ホグワーツの創設者たちってどうやって集まったの?

ホグワーツの創設者たちってどうやって集まったの?

魔法使いが隠れなきゃいけなかった時代

ホグワーツ魔法魔術学校ができたのは、今から約1000年前のスコットランド。つまり10世紀ごろ。まだ魔法使いとマグル(魔法を使えない人たち)が共存できていなかった時代です。マグルたちは魔法を「悪魔の力」と恐れ、魔法使いを見つけては処刑しようとしました。そんな中、才能ある魔法使いたちは隠れて暮らすしかなくて、自由に学ぶことなんてできなかったんです。

そんな厳しい時代に、「自分たちの力を活かして、魔法を学べる安全な場所を作りたい」と思った魔法使いたちがいました。それが、ゴドリック・グリフィンドール、サラザール・スリザリン、ロウェナ・レイブンクロー、ヘルガ・ハッフルパフの四人です。

でも、ただ「仲良しだから一緒に学校を作った」なんて簡単な話じゃないんです。この四人は、それぞれまったく違う価値観や考え方を持っていました。だからこそ一緒に集まったことには、とても深い意味があるし、そこにJ.K.ローリングさんの強いメッセージがこめられていると感じます。


どうやってこの4人は出会ったの?

出会いは「理想」と「信念」で引き寄せられた?

実は、小説にも映画にも「この場所で出会った」といった明確な描写はありません。でも、いろいろな設定や資料を組み合わせて考えると、「魔法の世界の中でも特にすごい力を持った者同士が、自然に引き寄せられた」のだと思われます。

それぞれの出身地はバラバラです。グリフィンドールはイングランドの西部、スリザリンは湿地帯のある北部、ハッフルパフはウェールズ、レイブンクローはスコットランドだとされています。でも彼らは、当時としては珍しい「魔法教育の必要性」に気づいていた。魔法を才能だけで終わらせるのではなく、学びで磨くという考え方は革命的でした。

つまり、「学びの力」を信じていた者たちが、危険な時代に理想を掲げて、それぞれの信念を持って一つの場所に集まった…この出会い自体が、奇跡であり、魔法だったのかもしれません。


4人が学校を作る時、どういう想いがあったの?

「全員のため」か、「選ばれた者のため」か

最初はきっと、すごく希望に満ちたプロジェクトだったと思います。でも、四人はそれぞれ「どんな子を教えたいか」が違いました。

  • グリフィンドールは、勇気ある者を教えたいと思った。
  • スリザリンは、純血で野心のある者を選びたかった。
  • レイブンクローは、知性に優れた者を求めた。
  • ハッフルパフは、すべての子を平等に受け入れた。

この時点で、もうすでに小さな亀裂が始まっていた気がします。

特にスリザリンは、「マグル生まれ(マグルの家庭に生まれた魔法使い)には教えるべきではない」と主張しました。それに対してグリフィンドールは、才能があれば血筋なんて関係ない、と反発します。これはまさに、現代の社会にも通じる「差別」と「多様性」のテーマだと思います。

つまり、ホグワーツの始まりは、ただの「魔法学校の建設」ではなく、「価値観のぶつかり合いの中で、それでも一緒にやろうとした四人の戦い」だったのです。


作者の意図ってどこにあるの?

「違うからこそ、一緒にいる意味がある」

J.K.ローリングさんがこの四人の創設者を描くことで伝えたかったのは、ただの伝説ではなく、「多様な価値観をどうやって共存させるか」という現代的な問いだと思います。

小説全体にずっと流れているテーマ――「マグル生まれへの偏見」や「純血主義の危険性」などは、スリザリンが掲げた思想から始まっている。そしてそれに立ち向かうグリフィンドールの姿が、後のハリーたちに受け継がれていきます。

つまり、ホグワーツの歴史は、四人の創設者たちがぶつかり合いながらも作った「未完成の理想の形」だったんじゃないかなって思います。

学校は、完璧じゃない。けれど「完璧じゃない中でどうやって共に学ぶか」を問い続けていく。そんな舞台がホグワーツなのだとしたら、彼らが集まった意味は、本当に大きいです。