小学校受験|塾ってどこも同じに見える…で始まる迷い
なんとなく「有名そう」で選んでしまう怖さ
小学校受験の塾選びでは、「有名だから」「お友達が行ってるから」という理由で決める方が多いです。ですが、それが必ずしもご家庭のお子さまにとってベストな選択とは限りません。
よくあるのが「〇〇小学校合格実績ナンバー1」と掲げている大手塾にとりあえず入れてしまい、あとから違和感を覚えるケースです。
たとえば、先生との相性がどうしても合わなかったり、求められる課題の質とご家庭の教育方針がちぐはぐだったり…。
最初は「大丈夫そう」と思っていても、3カ月・半年と通ううちに「あれ…なんか違うかも?」という気持ちになるご家庭、実はかなり多いです。
特に気をつけたいのは、「受かる子のための指導」にシフトしている塾です。ある程度できる子をメインに引き上げて、成果として合格率に加えていることもあります。そうなると、伸びしろが大きくこれから頑張るお子さまには、不安や自信喪失だけが残ってしまうこともあるのです。
「合う塾」とは何かを最初に決めておくこと
塾を選ぶ前に、まず「どんな学び方が向いている子なのか」「どんな先生だと安心できるのか」を家庭でよく話し合ってみてください。
たとえば…
- 競争がある方が頑張れるタイプ
- 静かに集中したいタイプ
- 声をかけられないと手が止まってしまうタイプ
- 褒めて伸ばしてもらいたいタイプ
それによって、合う塾の指導スタイルはまったく変わってきます。
先生が厳しくビシバシ言うスタイルが「合う」子もいれば、それで泣いて委縮してしまう子もいます。
塾によって、授業の雰囲気は本当に違います。ですので、「通いやすさ」「知名度」だけで決めず、体験授業を何度か受けさせて、お子さまが笑顔で出てくるかをまず見てあげてください。
小学校受験|合格できる塾と、そうじゃない塾の違い
教えるのが上手=合格させられるとは限らない
受験指導がうまい塾の先生は確かに存在します。でも、「知識を教えるのがうまい人」と「合格に導ける人」は、実は別物です。
なぜなら、小学校受験では「問題の正解」よりも、「その子らしさ」や「家庭の育ち」が評価されるからです。
実際に、プリントは解けても面接で言葉が出てこなかったり、行動観察で周りとうまく交われなかったりするお子さまは、合格までたどり着けないこともあります。
ここが分かっていない塾は、「点数を上げること」ばかりに力を入れてしまい、「心の育ち」「自信のつけ方」「場面でのふるまい」への指導があまりされません。そうなると、本番で緊張して、せっかくの力が発揮できずに終わってしまいます。
実例|受かる塾 vs 落ちる塾
たとえば以下のような違いがあります:
受かる塾の特徴(例)
- 面接練習で親子ともに話し合う時間を作ってくれる
- 先生が常に「その子の良さ」に目を向けてくれる
- 一人ひとりの苦手を丁寧に把握し、言い方や順序を変えてくれる
- 「おうちでどう関わればよいか」まで丁寧に教えてくれる
落ちる可能性が高い塾の特徴(例)
- テスト対策に偏りすぎて、受験校ごとの色をあまり見ていない
- 教室ではいい子だが、家でストレス爆発するほど無理をしている
- 面接は「テンプレート暗記」で済まされる
- 保護者対応がルーティンで、どの子に何を教えているかよく分からない
どちらの塾も一見「良さそう」に見えます。でも、通い続けた結果がまったく違ってくるのです。
小学校受験|「人気のある塾」は本当に正解?
