ロンとハーマイオニーって、いつ結婚したの?
どうして「結婚した時期」がはっきり書かれてないの?
ハリー・ポッターシリーズの中で、ロンとハーマイオニーが「いつ」結婚したのか、実は小説にも映画にもはっきりした記述はありません。最後の巻『死の秘宝』のエピローグでは、2人はすでに結婚していて、子どもがいて、キングズ・クロス駅でハリーたちと一緒にホグワーツ特急を見送っている場面が描かれています。でも、「○年に結婚した」とは一言も書かれていないんです。
映画版『死の秘宝 PART2』でも同じ。あのラストシーンでは、19年後の彼らがすっかり大人になって子どもたちと一緒に駅に立っているけれど、その間に何があったのかは、観ている人の想像に任せられています。
だからこそ、ファンの間では「いつ結婚したのか?」という疑問がずっと残っていて、いろんな考察が生まれているんです。
『呪いの子』ではどう描かれていた?
2016年に上演された舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』では、ロンとハーマイオニーの結婚は“前提”として描かれています。子どもは1人、娘のローズ・グレンジャー=ウィーズリー。ホグワーツ入学の場面が出てくるので、年齢的にももう10年以上前に結婚していたはず。でも、やっぱりこの作品でも結婚の「年」は明言されていません。
ただ、『呪いの子』のある場面では、もしロンとハーマイオニーが結婚していなかったらどうなるか?という「もしもの世界」が描かれます。そこでは2人の関係はバラバラで、ハーマイオニーは孤独で、ロンはまるで別人のように冴えない姿になってしまう。つまり、この物語が教えてくれるのは「この2人は結ばれるべきだった」という運命のような関係性なんです。
結婚のタイミングを探るヒントはどこにある?
直接的な描写がないなら、作品の中のヒントをもとに予想していくしかありません。
まず、『死の秘宝』のラスト、戦いが終わった後、ロンとハーマイオニーは明らかに恋人同士になっています。戦争のどさくさの中でついにキスを交わし、それまでのケンカやすれ違いを乗り越えて、ようやく気持ちを通わせたんです。
それにハリーも、エピローグでの描写からロンとハーマイオニーの夫婦ぶりを自然に受け入れている様子。ということは、戦争後すぐに一緒に暮らし始めて、何年もかけて家庭を築いていったと考えるのが自然です。
しかも、作者J.K.ローリングはインタビューで「2人は結婚して、魔法省で働いた」と語っています。特にハーマイオニーは法律の整備に取り組み、ロンはしばらくはオーロラ(闇祓い)として働いたあと、兄ジョージの店で働くようになったらしい。仕事と家庭を両立していたなら、結婚のタイミングは20代前半〜半ばごろと考えるのが一番筋が通るんです。
作者はなぜ「時期」をぼかしたのか?
これは私の考えですが、J.K.ローリングは、わざと「結婚の年」を書かなかったんじゃないでしょうか。
なぜなら、物語の焦点は「いつ結婚したか」ではなく、「どうしてこの2人が結ばれるべきだったのか」にあるからです。ロンとハーマイオニーは、性格が正反対。何度もケンカするし、理解し合うまでに何年もかかっています。でも、その「時間」と「関係の深さ」が、むしろ彼らの結婚を特別なものにしているんです。
もし明確に「○年に結婚」と書いてしまったら、読み手の想像がそこで止まってしまう。だけど、ぼかしてあるからこそ、ファンの中でいろんな想像が広がって、2人の関係がもっと生きたものとして感じられるんです。
「想像の余白」としての結婚の時期
ロンとハーマイオニーがいつ結婚したかは、私たちがそれぞれ思い描いていい“余白”として残されたんだと思います。
でも、はっきり言えるのは、「最後の戦い(1998年)の後、時間をかけてお互いを知っていきながら、自然と結婚へ向かった」ということ。ハリーたちが35歳くらいの頃の描写が『呪いの子』なので、ローズの年齢を考えると、2人は20代半ばまでには結婚していたと考えるのが一番リアルです。



