マーフィの法則の例は?具体例や日常的な出来事を例文や使い方を紹介
マーフィーの法則とは、「うまくいかないことは、うまくいかないようにできている」あるいは「起こりうる悪いことは、必ず起こる」という、どこか皮肉でユーモラスな経験則のことです。これは科学的な法則や物理的な法則とは異なり、私たちの日常生活で「なぜかいつもこうなるんだよな」と感じる、不条理で、時にイライラするけれど、どこか笑える状況を表現するものです。
この法則は、アメリカの航空宇宙技術者エドワード・A・マーフィー・ジュニアが、航空機事故の原因究明中に「何かうまくいかない方法があるならば、彼らはそれを見つけるだろう」と述べたことが起源とされています。そこから転じて、一般の人々の間で、日々のささいな不運や偶然の一致を面白おかしく語る言葉として広く知られるようになりました。
多くの場合、私たちは特定の出来事が起こる確率が低いとわかっていても、なぜか自分にだけその低い確率の出来事が起こるように感じることがあります。マーフィーの法則は、そのような人間の認知バイアス(特定の情報を選択的に認識したり、解釈したりする傾向)や、単なる偶然の一致を面白おかしく表現する言葉として親しまれています。この法則を知ることで、私たちは日々のちょっとした不運を笑い飛ばし、共感し合うことができます。
日常で遭遇するマーフィーの法則20選
最悪のタイミングで起こる不運:土壇場のトラブルメーカーの法則
- 一般的な法則: 重要なプレゼンの直前に、プリンターがインク切れになる。
- この現象は、私たちがプレッシャーを感じている状況下で特に顕著に現れます。普段であれば何でもないような小さな問題が、重要な局面ではなぜか大きな障害となって立ちはだかるのです。これは、私たちの心理的なストレスが集中力を低下させ、些細なミスを誘発しやすくなる側面も関係しているかもしれません。また、重要な時だからこそ、普段は見過ごしてしまうような小さな問題にも意識が向き、より深刻に感じられるという側面もあります。
- 具体的な例:
- ビジネスシーンでの危機一髪: 「明日の重要な役員会議で使う新製品の企画書を、今日の深夜までに完璧に仕上げて印刷しようとしたら、まさかのプリンターがインク切れ。しかも、予備のインクは週末に買い忘れていて、コンビニもすでに閉店している時間。この企画書なしではプレゼンが台無しになる。深夜にもかかわらず、急遽同僚に連絡して、彼の家まで駆けつけて印刷させてもらった。まさにマーフィーの法則発動で、心臓が止まるかと思った!」
- 学生生活の試練: 「提出期限が今日の深夜24時の、単位取得がかかった卒業レポートを最後の追い込みで仕上げ、いざ印刷ボタンを押そうとしたら、プリンターが紙詰まりを起こし、何度もエラーを吐き出す。友達に借りに行こうにも、もう終電もない時間で、ネットカフェも遠い。徹夜して書いた努力が水の泡になりそうで、心臓がバクバクした。なぜいつも締切直前に限って、こんなことになるんだろうと絶望した。」
探しているものは、見つからないときに限って見つかる:皮肉なかくれんぼの法則
- 一般的な法則: 必死で探しているものが見つからず、諦めた頃にひょっこり現れる。
- この法則は、私たちの集中力と視点の関係をうまく突いています。探し物に夢中になっている間は、視野が狭くなり、普段であれば目に入るはずの場所も見落としてしまうことがあります。心理学的には、「選択的注意」の働きが関係していると考えられます。一度諦めてリラックスしたり、別のことをしたりすることで、無意識のうちに視野が広がり、意外な場所で発見される、というメカニズムが考えられます。また、探しているものに対する執着が薄れることで、リラックスした状態で視野が広がるという側面もあります。
- 具体的な例:
- 車の鍵の大捜索: 「出かける直前にどうしても見つからなかった車の鍵。家族みんなで家の中をひっくり返して探し、探し始めて30分。結局タクシーを呼んで出かけた。翌日、昨日着ていたばかりのジャケットを何の気なしに脱いだら、まさかそのポケットの中からあっさり出てきた。なんで昨日はあんなに探しても見つからなかったんだろう。もう二度と失くさないようにキーホルダーをつけようと決意した。いつもこうだよな、マーフィーの法則。」