塾の評判に惑わされないで
SNSや口コミで「この塾はすごい」「この先生は厳しいけど合格率が高い」と言われると、不安になりますよね。とくに初めての受験では、「周りがそこに通ってるからうちも…」と焦ってしまいがちです。
でも本当に大事なのは、「この子にとって今、必要な学びをくれる場所かどうか」ということです。
人気がある=みんなに合う塾とは限りません。むしろ、少人数で落ち着いた教室の方が、きちんと見てもらえて、ぐんと伸びる子もいます。
合格した方のお話を聞くと、「最後はこの先生がいてくれてよかった」という言葉が多く出てきます。つまり、塾というより「人」。その子の良さを見て、焦らず、根気よく寄り添ってくれる先生がいるかどうかが、一番の合否の分かれ目かもしれません。
小学校受験|大手と個人塾、どちらがいいの?本音で考える
規模より「合っているか」で決めることが大切
小学校受験の塾には、大きく分けて「大手」と「個人系」があります。どちらにも長所と短所があり、「どちらがいいか」というのは、お子さまやご家庭の状況によって本当に違ってきます。
大手塾は…
- カリキュラムが整っていて、全国的に安定している
- 模試や公開テスト、イベントなどが充実している
- 合格者数の実績が見えやすい
というメリットがある一方で…
- 生徒数が多く、先生の目が行き届きにくい
- 一人ひとりに合わせた指導には限界がある
- 「この子は〇〇小向き、あの子は△△向き」とふるいにかけられることも
個人塾は…
- 少人数で手厚く、先生の目が届きやすい
- 家庭との距離が近く、柔軟に対応してくれる
- お子さまの癖や成長を細やかに見てくれる
という良さがある反面…
- カリキュラムが先生の経験値に左右されやすい
- 情報量は大手より少ないことが多い
- 相性が悪いと、すぐに不安になることもある
ですので、「どちらのほうが安心できるか」「どちらがうちの子の性格に合っているか」を冷静に見極めることがとても大切になります。
小学校受験|塾選びで失敗しやすい家庭の共通点
よくある失敗1:塾のカラーをよく知らずに入ってしまう
たとえば「有名校に強い」というふれこみの塾に入ったものの、実際には「御三家特化型」の塾で、志望校のタイプとはズレていた…という話はよくあります。
その塾では当たり前のように面接対策や行動観察練習が行われていなかったり、「話す力」より「ペーパー力」に偏っていたり。これは本当に起こります。
実際にあったご家庭では、「志望校では面接重視なのに、塾では模試の点ばかり指摘され、秋に面接練習が始まっても自信がつかず、本番で固まってしまった」というケースがありました。
よくある失敗2:塾にすべてを任せきりにしてしまう
塾の先生が「プロだから大丈夫」と思い、家庭での関わりを減らしてしまうのも失敗のもとです。
小学校受験では、ご家庭の教育方針や、日常のふるまいも重視されるため、塾だけで完結することはほとんどありません。
実際、合格したご家庭の多くは、塾で出た課題を親子で話しながら深め、言葉の使い方や思考の流れを一緒に作っていっています。
塾は「補助輪」、家庭が「ハンドル」。どちらが欠けても、まっすぐには進めないのです。
小学校受験|うちの子にはどんな塾が合う?タイプ別に見てみる
①とにかく活発で落ち着きがないタイプ
このタイプのお子さまは、指導の工夫が必要です。大手塾では「授業の流れに乗れず浮いてしまう」ことがあり、個人塾や小規模教室で、動きながら学べる工夫をしているところの方が向いていることがあります。
また、先生がその元気さを「いいね」と受け止めてくれるかも大切なポイントです。
②まじめで慎重、完璧主義タイプ
一見「受験向き」に見えますが、ミスを恐れて止まってしまうことも多く、繊細なお子さまです。
このタイプは、「間違えても大丈夫」と伝えてくれるような安心感のある塾がおすすめです。個人塾でも、家庭的な雰囲気でじっくり向き合ってくれるところだと安心できることが多いです。
一方で、「間違いはダメ、時間内に解ききらなければ意味がない」といった塾だと、途中で自信を失ってしまう可能性があります。
③おしゃべり好きで表現力が豊かなタイプ
このタイプは、面接や行動観察で強さを発揮しますが、プリント学習に飽きやすく、「ちゃんと聞いてない」と怒られがちです。
そういう子には、「話す力」や「考える力」を活かしてくれる塾が合っています。たとえば、ペーパーよりも口頭発表やディスカッションを多く取り入れている個性派塾などは、良さをのびのびと引き出してくれるでしょう。
小学校受験|通いはじめて見えてくる塾の“真の姿”
1ヶ月〜3ヶ月で「違和感」を感じたら、早めに動く
塾に通いはじめると、最初は緊張していても少しずつ慣れてきて、本来の塾のカラーが見えてきます。
お子さまが「なんとなく行きたがらない」「家で不機嫌になる」「やる気が出ない」など、ささいな変化が見えたら、無視せず見てあげてください。
実際に、「うちは静かにしていないと先生に怒られる」「できないと置いていかれる」とお子さまが話してくれたことで、転塾を決めたご家庭もあります。
お子さま自身がうまく言葉にできない年齢だからこそ、表情・しぐさ・授業の後の様子から“サイン”を感じ取ってあげることが、とても大切になります。
お子さまの成長の方向と、塾の教え方が合っているか?
