MoM(month over month)とは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点
ビジネスの現場において「MoM(month over month)」は、前月と当月の数値を比較するための指標です。特に売上高、利益、ユーザー数、在庫数など、月単位で変化を確認したい項目に対して使われます。この「MoM」は、月ごとの成長率や変動率を把握し、業績や事業の流れをスピーディに評価する上で非常に役立ちます。
例えば、ある製品の売上が3月に100万円、4月に120万円であれば、MoMの成長率は20%となります。この数値を見ることで、前月と比べてビジネスがどの程度伸びたのか、もしくは縮小したのかを一目で把握することができます。
MoMの大きな特徴は、短期間の変動を可視化することにあります。四半期ごとの比較(QoQ:quarter over quarter)や年ごとの比較(YoY:year over year)に比べ、よりタイムリーにビジネスの動きを捉えることができ、特にマーケティングや販売促進施策を打った直後の効果測定に適しています。
ただし、MoMはあくまで「短期的な比較」なので、季節性や一時的な要因に左右されやすいという注意点もあります。例えば、セール時期や祝日などの影響で一時的に数値が跳ね上がることがありますが、それが持続的な成長を示しているとは限りません。したがって、MoMを活用する際は、他の指標(例えばYoYなど)とあわせて総合的に判断することが重要です。
特にスタートアップや急成長を目指す企業においては、投資家や経営層への報告資料にMoMの数値がよく登場します。毎月の進捗や施策の効果を、わかりやすく数字で伝えることができるため、意思決定のスピードを高めることにもつながります。
まとめ:
- 「MoM」は「month over month」の略で、「月次比較」の意味
- 当月と前月の数値を比較し、成長率や変化率を測る
- 売上、利益、ユーザー数などの短期的な動向把握に有効
- 季節性や一時的要因の影響に注意が必要
- スタートアップやマーケティング分野で頻繁に使用される
「MoM(month over month)」を英語で言うと?
そのまま「Month over Month」または「MoM」と表記され、英語圏でもビジネス用語として通用します。
MoMの言い換え・言い回しは?
- 月単位での変化
- 前月比
- 月ごとの成長率
- 月ごとの推移
- 当月と前月の比較
MoMが使われる場面
- 売上の前月比成長を報告する際
- マーケティング施策の短期効果を確認する際
- 営業部門で月ごとの受注状況を分析する際
- 経営会議でKPIの動向を説明する際
- 投資家向けレポートで進捗を共有する際
MoMを言い換えて失礼がない伝え方・目上・取引先に送る場合
- 前月と比較した場合、今月は増加傾向にございます。
(Compared to the previous month, we are seeing an upward trend this month.) - 月ごとの推移を確認したところ、改善が見られました。
(Upon reviewing the monthly trend, we have observed some improvements.) - 前月比で確認いたしましたところ、数値の向上が見られました。
(According to the comparison with the previous month, there has been an improvement in the figures.) - 月次で見た際、安定した数値となっております。
(From a monthly perspective, the figures remain stable.) - 今月は前月と比べ、若干の減少が確認されております。
(There has been a slight decrease this month compared to the previous one.)
MoM・社内メールで言い換えて使用する例文
- 月単位でのデータを確認した結果、改善傾向にあります。
(After checking the monthly data, we are seeing an improvement trend.) - 前月との比較では、達成率が上昇しています。
(Compared to last month, the achievement rate has increased.) - 月ごとの変化を分析した結果、順調に推移しています。
(The monthly analysis shows a steady progression.) - 今月は先月に比べて問い合わせ数が増加しております。
(This month, the number of inquiries has increased compared to the previous one.) - 月別の集計から、売上が上向いていることが分かりました。
(The monthly aggregation shows that sales are trending upward.)
MoMを使用した本文
- 今回の資料にて、前月と当月の数値を比較した月次データをご報告させていただきます。おかげさまで、新たに導入した施策の効果が現れ、売上高が前月比で15%増加いたしました。このような改善が見られたことを大変嬉しく思っております。引き続き改善と努力を重ね、安定的な成長を目指してまいります。
(In this report, we would like to share the monthly data comparing the previous and current months. Thanks to the newly implemented measures, sales have increased by 15% compared to the previous month. We are pleased with this improvement and will continue our efforts to achieve stable growth.) - 今月のユーザー数は前月よりも増加しており、マーケティング施策の影響が数字に表れています。このようなポジティブな結果を受けて、今後も継続的な運用を検討しております。数値で効果を確認できたことは非常に大きな成果だと考えております。
(This month’s user numbers have increased compared to the previous month, clearly reflecting the impact of our marketing efforts. Given these positive results, we are considering continuing the current operations. Being able to confirm the effectiveness through numbers is a significant achievement.) - 月別の収支を分析した結果、全体的にコストが抑えられ、収益率が改善しております。この動きが持続的なものであるかを引き続き確認しつつ、来月に向けて準備を進めております。
(After analyzing the monthly revenue and expenditures, we found that overall costs have been reduced and profit margins have improved. We will continue to monitor whether this trend is sustainable while preparing for the next month.) - 月次での推移を追った結果、顧客満足度に関する指標が安定してきたことが分かりました。対応体制の改善が功を奏していると考えられます。今後もこの傾向を維持し、さらに向上を目指してまいります。
(By tracking the monthly trend, we found that customer satisfaction indicators have stabilized. This likely reflects the success of improvements in our response system. We aim to maintain this trend and achieve further enhancement.) - 今回は前月との比較で大幅な変動が見られたため、原因分析を行いました。特に問い合わせ件数の増加が売上に影響していると考えられます。今後の施策立案にあたり、このデータを活用してまいります。
(This month showed significant changes compared to the previous one, prompting a root cause analysis. The increase in inquiries appears to have influenced sales. We will use this data when planning future strategies.)
