国語(小学校1年相当)
- ひらがなの読み書き:単語単位のひらがなを正確に読み、なぞり・書き取りを通じて習得する。基本的な50音すべてに対応
- カタカナの読み書き:ひらがな修了後に移行し、カタカナ語彙の読み取りと書き取りを並行して学ぶ
- ことばの使い方の習得:動詞・名詞・形容詞など、語彙の基本的な品詞を例文を通じて理解する
- 語彙の拡張:身の回りのもの・行動・感情を表す語の習得(例:たべる・のむ・うれしい・あかい など)
- 文章読解の初歩:1文〜2文程度の短文を読み、内容に関する簡単な設問(誰が何をしたか)に答える練習
- 助詞の使い方:「は」「が」「を」「に」などの助詞を正しく使う文構造の理解
- 接続語の導入:「そして」「でも」など、簡単な接続語を使った文の構造に触れる
- 音読と視読のバランス:声に出して読む練習と黙読による意味理解の両立を図る
例文(国語の教材中に出る可能性のある文)
- きょうは あさから あめが ふっています。かさを さして がっこうへ いきました。
- いぬが にわで はしっています。たのしそうに しっぽを ふっています。
- ねこが いすの うえで すやすや ねています。とても きもちよさそうです。
- わたしは おかあさんと てをつないで こうえんへ いきました。
- きのう ともだちと おにごっこを して いっぱい わらいました。
- あかい はなが さきました。ちいさくて かわいい はなです。
- おにいちゃんは じてんしゃに のって スーパーへ いきました。
- おとうさんは あさはやく しごとへ いきました。でんしゃに のって いきます。
- きょうの よるは カレーを たべました。とても おいしかったです。
- せんせいが えほんを よんで くださいました。みんな しずかに きいていました。
- うさぎが はこから ぴょんと とびだしました。おどろいて こえを あげました。
- ひこうきが そらを とんでいます。とおくまで みえました。
- つくえの うえに ノートと えんぴつが おいてあります。
- きいろい ふうせんが そらに とんで いってしまいました。
- おばあちゃんが あたたかい おちゃを いれて くれました。
- たんじょうびに プレゼントを もらって とてもうれしかったです。
- ぼうしを かぶって そとへ あそびに でかけました。
- おてがみを ポストに いれました。はやく とどくと いいな。
- くつを そろえて げんかんに おきました。おかあさんが よろこびました。
- あめが やんで にじが でました。とても きれいでした。
- あさごはんに パンと たまごを たべました。ジュースも のみました。
- はるに なって さくらの はなが たくさん さいて とても きれいです。
- とりが そらを とんで います。ちいさな こえで さえずっています。
- つくえの ひきだしに シールが たくさん はいって いました。
- おとうとは おもちゃの くるまで あそんで います。
- せんせいが きょうの しゅくだいを おしえて くれました。
- おかあさんは おさらを あらって います。わたしは てつだいました。
- おひるねの じかんに ぬいぐるみと いっしょに ねました。
- おおきな どうぶつえんで ぞうを みました。ながい はなで みずを のみます。
- がっこうの グラウンドで リレーを しました。ぜんりょくで はしりました。
- やまの うえから まちが よく みえました。とても きもちよかったです。
- ともだちの いえで いっしょに レゴで あそびました。
- いちごの ケーキを つくって おばあちゃんに あげました。
- こどもたちが ならんで すべりだいを しています。
- ひるやすみに みんなで なわとびを して たのしみました。
- あめの ひは レインコートを きて ながぐつを はきます。
- おとうさんが よる えほんを よんで くれました。
- ほしが そらに いっぱい でて ピカピカ ひかっています。
- かぞくで おにぎりを つくって こうえんで たべました。
- たいいくの じかんに ボールを つかって あそびました。
助詞の使い方(小1国語初級レベル)
概要と目的
- 助詞とは:名詞や動詞などをつなげ、文の関係を示す語です。意味を明確にする上で不可欠な文の部品です
- 目的:主語・目的語・場所・時間など、文中の要素がどう関係しているかを理解し、正しく使い分けることが目標です