どんなに有名な塾でも、「お子さまが無理をして合わせている」ようなら、長くはもちません。
塾での学びと家庭での育ちが、ばらばらに進んでしまうと、お子さまの中に不一致が生まれ、心が不安定になります。
たとえば…
- 塾では「正解を出す」ことに重点があるのに、家庭では「考え方を大事にする」方針だったり
- 塾では「声が大きい子が目立つ」雰囲気で、家では「静かに落ち着いて話す」ことが求められていたり
このようなズレがあると、お子さまは「どっちに合わせればいいの?」と混乱してしまいます。
お子さまの良さを大切にしながら、その子なりの成長を認めてくれる塾かどうかは、しっかり見ておくべきです。
小学校受験|転塾ってどう考えればいい?
「転塾は遅れ」ではなく「仕切り直し」と考える
転塾には不安がつきものです。「今さら変えて大丈夫?」「流れが崩れない?」と感じるかもしれません。ですが、実際には転塾して合格をつかんだご家庭はたくさんあります。
むしろ、違和感を持ちながら続けてしまい、秋ごろに「このままでいいのかな?」と悩み始めてしまう方が、受験には大きな影響が出やすいです。
転塾にあたって気をつけるのは…
- 「転塾する理由」がお子さまにとって納得できる形であること
- 新しい塾でのスタートが「遅れ」ではなく「伸びしろ」だとポジティブに伝えられること
- ご家庭内で一致した方針が持てていること
ご家庭の意識がひとつになっていれば、お子さまはむしろ転塾後にぐっと伸びていくことがよくあります。
小学校受験|合格していく子の塾に共通する「3つの姿勢」
①先生が「一人の子」として見てくれる
合格する子の多くは、「その子らしさ」を受け止めてくれる先生に出会っています。
単なる受験生ではなく、一人の人間として向き合ってくれる塾では、お子さまが安心してチャレンジできるようになっていきます。
その結果、プリントだけでなく、行動観察や自由遊びの場でも自信を持ってふるまえるようになります。
②保護者との連携が密で、家庭の力も引き出してくれる
塾は、勉強だけを教える場所ではありません。ご家庭に合わせた声かけや、育児での困りごとにも親身になってくれる塾は、お子さまだけでなく保護者の心も支えてくれます。
実際、合格されたご家庭の方がよく話すのは、「先生が相談に乗ってくれた」「こういう声かけがいいよと教えてくれた」というような、人と人のつながりの部分です。
③最後まで「期待を込めた目」で見てくれる
受験の準備は長く、途中で伸び悩むこともあります。でも、そこで「どうせこの子は…」とあきらめるのではなく、「ここからまだ変わる」と信じて指導してくれる先生がいる塾では、子どもも応えてくれます。
叱るだけではなく、信じて待つ姿勢があるか。これは、成績や偏差値には出てこない、でも一番大事な塾の力とも言えます。
塾選びは「合格のカギ」ではなく「心を育てる出会い」
ここまで3回に分けて、塾選びのリアルをお話してきました。
塾は合格を目指すための手段であると同時に、お子さまが初めて「家庭の外で学ぶ」場でもあります。
そこにどんな先生がいて、どんなふうに接してくれるかは、合格だけでなく、その子の人生観にも大きな影響を与えます。
だからこそ、「焦って決める」のではなく、「この子に合う出会いを探す」という気持ちで、丁寧に見てあげてほしいと思います。
