魔法戦争ってどうやって始まったの?原因は?
なんで魔法戦争って起きちゃったの?
ハリー・ポッターの世界で言う「魔法戦争」って、ひとつの戦いじゃないんだよね。第一の魔法戦争はヴォルデモートが初めて大きく力を持った時。第二の魔法戦争は、ハリーたちが大人になる前に起きた最後の戦い。どちらもすごく大きな事件だったけど、ただの“戦い”じゃなくて、魔法社会そのものが崩れかけるくらいの大混乱だった。
じゃあ、何が原因だったの?って聞かれたら、私はこう思うの。表向きの理由は「ヴォルデモートが世界を支配したかったから」とか「純血主義」とかって言えるけど、本当はもっと根が深い。魔法界って、長い間ずっと差別とか偏見とか、心の傷みたいなものを放置してきたよね。その積もり積もった感情が、ヴォルデモートって存在を通して爆発したんじゃないかな。
小説のはじまり:静かだけど、もう始まってた
『賢者の石』の一番最初のシーン、あのとき魔法界は「戦争が終わった!」ってお祝いムードだった。でもよく考えたら、そんなに単純に終わったわけじゃなかったよね。シリウス・ブラックが投獄されて、ペティグリューは逃げて、誰も彼もが“勝った!”って言いたかっただけ。けど、ヴォルデモートがまだ生きてることを知っていた人たちは、心のどこかで「また来るかも」ってずっと怖がってた。
ダンブルドアは特にそう。彼はハリーが特別だってわかっていたし、戦争が「終わった」わけじゃなくて「止まった」だけだって、ちゃんと知ってた。だから、何年も前から、ホグワーツの中でいろんな準備を始めてたんだよね。
映画でも感じる「社会の不安」
映画になってから、もっとその空気がハッキリ見えるようになった。魔法省がやたらとハリーの話を否定したり、アンブリッジをホグワーツに送り込んだり。あれって、「今の世界が壊れそう」っていう大人たちの不安が表に出てるんだと思う。誰もが怖くて、でもそれを認めたくないから、現実を見ないようにしてた。
そして、ヴォルデモートが本格的に復活したとき。もう逃げられなかった。ホグワーツですら、安全な場所じゃなくなっていって、そこからは一気に崩れ落ちる感じだった。
『呪いの子』に描かれた「後遺症」
『呪いの子』では、戦争が終わったはずなのに、みんな心の中ではまだ戦ってる。ハリーもアルバスも、スコーピウスも。あの作品で描かれていたのは「戦争が終わっても心は癒えない」ってことだと思う。特に、未来が変わる時間旅行のシーンでは、もしハリーがいなかったら魔法界はどうなってたか、っていう恐ろしい“もしも”を見せつけられる。
そこにはっきり出てたのは、「ヴォルデモートが生んだ傷跡は、今も深く残ってる」ってこと。戦争は“勝った”だけじゃ終わらない。心に残った痛みを、みんながどう抱えて生きるかってところまで描かれていたのが印象的だった。
作者の考えを想像してみる
J.K.ローリングは、ただ「魔法の戦い」を描きたかったんじゃないと思うの。きっと、私たちの世界にもある「いじめ」や「差別」や「沈黙」の怖さを、魔法界に映して見せたかったんじゃないかな。だから、魔法戦争の始まりっていうのは、実は“戦いが始まった日”じゃなくて、“見えない怒りや不満が積み重なっていった時間”のことだったのかもしれない。
そしてたぶんローリングは、「本当の敵は外にいる悪じゃなくて、見て見ぬふりする私たち自身の中にある」っていうのを、ハリーたちを通して伝えたかったんだと思う。だから戦争の始まりは「気づかないうちに心が壊れていった瞬間」だったのかもしれないなって、私は思う。
第一の魔法戦争って、具体的にどんなことが起きたの?
はじまりは静かに、でもどんどん恐怖が広がっていった
第一の魔法戦争は、小説の一番最初ではすでに「終わったこと」として語られていて、ハリーが赤ちゃんのときにヴォルデモートが敗れたって言われてたよね。でも、その「始まり」ってどこだったの?って考えると、すごく怖いことに気づくんだ。戦争の始まりって、誰も「今から戦争だよ」なんて言わない。気づいた時にはもう、魔法界全体が不安と恐怖に包まれてた。
ヴォルデモートがホグワーツを卒業して、闇の魔術にのめり込んで、消えて、戻ってきて…少しずつ、少しずつ「変なこと」が増えていった。人が消える。恐ろしい事件が起きる。闇の印(ドクロと蛇)が空に浮かぶ。新聞はだんまり。魔法省も動かない。みんなが“変だな”って思いながら、黙ってた。その空気こそが、戦争のはじまりだったんだと思う。
ヴォルデモートのやり方が本当に恐ろしかった理由
ヴォルデモートがやったことって、ただ人を襲うとかじゃなかった。心を壊すことだった。誰が裏切るかわからない、誰が味方かもわからない。信じてた友だちが、もしかしたら“死喰い人”かもしれない。家族を人質にされて、言いなりになるしかない人もいた。
そして、魔法界の仕組み自体が脆かったことがバレちゃった。魔法省は腐ってたし、純血主義がまだ根強く残ってて、一般の魔法使いたちは「怖いから目をそらそう」とした。だから、ヴォルデモートはそのスキをついて、するっと入り込めたんだよね。怖さで支配する方法が、こんなに上手くいく世界だったってことが悲しいけど現実だった。
死喰い人たちはどうやって動いてたの?
死喰い人って、ただの戦闘集団じゃなかった。実は、すごく計算されてたの。金持ち、貴族、魔法省の中の人、ホグワーツの保護者、魔法界の“顔”って言われる人たち…いろんな立場の人間が、それぞれのやり方でヴォルデモートに協力してた。
たとえばルシウス・マルフォイは、表では普通の父親みたいな顔をして、裏では人を操ったり、情報を流したりしてた。ベラトリックス・レストレンジみたいに表だって残酷なことをする人もいたけど、多くは静かに、見えないところで動いてた。それがまた、誰を信用すればいいのかわからなくさせて、魔法界の人たちを孤立させた。
フェニックス騎士団の始まり
でも、それでも立ち上がった人たちもいたよね。ダンブルドアが中心になって作った「フェニックス騎士団」。リリーやジェームズ、ムーディ、ルーピン、シリウスたちが命がけで戦ってた。死喰い人みたいに裏で動くんじゃなくて、堂々と守るために動いてた人たち。
でも、みんな無事じゃなかった。多くが命を落として、裏切りもあって、最後は「ダンブルドアでも勝てないんじゃないか」っていうところまで追いつめられてた。しかも、ペティグリューの裏切りによって、ジェームズとリリーが殺されて、赤ちゃんのハリーだけが生き残った。ここで戦争は一旦「終わった」ことになるけど、誰も心から安心はできなかったはず。