- 失くし物の定番、USBメモリ: 「プレゼン資料が入ったUSBメモリが見つからず、急を要するため仕方なく新しいものを購入して徹夜で資料を再作成した。数日後、引き出しの奥を整理していたら、使っていた別のPCのケーブルに絡まって、あっさり出てきた。あの時の焦りと徹夜の労力は何だったんだと、脱力してしまった。」
列に並ぶと、いつも自分が並んだ列だけ進みが遅い:運命のいたずらの法則
- 一般的な法則: スーパーのレジや銀行の窓口で、自分が選んだ列だけがやけに進みが遅い。
- これは、単なる偶然の一致である可能性が高いですが、人間は自分が不利益を被った場合にそのことを強く記憶する傾向があるため、より印象深く感じるのかもしれません。心理学的には「確認バイアス」が働いていると言えます。つまり、「自分が選んだ列は遅い」という仮説を立ててしまうと、実際に遅い場面に遭遇したときに、その仮説を補強する情報として強く記憶に残り、他の早く進む列の情報は見落としがちになるのです。
- 具体的な例:
- スーパーのレジ地獄: 「週末のスーパーで、一番空いているように見えた有人レジに並んだら、私の前の客が割引券を大量に持っていたり、支払い方法で揉めていたりで、なかなか進まない。しかも、レジ係も新人なのか、バーコードを読み取るのに時間がかかっている。隣のレジは次から次へとお客さんがいなくなっているのに!完全にマーフィーの法則に捕まった気分で、カゴの中身が増えていくのを見ていると、余計にイライラしてしまう。」
- 銀行の窓口の長時間待ち: 「平日の昼休み、急いで銀行で記帳しようと、空いていた窓口に並んだら、私の前の客が相続の手続きを始めて、やたらと時間がかかっている。しかも、担当者も奥に確認に行ったり来たり。隣の窓口はあっという間に終わってるのに、私は15分以上も待たされている。ランチの時間が削られてしまい、急いでいたのに、運がないなあと思った。」
欲しいときに限って手に入らない:需要と供給の皮肉な関係の法則
- 一般的な法則: 期間限定のセール品や、人気の商品が、自分が買おうと思った時には売り切れている。
- この現象は、多くの人が同じものを欲しがるタイミングが重なったり、情報が広まる速度が速くなったりした現代社会において、より顕著になった法則かもしれません。SNSでの情報拡散や限定商法などが、この法則を加速させている側面もあります。希少性や限定性が購買意欲を高める一方で、それが手に入らない時の落胆も大きくなります。また、自分が欲しくなる頃には、既に多くの人が手に入れてしまっているという皮肉な状況を指します。
- 具体的な例:
- 限定品・セール品の悲劇: 「ようやく給料日になって、前から欲しかった人気ブランドの限定スニーカーを買いに行ったら、まさかの全サイズ完売。しかも、オンラインストアでもすでに在庫なしで、フリマアプリでは定価の3倍以上の価格で転売されている。やっぱりマーフィーの法則って本当にあるんだな、もっと早く買っておけばよかったと後悔した。」
- イベントチケットの争奪: 「ずっと楽しみにしていた人気アーティストのライブチケット。先行抽選に何度も応募し、一般発売でも発売時刻と同時にアクセスしたのに、瞬殺で完売。友達も誰も取れず、今回は諦めるしかなかった。なぜ自分が欲しいチケットに限って、こんなにも競争率が高いのだろう。」
洗車すると雨が降る:天候のいたずらと無力感の法則
- 一般的な法則: 綺麗に洗車した途端に雨が降ってくる。
- これは、日本のように天候が変わりやすい地域で特に感じられやすい法則です。洗車という手間のかかる作業をしたからこそ、その後の雨は「せっかくやったのに」という徒労感を強く感じさせます。実際には、洗車をしたことと雨が降ることには因果関係はありませんが、人間の心理がそう錯覚させるのです。特に、自分が何かをした直後に不都合なことが起こると、その行動が原因であるかのように感じてしまうという認知バイアスが働いています。
- 具体的な例:
- 手洗い洗車後の悲劇: 「土曜日の朝、2時間かけて丁寧に手洗い洗車をして、ワックスもかけてピカピカになった愛車を見て満足していたら、その日の夕方から急に空が真っ暗になり、ゲリラ豪雨。翌朝にはもう車が泥と水滴の跡だらけになっていた。せっかくの休日が台無しになった気分で、マーフィーの法則には逆らえないと悟った瞬間だった。」