主要な助詞と役割
- 「は」:主語(話題)を示す。例:わたしはがっこうへ いきます。
- 「が」:主語(動作主)を強調する。例:ねこがベッドで ねています。
- 「を」:目的語(動作の対象)を示す。例:りんごをたべます。
- 「に」:場所・時間・到達点を示す。例:がっこうにいきます。/3じにかえります。
- 「で」:場所・手段を示す。例:こうえんであそびます。/バスでいきます。
- 「と」:共同や並列を示す。例:ともだちとあそびます。
学習の流れとステップ
- 単文から学ぶ:「ねこがいます」「りんごをたべます」など、助詞がある文とない文を比べて、意味の変化を学びます。
- 絵と文の対応:絵を見ながら「だれが」「なにを」「どこで」などの構成を把握させます。
- 選択式の練習:「が」「は」などの助詞を空欄に入れる問題で用法を定着させます。
誤用の例と注意点
- 誤用例:りんごがたべました。→正:りんごをたべました。
- 誤用例:わたしがともだちと あそびます。→正:わたしはともだちと あそびます。
- 指導の注意:助詞の役割を「意味のつなぎ」ではなく「何をどうしたか」と具体的に説明することが効果的です。
家庭で助詞を教えるための考え方
助詞の性質をわかりやすく説明する
- 助詞とは:「ことばとことばをつなぐ しるし」または「ことばのやくわりをあらわす めじるし」と説明する。
- 例え方:「ことばの糊(のり)」「ことばの糸」と例えると、文がバラバラにならず意味をつなぐ役割として理解しやすくなる。
最初に教えるべき基本助詞
- は:話題や主語。「わたしは」「きょうは」など。誰が何をするのかの出発点。
- が:主語の動作や状態を強調。「いぬが」「あめが」など。
- を:動作の対象を示す。「ごはんをたべる」「はなをかう」など。
- に:目的地・時間・相手など。「がっこうにいく」「7じにおきる」など。
- で:場所・手段。「こうえんであそぶ」「バスでいく」など。
- と:相手や並列。「ともだちといく」「りんごとみかん」など。
家庭でできる指導方法
- 1. 絵本読みで助詞に注目:絵本の文を読んだ後、「だれが?」「なにを?」「どこで?」を親子で声に出して確認。「は・が・を・に・で」の位置を意識させる。
- 2. 自分の行動を実況:親が「いま、おちゃをのむよ」「つくえにおくよ」と言葉にして、助詞の使い方を自然に聞かせる。
- 3. クイズ形式で助詞を選ばせる:「りんご_たべました。なにがはいる?」「に?を?が?」と遊びながら選ばせる。
- 4. 絵カードや写真を使う:動物・人物・もののカードを見せて「いぬ_あるいてる」「くつ_はく」などの穴あき文で遊ぶ。
誤りやつまずきの対応法
- 「が」「は」の混乱:「が」は「だれが○○した」と動作を示すこと、「は」は「きょうは」「ぼくは」のように話の中心になる言葉だと、文ごとに比べて指導する。
- 「に」「で」の混乱:「がっこうにいく」は場所の目的、「こうえんであそぶ」は場所での行動、と行き先と動作場所の違いを示す。
親が気をつけるポイント
- 文法用語を使いすぎない:「目的語」などは使わず、「なにを?」「どこで?」など会話で理解させる。
- 間違いを責めない:助詞の誤用は自然な成長過程。正しい文を優しく繰り返すだけで十分。
- 正しい日本語を聞かせる:テレビよりも親の丁寧な話し方が一番の教材になる。
例文(正しい助詞使用例)
- いぬが ほえて います。
- ごはんを たべました。
- がっこうに いきます。
- ともだちと えを かきました。
- こうえんで サッカーを しました。
より高度な助詞の使い分け(「には」「へは」「でも」など)は高学年以降に移行しますが、小1ではまず単純な文で基本助詞の使い分けを正確に習得することが目標です。
助詞の使い方:理解問題(選択式)
- もんだい①:つぎのぶんに あう じょしを えらびましょう。
ねこ( )いすのうえで ねています。
ア.を イ.が ウ.に
せいかい:イ.が - もんだい②:つぎのぶんに あう じょしを えらびましょう。
こうえん( )サッカーを しました。
ア.に イ.で ウ.と
せいかい:イ.で - もんだい③:つぎのぶんに あう じょしを えらびましょう。
わたし( )あさごはんを たべました。
ア.が イ.を ウ.は
せいかい:ウ.は - もんだい④:つぎのぶんに あう じょしを えらびましょう。
