小学校受験|年長から初めて間に合う?合格するために何をしたら良い?

小学校受験|年長からのスタートで間に合う?〜合格するために必要なこと、落ちるケース・受かるケース〜


はじめに|「今からじゃ遅い?」と感じたときに読んでほしいこと

小学校受験は、早ければ年少さんや年中さんのころから準備を始めるご家庭もあります。そのため、年長さんになってから「今からじゃ遅いかも…」と心配される方もいらっしゃいます。でも、はじめにお伝えしたいことがあります。

年長からのスタートでも、合格されるお子さまはいます。ただし、それには「やることを正しく選ぶ」「やるべき順番を間違えない」「ご家庭が一丸になる」ことがとても大切になってきます。


年長からのスタート、よくあるご相談とその背景

「まわりがもう1年くらい塾に通っていて焦る…」

周囲のお子さまたちが、年中のうちから塾に通い始めていると「もう追いつけないかも」と感じることもあります。でも、焦ってやみくもに詰め込んでしまうと、お子さまの負担になり、逆効果になることもあります。

塾や模試などの外的な比較ばかりに目が向くと、「うちの子は劣っているかもしれない」とネガティブに感じてしまいがちですが、大切なのは「これから何を積み上げるか」です。


年長から合格を目指す場合の“合格ルート”

ここでは、実際に年長から始めて合格されたご家庭で、共通して行われていた“やるべきこと”を整理いたします。

① まずは「学校選び」と「方向性の確認」から始めて

最初にするべきことは、「この秋にどの学校を受けるのか」を具体的に決めることです。
多くのご家庭が「有名校にとりあえず…」と考えがちですが、実はこの“なんとなく受ける”ことがいちばん合格から遠くなってしまいます。

よくある落ちる例

・志望校が絞れていない
・校風や方針を知らないまま「偏差値」や「人気」で選んでいる
・「受ける学校の傾向」がバラバラで準備が分散してしまう

合格されたケースに多い例

・1校または2校にしぼって、その学校に合わせて準備をしていた
・その学校の「出題傾向」をよく知っていた
・面接や願書も“その学校らしさ”に合わせて書き込んでいた


② 家庭の時間割を見直して「毎日やること」を決める

年長からのスタートは、時間の使い方がとても大切です。
例えば、夕方に30分だけ“お受験タイム”を作ることで、1日1日少しずつ積み上げていく形が理想です。

落ちるケースに多いパターン

・休みの日にまとめてやろうとしている
・気分で取り組んだり、内容がバラバラ
・ついつい親が口を出しすぎて、子どもがいやになってしまう

合格されたご家庭の特徴

・毎日短時間でも「決まったこと」をやる習慣があった
・「やったね!」「よくできたね」と、小さな達成を喜んでいた
・「なぜこれをやっているか」を子どもに伝えていた


③ 「家庭学習での限界」と「塾の役割」を見きわめる

年長の春からスタートする場合、塾選びは慎重にする必要があります。
すでにまわりの子たちは1年近く通っていることもあり、そのなかにポンと入ると、授業の内容が難しく感じられるかもしれません。

だからこそ、「今から通って意味がある塾」かどうかを見極める視点が必要です。

ありがちなミス(落ちやすい例)

・知名度だけで塾を選んでしまった
・「季節講習」だけ申し込んで、継続的な指導がなかった
・教室の方針やお子さまの性格に合っていなかった

合格されたご家庭がしていたこと

・体験授業を受けて「この先生なら子どもも続けられそう」と感じた塾を選んでいた
・クラスのレベルにこだわらず、「今のわが子に合ったところ」を重視していた
・塾に任せきりにせず、「塾と家庭で分担してやること」を話し合っていた

願書と面接、日々の生活でやるべきこと


願書ってどうやって書くの?

はじめての人がつまずきやすいポイントとは

願書は、お子さまのことだけでなく、「ご家庭としての考え方」や「子育ての姿勢」を見られる大事な書類です。ですが、年長からの受験準備では時間が足りず、つい最後にバタバタと書いてしまうご家庭も多いです。

よくあるつまずき

・過去問や勉強ばかりに集中し、願書が後まわしになる
・ネットや他人の例文をそのまま真似してしまう
・学校ごとに言い回しを変えずに使い回してしまう

合格されたご家庭が意識していたこと

・志望校ごとに、「その学校らしさ」に合わせて言葉を選んでいた
・お子さまのエピソードを具体的に書き、嘘のない文章で仕上げていた
・仕上げた後、何度も読み直して「この文章は、この学校にふさわしいか?」と確認していた


面接はどう答えれば良いの?

