中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(接続詞の理解伸ばし方)

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(接続詞の理解伸ばし方)

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(接続詞の理解伸ばし方)

意味のつながりが途中で分からなくなってしまったり、前の文の内容を踏まえずに読んでしまったりすることはございませんでしょうか。そのようなとき、文章の中にある「接続語」がしっかり理解できていないことが、原因のひとつになっているかもしれません。「しかし」「だから」「たとえば」などの言葉は、短いながらも文と文をつなぎ、流れを整理してくれる重要な役割を果たしております。

接続語の力を借りることで、読み手は「次にどんな内容がくるのか」「今までの話とどんな関係があるのか」を予測しながら読み進めることができます。これは、読解問題においても非常に重要な要素であり、接続語の意味が理解できていれば、設問に対して的確な答えを見つけやすくなり、読解全体のスピードと正確さが向上してまいります。

しかし、小学校低学年のお子さまにとって、こうした接続語の働きは、まだ“なんとなく聞き覚えがある”というレベルにとどまっていることが多く、「どんな働きをしているのか」「どうしてその言葉が使われているのか」という文法的な意味までは理解が及んでいない場合が多くございます。そこで本記事では、接続語の文法的意味を正しく理解するために、親御さまがどのような関わり方をすればよいのかを、日常生活や遊びを通じて実践的にご案内させていただきます。

接続語の種類とそれぞれの意味を分かりやすく教える

まずは、お子さまが接続語というものを明確に認識できるよう、いくつか代表的な接続語の意味を、簡単な言葉で教えるところから始めてみてください。たとえば、「しかし」は“逆のことが来るよ”という合図、「だから」は“前のことからのけっかだよ”、「たとえば」は“くわしく説明が始まるよ”というように、難しい用語を使わずに感覚的に理解できる説明に置き換えることが大切です。

このとき、親御さまが実際に例文を使って説明すると、よりわかりやすくなります。たとえば、「ぼくはサッカーがすきです。しかし、あまりじょうずではありません」と言えば、“すき”と“じょうずじゃない”が反対の意味であることが自然に伝わります。また、「今日は雨がふりました。だから、こうえんには行きませんでした」と言えば、“雨がふった”から“行けなかった”という結果のつながりを、お子さま自身が理解できるようになります。

こうして、接続語と文と文の関係をセットで教えていくことで、文章を読む際に「この接続語は、どんな関係を示しているのかな?」と考えながら読む習慣が少しずつ身についてまいります。

「接続語さがしゲーム」で楽しく身につける

文法というと堅苦しい印象をお持ちかもしれませんが、低学年のお子さまにとって最も効果的なのは、“あそびながら学ぶ”というスタイルです。おすすめの取り組みのひとつに、「接続語さがしゲーム」がございます。これは、親御さまが短い文章をいくつか用意して、その中にある接続語を探して線を引くという、シンプルながらとても効果的な遊びです。

たとえば、「今日はお天気がよかった。だから、家族でおでかけした」や、「ぼくは野球がすきです。しかし、サッカーのほうがもっとすきです」などの文を読み上げ、「“だから”があったら、前と後ろはどんな関係かな?」「“しかし”があったら、前と逆のことが言ってあるよね?」といったように、接続語が表している関係を一緒に確認してみてください。

お子さまが正しく接続語を見つけることができたら、「すごいね、“しかし”ってちゃんと反対の合図だってわかったんだね」とほめてあげることで、学ぶ意欲がぐっと高まります。このようにゲーム感覚で取り組むことで、自然と接続語の役割が身につき、文のつながりを意識する読み方へとつながってまいります。

文章を分けて並べかえる遊びで接続語の意味を体感

もう一つ、接続語の文法的な働きを実感するのに効果的な方法として、「文章の順番を入れかえる」遊びがございます。たとえば、「おなかがすいた。だから、ごはんを食べた。」という二文を、順番を逆にして「ごはんを食べた。だから、おなかがすいた。」と読んでみせると、「なんだか変」とお子さまが感じるはずです。

このとき、「接続語の“だから”は、前のことが原因で、次のことがけっかなんだよ」とやさしく教えることで、「文の順番」と「接続語の意味」が深く関係していることを理解させることができます。こうした順番あそびを繰り返すことで、接続語が“ただのつなぎ”ではなく、“前後の関係を決める大事な言葉”であるという認識が育ってまいります。

日常会話に接続語の働きを取り入れる

接続語の理解を自然に深めるには、文章だけでなく親子の日常会話の中でも意識して接続語を使い、子ども自身にも使わせてみることが非常に有効でございます。たとえば、お子さまが「今日は友だちと遊んだ」と言ったら、「そうなんだね、でも雨が降ってたけど外で遊べたの?」と「でも」を使って会話を続けてみてください。「でも」は“予想外の展開”や“逆のこと”が来るときの合図ですので、自然とその文脈を理解する機会になります。

さらに、「宿題をした?」「うん、したよ。だからゲームしていい?」というように、結果をつなげる「だから」を親子で実際のやりとりに使うと、「だから」という言葉の働きを体感として理解しやすくなります。親御さまが接続語を意識的に使うだけでなく、「いま使った“だから”って、どんな意味で言ったのかな?」と少し問いかけてみることで、お子さまは自然と接続語の役割を考える習慣を身につけていくことができます。

