スネイプはどうしてそこまでリリーを愛してたの?

スネイプはどうしてそこまでリリーを愛してたの?

最初に言いたいこと:これは“片想い”なんかじゃない

スネイプの「リリーへの愛」は、ただの片想いとか初恋の延長じゃないんです。それはもっと重くて、もっと痛くて、そして一生を呪いのように縛る感情でした。しかも、リリーが死んでからも、その愛は一度も薄れなかった。むしろ死んでからの方が強くなってるくらいでした。

じゃあ、なんでスネイプはそこまでリリーを?
それって、どこから始まって、どうして一生続いたの?
小説、映画、『呪いの子』までのすべてを読み込んで考えると、答えはとても深いところにあるんです。


出会いは「救い」だった:孤独なスネイプの中に光が差した日

スネイプがリリーに出会ったのはまだ二人が子どもだった頃。スピナーズ・エンドという陰鬱な場所で、魔法を知らずに生きていたリリーに、スネイプは初めて「君は特別なんだ」と教えました。

けれど実は、それ以上に「救われていた」のはスネイプの方だったんです。

スネイプは家庭環境がボロボロ。父親は非魔法族で暴力的、母親は魔女だけど家庭の中で力を持てずに押し潰されていた。そんな家の中で、スネイプはずっと一人で耐えていました。誰にも心を開けない。誰にも愛されない。でも、リリーだけは違った。リリーだけは、彼の言葉を聞いてくれたし、笑ってくれたし、怒ってもくれた。

「生まれて初めて、本当の意味で心を通わせられた相手」
それがスネイプにとってのリリーだったんです。


ホグワーツで「分かれた道」…でもスネイプはずっと見てた

ホグワーツに入ってから、スネイプとリリーは徐々に距離を取られていきます。スネイプはスリザリンに、リリーはグリフィンドール。友達も違えば、関わる人も違う。

スネイプは、どんどん「闇の魔術」に惹かれていくようになってしまう。守りたかったはずのリリーとは、考え方も価値観もすれ違っていく。それでもスネイプは、ずっとリリーを見てた。ハリーの目を見て、スネイプが動揺するシーンがあるけど、それは「目がリリーそのもの」だから。つまり、それだけ長い間、心の中にリリーがいたってことなんです。

けど、リリーはジェームズと仲良くなる。スネイプはその様子を何度も見てる。あの時どんな気持ちだったか…想像すると、胸が締め付けられます。


「マッドブラッド」事件で全部が壊れた。でも気持ちは終わらなかった

6年生のとき、スネイプはリリーに「マッドブラッド(穢れた血)」と叫んでしまいます。これはリリーの“出自”を汚す最悪の言葉。心からの怒りじゃなかった、言いたくて言ったわけじゃなかった。でもその一言で、リリーとの関係は完全に壊れてしまいます。

リリーは謝罪を受け入れなかった。怒ってたし、悲しんでた。でもスネイプは…それでもリリーを想い続けた。もう二度と会話もできないのに、それでも。

これって、普通じゃない。だって、恋って普通「両想いじゃないと終わる」ものじゃない?
でもスネイプの愛は、そんな“当たり前”を全部飛び越えていた。


スネイプが「ヴォルデモートのスパイ」から「ダンブルドアの協力者」に変わった理由

スネイプは一度、完全に「死喰い人」としてヴォルデモートに仕えていた。でも、予言の内容が「リリーの息子がヴォルデモートを倒すかもしれない」と知ったとき、彼は裏切ります。命を賭けて、ダンブルドアに頭を下げたんです。

「リリーを守ってください」

彼がダンブルドアに言ったこの一言。ここに、すべての想いが詰まってる。自分の命も立場もどうでもいい。ただ、リリーだけは守ってほしい。
愛じゃなければ、こんな行動できないです。しかも、自分が原因で狙われることになったのに、その罪の重さに耐えながら「償い」を選んだ。


「死んでからも」ずっとリリーを想ってた

リリーは結局、ヴォルデモートに殺されてしまう。スネイプは守れなかった。その後、彼はダンブルドアの命令でホグワーツに残り、「表向きはスパイとして」「本当はハリーを守る人」として生き続けます。

それも、全部リリーのため。

でもね、スネイプはハリーのことを決して好きにはなれなかった。むしろ、苦手だった。ハリーにはジェームズの嫌な部分があったし、リリーを奪った存在でもあったから。でも、それでも命をかけて守り続けた。それって本当につらいこと。好きな人の子どもを、嫌いなのに守るって、心の中はずっとぐちゃぐちゃだったと思う。


「Always.」という一言にすべてが詰まってる

『死の秘宝』で、スネイプがダンブルドアにリリーへの気持ちを問われたとき、たった一言で答えます。

「Always(いつも)」

リリーが死んでも、ハリーが大きくなっても、ヴォルデモートが戻ってきても、何が起きても…
「いつも」彼の心にはリリーがいた
それがスネイプという人間の、全部なんです。


『呪いの子』での「リリーの記憶」が語るもの

『呪いの子』では、別の未来の世界でスネイプが登場します。そこでもやっぱり、スネイプはリリーのために戦ってる。世界がどう変わっても、愛する気持ちは変わらない。これはもう「呪い」じゃなくて「誓い」だったんだと思います。たとえ本人が生きていなくても、スネイプの中でリリーはずっと生きてる。だから彼は、いつまでも裏切らなかった。


作者が伝えたかったのは「愛は死なない」ということ?

J.K.ローリングがこの物語を通して伝えたかったのは、「愛の力」だって言われることが多いけど、スネイプの愛はもっと歪んでて、苦しくて、でもそれでも美しかった。ローリングは「純粋な愛」だけじゃなくて、「報われない愛」や「償いとしての愛」も描きたかったんじゃないかなって思います。

スネイプの生き方って、誰にも誇れないかもしれない。でも、心の奥底で「こういう風に誰かを想える」ってことが、物語全体にとってとても大事だった。それが、「ハリーが最終的に勝てた理由」の一部にもなってる。

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