小学校1年の算数、算数を好きになる(数の構成)小1で全てが決まる!

小学校1年の算数、算数を好きになる(数の構成)小1で全てが決まる!

小学校1年の算数、算数を好きになる(数の構成)小1で全てが決まる!

数の構成とは?なぜそれが必要なの?「数の構成」ってどういう意味?

「数の構成」とは、ひとつの数をいくつといくつに分けるかを考える力のことです。たとえば「5はいくつといくつ?」と問われたとき、「2と3」「4と1」「0と5」など、さまざまな組み合わせを思い浮かべられるかどうかが大切です。

これは単なる足し算の練習ではありません。もっと基本的で、「数そのものをどう理解しているか」を確かめたり、育てたりする力です。子どもが数をただ唱えるのではなく、「意味のあるまとまり」として扱えるようになるための第一歩です。


数の構成が身についていると何がいいの?

数の構成の力があると、計算がスムーズになります。たとえば、「3に何を足すと5?」と聞かれて「えーと……1、2……あ、2!」と指折り考えるのではなく、「あ、3と2で5になる」とすぐに答えられるようになります。つまり、たし算やひき算の「考え方の型」が自然と身につくのです。

また、文章題や買い物の計算など、「式を立てる以前に、何が問われているかを考える力」にもつながります。数を自由に分けたり合わせたりする発想は、実は中学以降の数学や論理の力にも関係しています。


「5はいくつといくつ」の段階が、なぜそんなに大事なの?

大人から見ると「そんな簡単なこと?」と感じるかもしれません。しかし、子どもにとっては、「5というかたまりを、部分に分ける」「反対に、いくつかを合わせて元の数にする」という作業は、数の概念そのものをつかむ大事なステップなのです。

たとえば、10という数は、実際に10個のものを使って「1と9」「2と8」などと分けながら体験することで、ようやく「10は色々な組み合わせでできている」と理解できます。この理解がある子は、たし算のときに「10になる組み合わせ」を探したり、ひき算のときに「いくつを引いたらいくつ残るか」を見つけたりすることがとても上手になります。


数の構成は、いつ、どのくらい練習するの?

小学校1年生の最初の算数で、この「いくつといくつ」をたっぷり学びます。授業では、実際にブロックやおはじきを使ったり、指で数えたりしながら、繰り返し組み合わせを確かめていきます。目で見て、手を使って、声に出して…といった全身で覚える経験が、のちの計算力にしっかりとつながっていきます。

特に1年生の前半では、「5まで」「10まで」の構成が最もよく扱われます。この段階でしっかり理解できていると、その後の学年で学ぶ「繰り上がりのたし算」「繰り下がりのひき算」でもつまずきにくくなります。


家庭でできる数の構成の教え方と、つまずきへの気づき方

家庭でどう教えたらいいの?

「数の構成」は、特別な教材がなくても、日常の中で十分に育てることができます。ポイントは、「目に見えるものを使うこと」と「一緒に声に出して確認すること」です。

たとえば、おやつのビスケットが5枚あるとき、「2枚あげるね。残りは何枚かな?」「じゃあ今度は3枚ちょうだい。残りはいくつかな?」といった声かけだけでも、立派な学習になります。おもちゃのブロック、折り紙、積み木、どれも立派な教材になります。

また、洗濯ばさみやペンなど、何でも構いません。「これ、10本あるよ。右手に7本持ったら、左手には何本かな?」というだけでも、数の分け方を体感できます。


親が気をつけるべきことは?

まず、「早く正解すること」が目的ではないことを忘れないようにしましょう。時間がかかっても、自分で考えた過程が何より大切です。

また、失敗しても責めないこと。たとえば「3といくつで5?」という問いに「1!」と答えてしまったら、「うーん、ちょっと数えてみようか」と一緒に並べて考えることが大切です。間違いは、理解の入口です。

さらに、「何度も同じことを聞いてくるなぁ…」と感じることがあるかもしれません。けれど、子どもは繰り返すことで理解を深め、ようやく「身につく」段階に入ります。答えられるようになっても、何度も繰り返して自然に出てくるようになるまで、根気強くつきあってあげてください。


よくあるつまずきポイントとは?

子どもによっては、「1と4は5だけど、4と1はわからない」と感じることがあります。これは「順番が違うと別の問題に見える」ためです。けれど、これも自然な反応です。「順番が変わっても、同じ5になるね」とその都度確認すると、だんだんと理解が深まっていきます。

また、「全部の組み合わせが言えない」「数えるときに指が足りない」と感じる子もいます。そういう場合は、実物を並べたり、10までのカードやビーズなどを使ったりするのがおすすめです。

無理に暗記させず、「目で見て」「声に出して」「指で触れて」、時間をかけて身につけることが、計算力の土台になります。


「10の構成」と算数力の土台づくり

「10の構成」が特に大切な理由とは?