- 布団干しの落とし穴: 「晴天予報を確認して、久々に布団をベランダに干し、フカフカになったと喜んでいたら、午後に急な雷雨。慌てて取り込んだものの、布団はびしょ濡れになってしまい、結局コインランドリーの乾燥機に駆け込む羽目になった。」
トーストは必ずバターを塗った面を下にして落ちる:重力と不運の法則
- 一般的な法則: トーストは必ずバターを塗った面を下にして落ちる。
- この現象については、重心の位置やトーストの落下時の回転速度などが複雑に絡み合っているという科学的な考察も存在します(例えば、一般的なテーブルの高さから落下すると、トーストが半回転するのに必要な時間と距離が、バターを塗った面が下になる確率を高めるという説もあります)。しかし、私たちの体感としては「なぜかいつも汚れる方が下になる」という印象が強いです。これは、汚れることへの嫌悪感が記憶に強く残るため、何度も経験しているように感じてしまう側面もあるでしょう。人は望ましくない結果をより強く記憶する傾向があるため、この法則が広く信じられているのです。
- 具体的な例:
- 朝食の定番にして最大の敵: 「忙しい朝、急いで準備していたバターをたっぷり塗ったトーストが手から滑り落ち、まさかのバター面が床にベチャッと着地。こんな時に限って、朝食の準備で使った小麦粉が散らばっていたり、子どものおもちゃのカスがあったりする汚い絨毯の上に落ちる。なんでいつもこうなんだろう。せっかく作った朝食が台無しで、マーフィーの法則ってやつだね、とため息が出た。」
- 子供との食事の惨劇: 「子供と一緒に食事中に、イチゴジャムをべったり塗ったパンがテーブルから落ちて、床が真っ赤なジャムまみれに。しかも、リビングの白いカーペットの上に落ちたので、シミになる心配まで。掃除の手間を考えると、なぜいつも汚れる方が下になるんだと途方に暮れてしまう。」
大事な用事の前に限って、電車が遅れる:時間の呪縛の法則
- 一般的な法則: 大事な用事の前に限って、電車が遅れる。
- この法則は、私たちの時間に対する認識が大きく関係しています。普段であれば数分の遅れは気にならないのに、重要な予定がある時は、その数分が命取りになるように感じ、不安やストレスが増幅されます。結果として、普段よりも交通情報を注意深くチェックするため、遅延の事実をより強く意識することになります。また、実際に遅延が起こると、それが「マーフィーの法則だ」と感じて、記憶に残りやすくなります。
- 具体的な例:
- 面接前の悪夢: 「大事な最終面接がある日に限って、乗る予定の電車がまさかの人身事故で大幅な遅延。迂回ルートを調べても間に合わず、結局タクシーに飛び乗ったが、道路も渋滞していて、結局10分遅刻してしまった。マーフィーの法則に呪われているとしか思えないし、面接官にどう説明しようか、頭の中が真っ白になった。」
- 試験当日の試練: 「大学入試の当日、余裕を持って家を出たはずなのに、最寄りの駅で電車が信号機故障で停車。動く気配がなく、焦ってタクシーに乗ろうとするも、同じ状況の受験生でタクシー乗り場は長蛇の列。結局、試験開始ギリギリに滑り込み、精神的に疲労困憊で試験に臨むことになった。」
電話をかけると、相手が使っている:通信のいたずらの法則
- 一般的な法則: 電話をかけると、相手が使っている。
- 現代においては、固定電話だけでなく携帯電話にも当てはまります。特に緊急性の高い用件で連絡を取りたいときに限って、相手が通話中で繋がらないというケースが多いと感じるかもしれません。これは、単なる偶然の一致である可能性が高いですが、重要な時に限ってうまくいかないというマーフィーの法則の精神をよく表しています。
- 具体的な例:
- 緊急連絡の阻害: 「彼に緊急で伝えたいことがあったので、すぐに電話をかけたのに、まさかの話し中。何回かけても繋がらず、焦りだけが募る。ようやく繋がったと思ったら、別の用件で長電話していたと知り、さらにイライラが増した。もう何回目だろう、マーフィーの法則って本当にすごい。」