お話づくりで“流れ”を意識させる

物語を作るあそびも、接続語の理解を深めるためにとても有効です。たとえば「今日は、○○ちゃんが起きました。けれども、目覚まし時計が鳴りませんでした。だから、遅刻してしまいました」といったように、親御さまが短いお話を作って読み聞かせたあと、「この“けれども”って、どんな意味だったと思う?」と問いかけてみてください。

また、お子さまに自由にお話を作らせる中で、「“でも”や“だから”を入れてみてね」と伝えると、文と文の関係を意識しながら内容を組み立てようとするようになります。このとき、「前の話とつながるように、どの言葉を使ったらいいかな?」と一緒に考える時間を持つと、接続語の使い方を“構造的に考える力”が育っていきます。

接続語の使い方を“比べる”活動

「たとえば」「つまり」「なぜなら」など、意味を詳しくしたり、要点をまとめたりする接続語は、お子さまにとって少し難しいかもしれません。ですが、実際に比べながら使ってみることで、少しずつ慣れていくことができます。たとえば、「わたしはどうぶつがすきです。たとえば、いぬやねこがすきです」という文と、「わたしはどうぶつがすきです。つまり、いろいろなどうぶつがだいすきです」という文を聞き比べて、「“たとえば”のときは、あとでいぬやねこみたいにくわしく言ってたね」「“つまり”のときは、まとめてたね」と話してみてください。

このように、「同じ話でも、言葉によって感じ方がちがうんだな」と気づかせると、接続語の使い分けが意味の違いを生むことを体感的に学ぶことができます。比べて理解するという作業は、読解力そのものを強くする基礎となる学び方でございます。

読解問題に接続語を使う理由を一緒に考える

学校や家庭学習で読解問題を解くときも、ただ答え合わせをするだけでなく、「なぜこの接続語が使われているのか?」を一緒に考えてみることで、理解の深まりが生まれます。たとえば、本文中に「しかし」があったときに、「ここには“しかし”ってあるけど、前と後ろの内容はどうちがった?」と問いかけるだけで、お子さまの思考は文章の構造に向かっていきます。

また、「この接続語が“たとえば”だったら、どんな文がくると思う?」といった予測をさせることで、読む前に“これから何が書かれているか”を想像しながら読み進める力がついてまいります。これはまさに、接続語の意味を文法的に理解していないとできない読み方であり、正確に設問に答える力にも直結していく重要なトレーニングとなります。

まとめ

接続語の文法的な意味を理解することは、読解力の本質である「文と文のつながりを理解する力」を支える非常に重要な要素でございます。小学校低学年のお子さまにとっては、まだ「しかし」「だから」「たとえば」といった言葉は、耳で聞いたことがあるけれど意味は曖昧なまま使っているという段階かもしれません。しかし、親御さまが日々の生活の中でやさしく声をかけ、会話や遊びに取り入れながら接続語の意味と働きを丁寧に伝えていくことで、確実に文法的な理解が育っていきます。

小学校低学年から国語力を伸ばす(読解力編)

総論(まとめ)

小学校低学年から国語力を伸ばす(読解力編)何が足りない?何が必要?

語彙の不足

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(親が気を付ける語彙力の伸ばし方)

文章構造の理解不足

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(親が教える文章構造の理解)

音読力・黙読力の不足

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(音読力・黙読力の伸ばし方)

自分の言葉で要約する力が足りない

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(要約力の伸ばし方)

「読むことは問いに答えること」と気づいていない

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(読解問題の伸ばし方)

文の骨組み(主語・述語)の理解

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(骨組み理解の伸ばし方)

助詞の機能がわからない

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(助詞の使い方・理解度)

接続の意味を文法で理解していない

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(接続詞の理解伸ばし方)

修飾(装飾語)関係の把握ができない

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(装飾語理解度の伸ばし方)

文の種類や活用形がわからない

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(活用の伸ばし方)

自己肯定感の低下

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(読解力の苦手意識)

読み方の型が身についていない

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(読み方の伸ばし方)

集中力の弱さ・作業耐性の未熟さ

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(読解の集中力の伸ばし方)

家庭での話し方

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(家庭での話し方)

読書経験の種類が偏っている

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(読解力に偏りがある)

語り直しや対話不足

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(語り直しや対話不足)

メタ認知の未発達

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(メタ認知の未発達)

言葉への興味や愛着の欠如

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(言葉への興味や愛着の欠如)

視覚的・聴覚的な発達の差

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(視覚的・聴覚的な発達の差)

時間感覚・作業見通し

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(時間感覚・作業見通しの短縮)

「正解主義」による萎縮

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(「正解主義」による萎縮)

 

抽象度に対する耐性不足

中学受験|小学校低学年から国語力を伸ばす(抽象的な言葉に弱い)

 

This website stores cookies on your computer. These cookies are used to provide a more personalized experience and to track your whereabouts around our website in compliance with the European General Data Protection Regulation. If you decide to to opt-out of any future tracking, a cookie will be setup in your browser to remember this choice for one year.

Accept or Deny