「10」は、日常でも計算でも頻繁に使われる基本の数です。小学校の算数では、「10を基準に考える」ことが多く、「くり上がり」「くり下がり」のある計算でも必ず使われます。

たとえば、「8+5」の計算をするとき、「8と2で10、そこに3を足して13」というように、10をうまく使って考える子は計算のスピードと正確さが上がります。そのためには、「10は1と9」「2と8」「3と7」……といった分け方を、スラスラ思いつけることが必要です。


10の構成を身につけるおすすめの方法

まずは遊びながら身につけましょう。おすすめは「10の玉を作る遊び」です。赤と青のビーズやおはじきを使い、たとえば「赤が3つなら青はいくつで10になる?」という問いを繰り返します。

また、手を使ったやり方も効果的です。10本の指を使い、「右手に何本、左手に何本?」という風に視覚と感覚を同時に使って学ぶと、より記憶に残りやすくなります。

カードゲームやクイズ形式にして「10になるペア探し」などをすると、楽しみながら自然と覚えることができます。親子で「今日は何通りの10が作れるかな?」と挑戦するのも良い刺激になります。


10の構成はどう活かされるの?

この学習をきちんと身につけていると、計算だけでなく、文章題への対応力も高くなります。たとえば、「おはじきが10個あります。5個あげたら、あと何個?」という問題でも、10の分け方が自然と頭に浮かぶことで、ひき算の意味をスムーズに理解できます。

さらに、「10に近づけて考える」力は、2けた以上の計算や、お金のやりとり、時間の読み方など、日常生活のあらゆる場面に活かされていきます。


親としてできるサポートとは?

難しく考えず、「数で遊ぶ」気持ちで関わることが一番のサポートです。大人が「教えるぞ」と構えると、子どもは緊張してしまいがちですが、「一緒にやってみようか」「どっちが早く見つけられるかな?」といった声かけをすることで、自然と学ぶモードになります。

また、「答えられた」ことよりも、「考えた過程」をほめるようにすると、子どもは安心して挑戦できます。たとえ間違えても、「よく考えたね」「次はどうしようか」と寄り添う姿勢が、何よりの励ましになります。

数の構成が広げる算数の力 ― 繰り上がり・繰り下がりと日常の中の応用

くり上がりのある計算にどうつながるの?

たとえば「8+5」という計算。これは最初に学ぶとき、子どもにとっては難しいものです。しかし、「8と2で10、そのあと3を足して13」という考え方が身についていれば、自然に解けるようになります。

ここで使われているのが「10の構成」です。「5を2と3に分けて、8にまず2を足して10にする」という発想があることで、計算が「意味のある操作」になります。これができる子は、ただ機械的に数字を追うのではなく、頭の中で数を組み立てて考えられるようになります。


繰り下がりのある引き算にも生きる

同じように、引き算でも「10からいくつ取ると何が残るか?」という考え方は大事です。たとえば「13-5」を考えるとき、「13は10と3に分かれる」「10から5を引いて5、そこに3を足して8」というような考え方ができれば、数字に対する見通しが持てるようになります。

このような「数の分け方の発想」は、1年生後半から2年生の算数でもっとも活躍します。筆算の理解にもつながり、先の学年での「九九」や「かけ算」「割り算」でも、数を柔軟に扱える子は圧倒的に有利です。


日常生活でどう使われているの?

実は、私たち大人も毎日のように「数の構成」を使っています。

レジで支払いをするとき、「210円払いたい。小銭で10円玉が2枚と100円玉が2枚あればちょうどだな」と考えるのも、まさに数を組み合わせる力です。料理で材料を分けるときや、予定を立てるとき、時間の調整をするときなど、生活のあらゆる場面で「数をどう分けるか」という思考が役立っています。

これを幼いうちから体感的に身につけておくと、勉強だけでなく生活全体がスムーズになります。数に対する苦手意識も生まれにくくなります。


保護者にできることは、今後も続く

この時期に親ができる最も大きな支援は、「一緒に考えること」と「たくさん数に触れさせること」です。数の構成は、暗記するものではありません。繰り返し、遊びの中で試して、失敗して、また試す――そうした中でゆっくり育っていきます。

また、いったんできるようになっても、しばらくすると忘れてしまうこともあります。けれど、それも自然なことです。「あれ?この前できたのに…」と思っても、根気よく付き合うことが、一生使える力になります。

10を超えると難しくなる?――20までの構成

「5」や「10」の構成に慣れてきたら、次は「20まで」の構成へと発展していきます。ただし、ここで多くの子どもがつまずきます。

理由は単純で、「10を超えると、数のイメージが曖昧になる」ためです。たとえば「14はいくつといくつ?」という問いは、10以下のようにすぐにブロックや指で示すことが難しくなります。