そして、合わなかったときに修正する勇気も、親としての大きな力です。お子さまの声を聞きながら、寄り添いながら、家族でいちばん納得できる塾を選べたら、それが一番の合格への道になると思います。
小学校受験|体験授業ってどこを見たらいいの?親の目の付け所が合否を分ける
体験授業は「合う塾か」を見抜くチャンス
体験授業は、塾の本質が最もよく見える場です。
ところが、多くの保護者の方が「とりあえず受けてみた」「子どもが楽しかったって言ったから…」というように、印象だけで判断してしまうことがあります。
もちろん楽しいことは大切です。ただ、「楽しかった=合格に導ける塾」ではない場合もあります。
逆に、少し緊張したとしても、「学びの型がその子に合っている塾」なら、そこから大きく伸びていくこともあるのです。
では、体験授業ではいったい何を見ればいいのでしょうか?
小学校受験|体験授業を受ける前に、家庭で整理しておくべきこと
「うちの子に合う塾」ってどんな塾?
体験授業の前に、まずご家庭で「どんな学び方がこの子に向いているか」を整理しておくことが大切です。
たとえば…
- 説明は短く、すぐに動ける方が理解しやすい
- 順を追って丁寧に話してくれると安心する
- 人前で発表するのが得意/苦手
- 初対面の先生にもすぐ慣れるか、時間がかかるか
- 見通しがないと不安になるか、自由な環境でも楽しめるか
こうしたことがわかっていると、「体験授業で何を見ればいいか」が自然と絞れてきます。
むしろここが定まっていないと、「なんとなく先生が優しそう」「教室がきれいだった」というように、ふんわりした印象だけで決めてしまいがちです。
体験授業の後に「どうだった?」と聞いても、「うーん、ふつう」「楽しかった」といった返事しか返ってこないのは、親の見方があいまいなままだったケースが多いのです。
小学校受験|当日にチェックしたい「違和感」のサインとは?
チェック①|先生が子どもを見る“目の動き”に注目
指導がうまい先生は、常に教室全体を見ています。そして、どの子が困っているか、どこで手が止まっているかをすばやく見つけて声をかけます。
目線が一部の子ばかりに集中していたり、話す子・話さない子で対応が極端に違う場合は、注意して見た方がよいです。
特に…
- 黙っている子に気づいて声をかけているか
- 動きが遅い子を急かさずに見守っているか
- 落ち着かない子にどう対応しているか
こういった姿勢に、その塾の「子ども観」が表れます。お子さまがどんなタイプでも、“ありのまま”で見てくれる先生かどうかは、合否にも直結します。
チェック②|できなかった子への声のかけ方を見て
体験授業では、当然ながら初めての課題に出会うことが多く、お子さまがうまく答えられなかったり、やり方が分からないまま手が止まってしまうこともあります。
このとき、先生がどんな声をかけるかはとても重要です。
- 急かすように「早くやって!」ではなく、ゆっくり促す
- 「どうすればいいか一緒に考えよう」と、寄り添う
- 「まだ慣れていないだけだよ」と、不安を和らげる言葉をかける
このような声かけがあれば、お子さまは「失敗しても大丈夫」「ここなら安心できる」と感じ、力を発揮しやすくなります。
逆に、できなかったときに先生が無反応だったり、「これじゃダメでしょ」という否定の空気があると、それはその塾の指導スタンスの一部である可能性が高いです。
小学校受験|体験授業のとき、親は「離れるべき」?
