんて、
一生言ってやらないんだから!!!

 

■そして19年後:今も私は、ツンデレのままで。

時間が過ぎて、みんなそれぞれの人生を歩いて、
わたしは、“妻”になって、“母”になった。

ロンは、いまも変わらず騒がしくて、
ハリーは、相変わらず“背中で語る”ような人で。

あの頃の気持ちは、
いまも、胸の奥にちゃんと残ってる。

でも、それを“懐かしい”って笑えるくらいには、
わたしは、大人になったのかもしれない。

──でもね。

たまに、目をそらしてるのよ。
「好きだった」って、いまでもちゃんと自覚したら、
きっと、泣いちゃうから。

だから、今もわたしはこう言うの。

「べ、別に、あんたたちのこと、いまでも気にしてるわけじゃないからね!!」

──でも、本当は。
ずっとずっと、気にしてるのよ。

ずっと、愛してるのよ。

言わないけど。

ねえ、聞いてる?
バカ。