モンペ親の子はモンペになりやすい?

モンペ親の子はモンペになりやすい?

モンペ親と“親の影響”の連鎖

モンペ(モンスターペアレント)とは

モンスターペアレント(通称:モンペ)とは、学校や幼稚園・保育園、習い事などの教育現場に対して理不尽な要求やクレームをしつこく出し、周囲を困らせる親を指す俗称です。自分の子どものためという名目が多いですが、実際には“自分の価値観を押し付ける”“自分だけは優先されて当然”というようなマイナスの姿勢が目立つことが多いです

親の言動は、子どもの価値観や行動に影響する

どのような親であっても、その言動ややり方が子どもの人生に何らかの形で染みつく可能性があるのは広く知られています。モンペ親が常にクレーム・要求・過度の干渉などを実践する姿を子どもが見ていれば、「それが当たり前のコミュニケーション方法」と思い込むこともあり得ます。逆に、“あの親のようにはなりたくない”と距離を取る子どももいます。このように、同じモンペ親の影響でも、子どもの捉え方や性格によって変わってくる可能性があるのが面白いところです

モンペ親育ちの子どもが“大人になってモンペ化”しやすい理由

幼少期から“文句を言って押し通す”コミュニケーションを当たり前に見てきた

親が学校や周りに理不尽な要求をし、周囲が折れる姿を見続ける
すると子どもは「こうやって大きな声を出してクレームすれば、自分の望みは叶う」と学習しがちです。特に、モンペ親がある程度成功体験を得ている(実際に周囲が折れてくれた)場合、その行動を“正しい交渉術”として吸収してしまうケースがあります。

自己中心的な思考が身につきやすい

“私(子ども)が不快なら、それを改善するのは周りの義務”という発想
モンペ親は何でも“うちの子が嫌がるから、その行事を廃止しろ”などと主張する傾向があり、子どもはそれを見て「自分の欲求は最優先されるべき」と思い込むかもしれません。その結果、大人になって自分が親になったときも、子どもの不満を理由に周囲に過剰要求を突きつける“モンペ化”に至ることがあります。

子どもが“自分で問題を解決する”経験を積みにくい

親がすぐクレームを入れてくれるため、子ども自身が話し合いや妥協を学ぶ機会が乏しい
トラブルや不満が起きたとき、子どもは自分で考えて対処する代わりに“ママに言えば解決する”と思って育つ。大人になって自身が親になったときも、気に入らないことは直接相手に強く言うか、“クレームで解決できる”と安易に踏む可能性が高まります。

否定的な態度が習慣化し、“相手を責めれば勝てる”思考

親が他人を責め続ける姿を見て、「失敗や不満は自分でなく外部が悪い」と考えがち
モンペ親は自分の子どもの責任は認めず、“先生やシステムが悪いんだ”と外部を批判しがち。これを子どもが吸収すると、“問題が起きれば周りを責める”方式を取る大人になるおそれがあるわけです。

しかし、逆に“モンペ親”を反面教師にする子もいる

子どもの性格や周囲の影響によっては反発を感じる

親の強引さに嫌気がさして、“自分は絶対あんなことしない”と心に決めるパターン
子どもが親の行動を見て“恥ずかしい”“過剰だ”と感じると、それを反面教師にして大人になったときには穏やか・協調的に動こうと意識するケースもあります。これもまた個人差があり、必ずモンペ連鎖するわけではない証拠と言えます。

外部の大人や友人の価値観に触れて気づきを得る

教師や友だち、部活の先輩などが“クレームではなく話し合いで解決”する姿を見せてくれる
そうした出会いを通じて、“あ、親がやってるやり方はちょっと違うかも”と目覚める場合があるでしょう。学校生活や社会生活で親と違うコミュニケーションスタイルを学ぶことで、“モンペ”の連鎖を断ち切れるケースもあるわけです。