うまく話すことよりも大事なこと

面接で評価されるのは「正しい答え」よりも、「お子さまやご家庭の自然な姿」です。
そのため、答えを丸暗記してしまうと、緊張して言葉が出なかったときにパニックになりやすくなります。

面接で落ちやすいパターン

・親がすべてリードしすぎて、お子さまの声が聞こえてこない
・用意した答えにとらわれすぎて、会話がぎこちなくなってしまう
・「お利口すぎる言葉」で不自然に感じられてしまう

合格されたご家庭の工夫

・お子さまと一緒に、「家族で話し合う時間」を毎週作っていた
・普段の生活のなかでも、聞かれたことに自分の言葉で答える練習をしていた
・「わが家らしさ」「この子らしさ」を大事にして答えていた


生活面の見直し|勉強よりも先に整えることがある

年長からのスタートでは、「何を教えるか」だけに目が行きがちです。でも、実は「日々の習慣」や「生活態度」こそが、合否に関わる重要な部分になります。

たとえば、こういった点が見られています

・食事のマナー(ごはんを落ち着いて食べられるか)
・あいさつができるか(小さな声でもいいので、習慣になっているか)
・椅子に座っていられる時間(集中力の土台になります)

落ちやすい傾向

・過去問をやらせる前に「座っていられない」状態が続いている
・注意ばかりしてしまって、子どもが自信をなくしてしまっている
・親の焦りが子どもに伝わり、落ち着きがなくなっている

合格されたお子さまに多い特徴

・朝ごはんや就寝時間などが一定で、生活のリズムが整っていた
・「やることをやったら、たくさん遊べる」という安心感があった
・親がガミガミ言いすぎず、見守る姿勢を大切にしていた


お子さまを伸ばす言葉かけのコツ

年長から始める場合、とにかく時間が足りません。
でも、焦ってしまうと、ついお子さまに対して厳しい言葉や命令口調が増えてしまいます。
そうなると、やる気を育てるどころか、「小学校受験=こわいもの」になってしまうことも。

受かる子のご家庭でよく見られた言葉かけ

・「いっしょにやってみようか」
・「今のところ、前よりもすごくなってるね」
・「できなかったけど、考えてたね」

小さな変化に気づいて声をかけることで、「自分は成長してる」とお子さま自身が感じられるようになります。

最後の数ヶ月、どう過ごせば間に合う?


合格したご家庭の「1日のすごし方」ってどんな感じ?

年長からスタートしたご家庭では、1日1日の“時間の使い方”がとても大切になります。
限られた時間のなかでも、集中する時間と、ゆるめる時間のバランスを意識しているおうちが多くありました。

ある日の例(平日の午後)

時間帯内容
16:00〜帰宅・おやつ・今日の出来事を話す時間(気持ちをリセット)
16:30〜おけいこ(10分ずつ、ペーパーと巧緻性)※タイマー使用
17:00〜絵本読み聞かせ・カード遊びなど「楽しい学び」
17:30〜お片付け・夜ごはんの準備お手伝い(生活習慣)
18:00〜夕食・家族時間
19:30〜お風呂・翌日の準備・寝る前の会話
20:30〜就寝(朝の集中力を保つために)

このようなスケジュールの工夫点

・学びの時間が短くても「毎日やる」ことを大事にしている
・疲れすぎないように遊びの中にも“お受験要素”をさりげなく入れている
・親子で「やらされてる」ではなく「一緒にやってる」雰囲気を作っている


夏から秋は「何をするか」よりも「何を減らすか」が大事

年長の夏から秋にかけては、焦りが強くなる時期です。
模試の結果や、塾の講習が増え始め、「これもやらなきゃ」「あれも足りてない」と感じてしまうご家庭も多く見られます。

でも、ここからは“削ること”がとても大事になってきます。

落ちてしまいやすいご家庭の例

・模試を詰め込みすぎて、お子さまが疲れきってしまった
・あちこちの学校対策に手を広げすぎて、軸がぶれてしまった
・毎日が「注意と修正」ばかりになり、雰囲気が重くなってしまった

合格されたご家庭の夏〜秋の工夫

・「本命の学校に絞る」ことで、何を優先すべきかをはっきりさせていた
・「家族で笑える時間」を意識的に増やしていた(夜の絵本や会話)
・「これ以上増やさない、これを続ける」と決めていた


最後までのびる子、止まってしまう子の違い

直前期、力をグンとのばすお子さまには、いくつか共通点があります。
逆に、春や夏には調子がよかったのに、秋になって伸び悩んでしまう子にも特徴があります。

最後にのびた子の特徴

・「できた!」という経験を、親子で一緒に喜んでいた
・失敗しても「がんばってたね」と声をかけてもらえていた
・周囲と比べず、「昨日の自分と比べる」視点があった

止まってしまった子の特徴

・間違えるたびに「なんでできないの?」と言われていた
・毎日の取り組みが「作業のよう」になってしまっていた
・目標や志望校の理由が、本人に伝わっていなかった


最後に大切なこと|「そのままのわが子」で受かる学校に出会う

小学校受験は、お子さまの成長の一部であり、「合格」がゴールではありません。
一番大切なのは、「わが子らしさ」を受け止めてくれる学校と出会うことです。
年長からのスタートでも、今からでもその出会いに間に合います。

合格されたご家庭が最後に語った言葉

・「受かったことより、家族で一緒にがんばった日々が大事でした」
・「“そのままでいいよ”と伝え続けたから、子どもも自分を出せました」
・「この子が笑顔で通える学校に入れて、ほっとしました」


年長からでも合格はできます

最後に、もう一度整理いたします。

  • 今からでも合格は可能です。ただし、やるべきことを絞って、順序よく進めることが大切です。
  • 「この子らしさを大事にしてくれる学校」をきちんと選び、そこに向けて対策を深めていくことが合格への一歩です。
  • 「勉強の時間」よりも、「家族で信じあえる時間」を大切にしてください。

お子さまも、おうちの方も、「この半年でこんなに成長したんだね」と思えるような毎日を重ねていけますよう、心から応援しております。