MoMをメールで使用すると不適切な場面は?
MoMは略語であるため、ビジネスメールにおいてそのまま「MoM」と表記すると、相手が意味を理解できない可能性があります。特に、あまり数字やビジネス用語に馴染みがない相手や、社外の取引先、年齢層が高めの方などには配慮が必要です。また、MoMという言葉は数字に慣れている人にとっては便利ですが、メール文全体の流れが専門的になりすぎると、丁寧さやわかりやすさを欠いてしまいます。
そのため、メールでは「前月比」「月単位での変化」など、誰にでも分かりやすい言い換えを使うことが大切です。相手がMoMという言葉を知っていたとしても、丁寧なやり取りを心がける場面では略語の使用は控えた方がよいでしょう。
MoM 細心の注意を払い誰にでも不快感を与えない伝え方
- 今月は先月と比べて数字に好転が見られました。引き続きこの流れを維持できるよう努めてまいります。
(This month, we observed an improvement in numbers compared to the previous month. We will continue our efforts to maintain this trend.) - 前月との比較では一定の成果が確認されておりますが、今後も慎重に進めてまいります。
(Compared to the previous month, we have confirmed certain results, and we will continue to proceed with caution.) - 月ごとの変動を見た際、今月は安定した数値を保っております。引き続き状況を注視してまいります。
(Looking at the monthly changes, the figures have remained stable this month. We will continue to monitor the situation closely.) - 先月との比較結果を踏まえ、今後の改善点について社内でも議論を進めております。
(Based on the comparison with last month, we are currently discussing points for improvement within the team.) - 月単位での確認の結果、一定の伸びが見られましたので、ご報告申し上げます。
(As a result of monthly tracking, we have seen a certain level of growth, and we would like to report that.)
MoM メール例文集
目上の方・取引先の企業へ言い換え適したメール例文
月ごとの変化を丁寧にお伝えする言い方
いつもお世話になっております。ご報告となりますが、今月の業績につきまして、先月と比較したところ、若干ではございますが増加傾向にございます。これは先月実施いたしました施策の影響によるものと考えております。今後とも継続的な改善を図る所存ですので、引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
推移を穏やかに伝える文章
平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。直近の数値をまとめましたところ、前月と比較し、安定した数値を維持している状況でございます。現段階では大きな変動は見られておらず、今後の対策も同様の方向性で検討しております。何卒ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。
顧客・お客様へ言い換え適したメール例文
わかりやすく丁寧にご報告する場合
いつもご利用いただきありがとうございます。このたび、当社サービスのご利用件数について、前月との比較結果をご報告いたします。ご利用いただいているお客様のおかげで、件数が少しずつ増加しております。今後も変わらぬサービスをご提供できるよう、スタッフ一同努力してまいります。
安心感を与える報告メール
平素より格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。今月のご利用状況について集計いたしましたところ、先月とほぼ同様の水準を保っております。今後も変わらぬ品質と丁寧な対応を心がけてまいりますので、引き続きご安心いただければ幸いでございます。
社内メールで使う際に言い換え適したメール例文
チームで進捗を確認する場合
各位
お疲れ様です。今月の実績についてご報告いたします。前月との比較では、案件数・売上ともにやや上昇傾向にあります。特に新規案件の増加が目立っておりますので、引き続き営業活動を強化してまいりましょう。よろしくお願いいたします。
状況を共有し、改善につなげる報告
みなさんへ
おつかれさまです。毎月の進捗を確認したところ、全体的には前月比で横ばいとなっております。ただし、一部で数値が落ち込んでいる箇所もあり、早急に対応策を考える必要があります。明日の定例ミーティングで共有させてください。
MoM 相手に送る際の注意点・まとめ
MoMという言葉は、略語であるため、受け取る相手によっては意味が通じにくいことがあります。特に取引先やお客様に対して、やや専門的な響きがあるため、丁寧なやりとりを重んじる場面では使わない方が無難です。また、MoMは短期間の変化を示すものなので、その変化に過度な意味を持たせてしまうと、誤解を招くこともあります。
そのため、メールや会話でMoMを使用する際は、「前月との比較」「月単位での傾向」といった分かりやすい日本語に言い換えた上で、丁寧に数字の根拠や意味合いを説明するように心がけましょう。数値が良くても悪くても、その背景にある要因や対応策を一緒に伝えることで、相手にとって信頼できる報告になります。どんな立場の方にも誤解や不快感を与えないよう、配慮ある伝え方を意識することがとても大切です。