- 病院への予約電話: 「体調が悪く、早く病院に診てもらいたかったので、予約の電話をかけた。しかし、何回かけても話し中で繋がらない。ようやく繋がったと思ったら、すでに午前の診察は予約でいっぱいで、午後に回された。具合が悪い時に限って、なかなか電話が繋がらないものだ。」
必要がないと分かった瞬間に、それが現れる:不要になったものの逆襲の法則
- 一般的な法則: ずっと探していたものが見つからず、諦めて別のものを買った途端に、元のものが出てくる。
- 探している間は視野が狭まり、見つからないものに意識が集中します。しかし、諦めて別のものを購入することで、その対象への執着が薄れ、無意識のうちに視野が広がるため、意外な場所から発見されることがあります。これは「探している間は見えない」という心理状態が大きく影響していると言えます。
- 具体的な例:
- 眼鏡の出現: 「朝から眼鏡が見つからず、仕方なく使い捨てのコンタクトレンズを購入して仕事に行った。家に帰ってコンタクトを外そうとしたら、頭の上に眼鏡が乗っていた。なぜ必要な時に見つからず、もう必要ない時に限ってこんな場所から出てくるんだ。」
- CDの再発見: 「昔欲しかった限定版CDをフリマアプリで高値で購入した。数日後、掃除中に滅多に開けない箱の奥から、ずっと探していたそのCDが出てきた。買うんじゃなかったと後悔した。」
買った途端にセールになる:購入のタイミングの悪さの法則
- 一般的な法則: 高価な買い物をした直後に、同じ商品が大幅なセール価格になる。
- これは、消費者の「損をしたくない」という心理を強く刺激する法則です。セールのタイミングは予測困難なため、購入後にセールが行われると、まるで自分の購入がセールを引き起こしたかのように感じてしまいます。
- 具体的な例:
- 最新家電の悲劇: 「発売されたばかりの最新型テレビを清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入した。翌週、チラシが入ったら半額セールになっていた。まさかこんなに早く値下がりするなんて、もっと待てばよかったと地団駄を踏んだ。」
- 航空券の値段変動: 「数ヶ月前から早めに海外旅行の航空券を予約したのに、出発直前に見たら半額以下で投げ売りされている。焦って買ったのが馬鹿みたいだ。」
ポテトチップスは袋の底に割れたものが多い:食の不条理の法則
- 一般的な法則: ポテトチップスを食べ進めると、袋の底には形の崩れたり、砕けたりしたものが溜まっている。
- これは製造過程や輸送中の振動によってチップスが割れてしまう物理的な現象ですが、私たちが「美味しいものはすぐに無くなり、残るのは残念なもの」と感じてしまう心理が働いています。期待と現実のギャップがこの法則を生み出します。
- 具体的な例:
- ポテトチップスの袋の底: 「新しいポテトチップスの袋を開けてウキウキしていたのに、半分くらい食べたらもう砕けたやつばっかり。指に油がベタベタつくし、食べるのが面倒になる。マーフィーの法則がここにも適用されるなんて…。」
- シリアルを食べる時: 「シリアルを食べようと袋を開けたら、大きい塊は上の方にしかなく、下の方は粉々になったカスばかり。牛乳を注いでもすぐにふやけてしまう。」
急いでいる時に限って、信号が全て赤になる:焦りの連鎖の法則
- 一般的な法則: 遅刻しそうな時など、急いでいる時に限って、行く先の信号がことごとく赤になる。
- 普段の運転では気にならない信号待ちも、急いでいる時には時間のロスとして強く意識され、心理的なストレスが増大します。実際には信号のサイクルは変わらないのに、「なぜ自分だけ」と感じてしまうのは、焦りが注意を特定の事象に集中させるためです。
- 具体的な例:
- 朝の通勤時: 「朝の通勤で、いつもより少し遅れて家を出たら、会社までの全ての信号が赤信号。普段ならスムーズに通過できる交差点も、なぜか毎回止まってしまう。まるで信号機が私を遅刻させようとしているみたいだ。」
- 病院へ向かう道: 「子どもが急に熱を出して、すぐに病院へ連れて行きたいのに、車を運転していると次から次へと赤信号。青信号に変わっても、前方の車がなかなか進まなかったりして、普段より倍以上の時間がかかったように感じた。」