ともだち( )あそびました。
ア.に イ.と ウ.が
せいかい:イ.と - もんだい⑤:つぎのぶんに あう じょしを えらびましょう。
バス( )がっこうへ いきます。
ア.で イ.を ウ.と
せいかい:ア.で
接続語の導入(小1国語初級レベル)
目的と役割
- 接続語とは:文と文、語と語をつなぎ、関係を明確にする語です。
- 導入の目的:短文読解から長文読解へ進む土台として、文の流れ・順序・対比・理由をつかむ力を養います。
扱う基本的な接続語(初級)
- そして:動作や出来事を順につなぐ。例:りんごをたべました。そして みかんも たべました。
- でも:逆接(前後の内容が反対)。例:あめが ふっていました。でも がっこうへ いきました。
- それから:時間の流れや行動の順序を示す。例:おやつを たべました。それから しゅくだいを しました。
- だから:理由と結果をつなぐ。例:ねつが あります。だから がっこうを やすみます。
導入の学習段階
- 絵と文の対応:絵を見て、つながる内容に合う接続語を選ぶ練習から始めます。
- 二文の合成:「A文+接続語+B文」の形を示し、語順や意味の流れを確認します。
- 並びかえ練習:単文・接続語・単文の順序を並びかえて意味の通る文に直す訓練を行います。
誤用例と指導の工夫
- 誤用例①:みずを のみました。でも のどが かわきました。→※逆接の関係にならず、違和感。
- 誤用例②:あめが ふっています。だから かさを さして がっこうへ いきました。→理由と結果が不自然。
- 指導の工夫:「なにと なにを つないでいるか」を絵や具体的な場面と一緒に示し、自然な順序を体感させる。
文例(正しい接続語の使用)
- ぼくは りんごを たべました。そして ジュースも のみました。
- あめが ふって いました。でも そとで あそびました。
- しゅくだいを しました。それから テレビを みました。
- きょうは やすみです。だから おばあちゃんの いえへ いきました。
- ともだちが きました。そして いっしょに えを かきました。
家庭で接続詞を教えるための考え方
接続詞とは何かをやさしく説明する
- 基本の説明:「ことばとことば、ぶんとぶんを つなげて わかりやすくする ことばだよ」と説明する。
- たとえ方:「バスのつなぎ目」「のりものの れっしゃの れんけつぶ」と言うと、内容のつながりを視覚的にとらえやすい。
最初に教えるべき基本接続詞
- そして:前のことに つづけて 次のことを言う(順接・追加)。
例:ごはんを たべました。そして デザートを たべました。 - でも:前と ちがうことを言う(逆接)。
例:あめが ふっていました。でも がっこうへ いきました。 - だから:理由のあとに けっかを言う(因果)。
例:ねつが ありました。だから やすみました。 - それから:時間やじゅんばんにそって つづきを言う(時系列)。
例:しゅくだいを しました。それから あそびました。
家庭でできる指導方法
- 1. 絵を2枚使ってつなげる:一枚目:こどもがごはんをたべている、二枚目:おやつをたべている→「ごはんをたべました。そしておやつをたべました」と文をつくる。
- 2. 会話でつかう:「おかたづけしたね。だからアイスをあげるね」など、日常の中で親が自然に接続詞を使って聞かせる。
- 3. 接続詞あてクイズ:「○○。____○○。」のように文の間を空け、「どれがあうかな?『そして』『でも』『だから』?」と選ばせる。
- 4. お話づくりあそび:1文ずつ交互に話しながら、「それから」「でも」などを入れて物語をつなげる練習。
誤りやつまずきへの対応
- 「でも」の誤用:「りんごをたべました。でも みかんもたべました。」→つながりがおかしい時は「どっちがまちがいかな?」と一緒に考える。
- 「だから」の因果関係:「たんじょうびでした。だから ケーキをたべました。」など、前が理由・後が結果であることを具体的に示す。
親が気をつけるポイント
- むずかしい言いかえを使わない:「順接」「逆接」などの言葉は使わず、「つづけることば」「ちがうことば」などで感覚的に説明する。
- 正しい文で繰り返し聞かせる:何度も自然な場面で接続詞を聞かせることで、意味を体で覚える。
- 答えさせるより、一緒に作る:「これ、なんてつなげたらいいと思う?」と聞いて、子どもと一緒に考える。
接続詞練習の文例(親子で読んだり作ったりする例)