結論から言うと、できれば離れて見てほしい場面です。
保護者が教室の中にいると、どうしてもお子さまが意識してしまい、本来の姿が出にくくなります。
先生の対応の自然さや、子ども同士の関わりなども、外から見たほうがよく分かることがあります。
ですが、「不安が強い」「初めての場所で泣いてしまう可能性がある」などの場合には、少しずつ慣らしていくのも良い方法です。
そういった事情に対して、塾側がどう対応してくれるかも、見るべきポイントのひとつになります。
小学校受験|体験授業で見逃しやすい“落とし穴”
「授業が楽しかった」だけで判断してしまう
体験授業後に「楽しかったですか?」と聞いて、「うん、楽しかった!」とお子さまが答えると、それだけで「ここにしよう」と安心してしまうことがあります。
もちろん楽しいことは大切です。ただ、**「なぜ楽しかったのか」「どんな雰囲気だったのか」**まで丁寧に見ておかないと、思っていたのと違う…という事態になりかねません。
たとえば、「楽しかった=自由にできた」だけで、きちんと学びに向かう姿勢が育たない環境だったり、
「楽しかった=今日は特別に褒めてくれた」だけで、ふだんはかなり厳しい塾だったり。
体験授業は、あくまで“その塾の入り口”。一回で全部が分かるわけではないからこそ、「この先通ったらどうなるか」を想像しながら見ることが大切です。
小学校受験|授業以外の場面に“本音”が出る
チェック③|授業が始まる前、先生は子どもにどう話しかけているか?
教室に着いたとき、先生はどんな顔で迎えてくれましたか?
お子さまにちゃんと目線を合わせてくれていましたか?名前を呼んでくれましたか?
授業前は、子どもたちが一番「素」の状態です。
このときに先生が親身に寄り添ってくれていれば、お子さまも安心して授業に入っていけます。
逆に、先生が忙しそうでバタバタしていて、名前も顔もよく見ずに案内していたら、その塾は「流れ作業」になっている可能性があります。
そういう教室では、「指導はきちんとしているけれど、心のつながりはあまり感じられない」といったこともあります。
チェック④|授業が終わったあと、先生はどんなフィードバックをくれるか?
授業後に「どうでしたか?」と聞かれて、「とてもよくできてました」「がんばってましたよ」とだけ言われる塾もあります。
ですが、本当にしっかり見ている先生なら、もっと具体的にフィードバックしてくれるはずです。
たとえば…
- 「初めての環境でもよく話せていましたね」
- 「ペーパーに少し緊張が出ていたようなので、次回は順番を変えてあげようと思います」
- 「今日は色の指示をよく聞いて動けていました」
このような言葉が出てくると、しっかり見てくれていたんだな、と分かります。
逆に、「全体的にいい感じでした」だけで終わるようなら、その子をどう育てていくかという視点があまりないかもしれません。
小学校受験|他の子と比べてしまう気持ちとの向き合い方
体験授業では、どうしても他の子が目に入る
体験中、つい他のお子さまの様子が気になってしまうことは自然なことです。
- あの子、発言が多いな
- うちの子だけ遅れてるように見える…
- 先生があの子ばかり見ている気がする
こんな気持ちになることもあります。ですが、**「その子の“今の状態”は、塾に合っているかどうかで変わる」**ということを、忘れないでいてほしいのです。
ある塾では目立たなかった子が、転塾してからどんどん発言できるようになった。
ある子は、静かだったけれど、先生の質問にはしっかりと考えて答えていた。
こうしたケースは本当にたくさんあります。
他の子と比べて焦るより、「うちの子はどんなときに笑っていたか」「どんな表情をしていたか」を見ることが大切です。
その表情の中に、「この塾にいるときのわたし」を、お子さま自身がどう感じているかのヒントが詰まっているからです。
小学校受験|体験授業のあと、何をもとに決めたらいい?
