小学校受験|1番重要視されるのは?最短で合格を狙う!

小学校受験|1番重要視されるのは?最短で合格を狙う!


小学校受験で最も大切にされるのは「家庭の育て方」


【1】願書|親がふだん子どもとどう接しているかを文字で伝える場

願書は、小学校受験のなかでも最初に学校に提出される大事な書類です。そこに書かれている言葉を通して、先生たちは「この家庭はどんなふうに子どもと向き合っているのか」「この学校と長くつき合える家庭か」を見ようとしています。

たとえば、「子どもが明るく元気です」とだけ書いても、それはただの説明にすぎません。先生が知りたいのは、その明るさがどんな体験や家庭での関わりから育ったのかというところです。

「夕方、かならず家族でその日よかったことを話す時間をとっています。そのなかで、友だちにありがとうが言えたと話してくれたとき、私たちはその気持ちを大切にしてほしいと伝えました」
こういった具体的なエピソードを書くと、言葉に重みが出てきます。子どもの良さを育てようとしてきた親の姿が浮かびます。

また、学校への思いも「近いから」「有名だから」だけでなく、「この学校の行事に参加して、生き生きと話す子どもたちの姿に引かれました」といった気持ちの入った説明が求められます。

【試験形式の補足】

願書はA4サイズ1~2枚程度の手書き・もしくは入力提出が多く、期限前に提出する。書き方は学校ごとに様式が決まっている。合否に強く関係し、面接時にも内容が参照されるため、言葉の一貫性と「らしさ」が問われる。


【2】面接|親の教育観と家庭の空気感がそのまま見られる場面

面接は、先生と親(または親子)が直接顔を合わせて話す、非常に大事な時間です。この時間のなかで先生たちは、「この家庭は子どもにどんな言葉をかけ、どんな考えで育てているか」「ふたりの親が協力して育てているか」など、見えないものをしっかり見ようとしています。

たとえば、「ふだん子どもにどんな声かけをしていますか?」という質問に対して、「がんばれ」と言っています、とだけ答えると、少し足りません。

「失敗しても、チャレンジしたことがえらいよ、と伝えています。がんばったあとに、“どう感じた?”と話し合うようにしています」
このような答えなら、言葉の使い方ひとつで子どもをどう育てようとしているかが伝わります。

また、「ご夫婦で子育てについて話すことはありますか?」と聞かれたとき、「ほとんど妻に任せています」と答えるとマイナスに見られます。
先生たちは、父親も母親も、子どもの育ちにちゃんと参加しているかを見ているからです。

そして、子どもといっしょに面接を受けるとき、親が答える間に子どもを見守る目線や、ちょっとした手の動き、うなずき方まで見られていることもあります。

【試験形式の補足】

親子面接・保護者面接・子ども単独面接の3種があり、学校によって異なる。口頭質問に加えて、願書に書かれた内容との一致も見られる。5~15分程度で、録音・録画されていることもある。


【3】行動観察|子どものふるまいに家庭でのしつけが映る場所

行動観察は、子どもたちがグループで遊んだり、協力したりする様子を見る試験です。ここでは、ペーパーのような点数での判断ではなく、「人との関わり方」「話を聞く力」「がまんする力」「思いやり」などが細かく見られます。

たとえば、何人かでブロックを組み立てる課題があったとき、自分の意見だけを言い続ける子は、家庭で「自分の思いを言えば通る」と思っている可能性があります。

逆に、「わたしはこっちを作るね、あなたはそっちお願い」と声をかけられる子は、日ごろから人と協力する体験をしていると伝わります。

また、先生の指示が聞けていなかったり、集団の動きから外れてしまったときに、自分で気づいて戻れるかも見られます。これは、「家でどう声かけされてきたか」が土台にあるのです。

【試験形式の補足】

課題遊び(紙芝居づくり、積み木、ままごとなど)、ルール遊び(じゃんけん列車、玉入れ、カードゲーム)、運動観察(平均台、スキップ、ケンケンパ)、会話活動(自己紹介、テーマ発表)など。録音や映像記録の中で、細かくチェックされる。


【4】子どものふるまい|「安心して育ってきたか」がしぐさに出る

子どもの動きや話し方、声の出し方、目線などから、先生たちは「この子はどれくらい家庭で安心して育ってきたか」を見ています。

たとえば、「名前を言ってください」と言われたとき、声が小さくても、目を見て言おうとしている子には「がんばろう」という気持ちがあるとわかります。

反対に、先生の顔を見ずに黙ってしまったり、だまってしまう子は、ふだん大人と話す経験が少ないのかもしれません。

また、ちょっと間違ってしまっても、「あっ、もう一回やっていいですか」と言える子は、家庭で「失敗してもいいからチャレンジしてごらん」と言われてきた子です。

こうしたふるまいは、短期間では身につきません。おうちで安心して育ってきたかどうかが、こういうときに自然と出てしまいます。

【試験形式の補足】

先生とのやり取り(「名前」「好きな食べ物」「昨日したこと」など)、個別指示行動(図形の指定、線引き、ものの操作)で判断される。言葉づかいや態度の丁寧さも見られる。


【5】生活習慣|毎日の積み重ねが試験で形になる

生活習慣は、子どもがどれくらい自分で生活を整えられるかを見るとても大事な部分です。これは、「おうちでのしつけ」や「家族の生活リズム」がそのまま出てきます。

たとえば、靴をぬいだらそろえる、イスに座ったら背中をまっすぐにして座れる、お弁当を食べたあとの片づけができる。これらは日ごろのくり返しで身につくものです。

また、ひとりで着替えができるか、トイレをがまんせずに言えるかなども大事です。先生たちは、「この子は学校の生活にすぐなじめそうか」を見ているのです。

たとえ学力があっても、自分のことができない子は、学校では困ってしまいます。そのため、生活の力はとても重く見られます。

【試験形式の補足】

スリッパを脱ぐ・そろえる、上着の着脱、荷物の整理整頓、持ち物の扱い、姿勢保持など。試験中以外(受付や控室など)でも先生が見ていることが多く、保護者が手を出すと減点対象になる場合もある。


【6】服装と所作|親と子のふだんの姿がそのまま見られる

試験当日の服装やふるまい、歩き方や立ち方まで、すべてが「この家族は日ごろどう暮らしているか」をあらわしてしまいます。

たとえば、子どもがシャツをズボンから出していたり、髪が顔にかかっていたりすると、「ふだんから身だしなみに気をつけていないのかも」と見られることがあります。

また、親が会場であわてて荷物をひろげていたり、子どもに大きな声で注意しているような場面は、家庭の落ち着きが感じられないと判断されることもあります。

反対に、子どもが親の顔を見て安心してうなずいたり、親がさりげなく子どものそばに立って支えている姿は、ふだんからよい関係で育ってきたと伝わります。

服装や所作は、試験の点数には出ませんが、先生たちの印象に強く残ります。

【試験形式の補足】

直接の試験ではないが、会場内で常に観察されている。靴の扱い、身だしなみ、母父の言葉づかい、親子の立ち位置や表情などが印象評価に大きく関係する。控室やトイレでのふるまいも含まれる。


小学校受験は「家庭でどのように育てられてきたか」を見られる場

小学校受験でいちばん重視されるのは、子どもの点数や能力ではなく、

「この子はどんな家庭で、どんなふうに育てられてきたか」
ということ。

先生たちはそれを、願書、面接、行動観察、子どものしぐさ、生活の習慣、親子のふるまい――すべての場面から見ようとしています。

だからこそ、特別なテクニックよりも、日々の過ごし方、言葉かけ、安心できる関係が一番の準備になります。