- しゅくだいを しました。それから おやつを たべました。
- そとで あそびました。でも あめが ふってきました。
- はやく おきました。だから がっこうに まにあいました。
- かさを もっていきました。そして ながぐつも はきました。
助詞と接続詞を使用した例文
- わたしは きのう おともだちと あそびました。そして いっしょに おやつを たべました。
- いぬが にわで ほえて いました。でも だれも いませんでした。
- おとうさんは はやく おきました。だから でんしゃに まにあいました。
- こうえんで ボールあそびを しました。それから すべりだいで あそびました。
- わたしは いぬを さんぽに つれて いきました。そして こうえんで あそびました。
- きょうは あめが ふっています。でも かさを さして がっこうに いきました。
- ともだちが うちに あそびに きました。それから いっしょに えを かきました。
- おばあちゃんは おちゃを いれて くれました。そして おかしも くれました。
- あねが ピアノを ひいて いました。でも いぬが うるさく ほえて じゃまを しました。
- あさごはんに パンを たべました。そして ジュースも のみました。
- おかあさんは ごはんを つくりました。だから みんなが よろこびました。
- つくえの うえに えんぴつが あります。でも けしごむが みあたりません。
- おにいちゃんと いっしょに じてんしゃに のりました。それから スーパーに いきました。
- よるに そらを みあげました。そして きれいな ほしが たくさん みえました。
- おかしを たべすぎました。だから おなかが いたくなりました。
- たんじょうびに プレゼントを もらいました。そして カードも もらって うれしかったです。
- せんせいが えほんを よんで くださいました。でも ねむくて すこし ねてしまいました。
- おとうとは おもちゃで あそんで いました。それから おひるねを しました。
- あきは はっぱが あかく なります。そして かぜで まいあがります。
- てがみを ポストに いれました。だから あしたに とどくと おもいます。
音読と黙読の両立(小1国語初級段階)
学習のねらいと目的
- 音読:文章を正しく声に出して読むことで、語順・リズム・助詞の扱い・語彙の読みを定着させる。音で覚える力(音韻認識)を育てる。
- 黙読:声に出さずに文の意味を読み取ることで、文脈の理解や内容把握の訓練になる。速読・深い理解につながる。
- 両立の意義:音読で「読み方」を、黙読で「内容理解」を鍛え、読む力の基礎をバランスよく育てる。
音読の具体的な指導内容
- 語を切って読む練習:助詞・動詞・名詞のまとまりごとに区切って読む訓練を通じて、意味を持った読み方を習得する。
- 句読点で区切る:「、」「。」で一拍置いて読むことで、文の構造と抑揚を自然に学ぶ。
- 読み直しの習慣:間違えた読み方をそのままにせず、もう一度正しく読む習慣を育てる。
黙読の具体的な指導内容
- 設問付きの短文読解:文を読んだあとに「だれが」「なにをしたか」を問う問題を解くことで、読んだ内容の記憶と理解を定着させる。
- 意味のまとまりを読む:単語単位でなく、文や段落の内容単位で意味をつかむように指導する。
- 黙って読んだあとに音読させる:黙読後の音読によって「意味のある読み」かどうかを確認する。
音読・黙読を取り入れた教材の実例
- 文例:たろうは あさ はやく おきました。そして おとうさんと しんぶんを とりに いきました。
- 音読の指導:句読点ごとに息継ぎを入れて読む。「そして」で文がつながることを意識して読む。
- 黙読後の質問例:たろうは いつ おきましたか?/たろうは だれと なにを しに いきましたか?
誤りや注意点
- ただ音に出すだけ:意味を理解せず、機械的に読む癖がつくと、黙読理解力が育たない。
- 黙読が不完全:黙読を早く済ませたがる児童は、文意を把握せずに読み飛ばす傾向がある。
- 声が小さすぎる・早口になる:音読時の発声が不明瞭な場合、語彙や文の構造の把握が弱まる。
家庭学習での取り組み例
- 1回目は保護者が読み聞かせ、2回目に子どもが音読、3回目に黙読→設問、という順で繰り返す。
- 絵本や教材文の「どこがおもしろかったか」「何をしたか」を話し合うことで、黙読の意味理解を深める。