大事なデータは、バックアップを取っていない時に限って消える:デジタルの罠の法則
- 一般的な法則: 重要なデータに限ってバックアップを取っておらず、突然のシステムクラッシュや誤操作で消えてしまう。
- デジタルデータは目に見えないため、その重要性を過小評価しがちです。しかし、一度失われるとその影響は甚大です。この法則は、私たちが「まさか」と思うような不測の事態が、最も避けたい時に限って起こるという皮肉な真実を突きつけます。
- 具体的な例:
- 卒業論文の消失: 「徹夜で仕上げた卒業論文のデータを、バックアップを取る前にパソコンが突然フリーズして再起動。データが全て消えてしまい、頭が真っ白になった。まさかこんな大事な時に限って…と後悔しても遅かった。」
- 思い出の写真の喪失: 「旅行で撮った大量の写真データをパソコンに取り込んだ後、バックアップを取らずにSDカードをフォーマットしてしまった。その直後、パソコンが壊れてデータが読み込めなくなり、二度と手に入らない思い出が消えてしまった。」
傘を持って出ると雨が降らず、持たずに外出すると雨が降る:天気予報の裏切り者法則
- 一般的な法則: 傘を持って出かけた日に限って晴れ、持たなかった日に限って雨が降る。
- これは、気象予報の不確実性と、私たちの心理的な認知バイアスが組み合わさって生じる現象です。傘を持っていけば「備えあれば憂いなし」ですが、それが不要だった時に「荷物になった」と感じる不満は、雨に降られて困るという経験よりも強く記憶される傾向があります。
- 具体的な例:
- 通勤中の雨: 「天気予報で降水確率0%と言っていたので、傘を持たずに家を出た。会社に着く直前になってまさかの土砂降り。傘を持って出た日にはいつも晴れるのに、なぜだ。」
- 洗濯物の悲劇: 「晴天予報だったので、安心して洗濯物を外に干して出かけた。夕方、帰宅すると突然の通り雨で洗濯物がびしょ濡れになっていた。朝、傘を持って行こうか迷った自分を恨んだ。」
無駄なものほど、長く使える:耐久性の皮肉な法則
- 一般的な法則: 大して使わないものや、壊れても困らないものほど長持ちする。
- これは、本当に必要なものほど早く劣化したり壊れたりするように感じてしまう、という皮肉な感覚を表します。実際には使用頻度や扱い方、品質などが耐久性に影響しますが、心理的には「なぜ必要なものに限って」と感じてしまうのです。
- 具体的な例:
- 安物家電の長寿: 「安売りで買ったノーブランドのドライヤーは、もう10年以上使っているのに全く壊れる気配がない。一方で、奮発して買った有名ブランドのコーヒーメーカーは、買って1年で故障してしまった。」
- 使い捨てのボールペン: 「もらった景品のボールペンは書きにくいし、インクも薄いのに、なぜかインクが全くなくならない。お気に入りの高級ボールペンは、買ったばかりなのにインク漏れを起こしてしまった。」
子どもは、一番静かにしてほしい時に限って騒ぐ:騒音の法則
- 一般的な法則: 電話中や来客中など、子どもに静かにしてほしい時に限って、大きな声を出したり、走り回ったりする。
- 子どもは、大人の注目が集まっていることを敏感に察知し、その状況を楽しんでいるのかもしれません。また、普段は許される行動でも、大人が「静かにしてほしい」と思っている時に限って、それが非常に耳障りに感じられるという心理的な側面もあります。
- 具体的な例:
- 重要な電話会議中: 「自宅での重要なオンライン会議中、子どもに『静かにしてね』と何度も伝えたにもかかわらず、隣の部屋で奇声を上げながらドタバタと走り回っている。マイクをオフにするのが精一杯で、会議に集中できなかった。」
- 来客中のハプニング: 「久しぶりに会う友人が家に来てくれて、お茶を飲んで談笑していたら、子どもが急におもちゃのラッパを大音量で吹き鳴らし、静かにするように言っても全く聞かない。友人に申し訳ない気持ちになった。」
忘れ物をしないように念入りにチェックすると、別のものを忘れる:過剰確認の罠の法則
- 一般的な法則: 忘れ物をしないよう何度も確認したのに、いつもは忘れないようなものを忘れてしまう。
- 忘れ物に対する不安から過剰に確認作業を行うと、特定の項目に意識が集中しすぎ、他の項目がおろそかになることがあります。心理的なプレッシャーが、普段ならしないようなミスを誘発してしまうのです。