このとき頼りになるのが、これまでに身につけた「10の構成」です。「14は10と4」「それを分けると9と5や8と6も作れる」といったふうに、10を基準に数を分ける思考を使って、20までの数を自由に扱えるようにします。


2けたの計算ができる子の特徴

1年生の後半から2年生にかけて登場するのが、「2けた+1けた」や「2けた+2けた」の計算です。ここで必要なのが、「くり上がり」や「くり下がり」に対する柔軟な感覚です。

たとえば「28+7」は、「28に2を足して30にしてから、残りの5を足すと35」といった考え方ができると、筆算に頼らず暗算でも処理できます。

こうした「10を基準にした分け方」は、まさに「数の構成」の応用であり、初期にきちんと土台をつくっておいた子ほど、2けた・3けたの計算にも自信を持って取り組めるようになります。


数の構成が支えるその後の算数

実は、数の構成は計算だけで終わりません。図形や測定、時計、データ整理といった単元でも、「数をまとまりとして考える」力は必須です。

たとえば、時間の問題で「45分は15分を足すと1時間になる」と考えられるかどうかは、「数の差を感覚でつかめているか」によります。つまり、数の構成が強い子は、算数全体において「関係を見抜く力」が育ちやすくなります。


これからも「遊び」として数にふれる習慣を

小学校に入ったばかりの子どもたちにとって、数はまだ「意味のある言葉」ではなく、「音」として聞こえていることも多いです。ですから、焦らず、長い目で見て、繰り返し数とふれあう時間を作ってあげてください。

お手伝いやお買い物ごっこ、時間の読み方、道順を一緒に考えるといった日常の中には、すべて「数の構成」が息づいています。「学習」ではなく、「一緒に考える時間」として、数を楽しむ気持ちを大切にしていきましょう。

教育とは「子どもの頭で考えられるように整える」こと~“子どもに合わせる”とは教え込むことではなく、同じ目線に立つこと~


子どもは大人と“見えているもの”が違う

子どもにとって世界はまだ未整理で、経験も少なく、思考の順序もバラバラです。
にもかかわらず、大人が「こんなこともわからないの?」「これは当たり前」と言い放つのは、階段を一気に飛ばせと言うのと同じことです。

大人が考える“簡単”と、子どもが感じる“わかる”には、大きな差がある。
まずそこを、親がきちんと認識していなければ、教えるどころか、子どもの理解を止める存在になってしまいます。


「同じ目線に立つ」とは、“理解するプロセス”に並んであげること

子どもの隣に立つとは、子どもの考え方・視点・つまずき方に合わせて、順序を合わせて進むことです。
それは、
・正解を言ってあげることではなく
・先回りして答えを出すことでもなく
・つまずいたときに「どこで止まっているのか?」を一緒に探すこと

つまり、“一緒に見て、一緒に動いて、一緒に分かっていく”ことが、本当の意味での「教える」なのです。


教えるとは、言葉ではなく「学びの環境」を整えること

本来の教育は、
・わかりやすい例を用意する
・手元に考えやすいツールを置く
・試してみたくなる問いを準備する
・理解できる順序をつくる

つまり、子どもが自力で考えられる環境を用意することが教育の本質です。

ツールや工夫、声かけ、タイミング、雰囲気――
それらすべてを“整える力”がある人が、「教えられる人」です。


「任せればいい」「そのうちできる」は教育の放棄

「学校で教わるから」
「塾に行けば解決する」
「そのうち慣れるよ」

こうした“受け身の姿勢”は、子どもの学びを他人任せにするだけでなく、子どもが困ったときに支える人が誰もいない状況を生み出します。

「自分の子どもを最初に支えるのは、自分である」という覚悟がない人は、教育者になれません。


最短で身につけさせたいなら、整備と支援の設計が要る

「早く覚えさせたい」「得意にさせたい」と願うなら、
以下を“本人の思考に合わせて”準備する必要があります:

● 使える道具(数の具体物、図形カード、並べ替えアイテム)

→ 見て、触って、動かして理解できるもの

● わかりやすい順序(例から一般へ/簡単から複雑へ)

→ 子どもの今の思考範囲に合わせて積み上げていく

● 口出しではなく「問い返し」

→ 考えるチャンスを奪わず、自分でたどり着けるよう導く

● 成功体験を得やすい“簡単に気づける工夫”

→ 「できた!」が連続するよう仕掛ける


まとめ:「教える」は“共に考え、共に登る”こと

教えるとは、子どもに合わせて“考える高さをそろえる”行為であり、
「教える前に、何をそろえるか?」を親が整えることです。

整えられない親は、教えることができません。
“わかって当然”としか思えない親は、子どもの考え方を理解できません。

だからこそ、
「今、どこでつまずいている?」
「その考え方は、どう進めていけばいい?」
と問いながら、一緒に階段を登ることが、本当の“家庭教育”の始まりです。