判断は「子どもの表情」と「親の直感」の両方から
体験授業を受けたあと、いちばん迷うのは「本当にこの塾でいいのか?」という部分だと思います。
そこで見るべきは、お子さまの表情と保護者の違和感の有無です。
たとえば、お子さまが…
- 帰り道で自然にその日の話をしてくれた
- 授業中に笑顔が見えた
- 次も行ってみたい、と言っていた
このような様子があったなら、その教室で「安心できる関係」ができそうな兆しです。
一方で、無理して「楽しかった」と言っている様子や、終わった直後に黙り込んでしまうようなときには、なにか違和感を感じていることがあります。
お子さまの年齢では、すべてを言語化することは難しいため、沈黙・表情・視線・ふるまいを丁寧に見てあげてください。
小学校受験|親子で話し合うときに気をつけたいこと
「どうだった?」ではなく「どんな先生だった?」から聞いてみる
体験授業のあと、「どうだった?」と聞くと、返ってくるのは「楽しかった」「普通」「つまんなかった」など、漠然とした答えになりやすいです。
そこで、もう少し具体的な質問に変えてみるのがおすすめです:
- 先生はどんなふうに話してた?
- どんなところがわかりやすかった?
- どの子と一緒にやった?楽しかった?
- 最初と最後で気持ちは変わった?
こういった問いかけなら、お子さまの感じたことを少しずつ引き出せます。
また、お子さまの答えに対してすぐ評価せず、**「そうなんだ」「そっか、そう感じたんだね」**と受け止めてあげるだけでも、その後の言葉が出やすくなります。
小学校受験|こんな決め方をするとあとで後悔しやすい
判断を「通いやすさ」だけで決めてしまう
もちろん場所や時間も大事です。ただ、「家から近い」「送迎が楽」といった理由だけで決めてしまうと、
肝心の指導内容や先生との相性で合わなかった場合、モチベーションが続かなくなります。
特に小学校受験は短期決戦ではなく、1年単位での長期戦になるご家庭も多いため、「日々どう関われるか」がとても重要になります。
知り合いの意見に流されすぎる
「〇〇さんのお子さんが受かったから、あの塾にしよう」
「お友達がいるから楽しそうだからうちも…」
こうした動機で決めてしまうと、もし合わなかったときに「でも周りは大丈夫なのに…」と自分を責めることになりかねません。
お子さまの個性は、他の子と同じではありません。
だからこそ、「うちの子にとって安心できる場所かどうか」を最優先に見てあげてください。
小学校受験|「この塾にしよう」と決めるときの視点
最終的には「子どもと先生の関係」が決め手になる
何より大切なのは、「この先生となら、少しずつでも前に進めそう」と思えるかどうかです。
- 小さなことでも「よく気づいてくれる」
- 子どもの良いところを見てくれる
- 親が話しやすく、何でも相談できそう
こうした関係ができていれば、途中でつまずくことがあっても、先生が力になってくれます。
反対に、「成績だけ」「マニュアル通りの対応」「どこか距離を感じる」といった塾だと、いざというときの支えになりにくいです。
塾を選ぶというより、「子どもと信頼関係を築ける大人と出会う」という視点で見ること。
これが、合格へつながる一番の近道だと考えていただいて大丈夫です。
体験授業は「未来を見る」時間
体験授業で見るべきなのは、その1回の良し悪しではありません。
その塾で、「この子がこの先どんなふうに育っていけそうか」を感じる時間です。
- 子どもが不安を出したときに、先生はどう応えるか?
- 苦手なことに出会ったとき、どう支えてくれそうか?
- できたことをどう褒めて、伸ばしてくれるか?
そうした視点で体験授業を見ていくと、塾の本当の力が見えてきます。
そして、体験を終えたあと、ご家庭でしっかりと感じたことを共有し、「納得して選べた」という気持ちが持てれば、それが一番のスタートになります。