- 具体的な例:
- 旅行の荷造り: 「海外旅行の準備で、パスポートや航空券、現金など、重要なものだけは絶対に忘れないようにと何度も確認した。しかし、いざ出発したら、歯ブラシや充電器といった普段忘れないものを家に置いてきてしまったことに気づいた。」
- 出張の準備: 「出張先でのプレゼン資料は完璧に用意した。しかし、ホテルに着いたらスマホの充電器を忘れたことに気づいた。こんな基本的なものを忘れるなんて、自分でも信じられなかった。」
並びたくない人に限って、隣に並んでくる:人間関係の皮肉な法則
- 一般的な法則: 職場の苦手な人や、会いたくない知り合いに限って、スーパーのレジで隣の列に並んでいたり、街中でばったり会ったりする。
- 人間は、普段意識しない人のことは気に留めませんが、苦手意識のある人に対しては、その存在を強く意識してしまいます。偶然の出会いであっても、それを「なぜこの人ばかり」と感じてしまうのは、その人に対する感情が影響しているためです。
- 具体的な例:
- スーパーでの遭遇: 「週末のスーパーで、職場の苦手な上司と鉢合わせしたくないなと思っていたら、まさかの隣のレジに並んでいた。しかも、目が合ってしまい、気まずい挨拶を交わす羽目に。せっかくの休日なのに気分が台無しになった。」
- 駅での気まずい再会: 「学生時代のあまり関わりたくないクラスメイトと、駅のホームでばったり会ってしまった。しかも、乗る電車も行き先も同じで、気まずい沈黙の時間が続いた。」
食べようとした途端に落ちる:食欲の妨害法則
- 一般的な法則: 食べ物を口に入れようとした瞬間に、手が滑って落としてしまう。
- これは、期待感が高まっている状況での不測の事態であり、その落胆が大きいために強く記憶に残る現象です。特に、美味しくて楽しみにしていたものほど、落ちた時のショックは大きいものです。
- 具体的な例:
- 最後の一口: 「大好きなケーキの最後の一口を食べようとフォークで持ち上げた瞬間、手が滑って床に落ちてしまった。あんなに楽しみにしていたのに、一瞬で消えてしまって絶望した。」
- アイスクリームの悲劇: 「暑い日に買ったばかりのコーンのアイスクリーム。一口食べようと持ち上げた瞬間に、アイスが溶けてコーンからポロッと落ちてしまった。アスファルトに散らばったアイスを見て、泣きそうになった。」
連絡を待っている時に限って電話が来ない:期待の裏切り法則
- 一般的な法則: 合否の連絡など、電話を心待ちにしている時に限って電話が来ず、別のことを始めた途端に電話が鳴る。
- 期待している電話が来ないと、人は他のことに集中しにくくなります。そして、諦めて別の行動を起こした途端に電話が鳴るという皮肉なタイミングは、心理的なギャップが大きいため、強く印象に残ります。これは、電話を意識している間は来ないという、まるで誰かに見られているかのような感覚を覚えることもあります。
- 具体的な例:
- 採用通知の電話: 「就職活動で内定の連絡を心待ちにしていたが、なかなか電話が来ない。もう諦めてシャワーを浴び始めた途端、スマホが鳴り始めた。急いで飛び出したが、もう電話は切れてしまっていた。」
- 友人からの連絡: 「約束していた友人からなかなか連絡が来ないので、諦めて別の予定を入れようとした途端、友人から『今から行ける?』と電話が来た。もっと早く連絡してくれればよかったのにと、少しイラッとした。」
マーフィーの法則とどう付き合うか
マーフィーの法則は、私たちの日常生活に潜む「なぜかうまくいかない」瞬間に光を当て、それをユーモラスに表現するものです。これは科学的な真実ではなく、私たちが経験する不条理や偶然の一致に対する、ある種の共感と諦めの表明と言えるでしょう。
これらの法則を知ることで、私たちは日々の小さな不運に直面したときに、「ああ、またマーフィーの法則か!」と笑い飛ばしたり、周りの人と「私もよくある!」と共感し合ったりすることができます。時にはイライラすることもあるかもしれませんが、このような「あるある」を受け入れることで、人生の不確実性や予測不能な側面を、少しだけ楽しく乗り切るヒントにもなるかもしれません。