具体的な“モンペ連鎖”あるあるの例

以下に、実際にモンペ親に育った子どもが、成長して自分が親になったときにどんなパターンを示すのか、具体的なエピソードを挙げてみます

  1. “子が嫌がるなら行事はすべて中止に”という思考をそのまま次世代でも押し通す
    自分が小学生だった頃、親が行事やイベントにクレームをつけてきた記憶がある。大人になったこの子が、自分の子どもの学校に対して“嫌なことはやらなくていい。学校が悪い”と同じようなクレームを入れる。
  2. “文句を言えば物事は自分の思い通りになる”というコミュニケーションスタイルをコピー
    子どものころから「ママが一喝すれば先生は折れてくれる」という場面を何度も見ているため、自分自身もクレームや強い物言いで周囲を従わせるのが当然と考える。大人になって、例えば子どもの保育園や習い事に対して過激な要求を連発する。
  3. 責任感が希薄で、うまくいかないと周りのせいにする
    モンペ親がいつも“うちの子は悪くない”と言っていたのを見習い、自分が親になった際も「子どもの成績が悪いのは学校の指導が悪い」「友だち同士のケンカは相手が悪い」など、一方的な態度をとる。
  4. 周囲のフォローやアドバイスを聞かず、ひたすら自分の意見を押し通す
    モンペ親に育つと、“親が家の中心で圧倒的権力を握り、他人を認めない”姿を日常的に見ている。結果、自分も親になったとき協調性が育たず、園や学校の先生の説明や提案をまるで聞かずにクレームだけを続けるパターンに陥りやすい。

“モンペ連鎖”を断ち切れる?

子どもの頃に“別のコミュニケーション様式”を知る

学校や地域、友人の家庭で“話し合い”“お互いの意見を尊重する”姿を学ぶ
親のやり方だけが絶対ではないと気づければ、大人になってからも他の方法で解決しようとする意識が育つ。

自分が大人になったときに、“親の行動を冷静に振り返る”

“自分の親はああいうやり方をしていた。私(俺)はどう感じていた?”と内省
親の言動に違和感や嫌悪感を覚えていたなら、同じことを繰り返さないよう意識するだけで大きく変わる。カウンセリングや家族療法を活用する人も。

周囲がフォローし、子どもに視野を広げる機会を提供

もし“モンペ親”のもとで育つ子どもがいれば、先生や周囲の大人が“他のやり方”を見せてあげる
それが子どもにとって、親とは違うコミュニケーションスタイルを学ぶ良い機会となり、将来のモンペ化を防ぐきっかけになります。

本人が“人間関係で苦労”して初めて反省するケースも

成長後、モンペ的な態度で友人や職場に衝突を起こし、人間関係に失敗して初めて気づく
厳しいですが、自分が親譲りのクレーマー気質を発揮してしまい、周りから敬遠されたり孤立したりして初めて、「このままじゃダメだ」と方向転換する場合もあります。

モンペ親の子どもはモンペになりやすい?

  • 確かに、モンペ親の下で育った子どもは、“自分の欲求をクレームで押し通すのが普通”と学習しやすい
  • ただし必ずしもモンペ連鎖が起こるとは限らず、反面教師として“ああはなりたくない”と別の道を選ぶ子も存在
  • 親の言動を受け継ぐかどうかは、子どもの性格・経験・周囲のフォロー・思春期以降の気づきなど多面的な要因による

重要なポイント

  1. モンペ親の負の連鎖を断つには、子どものうちから多様なコミュニケーション方法を教えることが有効
    学校や友だち、地域の活動を通じて“話し合い”“対話”で問題を解決する経験を積めば、親のようにすぐクレームに走る行動パターンを避けられるかもしれません。
  2. 大人になっても気づければ修正可能
    本人が親になってから「自分、もしかして親と同じでクレームばかり言ってる…」と気づくチャンスがあれば、そこからの軌道修正は十分可能。カウンセリングや周囲のアドバイスで変わる例もあります。
  3. 周囲の大人や先生が子どもの自主性や責任感を育むようサポート
    モンペ親の影響を受けても、学校での活動や友だちとの関わりの中で自分なりの成長を遂げれば、子どもは次第に親とは違うやり方を身につけられるでしょう。

おわりに

「モンペ親に育てられた子どもは、将来モンペ親になりやすいのか?」という疑問に対しては、“その可能性は十分あるが、必ずしもそうなるとは限らない”というのが結論といえるでしょう。親の口癖や態度を当たり前のコミュニケーション手法と思い込んで成長すれば、同じように過剰なクレームや自己中心的な言動に走るかもしれません。しかし、学校や他の大人たちとの関わりで“別の方法”を学んだり、反面教師として「こんな親にはなりたくない」と誓ったりする子どももいます。
結局、子どもの行動や性格は、親だけでなく周りの環境や本人の気づきに大きく左右されます。親からの負の影響を受けやすいのは事実でも、周囲が適切にサポートし、子ども自身の視野が広がれば、“モンペ連鎖”を回避することは十分に可能です。もしあなたの周りにモンペ親とその子どもがいて心配なら、子どもの成長やメンタルを支援する大人がそばにいるだけでも違います。子どもが自分で考えて対処できる力を学び、“クレーム”ではなく“対話”で物事を進められる社会性を身につけられるよう見守っていきたいですね

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